【マイタウンさいたま】ログイン 【マイタウンさいたま】店舗登録
■分かってるつもり?男と女の胸の内■
この連載は、「浦和カウンセリング研究所」で扱ったカウンセリング、相談を基に構成されたQ&Aで、わかりやすいよう脚色された部分があります。
主に浦和カウンセリング研究所所長 大関洋子が執筆し、大関行政書士事務所が監修しています。

■大関洋子プロフィール■
(浦和カウンセリング研究所所長/NPO法人日本カウンセラー連盟理事長/臨床発達心理士/心理カウンセラー/上級教育カウンセラー)
1941年生まれ。高校で国語、音楽を教える。2002年、浦和カウンセリング研究所を設立。結婚、出産、男女の共生等の話題を社会に提起。新聞、雑誌、TV等、連載、出演多数。 教育問題、夫婦・家族の悩み、職場での悩みなど、年間のべ1,000人以上のカウンセリングをこなす。
著書に「この子たちを受けとめるのはだれ?」(文芸社)、「素敵なお産をありがとう」「セクシュアルトークで一家団ランラン」等。

全134件中  新しい記事から  61〜 70件
先頭へ / 前へ / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 次へ / 最終へ  

2015/06/18(木)
第74回【親子編】「毎日女の子に電話をしている息子」
【Q】
中学2年生の息子がいます。
以前は、居間でテレビを見ていることが多かったので、「勉強しなさい!」としばしば注意していたのですが、最近、夕飯がすむとすぐ部屋に戻っていたので、てっきり勉強でもしているのかと安心していました。ところが、部屋の前を通ったら中から声が聞こえてきたのでノックをして部屋に入ると、携帯電話で話をしています。しかも相手は女の子のようで、その後も様子を見ていると毎日電話をしています。
時には1時間を超えるときもあります。
男の子同士で部活動の話でもしているならともかく、女の子となんて毎日用があるわけないのですぐにやめさせたいのですが、ちょっと注意をしたら「うるせえ!」と返ってきました。
携帯電話を無理矢理取り上げるわけにもいかず困っています。

【A】
困りますよねぇ、こういう時期の子どもの扱い。
特に相手がいる行為は親としてはとても困ってしまいます。
その上、相手が異性となると益々悩んでしまいます。
「今度、保護者会に行ったら相手の女の子のお母さんに何か言われるんじゃないか、言われる前に謝った方がいいんじゃないか」とか、「本人同士の問題なんだから放っておこうか、でもその前に女の子の名前は聞かなきゃいけないし、でもまた「うるせえ!」って言われたらどうしよう?」なんて、このことが気になって気になって仕方ないことでしょう。

あなたのお子さんが男の子だということも悩みに拍車をかけていますよね。
中学生とはいえ「男は加害者、女は被害者」という構図があなたの頭の中にはあるでしょうから、益々責任を感じてしまう。もちろん事件が起きているわけでもないのに、中学2年生といえば、高校受験や部活動の大切な時期。そんなときに毎晩毎晩1時間もの電話、時には1時間たっても壁越しに聞こえる息子の声にあなたは神経をとがらせ続ける毎日。お疲れ様です。

確かにご心配はわかりますし、毎晩1時間以上というのはなんとかしたいところではありますが、発達段階から考えると、とても正常な発達をしている証拠でもあるということをまず認識してください。
あなたや私の年代、時代から考えると一家に一台しかない電話で1時間以上も話されていたらそれだけで大問題。しかも電話代がべらぼうになって、また大問題。
それでも隠れて毎日電話をしている中学生、高校生のカップルはたくさんいました。
思春期真っ只中の息子さんにとって、たぶん初めての恋愛。
その一大イベントを親がわけもなく邪魔する(と息子さんが感じる)と、この初恋は「親や周囲に反対されている悲劇の大恋愛」となり、本人たちは自ら作り上げた「ロミオとジュリエット」の世界に浸り、反対される電話はやめて内緒でこっそり会うことになり、早急な性の関係ができたりもします。

まだ3ヶ月、半年続いているわけでもないなら「毎日ではなく、もっと短くしなさい」ときっぱり1、2度言う程度にして様子を見てはどうでしょう。たぶん、ほとんどのお子さんは2〜3ヶ月で卒業するでしょうから。

(文:大関洋子)

