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燃える闘魂! サッカー命!
PIDEです。毎週金曜日に、このページに登場します。よろしくお願いします。
私は旧浦和市の某町に住んでいる熱狂的サッカーファンです。 子供の頃からサッカーに興味を持ち、今に至っています。スポーツはサッカーだけではなく、スキーなど、いろいろやっていますが、中心はやっぱりサッカーになりますね。 実はNPO 日本サポーター協会にも所属しておりまして、サッカーに関連するいろいろなことに首を突っ込んだりしています(^^ゞ。 このページで皆様とサッカーの話で盛り上がれればいいな、と思っています。

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祝200回 感謝・感謝・感謝
こんにちは、PIDEです。
タイトルの通り、Jリーグ開幕前夜にこのコラムもめでたく200回を迎える事になりました。200回です。丸4年です。W杯が一回りしました。年も4つ取りました(^^;

これだけの長い間の週1連載は週間マンガでもなかなかありません。(質的レベルの差は歴然ですが・・・)飽きっぽい僕がそれでもここまで続けてこれたのも今までお付き合いいただいた皆様のおかげです。本当にありがとうございました。この後、どこまで続くのかはわかりませんが、これからも適度にお付き合いくださいm(_ _)m

そんな200回目ではありますが、ネタはいつもどおりに。
いよいよ明日から06年Jリーグが始まります。レッズの開幕戦はアウェーでG大阪。先週のゼロックス杯を見事制し、勢いに乗ってこの開幕戦を勝利し、今シーズンは他を圧倒して欲しいと期待しています。

・・・それにしても、改めてメンバーがスゴイ。
◇現/元日本代表
 都築、坪井、山田、永井、三都主、田中達、黒部、長谷部、岡野、小野、酒井
◇五輪代表
 闘莉王、鈴木

これだけの実績を持った選手たちが集まったチームはこれまでに例がないでしょう。更にワシントン、ポンテ、ネネの外国人トリオに若手も順調に育ちつつある状況。今年は例年以上にスタジアムに足を運ぶ回数が増えそうです。

その中で若干不安があるとすればDFラインでしょうか?昨シーズンの結果を見ても派手な攻撃力に隠れがちながら実は失点が少ない点がポイントでした。今年もメンバーは変わらずより習熟度は高まると思いますが、ケガ人が発生した時にどれだけできるのか。DFラインに限らず、ボランチも守備的にバランスを取りながらできる選手となると、鈴木、酒井くらい。他のチームから比べればそれでも戦力に余りある状態ですが少し気がかりです。

J1も昨シーズンから1シーズン制になり、開幕ダッシュに成功しても優勝できるとはいかなくなりました。また、今シーズンはW杯による長期の中断を余儀なくされ、それまで独走を続けたとしても、この間に各クラブが徹底的に対策を講じてくるはず。狙われるのは間違いない。その中で大本命と呼ばれる中で優勝できればその価値はより高まります。
この開幕前夜が実は一年で一番ドキドキワクワクな時なのかもしれませんね。とにかく明日が待ち遠しい!


**3月3日(金)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第199回 世界クラブ選手権の開催国クラブ出場枠
こんにちは、PIDEです。
いよいよ今週末にゼロックス杯が行なわれます。
シーズン開幕前の前哨戦。相手はG大阪。今シーズン、レッズがJ1リーグを制覇するにはここでしっかり叩いておかねばなりません!
油断は禁物。オフシーズンの補強を見れば勝って当たり前。
それこそが圧倒的なプレッシャーになりかねませんが、それでも今年は勝たねばならぬ時。世界クラブ選手権に新しく開催国のリーグ制覇国が無条件で出場できるようになりました。何としても浦和レッズを世界デビューさせねばっ!熱く熱く行きましょう!!

