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燃える闘魂! サッカー命!
PIDEです。毎週金曜日に、このページに登場します。よろしくお願いします。
私は旧浦和市の某町に住んでいる熱狂的サッカーファンです。 子供の頃からサッカーに興味を持ち、今に至っています。スポーツはサッカーだけではなく、スキーなど、いろいろやっていますが、中心はやっぱりサッカーになりますね。 実はNPO 日本サポーター協会にも所属しておりまして、サッカーに関連するいろいろなことに首を突っ込んだりしています(^^ゞ。 このページで皆様とサッカーの話で盛り上がれればいいな、と思っています。

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第310回 アジア3次予選に向けて
こんにちは。PIDEです。
Jリーグが中断して(ナビスコ杯はありますが・・・)開催される日本代表の10年南アフリカW杯、アジア3次予選。

6月2日(月)対オマーン日産スタジアム
6月7日(土)対オマーンアウェイ
6月14日(土)対タイアウェイ
6月22日(日)対バーレーン埼玉スタジアム

上位2チームまでが最終予選に進める3次予選。
現在までに2試合を追え、1勝1敗勝点3の日本はバーレーンに次いで2位。
オマーンは同勝点、得失点差の3位。過去、オマーンとはホーム/アウェーいずれも接戦の相手。まずはホームでしっかりと勝点3を目指すべき試合です。

しかしながら、決戦を前に行なわれたキリンカップ。水曜日に埼玉スタジアムで行なわれたパラグアイ戦は観客27,998人と寂しい動員でした。

・・・10年前の98年の今頃は初のW杯を直前に控え、日本中が熱狂していました・・・

大会は残念ながら3敗と厳しい結果に終わりましたが、その後中田英寿のペルージャ移籍から日本サッカーの新しい歴史が始まりました。

当時は93年に始まったJリーグバブルが弾けて国内リーグは苦境にあった時代。
そんな時代の流れの中で、世界への扉を開け、成長を続けた日本代表は全ての日本人フットボーラーにとって大きな求心力を持っていました。
その後Jリーグは身の丈にあった経営と地域密着のコンセプトを具現化し、今ではJ1/18クラブ、J2/15クラブにまで規模は拡大し、今日に至ります。

しかし、そんな日本代表は06年W杯でのグループリーグ敗退でバブルが弾けます。
W杯終了後はスタジアムでも空きが目立つようになり、先のようなガラガラと呼べる状況が増えました。

代表とクラブは日本サッカーの両輪です。Jリーグが苦境を乗り越えられたのは当時の代表への「熱」が支えたという側面もあったのではないかと思っています。

今、サッカーに関わる多くの人達が悩んでいるのではないでしょうか。
かつてのような盛り上がりのなさに・・・

代表の試合がつまらないと感じます。なぜそう感じるのでしょうか?
過去の試合結果の記録を見る限りこの10年で極端な差はありません。
昔は強くて勝つのが当たり前だったのに最近勝てなくなった、レベルが落ちた、という訳ではないのです。97年のアジア予選は第三代表決定戦のイラン戦を除き、3勝4分1敗。8試合中3試合しか勝ってないんです。しかし、あの予選の時ほど、熱く狂おしい時はその後訪れていないように思います。

10年が経ち、自分も日本サッカーも取り巻く環境が大きく変わりました。
それまでW杯は出場することが夢だった。そして、その夢舞台に足を踏み入れた時、そこにあった現実は想像以上に厳しいものだった。02年ベスト16→06年ベスト8→といったような右肩上がりで世界のトップに立つ、という目標は現実が全く見えていないまさに「机上の空論」である事がわかってしまった。現実との折り合いをつける為にいつしか熱が冷めていった。

代表戦を見ていて感じる倦怠感。それはそのピッチに立っている選手の問題だけでなく、我々サッカーに関わる全ての人の心にある閉塞感なのではないでしょうか。

このままではいけない、現状を変える為に何ができるのか・・・
まだ自分なりの答えは見つかりませんが、しばらく考えてみたいと思います。


**6月2日(月)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第309回 スタジアムでの悲しい出来事
かつて日本のスタジアムは欧州や南米のそれと比較し、非常に安全だと言われていた事がありました。
女性や子ども連れが多い事もその安全性の高さを示す事例として語られます。