2015/06/04(木)
第73回【夫婦編】「俺だって忙しいんだぞ!」
【Q】
結婚して10年。夫婦って何かあったときに一緒に乗り越えられるからこそ夫婦なんだってずっと思ってきました。
先日、私が体調を崩し3日ほど寝込んだんです。高熱で起きようにも起きられなくて…。結婚してからこんなこと初めてです。子どもに何か食べさせて学校に出さなきゃならないと思っても立ち上がることもできなくて、仕方なく「あなた、お願いできますか?」って夫に頼んだんです。
夫も状況はわかってるし、今まで夫に頼んだことなんてないんだから、当然「わかった。俺がやるからおまえはゆっくり休んでろよ」くらいの答えが返ってくると思ったんです。
ところが夫の口から出た言葉は「俺だって忙しいんだぞ!」。結局、夫が子どもに食べさせて学校に出してくれたんですけど、その一言で夫に対する信頼が一気に崩れてしまって…。それからずっとぎくしゃくした関係が続いています。

【A】
どひゃ〜っていう感じですよね。まさかの夫の返事に高かった熱がもっと上ったことでしょう。子どもさんは何とかごはんを食べさせてもらって学校へ行き、そこは事無きを得たわけですが、無事に終わらなかったのは、あなたの胸の内!!
「俺だって忙しいんだぞ」とは何という暴言!

結婚10年この方、出産の時ほんの数日入院しただけの私。多少熱があってもどこかが痛くても、這うようにして家事育児をこなし、夫や子どもを支えてきたと思っていたのに!私がはじめて「お願いできますか?」って下手に出て頼んでいるのにィ!期待した「わかった。俺がやるからおまえはゆっくり休んでろよ」という言葉のカケラもなく「俺だって忙しいんだぞ」とは何だぁ!と何度も叫びたくなったことでしょう。「おまえはゆっくり休んでろよ」のやさしくいたわりのある言葉はなかったとしても、「わかったよ」くらいで終わっていたらまだしも…。

もちろん、高熱の出ているあなたに
「冷たいジュースなら喉を通るかい?」
「アイスクリームでも買ってきておこうか?それともおかゆなら食べられる?」などというやさしい言葉は全くなし。

う〜ん、きついですよね、こういうときのこういう夫の言動。これで結婚生活10年の積上げが全部ガラガラと音を立てて崩れた感じ。高熱にうなされながらあなたの心に“離婚”の2文字が浮かんだことでしょう。が、熱が下がってみれば現実には「離婚」するには実家も周りも「別になぐられたわけじゃないんだしぃ…」と取り合ってくれそうもないし…。
実はこういうことって結婚生活の中で何度も何度もくり返されて夫婦は生きていくんです。「私の期待したセリフが返ってこない!!」この繰り返しかもしれません。
人は一人ひとり違うDNAを持ち、違う感じ方、違う考え方、違う言動をするものなのです。「これが人間の本質だ」と自分に言い聞かせつつ、それでもあなたの夫は子どもには食べさせてくれたのですから、もしかしたら、はじめての体験にとまどってあなたを激怒させる言葉が出てしまった、あなたが病気になるという思いもよらない出来事にショックを受けてのことだったのかもしれません。
それだけあなたを頼ってきてしまった自分を、その後の満員の通勤電車の中で反省しているかもしれません。

熱が下がった快気祝いにとでも言って、ちょっとお茶でもと誘って、「あの時は忙しかったのにありがとっ!」とでも言ってみてはいかがでしょう?
まだ腹が立っていたらムリかもしれませんけどね!

(文:大関洋子)

2015/04/13(月)
第72回【恋愛編】「両親より私だろっ!」
【Q】
彼とは2年付き合っています。
大学で知り合ったのですが、学生時代はお互い遊ぶことに夢中で、恋愛・結婚という関係には発展しませんでした。卒業して3年したころ、たまたま駅で彼と会ったんです。
学生時代とは別人のように落ち着いていて、大人という感じでした。
彼も私に対して同じような感情を持ったらしく、そのときから結婚を意識したお付き合いが始まりました。学生時代4年も含めれば知り合って6年なので気心は知れています。とは言え、私はもう少し彼とお付き合いをしてから結婚を考えたいと思っているんですが、彼は私の両親にあいさつに行きたがるんです。
友達として会ってくれるならいいんですけど、彼の様子だといきなり「お嬢さんを僕にください」みたいなことを言い出しそうで…。
結婚は私と彼との問題なんだから、両親よりまず私なのに、彼の外堀から埋めよう的なやり方にどうしても納得ができなくて、「こんなやつだったんだ?!」とむしろ別れようかと迷っています。

【A】
まあ!何だか勿体ない話じゃありませんか?
いえ、あなたがどれだけ才色兼備の女性かはお会いしていないので分かりませんが、6年も付き合っていれば彼は当然、結婚を考えてあなたのご両親にごあいさつしたいと思うでしょうに。
なぜそれが家と家の古いしきたりを重んじて外堀から埋めようとしてると考えるんでしょう。
確かに「婚姻は両性の合意による」と法律にもうたわれていますが若い2人がこれから家庭を作っていくのにまだまだ両家の親に支えてもらう場面もあるでしょうし、何よりそれぞれの家の息子と娘が一生を共にしようとする人物に会いたいのがご両親の想いではありませんか?「お嬢さんを僕にください」みたいな古いTVドラマのようなシナリオを心の中に描いているのはあなたなのです。