昨年末、第一回の世界クラブ選手権が今ひとつ盛り上がりにかけたと言われました。
その一因として言われたのが開催国のクラブ(要はJリーグクラブ)が出場できなかった点を指摘されますが、今回開催国は無条件で出場できるようになり、少なくとも今年も日本で開催される関係上、今年のJリーグを制覇したクラブは自動的に参戦できるようになりました。

前にクラブ選手権の記事を書いた時に、クラブ世界一を決める大会に参加できる資格が
全世界のクラブに開かれた意義について触れましたが、開催国枠については賛否両論あるようですね。開催国だからといって無条件で参加できたら、例えばバレーボールのW杯のように実力に関わらず(ごめんなさい)参加できてしまう仕組に嫌気する方もいらっしゃるでしょう。

ただ、改めて考えてみればW杯って開催国予選免除なんですよね。
そりゃ地元のチームが出てなければ盛り上がらないですよ。
日韓W杯で日本と韓国が仮に予選で負けて出場できていなかったら、あれだけの盛り上がりはどうしたってなかったでしょう。

要は開催国に無条件に出場資格を与える事に問題があるのではなく、日本がこれからも開催国であり続けた場合に問題として取り上げるべきだ、という事です。
これが各大陸、持ち回りで行なわれるのであれば、何ら問題はないでしょう。
日本のクラブチームにとって、クラブレベルに世界と戦えるチャンスは稀。
こういったチャンスを逃すべきではないのです。

レアルやチェルシー、バルセロナといったクラブを相手に圧倒的な量の「We Are Reds!」コールが轟く。ロナウジーニョがボールを持てば激しいブーイングでスタンドが応戦する。その空気、日本代表とブラジル代表が対戦をしても与えられないプレッシャーを与えられる、と思うのです。こんな極東にも本場ヨーロッパに負けない、むしろ上回る雰囲気を醸しだす事ができたら・・・きっと世界の日本サッカーを見る目が変わるはずです。

ここのところ、ナビスコ杯にしろ天皇杯にしろ、今度のゼロックス杯にせよ、レッズが絡めばカップ戦の価値が高まる、と言われるような状態になりました。
レッズサポである事を誇りに思い、あらんかぎりのサポーティングでピッチ上の選手たちを鼓舞し、勝利に導く・・・そんな力のあるサポーターであり続けることが今後、半永久的にレッズを中心にJリーグが回る、そんな環境ができるのではないか、そんな想いを持ちながら、今シーズンの開幕をあと少し待っていたいと思います。


**2月24日(金)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第198回 長谷部輝く!+α
こんにちは。PIDEです。
ここ数日暖かい日が続いています。
三寒四温と言いますが、少しずつ春が近づいてきているのを感じますね。
・・・と思っていると鼻のあたりがムズムズ・・・花粉が近づいてきました(^^;

さて、今週は3本立てで。

◇富樫洋一(ジャンルカ・トト・富樫)氏ご逝去

まずは寂しいお話から。。。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、「ジャンルカ」のニックネームでJリーグ開幕当初から世界(特にイタリア)のサッカー情報を我々に伝えてくれた富樫洋一氏が先日ご他界されました。
昨日(16日)、告別式が行なわれ最後のお別れに参列して来ました。

富樫氏とは日韓W杯前に私どもJSA(日本サポーター協会)が実施した「サッカー王国研究」というイベントにゲストとして来ていただいた事がありました。当時、JSAもまだ活動を始めたばかりで知名度も薄く(今も大してありませんが・・・)、また埼玉県との共同で実施した企画でもあり、ゲスト探しに大変苦労をしていました。そんな中、富樫氏にはイタリアを取り上げた時にゲスト出演をご快諾いただき、本当に助けていただきました。
その後直接のお付き合いはそれほど多くはありませんでしたが、その後このコラムを連載させていだだけるようになったのも当時の活動があったからこそでして、そうしたキッカケを私どもに与えていただけた方がおられなくなるのもなんとも寂しく、残念な思いでいっぱいです。謹んでご冥福をお祈りいたします。

◇日本代表で輝いた長谷部

先週土曜日に行なわれたアメリカとの親善試合。残念な結果に終わりましたが、後半途中から出場した長谷部が非常によいリズムを代表に与えてくれました。
負けている状況で、しかも初の代表戦。プレッシャーもかなりあったか、それともこの場面を自分のアピールのチャンスと捉えて開き直れたのか、プレー振りを見ると、後者の方だったかな?とも思える素晴らしい働きでした。
中盤からドリブルで攻め上がり、鋭いスルーパスを出す。レッズでのパフォーマンスを考えればもっと積極的にゴールまで行ける!と思えなくもないですが、それでもそれまで停滞気味だった流れを大きく変える一つのきっかけにはなったと思います。
中盤のボランチ争いは代表でも最激戦区の一つ。タイプとしては稲本に近いかもしれません。海外組が合流する2月末の欧州遠征に呼ばれるかどうかも今週末のフィンランド、来週のインド戦の2試合でどれだけアピールできるかにかかっています。
何とかチャンスを掴んでドイツまで突っ走って欲しいものですね。