イングランドはかつてフーリガンと総称される過激な観戦者(と呼べるかどうか)が大きな問題となり、スタジアムに行く事が非常に危険であった時代がありました。

その後、プレミアリーグとなり、厳しい対策が行われた事で世界屈指の実力と人気を誇るリーグに変貌しました。
一方イタリアでは近年になってもスタジアムでの事件が起こっており、観客動員もあまりよくないようです。

安全で近代的なスタジアムはそのリーグの繁栄を写す鏡なのだと思います。
Jリーグはプレーレベルこそ欧州や南米と比べ落ちるかもしれませんが、リーグ創設後15年を経て十分に世界にアピールできるものがあるリーグとして前進してきたと思います。

しかし、先週末非常に残念な事件が埼玉スタジアムで起きてしまいました。
僕は現場にいた訳ではないので「どっちが悪い」とか語れる立場にありません。
事実関係の確認および当事者への適切かつ厳正な対応を望むばかりです。
事件が起こった経緯については様々な事情・思いがあるでしょう。
僕もスタジアムに限らず、自分がプレーしている試合の時であっても、対戦相手と熱くなり、時には感情に任せて熱くなってしまう事はあります。
勝負事ですからそうした部分も魅力の一つだと思います。

ただし、自分自身で気をつけている事は「全ては試合中だけ。試合が終われば握手をし、自分のプレーで相手に悪いと思った時は、終了後にその選手と話をし、その場で終わらせる」

という事です。それがスポーツマンシップだと思います。
これはピッチの外、スタンドにいるサポーターにとっても同じだと思います。
相手に負けないよう大きな声援を送る。そこは絶対に負けない。
ただ、試合が終わればその感情を後に引きずらない。
わざわざ相手に対して拍手をするとか、無理に仲良くなる必要はないでしょう。
ライバル関係をむき出しにする事はダービーマッチの盛り上がりなどを見ても必要不可欠の要素でしょう。

ただ、全てはピッチの中、スタジアムの中、ゲーム中だけのこと
そうした意識が選手だけでなくスタジアムにいる全ての人が少しでも感じていただけたら、もっとよい場になるのではないかと思います。


**6月2日(月)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第308回 ゴールデンウィーク雑感
こんにちは。PIDEです。
Jリーガーにとって、非常にハードだったゴールデンウィーク。
最後の川崎F戦も苦しみながらも1-0で勝利したレッズ。
この5試合を4勝1分で終え、定位置?の首位の座を確保しました。
内容についてもとかく議論になりがちですが、得点22、失点8はいずれもリーグ1位。順位だけでなくこうした数字面から見ても突き抜けたレッズ。でもサポーターの中には何かモヤモヤしたものが・・・

先日の川崎F戦をTV観戦しましたが、高原が得たPKの判定と逆に川崎Fがその後得点し、オフサイドで取り消されたシーンはどちらも非常に微妙なものでした。1-1の引き分け。もしくは0-1の敗戦も十分にあり得た・・・決して押していた試合でもなく、それでも結果だけはついてくる。これも「強さ」だと言えるのでしょうが、それだけではサポーターは先々の事を考え不安になる、というものでしょう。

しかし、一方で「内容がよくても勝てない」という結果が起こる事も事実。
ジェフは第11節まで未勝利に終わり、監督を解任。後任の監督(まさかリバプールから来るとは思いませんでした・・・)就任前の試合でしたが、翌第12節では初勝利をようやく挙げる結果となった。得点9、失点25はレッズと間逆のどちらもワースト1位。勝点を含めた数字だけを見ればレッズもジェフも首位と最下位は順当ですが、サポーターの中にある「納得度」のようなものはまた違ったものでしょう。

サッカーを含めたスポーツをする/観るといった娯楽はその他のものと違い、何かと心にストレスが溜まる結果になる事が多くあります。負ければ悔しいし、勝っても何かに問題を抱えた勝利であれば心が晴れる事がない。それでも「楽しい」と思えるのは「努力した結果、満足のいくものを得られた時の高揚感」といったものが得がたい経験であるという事があるからだと思います。
心の満足度は測れませんが、初勝利を挙げたジェフサポの感激は現在のレッズサポの勝利後のそれとは大きく異なるでしょう(その立場になっていたいかというと微妙ですが・・・)。