あなたは「外堀から埋めようとしている」と言っていますがご両親は気に入ってくださると思っての言葉ですよね。ご両親が外堀なら、本丸のあなたは、外堀から埋められるのが嫌だということで、まだ落城したくない、ということですよね。6年も付き合っている彼がこんなにも熱心に礼を尽くしてご両親にあいさつしたいと言ってくれているのに。
最初に言った通り、あなたは彼よりもっといい人が自分と結婚してくれるに違いないと思ってこういう古いやり方をする人とは別れようとしているようですが、残念ですが、あなたのように謙虚でない方は彼以上の人物が好きになってくれることはまずないと思います。
もし彼が私の息子だったら「やめといたら?」と母としては言いたいところです。
ここへご相談くださったことをキッカケに自分を見つめ直してみてください。
彼がどんな思いで6年間あなたと付き合ってきたか?
彼がどう考えてあなたの両親にあいさつに行きたいと言っているのか?ちゃんと相手の立場に立って考えてみてください。それでも彼が信じられないのならこの交際はやめたらいいでしょう。

でも彼以上の男性はあなたの前に現れないと思いますよ。
だって、あなたは人として一番大切な「相手の気持ちを思いやる」ということが全然できていない女性だからです。私は心理カウンセラーとしてこんな厳しいアドバイスをしたことは初めてだと思います。
あまりにも思い上がった、思いやりの心に欠けているあなたに反省してもらいたいからです。
そして何かに気がついたらむしろあなたも彼のご両親のところへあいさつに出向いてはいかがでしょうか。

(文:大関洋子)

2015/03/27(金)
第71回【職場編】「社内にグループが…」
【Q】
私の会社にはちょっと人気のある男性課長がひとりいて、その人にごまをすろうとする集団が2つあるんです。A子率いるAグループは全員がきれい系、B子率いるBグループは全員が可愛い系っていう感じ。表だって対立しているわけではないけれど、陰ではお互い相手のグループをののしり合ってるし、それぞれのグループで飲み会をやったり旅行に行ったり…。
私はどちらのグループにも属してないんですが、それはそれで大変。どちらのグループからも誘いがあるんです。私は、ひとりの男性を巡って社内に対立したグループがあるなんて、とっても嫌だし、みんなで仲良くやれる職場がいいと思うんですが、どちらからの誘いにも乗らないでいたら、そういう私のような人たちを第3のグループみたいに言い出して、対立をあおろうとしてくるんです。

【A】
第3勢力かぁいいなぁ…。AにもBにも組みしない。
AかBか、白か黒か、0か100かという区分ってどうしても「〜せねばならない」「人は〜でなければ幸せではない」「人は〜でなければ生きている価値がない」という考え方で自分を追い詰め人と敵対する生き方になってしまいます。その結果、自分もまわりの人もとても生きづらくなるのです。
ひとりの男性課長をめぐって「きれい系」と「可愛い系」ってバカバカしいというか子どもっぽいというか、要するにどちらのグループも女であることを売り物にしてその男性の気持ちを引きつけようとしているだけでAグループBグループと分けるほどの価値もありません。

2つのグループ共に同じ穴のむじなです。ののしりあっているといってもこれも「目くそ鼻くそを笑う」の類であなたが真剣に問題にする事ではありません。
仮にどちらのグループが彼の気を引いたとしても、今度は一人の男性課長をそのグループ内で取り合い奪い合いの争奪戦が始まるだけです。
男に媚びを売って自分たちの方へ意識を持ってこようとしているような人たちって低劣極まりない人々の集まりです。もし本気でその人に自分の女性としての魅力で媚びを売ってでも振り向かせたいと思うのであれば、グループで徒党を組むことなどせず、自分一人でしっかりきれい系でも可愛い系でもせいぜい気張って彼を誘惑するでしょう。それさえもできず数を頼りなんて、デモ隊じゃあるまいし、大人の女性のやることではありません。

その中でどちらにもつかず第3グループとして耐えているあなたやその仲間はなんと常識をわきまえたちゃんとした女性たちでしょう。きっと当の男性もA、Bどちらのグループの人に魅力は感じないはず。かえって迷惑だと心の中で思っています。そういう男性だから人気があるのでしょうから。

どうかつまらないグループ分けの立ち位置でもう悩まないで、淡々、粛々と仕事をこなしてください。会社は中学生のような(中学生の皆さんごめんなさい)恋愛ごっこ(ごっこにもなってない)をする場所ではありません。とはいえ、こういう雰囲気の中で淡々と仕事をするのもうっとうしいことは分かります。が、自分の感覚に自身をもって仕事をしてくださいね。