◇小倉隆史の引退。

そのアメリカとの親善試合。ピッチサイドレポーターを務めていたのは前園でした。
そして、その前園とアトランタで戦い、日本代表のエースとなるはずだったFW。
僕が始めて好きになった日本人選手でした(それまでサッカーを観るという事がほとんどなかった)。あの時がケガがなければ、オランダに留学した時にそのまま現地で残っていれば、そのキャラクターのよさもあり、人気も高かった彼のその後はどうしてもマイナスなイメージで語られがちですが、今週もサッカーダイジェストのインタビュー記事を読んで、想いを新たにしました。
全ての出来事を今の自分を作るために必要であったことと前向きに捉え、「たられば」を一切考えないと語るその姿勢に熱いものを感じずにはいられませんでした。
今後は指導者の道を進まれるとの事。いつか素晴らしいサッカーを監督して見せてくれたら・・・その時を楽しみにしていたいと思います。


**2月17日(金)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第197回 今年初の代表戦
こんにちは。PIDEです。
相変わらずの寒い日が続いています。僕の周りでは随分と風邪が流行っていますが皆様大丈夫でしょうか?そういう自分は1月だけで2度も体調を崩してしまいましたが・・・(^^;

さてさて、今週末はいよいよ日本代表W杯イヤーの1stゲームがアメリカで行なわれます。今回の日本代表にはレッズからは小野、長谷部、坪井、アレックス、都築が選ばれ、彼らの何人が代表に定着し、W杯に出場できるのか・・・それも楽しみの一つでもあります。

今回試合が行なわれるサンフランシスコ近辺には僕の友人がいまして(しかも純度100%のレッズサポ ^^;)練習現場にもかなり頻繁にレッズサポと一目でわかる格好で足を運んでいるらしく(一体仕事はどうしてるんだ???)スポーツ紙だけでは伝わらない楽しいレポートを送ってきてくれたりしました。こうした時に改めてネット技術の偉大さを感じます。。。大雑把に言えば貫禄十分の小野、良いアピールができている長谷部、ガンバレ坪井、アレックス、都築。といった感じ(あくまで彼の主観ですが・・・)のようですね。今回のアメリカ戦でどれだけの選手が実際にピッチに立つのか。これまでのジーコの起用はどちらかというと選手を固定し、余程でない限り新しいメンバーを使わない、そんな印象が残っていますが、初選出の長谷部などは厳しいMFのポジション争いの中、何とか少しでも出番があり、そこでアピールできれば、と期待しています。

それにしてもW杯まであと半年を切っている訳ですが、4年前との大きな違いは海外でプレーする選手が増加した事でベストメンバーでの布陣で望める合宿の機会が大きく減少してしまっていること。こういった状況では確かにトルシエのように徹底的にチーム戦術を叩き込む、といった強化法は難しいのでしょう。これまで日本が頼りとしてきた高い組織力を熟成させる時間が少なくなってしまった。そういった状況下での代表の強化方法は本当に難しいものだと思います。だってこのアメリカ合宿にしてもこれから行なわれる2月の試合もそのほとんどで海外組は出場できない。彼らが代表の中で中心選手である事は事実であり、特に中盤の選手はW杯初戦、オーストラリア戦のスタメンはきっと今のアメリカ遠征メンバーで出場する選手はほとんどいないのだろうと思う訳です。 ただでさえ重要な中盤の構成が大きく変わらざるをえない現実の中でチームとしての統一感を高め、かつ熟成を重ねるのか。本当に難しい時代(とは言え夢のような時代)になったなと思います。