レッズの話に戻りますと、このGW期間には嬉しいニュースもありました。
ジュニアユースからの叩き上げ、山田直輝が4月26日の京都サンガ戦でJ1デビューを果たしました。ここ数年、トップチームが強豪となりながらも育成年代では厳しい状況が続いていました。ユースの強化だけでなく、レッズランドのような育成普及の環境整備にも投資を続けてきたレッズにとってこの出来事は非常に嬉しいものだったのではないでしょうか。
強豪クラブになると、若手への切替が中々進まないのは日本サッカーの常。
欧州では10代からでも優れた若手がトップで活躍する(バルセロナのメッシのように)ケースもありますが、日本ではJ1の中堅以下くらいでしか中々出番を与えられていないのが現状でしょう。日本代表の岡田監督も若手を抜擢していますが、やはりこうした10代の選手をどう実戦の舞台に立たせるのか?という事も非常に大事な事だろうと思います。新しいレッズの中心選手になれるよう頑張って欲しいと思います。


**6月2日(月)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第307回 信頼関係
こんにちは。PIDEです。
GWもあっという間に終了。今週末のゲームが終われば2週間で5試合、という超ハードな日程から開放されます。
ここまでの4試合を3勝1分で乗り越え、気がつけば首位に立ったレッズ。
スタートダッシュの失敗を見事に巻き返し、上昇気流に乗ってきました。
ポンテや鈴木啓太、三都主などまだまだ主力を「温存?」しています。
この先がますます楽しみになってきました。

しかし、この間もまた「いつもの」問題が各所で出てきています。

 審判問題です。

過去のコラムでも何回か書いているテーマではありますが、一向に改善されないこの問題をどう考えればよいのでしょうか?

Jリーグの試合を見に行くと、最初のスタメン発表と合わせて当日の審判団の発表もされます。時にスタンドがざわつく事があります「アイツだよ・・・」そこには過去の実績からくる不安がサポーターの中にある事を物語っています。

僕が所属しているJリーグと比べるべくもない下位リーグ。主審は協会が派遣してくれる正式な(3級以上の資格を持つ)審判の方。しかし、そんな世界でも同様に特定の審判に対しての不信感があったりします。

90分間広いピッチを駆けるサッカーを3人(+予備審の4名)で裁く事は相当にプレッシャーのかかる仕事です。僕自身も自分のリーグで過去、笛を吹いた事がありますが、微妙なプレーの判断で選手からクレームをつけてくる事もよくあり、そうした時は本当に難しいものです。

草サッカーの方がプロよりわかりやすいかもしれませんが、審判をやる時に一番ダメなのは「自信なさげにジャッジする事」おそらく試合中全て100%正しいジャッジを行う事は無理だと思います。また一つのプレーのジャッジが審判によって解釈が違う事も起こりうるでしょう。

その為、自分がファウルだと思ったプレーは選手が何を言おうと「ファウル」だと言い切ること。特に草サッカーではリプレイなど映像で確認する事はありません。選手がどう思おうと、冷静に自分のプレーを客観的に見ている訳ではないので、胸を張り、自分なりの尺度がブレなければ選手もそれほどクレームをつける事はありません。

その為にも試合開始一番最初のファウルの笛を吹く基準が大事になってきます。
この審判はどのぐらいのプレーで笛を吹くのか、選手もその辺りを探りながらプレーしているはずです。その基準が試合を通じてブレない事。これがブレてくると、不信感につながります。
「あれ?さっきはこれでもファウルじゃなかったのに」「俺にはファウルにしたのに相手にはファウル取らない」などなど。

もう一つ。先に「選手が何を言おうとファウルだと言い切ること」と書きましたが、これが尊大に見えてしまってもいけません。「俺がルールブックだ。ゴタゴタ口答えするとカード出すぞ」というような態度。
審判をやっていると、自分の思い一つで選手を簡単に退場させたりする事ができます。試合中のジャッジは基本的に一切覆る事はありません(仮に試合後、誤審だったと認めても、です)。だからこそ、審判には「威厳を保つ事」だけでなく、やはり「選手との信頼関係」を築いていかなければいけないのです。

ミスジャッジ(と後日語られるプレー)が大きな試合の分かれ目になった事は多々あります。それは語り継がれる試合にもなりますが、時が立てばそれも含めてサッカーだと思えるようになります。人間が裁く訳ですから、必ずミスはあります。どれだけ質を高めても100%ノーミスを続ける事はできません(それを目標にはすべきですが)。

日本という国の特徴なのかどうかわかりませんが「ミスをしてはいけない」という風潮が強すぎる気がしています。「ミスは起こるもの」という前提があるかどうか、で大きく変わってくると思うのです。もちろん、だからと言ってミスを許容する、という事ではないのですが、選手にしろ、審判にしろ、お互い「人間であり、ミスもあるもの」という前提を意識として持つ中で「そういった状況の中で双方がどう協力して魅力あるゲームにするのか」といった気持ちでより高いレベルのゲームを作っていくという事はできるのではないでしょうか。

選手はプロであっても「あれはミスキックでしたねー」とミスを認められる雰囲気があります。しかし、審判は一回ミスをすると全方位から総攻撃をくらいます。
「審判のミスジャッジで負けた」と思う選手も(おそらく)多くいるでしょう。
しかし、そんな選手自身も自分のミスで試合に負ける事はままある事でしょう。
審判のミスにあまりに目くじらを立てすぎる選手。それに過剰に反応してしまう審判。
これだけ多くの審判問題が起こるにも関わらず中々改善が見られないのは選手側にも問題があるはずです。

双方が敬意を払い、良質なゲームを作り出す事。互いにプロとしてより高いレベルでの激しいやり取りはあるべきですが、それが感情的なタダのケンカや素人の僕らが見ても何ともレベルの低いやり取りをされてしまっては観客はドンドンと遠のいていってしまいます。審判問題は審判だけの問題ではありません。
選手、協会含め「Jリーグ」という一つの興行に携わっている関係者全てが考え、改善に取り組むべき問題だと思います。


**6月2日(月)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第306回 レッズランドと浦和パルコ
こんにちは。PIDEです。
先週末の鹿島戦。戦前の予想通り「激しい」試合となりました。
「うまい!」とか「見ていて楽しい」というよりもこの表現がピタリと当てはまるのではないでしょうか?プロの試合に望まれるのは常人ではできない魅力的なスーパープレーだけではありません。
やはり気持ちのこもったプレーというものは自然と周りに伝わるものです。

今週は大宮とのダービーマッチ。過去3年間のリーグ戦での戦跡は

 2005年:1勝1敗 2006年:2勝 2007年:1分1敗

と昨年は大宮に勝つ事ができませんでした。Jリーグの実績では大きな差がある両クラブですが、やはりダービーとなると熱のこもり方が違います。
鹿島戦の勝利で3位につけたレッズ。トップが名古屋に入れ替わりましたが、勝点差は4。スタートの遅れをキッチリと取り返すことができてきました。
一方の大宮も現在8位ながらもレッズとの勝点差は2。今シーズンの序盤戦、好調を維持しているだけに、レッズにとっても気を抜けません。

残念ながらキャンプからの準備期間を監督解任という形で棒に振ってしまったレッズです。試合を見ていてもまだ安定した強さを感じるには至りません。
結果を残す事で、内容を徐々に高めていければ!という厳しい状況はまだまだ続きます。先週の鹿島戦の勝利も今節、大宮に負けてしまえば価値が半減します。

今しばらくは「内容よりも結果」。高原が復調し、ポンテ、三都主がケガから復帰してくるまで何とか頑張って欲しいものです。

さて、先週末は仲間とレッズランドでフットサルをした後、そのまま敷地内でバーベキューをしました。

 レッズランド http://www.urawa-reds.co.jp/redsland/

既に多くの方が利用された事があるでしょうレッズランドですが、「地域密着」という理念を具現化する場所として、もっと多くの方に存在を知って欲しい場所でもあります。

その規模の大きさもさる事ながら、私が最もその意義を感じるのは

 「サッカーだけの施設ではない」

という点です。バーベキューができるデイキャンプ場だけでなくテニスや野球など他のスポーツも楽しめる施設をJリーグクラブが運営しているという事は計り知れない「価値」があると思います。

近年Jリーグ中継がTVで放送される事が激減しました。現在はスカパー!とJリーグが契約を結んでおり、有料放送でなければTV観戦できない事がほとんどです。
Jリーグでは2010年までに年間総観客数を「1100万人」にしよう、という「イレブンミリオンプロジェクト」というものが進行してします。2006年度で836万人という事ですから、かなり壮大な計画でもあります。こういった取組みは是非成功させて欲しいと思いますが、一方でスタジアム観戦者調査などを見ると、「高齢化」「高リピート層の増加」が顕著となっています。要は「総観客数は増えたけど、観戦者が固定化されていて新しい層の取込ができていない」と取れるような結果が出ています。