松井、平山、大黒などここ数年の海外移籍組はいきなり欧州トップリーグではなく、フランス(2部)やオランダなどリーグのレベル的にはワンランク下、しかしJ1とJ2の違いでもわかるように決して楽ではない(激しいフィジカルコンタクトなど別の意味で厳しい)リーグへ移籍し、そこで欧州で戦う基礎を築いた上でステップアップしていく方法を選ぶケースが出てきています。欧州トップリーグの上位クラブでは世界的に有名な選手ですらレギュラーで常時出場し続ける事ができない非常に厳しい世界。日本からいきなりそのレベルのクラブを目指すのはやはり相当に高いハードルであり越えて行くことは容易ではない。また、仮に移籍できたとしても試合に出場できる時間が限られ、逆に試合勘など得にくくなってしまう。それであれば多少レベルは低くてもレギュラーで出られる機会の多いクラブに移籍し、海外生活という別な次元での課題をクリアしながらサッカーに打ち込められればそれは結果としてよい循環をもたらすのではないか。上記3人の移籍からはそんな事も考えられ、今後若手有望選手が早い段階で(場合によってはJリーグを経験する事なく!)そうした選択を行なうケースが増えてくるかもしれません。

Jリーグができ、全体的な選手の質の底上げがなされ、その中から更に優れた個が海外に活躍の場を求める。松井がフランス2部→1部であれだけの成長を遂げた事は一方でJリーグのレベル(単にスキルの問題ではなく世界基準で戦う選手を育成するという面で)そのものに疑問を投げかけているようにも思えます。

・・・まぁ何はさておき(話が大きくそれましたが^^;)明日の代表戦楽しみですね!


**2月10日(金)掲載**
(PIDE)

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第196回 オシムの言葉
こんにちは。PIDEです。
Jクラブも日本代表も活動が始まりました。新しいシーズンの始まりはどこのクラブのサポーターも今期の我がクラブの活躍に期待していますよね。願わくばこの期待が今年の年末まで続けられますよう。。。今年のレッズは圧倒的な戦力であるとの前評判。しかし、全てのJクラブから標的にされる環境の中でどれだけの力を発揮できるのか、鹿島/磐田の時代、常に狙われながらも結果を出し続けた彼らのようになれるのかどうか。正念場のシーズンです。

さて、最近久しぶりにサッカー関係の書籍を読みました。今年も良いサッカーを魅せてくれるであろうオシム監督率いる「ジェフ千葉」。そのオシム監督の半生が綴られた書籍『オシム語録』です。就任以来、その発言が非常にウィットに富み、かつ含蓄のある事で、そのサッカーへの造詣の深さを日本中に認識された名将。旧ユーゴスラビア代表を率い、90年W杯でベスト8に導いた、当時絶賛されたチームの監督、そしてその後の悲劇。日本人では到底想像ができない人生を歩んでこられた方。日本でこの方が指揮を取っている事はとてつもない財産を与えてくれると思わせてくれる人は決して多くはないでしょう。

よく日本代表はナイーブである、と言われがちです。
先日のサウジアラビア戦の日程変更でも取り沙汰された日本の交渉力のなさ。これはサッカー界に限らず、日本社会全体に投げかけられている問題だと思います。世界を相手にするにはもっと図太くならなければいけない。今国際関係を意識しながら様々な意思決定/交渉事を行なわなければならない環境下で常に言われ続ける事です。

しかし、この本の中にある一説を引用すると、

 −監督は目も覆いたくなるような悲惨な隣人殺しの戦争を、艱難辛苦を乗り越えた。
 試合中に何が起こっても動じない精神、あるいは外国での指導に必要な他文化に
 対する許容力の高さをそこで改めて得られたのではないか。

 「確かにそういう所から影響を受けたかもしれないが・・・・・・。ただ、言葉に
 する時は影響を受けていないと言ったほうがいいだろう」

 オシムは静かな口調で否定する。

 「そういうものから学べたとするのなら、それが必要なものになってしまう。
 そういう戦争が・・・・・・」

という一節があるのです。サッカーはその国の国民性を露骨に表す鏡であるとすれば、過去60年間の平和の中で築かれた日本人の国民性が反映されたものであるはずです。今の否定は過去の否定につながりかねない。一方で今まで通りのやり方を続けていればいいのかと言えば必ずしもそうではない。