地上波のTV放送はJリーグに限らず、プロ野球でも視聴率が落ちてきており、ゴールデンタイムの生中継は過去に比べ随分と少なくなりました。
広告料収入が主となっている視聴無料の地上波TV放送では視聴率が取れない以上番組編成が難しくなるのは当然の成り行きで、有料放送とは言え全試合生中継をしてくれるスカパー!は大変あり難い存在です。

では、そんな時代にサッカーにあまり関心のない層にどうやってサッカーの、Jリーグの魅力を伝えるのか?それがレッズランドのような「サッカーだけでない」顧客接点活動をJリーグのクラブがどれだけ効率よく(低予算で)行なえるのか?といった点に智恵を絞る必要があるように思うのです。そういった意味ではレッズが行なっている「ハートフルサッカー」も含め、地域に根ざした活動がこの浦和では行なわれている、街にはサッカーを感じさせるモノが至る所に見られるのは素晴らしい事だと思うのです。

昨年10月にオープンしたパルコにはレッズのブースがあり、試合開催時にはブースの前がTV中継を見るサポーター達であふれています。かつての「街頭テレビ」とは(僕には実体験がありませんが)こういったものであったのかもしれません。有料放送でしか生中継が見られなくなり、それらに加入していない人たちがこういった場所に集まる。人が集まれば「何をやっているんだろう?」と興味を持つ人たちがサッカーの試合やそれに一喜一憂する人たちの姿を見る。そうした人がサッカーを好きになるかどうかはわかりません。しかし、「サッカー/浦和レッズ」といった存在が「認知」されることは間違いないでしょう。まずは、この「認知」が何より重要で、こうした認知活動が何かのキッカケで大きく花開
くこともあったりします。サッカーを中心としながらも『サッカーだけじゃない』環境作り。これこそが今後望まれる姿なのかもしれません。


**4月19日(土)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第305回 因縁の対決迫る!
こんにちは。PIDEです。
今週末は序盤戦のヤマ場、ホームの鹿島戦ですね。
監督交代後、3連勝とチームが噛み合ってきました。
是が非でも鹿島に黒星をつけ、独走にストップをかけたい所です。

開幕当初、優勝候補と呼ばれたクラブが鹿島を除き、低調な滑り出しでしたが、5節を終えた段階で1位/鹿島、3位/G大阪、4位/浦和、5位/横浜FMとほぼ順当な順位に落ち着いてきました。フッキの加入で更なる飛躍を期待された川崎Fだけが、そのフッキの早々の退団と誤算に見舞われ10位に沈んでいますが、浦和、横浜FMとの勝点差は2。まだまだ巻き返しのチャンスは残されています。

さて、そんな状況下で迎える今回の鹿島戦。5戦全勝の首位鹿島との勝点差は6。
思い出されるのは昨年の終盤第33節。残り2節で勝点4差を付けていた2位鹿島をホーム埼スタに迎えたレッズがまさかの敗退をし、結果逆転優勝をさらわれた事。
ACLや日本代表の試合も重なり疲労困憊であったとはいえ、まさに悪夢の逆転劇を見せ付けられました。鹿島は昨年からの連勝を14としており、現時点ではまさに「磐石」。
シーズン序盤、前回とは全く逆の立場で戦う埼スタでの鹿島戦は絶対に負けられない闘いとなります。

冷静な星勘定をしていけば、まだ序盤戦。ACLを今から戦っている鹿島の終盤での失速は十分に考えられる事。今回の試合は「負けなければよい」試合として位置付けられると思います。引き分けでも十分。

しかし、一方でそうした計算では測れない「流れ」といったものが勝負事に存在するのもまた確か。監督交代というショック療法を経て、上昇気流に乗りつつあるチームをここで「因縁の」相手に「ホームで」「勝つ」事はクラブに対して喝!を入れたサポーターに対しても、自分たちの今後のモチベーションにとっても、もちろん勝点差が縮まるという現実にとっても非常に大きな推進力となるはずです。闘莉王がボランチの位置に入り、前線とDFラインの間を「つなぐ」機能が強化され、更には持ち前の攻撃力を今まで以上に発揮できる形になっている今、何としても勝利を挙げる!という強い意識でこの試合に臨んで欲しいと思っています。

今日発売されたELGOLAZOでは「新皇帝」と紹介された闘莉王。特にここ数年のパフォーマンスは凄みを感じます。逆にケガで離脱した時などの影響も大きい為、何とかこの1年ケガなく、出場し続けてくれる事を願ってやみません。新しいポジションで躍動する闘莉王の下、一丸となって鹿島を打ち砕きましょう!


**4月11日(金)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第304回 監督交代の決断
こんにちは。PIDEです。
4月に入り、代表の活動も一段落。
Jリーグもいよいよ本格稼動です。
開幕2戦で監督交代という大なたを振るったレッズもここに来て連勝。星を五分に戻し、いよいよ反撃開始!といった所でしょうか。

さて、このJリーグ序盤戦。鹿島が昨年からの勢いを継続して無敗で首位を走っている中、2位につけているのが万年中位の名古屋と少し意外な展開を見せています。名古屋は昨年も開幕後は4連勝していますので、今の順位もこの先どうなるか?という所はありますが、今年は少し状況が違いそうです。

名古屋だけでなくJリーグにとっても史上最も貢献した外国人プレーヤーの一人、ストイコビッチが監督就任。監督経験のないスーパースターの採用、はジーコやブッフバルトなどと同じようなケースですが、特にサポーターにとって「恩人」とも言える選手が、もし仮に監督として大きな失態を犯した場合に、何とも怒りのやり場に困る、非常に難しい人事だと思います。
ブッフバルトは指導者としてもレッズに素晴らしい実績を残してくれましたが、「名選手必ずしも名監督ならず」とは洋の東西、どんなスポーツに関わらず語られる言葉です。ストイコビッチを迎えた名古屋にとって「余程の覚悟」であった事は想像されます。

しかし、現時点でストイコビッチ監督が体現しているサッカーは非常にエキサイティングな見ていて楽しい攻撃的なサッカー。かつて監督自身が経験したベンゲル監督在任時の名古屋を髣髴とさせる内容で結果が伴い、素晴らしいスタートが切れている。
昨年から本田・金といった中盤の主力を失いながらも名古屋移籍以来、輝きを失っていた玉田が躍動し、若手も成長してよいパフォーマンスを出している現状は、監督のカリスマ性だけでなく、確かなビジョンと具体的な方法論がうまくかみ合っている状態なのかなと思います。

それにしても監督一人が変わっただけでこうもチームが変わるものなのか?
これは2節終了時点でオジェック監督からエンゲルス監督に変わった事で息を吹き返しつつあるレッズにとっても感じることですが、改めてチームマネジメントの難しさを考えさせられる「永遠の」テーマです。

「結果として」今時点でレッズフロントのあの時点での決断は「吉」と出ている。
でもそれは「結果論だろ?」と言われてしまえばその通り。あの時に交代していなくても勝っていたかもしれない。もし開幕からポンテが試合に出場していたら、開幕連敗もなかったかもしれない。「たられば」が禁物のプロの戦いです。結果で判断するしか手立てがないのでしょう。「こうすれば強くなる」「こうすれば勝てる」といった方程式のない世界では「熟慮した結果の行動」であっても100%望んだ結果を得られません。
後はこの成功する確率をどれだけ100%に近づけられるのか。2割だったら3割を目指す、といった風に考えて継続して努力をしていくしかない。

単純な勝ち負けといった「結果」に対してではなく、「最善の結果を残す為に熟慮したプロセスがはたして本当に行なわれていたのか」といった観点でフロントも監督も、ピッチの上で戦う選手たちのアクションを判断していく。そんな事を感じました。


**4月4日(金)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第303回 代表戦のモチベーション
こんにちは。PIDEです。
先週末に桜の開花宣言が出たと思ったらあっという間に満開。
暖かい日も続き、花粉症さえなければっ!素晴らしい季節がやってきました。

Jリーグも開幕し、日本代表も予選を闘い、五輪代表も北京に向けた強化を行なう。いよいよシーズン本格化といった所でしょうか。

さて、いろいろあった今週ですが、まずは代表戦のコメントをしなければと。
やはり代表戦の方向性が何とも見えにくくなってきた印象を受けた今回のバーレーン戦でした。この試合、結果は0−1の敗戦となりましたが、この事をどう捉えたらよいのか?