教育はその国、時代背景によって変わります。世界に対し、もっとアピールできる事は大事な要素だと思いますが、だからといってオシム監督のような人物を創り上げられるのであれば必要悪として・・・のような考え方になってはダメだと思うのです。

サッカーを語るとその国のバックグラウンドに深く根ざしてしまう事があります。それだけの影響力を持てるスポーツである事を誇りに思う反面、そういった事を切り離した純粋にスポーツとしてサッカーを楽しめる環境をこれからも永続的に作り続けている、そんな世界であって欲しいと思わずにはいられませんでした。

もちろん日韓W杯のように良い効果をもたらすケースもスポーツにはあります。しかし、繰り返しになりますが、純粋にスポーツの話をできる環境がどれほど幸せな環境であるのか、という事をこの本を通じて改めて感じました。

ちょっと重たい話ですみませんでしたm(_ _)m


**2月3日(金)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第195回 ストーブリーグあれこれ
こんにちは。PIDEです。
昨年末からの忘年会/新年会ラッシュで体重が膨張。
来月からは僕自身も新シーズンが始まってしまうのでそれまでに体重を戻さねば(元々太り気味ですが・・・)な日々です。
プロの選手の体調管理は大変だなと、低いレベルで嘆いています。。。

さてさて、この時期って言うのは国内はオフシーズン。
海外はもちろんリーグの真っ最中なのですが、ここのコラムは一応?(あまり意識していませんが)浦和とサッカーをテーマに書かせていただいているので、あまり海外の話を取り上げにくい(個人的に時差もあり、それほど海外サッカーに熱心でもないですが)、そうなると書くネタに一番困る時期でもあります。
ただ、今年はエルゴラッソなるピンク色のサッカー専用新聞が週に3回、かなり細かい情報まで拾って伝えてくれるので「何を書こうっかなぁ・・」と悩んだ時のネタ探しには大変重宝します。

ある程度サッカーに浸ってくると、通り一遍の情報では飽き足りなくなる、という傾向がある、という方は結構いらっしゃるかと思いますが、ユースや大学、JFLに地域リーグ、女子サッカーとサッカー界の裾野までいろいろと情報を得やすくなった環境は大変ありがたいことです。

前置き長くなりましたが今回は「ストーブリーグ」について。
既に動き始めたチームもありますが、今年の移籍市場も大方終了しました。
ここ数年人気と実力のバランスが急速に改善された(実力が人気に追い着いてきた?)我らが浦和レッズ。今年のオフも主役になりました。

圧倒的な集客力を基盤に豊富な資金を集め、大型補強を次々と成功させる姿はビッグクラブの雰囲気を醸し出し始めています。いくら怪我がちだったという理由はあれ、前回コラムで取り上げた小野選手を獲得できるクラブは国内ではほとんどないでしょう。

ここ数年の補強を見ていて感じるのは「前向きな補強」と言いましょうか、企業で例えれば、コスト削減に向けた投資ではなく、売上拡大に向けた投資、そんな印象を受けます。元々集客力には絶対の自信を誇る(というか本当にチケットが取れない・・・)レッズですが、今回の補強で更なる観客動員を促す、要は今まであまりスタジアムに行った事がない人でも「スタジアムに言って生で小野選手のプレーを見たい!」という効果が十分に見込めるのではないか。強くするだけでなく、客を呼べる、花のある選手(しかも日本人で)を獲得できた事にクラブとしての力を感じます。

今はまさに順風満帆。やる事全てがニュースになり、やる事全てがうまくいく。

「わが世の春」

を謳歌しているレッズ。過去の辛かった時期の経験もあり、今後もドンドン!
そんな勢いを感じずにはいられませんが、一方でかつての名門柏(旧日立)、東京V(旧読売)のJ2降格、そして主力選手の大量放出というニュースは

「奢れる者も久しからず」

という「盛者必衰の理」を見事に現しているとも思ったりします。
クラブフロントのインタビュー記事など読むと、アジア制覇、世界への挑戦と更なる高き目標に向けて気を抜いている暇はない、といった強い意志を感じられますが、良い選手を集めただけではチームにならないのがサッカー。
柏と甲府の入れ替え戦で露骨に表れたこの事実を忘れずに更なる高見に「魅せるサッカー」でチャレンジして欲しい。