@試合そのものについて

結果はもちろんの事、内容的にも非常に「サムい」試合だった。
選手たちから戦う姿勢が感じられず、何とも「腰の引けた」試合。
相手のロングボールに付き合い、自分たちの優位である「中盤」で細かく繋いでサイドから崩す形がほとんど作れず。お得意?のセットプレーも不発。

ただし、W杯予選は「おもしろみ」よりも何より「結果」が重要なので、純粋なサッカーゲームとして見ていておもしろい事が少ないのは事実。

A主力の大半が不在。

 FW:高原、前田
 MF:中村俊、松井、小笠原、小野、長谷部、稲本、三都主、本山
 DF:中田浩、闘莉王、宮本、加地

いやー、名前だけ見ればこれだけで十分別のチームが作れる。
今回のメンバーを1軍半、もしくは2軍とも呼べるくらいのメンバーが出ていない。もちろん選手をただ集めるだけでは機能しないけれど、「優れた個」を探せばまだまだ多い。

Bでは、この負けが今後に響くのか

今回の3次予選は4チーム中2チームが突破。4次予選では突破した10チームを2つのグループに分け、それぞれ2位までがW杯出場。
3位同士のチームでプレーオフを行い、その後オセアニア地区代表とのプレーオフで勝利すればこれまたW杯出場。前回と同じく4.5枠が与えられています。かつてドーハの悲劇の時代は2枠。98年フランスの時が3.5枠で日本は第3代表で出場しており、4.5枠はオーストラリアが加わったとはいえ、かつてと比べ遥かに低いバーとなっている。
これらの事を考えると、今回の1敗は必要以上に騒ぐ必要がないと思われる。

Cアジアで強くても世界では「弱い」

アジア各国は日本を「格上」とみなし、守備的な戦術で来る国が多い。
勝敗の結果は別として、まともに試合をしてくるのは韓国、イラン、オーストラリア、サウジアラビアくらいなもの。こうしたアジアを突破したとしても、W杯に向けては、今度は「弱者」としてどう列強と戦えるのかを考えていかなければいけないのが今の日本。予選と本戦でこうしたポジションの違いが露骨な地域はおそらくアジアだけでしょう。そうなると、アジアを突破しなければ世界はないので、勝つ為の努力は必要なのだけれど、これがアジアを突破した時点でリセットされて、また一から戦い方を変えなければいけないのは何とも難しい。

突破する確率が「かなり」高い(あくまで確率だから当然突破できない事もありえるが)予選には中々モチベーションが高まりづらい。かつて97年のあの予選の時のような狂おしいほどの熱狂は日本サッカーが置かれる立場の変化によって得がたくなってしまっている。

贅沢な悩みかもしれません。しかし、代表戦を見ていて何ともいえない「スッキリしなさ」が代表人気が下落傾向にある、一つの原因とも言えるのではないでしょうか・・・


**3月28日(金)掲載**
(PIDE)

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第302回 春の嵐
こんにちは。PIDEです。Jリーグが開幕してまだ2節。しかし、例年以上の「春の嵐」が吹き荒れています。

思えば開幕直前に行われたゼロックススーパーカップでの鹿島の敗戦から予兆があったのかもしれません。07年ACL優勝の浦和にリーグ優勝の鹿島、ナビスコ王者のG大阪に、昨年タイトルを後少しで逃し、J2得点王のフッキが加わった強力な攻撃陣を揃えた川崎と、これらのクラブが4強としてタイトル争いが予想されていました。

しかし、開幕してみると鹿島以外の3チームが大きく出遅れ、しかも!浦和が早くも「監督交代」という荒療治をしなければならない状況に追い込まれるとは・・・・・・とても想像できない開幕となりました。

ここ数年華々しい結果を出して来た浦和レッズ。昨年からワシントン、長谷部、小野と中軸の選手が抜けましたが、エジミウソン、高原、梅崎、三都主と穴埋めには十分なメンバー補強を行い、ACL連覇とリーグ奪還に向けた準備は問題なかったはず。

しかし、今になって振り返ると「中盤でゲームを作れる選手がいない」とか「昨年から見受けられたオジェック前監督と選手達との不協和音」だとか、「昨シーズン終盤から勝てていなかった」などなど、その都度気になる現象は見られていました。これらに気を留め、先々を見通して強化プランを立てておくべきだった、のがフロントの仕事でしょうが、この「先を読む」という行為はなかなかに難しい事だなと感じます。

企業などでプロジェクトを進める時に「リスクマネジメント」という考え方があります。予測可能なリスクに対して、そのリスクが発生した時の対応策を準備しておく事が何より重要ですが、今回のこのタイミングでの監督解任は、はたしてそういったマネジメント上で「想定内」の範疇だったのか? 昨期の終盤の流れを見て、その時点では「継続」と判断した根拠は何であったのか? その判断がなされた上で、この2節終了というタイミングで一転「解任」と判断した根拠は? こうした時こそフロントの意志決定について明確な説明がなされるべきだと思います。「責任を取る」という事は「辞職する」と必ずしも同義ではありません。レッズがここまでビッグクラブとなってきたのも優れたフロント力があったからこそ。今回の決断もこの後チームが好転すれば「英断」と賞賛されもするでしょう。

チームが悪い流れの時こそクラブとサポーターが一つになって危機を乗り越えていければ、先には更なる高みが待っているはず。まだ開幕したばかり。一年は長いのですから、この先の展開を冷静に見ていければよいのでは、と思います。


**3月21日(金)掲載**
(PIDE)

元の文章を引用する

第301回 300回記念コラム3 〜草サッカー編〜
こんにちは。PIDEです。大台をまた一つ超えました。301回目です。300回記念コラムの最終回。草サッカー編です。

2002年W杯後、W杯を通じて知り合った仲間で新しい試みを始めました。・・・とは言っても「せっかくみんな知り合ったんだから一緒にボール蹴ろうよ!」という他愛もない試み。しかし、そんな「ちょっとしたこと」が後々大きな財産になるものだと強く感じています。

8月に新しくオープンしたフットサルコート「ジョモニスタ(南与野)」で老若男女、レベルも年齢も一切関係なし。コンセプトは「ど素人でも楽しめるフットサル」。結局この集まりは今も続いて、ステキな皆さんと多く知り合う事ができました。大人になってから初めてサッカーをする人たちが増えた事は僕にとってとても嬉しい出来事でした。うまい下手って最終的にはあまり関係ない。本当に大事な事は「いかに楽しめるか?」であって、それを実感してくれた人たちが今なお集まって一緒にボールを蹴ってくれています。

あれから6年。当時小学生だった子が中学になり、高校になり、大学生へ。その中には昨年1年を追い続けた高校生もいたりしました。

大人になってからなかなか世代を超えて新しい人脈を作っていくという事は少ないのではと思いますが、自分の親世代の方々から、高校生、中学生といった子達と触れ合うのは貴重な経験です。仕事も生き様も考えも様々な人たちと触れ合う事で本当に幅広い視野を僕に与えてくれました。

自分が中学/高校だった頃、世代が違う人たちと触れ合う事は想像できませんでした。いつも一緒にいるのは学校の友達ばかり。一方で会う大人と言えば親か先生。どちらも教育者です。

自分が大人になって感じる「大人」って、もっといい加減な部分もたくさんあるにも関わらず、「教育」する立場の人たちはやはりそう「見せる」事も必要だったりします。しかし、僕達は彼らに対してよい意味で「責任のない大人」としてありのままを見せてあげられる。馬鹿で情けない部分も見せる事で「あぁ、大人っていっても自分達とあまり変わらないな」ともし見てくれて、それが彼らの今後の人生の中で何かよい経験として感じてもらえたらありがたいですし、逆に僕自身も時にハッとさせられる、勉強させてもらう事があったりします。こうした関わりって他ではなかなか作れない幸せな関係だと思うのです。

また、プレーヤーとして浦和リーグに参加し、中途半端で終わってしまっていた僕に達成感を与えてくれました。実質小学〜中学まで4年しか真剣にボールを蹴っていなかった僕が浦和に来てからもう8シーズンを過ごしました。今度は9シーズン目です。ここでも多くの人と出会いいろいろなサッカー観を与えてもらいました。時にはケンカにもなりましたが、それぞれの考えがある時、ひょんなキッカケで納得できて、ガラッと自分のプレースタイルが変わったり。本当にウマイ人たちとボールを蹴る事もできました。

サッカーが好きで集まった人たちで新しいコミュニティが作られる。僕が会社に入って以来、ずっと埼玉に留まったのもこの人たちとの関わりがあったからこそ。

2002年W杯を控え、「日本にサッカー文化を根付かせたい」と思って草の根レベルでいろいろと動き始めた結果が02年を終えた後、少なくとも自分の周りでは本当にサッカーに溢れた生活ができている。特にこの浦和は元々が日本でも有数のサッカー所。そこに浦和レッズができ、W杯がやってきて、アジアの強豪クラブとして世界でも有数のサポーターを抱える正にサッカーが街の象徴としてどこからも認知される事となり、その過程を偶然のめぐり合わせで僕自身が体験できた事。全てがサッカーからの贈り物であり、関わってくれた皆さんに改めて感謝したいと思っています。


**3月14日(金)掲載**
(PIDE)

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