早くスタジアムに足を運んで新チームのプレーを感じたい。
待ち遠しい日々がしばらく続きます。


**1月27日(金)掲載**
(PIDE)

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第194回 Shinjiが帰ってくる!
こんにちは。PIDEです。
先週末、レッズサポにとって非常に嬉しいニュースがありました。オランダから「Shinji」が帰ってくることになりました。友達でも何でもないのに呼び捨てってのも申し訳ないんですが(^^; 小野選手っていうのも堅苦しいかなと。彼のプレーがJリーグで毎週見られると思うとそれだけで今からワクワクです。

僕は大学時代に静岡に住んでいたので、彼の高校時代をずっと観る事ができた、という幸運に恵まれました。それまで高校サッカーにあまり縁がなかった僕がそれ以降高校サッカーにハマるきっかけとなったのも彼を中心とした静岡の高校サッカーでした。そのプレーは本当に高校生離れしていて、本当にスゴイ選手が出てきたなと思っていましたが、まさか高校卒業してすぐにW杯に出場するとは・・・。

世の中にはいろいろな選手がいます。そうした中で(勝手に思うイメージですが)シンジは周りでプレーしている選手たちが気持ちよくうまくなったように感じながらプレーさせてくれる、そんな選手なんじゃないかな?なんて思ったりします。前回のコラムで取り上げた野洲高校のコンセプトにもあったと思いますが、見ている人が驚くプレー、よい意味で期待を裏切る意外性のあるプレー。それでいてプレーヤー同士にとってはお互いやりたい意図がつながるプレー。ここ数年のJリーグではなかなかそういった楽しみを観戦していても感じることが少なかったのですが、今シーズンはそういった驚きに満ちたプレーを、スタジアムがどよめくような、そんなプレーが多く見られるのではないか、そんな期待が僕をワクワクさせるシンジなんです。

プロは勝つ事ももちろん大事だが、来てくれたお客さんに楽しんで帰ってもらう事も同じくらい大事。野洲の魅せるサッカーで始まった06年。シンジの日本復帰で今年は新しいトレンドが日本サッカー界に広がる予感が漂っています。。。

それにしても我がレッズは、ものすごい補強を行なったものです。DFラインはそれほどでもありませんが、昨年の守備力を背景に攻撃力を大きく飛躍させられるコマは揃えた事になります。正に圧倒的な戦力です。ただ、サッカーというスポーツはよい選手を集めただけでは勝てないスポーツ。昨年の磐田などは正にその典型でしょう。

これまでは良くも悪くも速攻タイプの選手ばかりが目立ったレッズにワシントン、黒部といったポストプレーが得意な起点となりうる選手がどう組み合うのか、組合せとしてはバランスが上がるように、机上では考えやすいですがはたして・・・実績のある選手も多く、そういった選手がベンチになる可能性も高い訳で、そういった側面からのリスクも考えられるでしょう。

またこれだけの充実した戦力を見れば、他のクラブのレッズ包囲網はより厳しくなるはず。それらを跳ね除けて優勝を成し遂げて行く・・・ビッグクラブへの、レッズの時代への挑戦が始まる年です。


**1月20日(金)掲載**
(PIDE)

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第193回 高校選手権
こんにちは、PIDEです。
年末年始の寒気もここにきて少し緩んできました。風邪を引きがちなこの季節。お気をつけを。。。

さて、先週末は高校選手権の準決/決勝が行なわれました。結果は皆様ご存知の通り、滋賀県代表野洲高校が鹿児島の名門鹿児島実業を延長戦で下し見事初優勝。今大会テクニックを前面に押し出した野洲のサッカーが大きな注目を浴びました。

近年テクニックを前面に押し出したスタイルのチームを全国大会で観る事が少なくなりました。テクニックと言って僕がパッと思い出すのは静岡学園と武南。今回野洲優勝の裏話などいろいろとネットで出ていますが、かつて静岡学園に選手を送り出していたセゾンFCというチームから入ってきている選手たち、という記事を見て「なるほど」とそのスタイルに合点がいったとともに、このセゾンFCというチームの存在を始めて知りました。

高校サッカーの目的を何とするか?この事が非常に難しいテーマとしていつも取り上げられます。

高校サッカーはユースと違い、サッカーをする目的がチームの中でバラバラである傾向が強いと思います。ユースであればプロになるために選抜された組織であり、そこには結果としてプロになれる/なれないという事実があるだけ。全体として方向性を打ち出しやすい。しかし、高校サッカーは全国優勝する事を目的にする選手もいればプロになるために頑張っている選手もいる。そうなった時に目先の勝利にこだわるのか、そうではなくあくまで「育成」という論点で考えるのか。様々な目的をもった選手たち全てを満足させる事が難しいとなるとやはり誰かが納得いかないケースも出てくるでしょう。

また全国優勝が目標になれば、「勝つため」のサッカーをするようになります。サッカーというスポーツは自由度が高く、足という不確定要素が高い部位を主に使うという事から、個人技で劣っていても、特に一発勝負のトーナメントでは弱いチームが勝つという事が起こりやすいものです。また今回の選手権は正直組合せにかなりの偏りが見られたと思います。強豪高が仮にシード権などで優遇されていればベスト4の顔ぶれは全く違ったものになっていたかもしれません。

野洲も個人技にフォーカスする余り「あのサッカーでは勝てない」と酷評された事も過去あったようです。そこで勝てなくてもその後プロなどで大成すればそれもまたよし、という話になるのでしょうが、残念ながら静岡学園のOBで長くプロとして続け代表にまで選ばれる選手が他と比べ多いかとなると必ずしもそうではなく、強いけどつまらないとレッテルを貼られやすい鹿児島実業や国見などからもJで活躍し、代表に選ばれる選手が出てきているとなると、一概にどのスタイルのサッカーが良い/悪いとは言えません。

野洲の優勝は選手権に新たな風を吹き込んでくれた、という点では素晴らしかったと思いますが、だからといって鹿児島実業が否定される訳でもない。どんなチームカラーであろうと全国トップを争うチームは自分たちのスタイルに自信を持ち、相手をリスペクトする、そんな姿勢が監督のインタビューなどから窺うことができます。

いろんなスタイルがあっていい。周りからは様々な批判を受けたとしても自分が信じたスタイルは貫き通す所に価値がある。そうした信念を持つことが何より大事ではないかと感じた両極端なカラーを持つチームの決勝戦でした。


**1月13日(金)掲載**
(PIDE)

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第192回 謹賀新年
こんにちは。PIDEです。
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

さて、2006年一発目ですが・・・。
レッズが元旦に見事天皇杯を制する事ができました!!!パチパチ
昨年最後にクラブレベルでの世界進出を!という事を書きましたが、これで(来年になりますが)アジアCLの出場権を見事獲得。いよいよアジアの頂点を目指す事ができる立場となりました。また、今オフの補強もかなり積極的に動いている様子が連日窺えます。Jリーグトップレベルの集客力を背景に今非常によいサイクルで廻ってきているように感じます。もちろん油断は大敵ですが。逆にアジアや世界を見据える事が実感として強く持てるようであれば「Jリーグを制覇する」という偉業も単なる世界への通過点でしかない、そんな意識を持ってJに臨む事ができるようにもなるのでしょう。

レッズがアジアCLを戦う。この事実はJリーグにとっても大きな意味を持つはずです。レッズという高い注目を集めるクラブが参加すればアジアCLへの関心をおのずと高まるはず。多くのレッズサポが海を渡ることになれば、そのピッチ上のプレーだけでなく浦和レッズというクラブ(サポーターも含めた)その総合力がアジア中に発信されます。この事がアジアにおける日本、そしてJリーグの認知度向上に物凄い効果を上げるであろうと思うのです。

やっぱり日本で一番人気のあるクラブが世界に撃って出ないと盛り上がりません!アジア挑戦は来年の話になりますが、その準備としても今年のJリーグを誰もが納得する形で制覇しなければなりません。期待が高い分大変なプレッシャーもかかるかと思いますが是非とも頑張って欲しい!ただただそう思うばかりです。

そして今年はいよいよW杯が行なわれます。6月の本大会に向け選手にとっては最後のサバイバル。誰が選ばれるのか。日本代表はどんな結果に終わるのか。話題には事欠かない上半期になりますね。いよいよ長谷部選手も候補に選ばれ、レッズサポにとってもより代表に熱が入りやすいようにもなってきました。

今年も熱い一年で終われる事をお祈りしつつ・・・・よろしくお願いします。


**1月6日(金)掲載**
(PIDE)

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第191回 クラブレベルで世界を目指せ!
こんにちは。PIDEです。今年も残すところ後1週間になりました。

今年もいろいろと興味深い一年でした。
Jリーグは今年から1シーズン制に変更され、2ステージ制ならば優勝はなかったであろうG大阪が関西勢初の栄冠を勝ち取りました。ナビスコ優勝のジェフ千葉を含め、93年のJリーグ開幕当時から参戦している10クラブがこれで全て何らかのタイトル(J/ナビスコ/天皇杯)を獲得したという事になります。そんな中、東京VがJ2降格。かつての栄光を知っている人間にはこの凋落は非常に心に響きました。J開幕時、お荷物と呼ばれた浦和、G大阪といったクラブのここ数年の躍進は時代の流れというものを感じずにはいられません。

また、来年のW杯への出場権も無事獲得。これで3大会連続の出場を決め、日本代表としてもここ数年順調に成果を上げ続けてきました。アジアに与えられる枠が以前と比べて多くなったという事実もありますが、それもまたアジアという地域の重要性が様々な面で認識されてきている、という事の裏返しでもあります。

先日サンパウロの優勝で幕を閉じたトヨタカップ。今年から大会規模が拡大し、これまで欧州と南米のクラブのみで争われた世界一のクラブを決める場に、初めてアジア、アフリカ、北中米、オーストラリアの代表が参加する事ができました。結果は当初の予定通り。欧州と南米のクラブの一騎打ち、いや、今では欧州一強に南米を筆頭とした各クラブが挑む、という印象の方が強いかもしれません。観客動員の問題やそもそもこの時期に欧州や南米から遠く離れた日本でこの大会が開催される意義、なども議論の的となったりしておりますが、僕はこの大会は是非今後も長く続く栄誉ある大会に発展して欲しいと考えています。

確かに今サッカー界の中心は欧州にあります。世界中の優秀な選手が集まる欧州は全てにおいて他の地域を凌駕します。国家代表のようにスポット的に選手を集めて行なう大会と違い、クラブは長い期間をかけて連携などを深められる環境にあります。となればより質の高いサッカーが展開されるのは明白。その地域格差は国家代表以上に大きなものがあるでしょう。

しかし、それでも欧州以外の地域でサッカーをしている人々にとってどこに住んでいてもこの大会に参加できるチャンスがある、という事実は非常に大きい事だと思うのです。極端な話、浦和のあるチームに所属している僕であっても天皇杯を勝ち抜いて優勝できたら(120%あり得ませんが・・・)この大会に出るための予選でもあるアジアCLに参加できる訳です。可能性は0%じゃない訳です。

また今回の大会は私たちに欧州/南米以外にもいろいろなクラブがある事を教えてくれました。アジア代表のアル・イテハドなんかアジアCLではロクに見る事もしませんでしたが、今回あれだけの戦いを見せつけられた事に多くのJ関係者は肝を冷やしたのではないでしょうか?欧州/南米ならともかく同じアジアにあれだけのパフォーマンスを見せたクラブがいたという事実をどのように感じたのでしょうか?来年G大阪と東京VはW杯の関係で非常に厳しいスケジュールが予想される中、どれだけのモチベーションで戦えるのでしょうか?

06年はW杯イヤーです。日本代表は盛り上がるでしょう。しかしながら、G大阪と東京Vがどれだけの戦いをクラブレベルでアジアでやれるのか、この点についてもW杯と同じくらい注目して見ていきたいと思います。そして再来年には是非ともレッズがこの舞台で戦える事を期待しましょう!

今年も一年間お付き合いいただきましてありがとうございました。
よいお正月をお迎え下さい。


**12月26日(月)掲載**
(PIDE)

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