(文:大関洋子)

2015/03/13(金)
第70回【子親編】「新しい義母との関係をどうしたらいいか…」
【Q】
夫とは結婚して20年になります。
夫は長男で、夫の両親とは10年前に同居しましたが、義母は3年前に亡くなり、義父一人になりました。私から見ると義父は地味な人に見えたので、義母亡き後は、一人で生きていくのかなあと思っていたら、義父が若いこともあり、昨年再婚しました。
義父とは10年同居しているので、新しい義母より私の方が義父のことはよくわかります。
それが原因なのか、義母はいつもよそよそしく私たちになかなか気持ちを開いてくれません。
義母も再婚ですが子どもはなく、この状況で義父万一のことがあって義母だけが残るようなことにでもなったらと思うと、気持ちがすごく重くなります。

【A】
あなたのご相談は「義父が義母より長生きして私たち夫婦と3人で暮らすことになったらどうするの!」ということですよね。
でも、それだったら心配ご無用。こういうケースで再婚の義母がその息子夫婦と同居を続けるという例はまずありませんから。あなたもおっしゃっているように「義母はいつもよそよそしく私たちに心を開いてくれません」という状態ですから、なおさら義父亡き後、向こうからすれば義理の息子夫婦と同居したいはずはありません。遺産を半分手にしたら、それなりの彼女にふさわしい一人暮らしを選択するはずです。

むしろあなたが本当に気分が良くないのは、自分が10年も同居して面倒を見てきた、義母亡き後の3年は義母に代わって私が義父を支えてきたつもりだったのに、私の何が不満で、私にとっては見ず知らずの女性を突然家に入れるのだろう。その上、義父が先に逝けば、息子(夫)が相続するはずだった財産の半分は彼女のものになってしまう。
失礼!あなたを責めているわけではないのですよ。
誰だってあなたの立場だったらそう思います。それが当たり前ですよね。そして、地味な方だと思っていた夫の父親が、母を送って3年しか経たないのに義母を忘れたかのように他の女性と仲良くして、籍まで入れてしまった。義父には義母を想って一人で生きてほしかった。そしてかわいそうな義父を支えて義母の元へ送る…。

そんなシナリオを心の中に描いていたのに筋書きが狂ってしまったのですから気持ちが落ち着かず、その女性にも良い感情を持てないでしょう。相手も「よそよそしく」「心を開かない」状況になっていて、双方辛いことですね。どうかこの際、考え方を大転換して、義父の生きる力とエネルギーを称え、もし義父が倒れるようなことがあっても、面倒は彼女が妻としてすべて見る覚悟があるはずですから一切をお任せするとして、肩の力を抜いてホッとされてはいかがでしょう。

「義母亡き後、義父を最後まで看取った殊勝な嫁」という役は下りることになりますが、親族や世間も誰も「嫁の面倒見が悪いから再婚した」などとは言いませんから、安心してその方にお義父さんの最後おお任せしてしまいましょう。
そしてお義父さんが新しい妻である彼女と楽しそうにしていることをその息子である夫と喜んであげてください。その方があなたもお義父さんたちもずっと幸せになれますから!

(文:大関洋子)

2015/02/26(木)
第69回【親子編】「娘がダイエットを始めた?!」
【Q】
一月ほど前、小学6年生の娘が「将来の夢」という題の作文を書いていました。
何を書いたらいいか迷っていたので、いろいろ話を聞いてやったところ、「パティシエになりたい」と自分のイメージが湧いてきたようで、なぜパティシエになりたいと思ったか、どんなパティシエになりたいかといったことを一生懸命書いていました。
いろいろなことに興味がある子で夕飯のおかずを作ったり、お菓子を作ったり…。
誕生日のプレゼントにお菓子作りの道具をねだったりする子なので、気持ちが変わらないうちは応援してやろうと思っていました。ところが最近になって、急にお菓子作りをやめてしまったんです。
どうやら、好きな男の子が出来たらしく、ダイエットをすることにしたみたいなんです。
確かにやや太り気味なので、ある程度は痩せた方がいいとは思います。でもまだ6年生。
男の子にあまり興味を持たれても困るので、もう一度お菓子作りに興味を向けさせようとしているのですがうまくいきません。

【A】
お子さんはとても順調に「人」としての発達をし、成長しつつありますね。
母親の胎内に新たな生命が芽生えたその瞬間から、命は絶えず成長を始めます。
この世に生まれ出て死を迎えるそのときまで、人間は常に変化を続けるのです。
人間以外の動物のほとんどは、生後すぐに親と同じ状態になり、あとは成長せず死を迎えてしまうのに、人の場合は2歳くらいまで急速に成長したあと、成長がゆっくりにはなりますが、12〜13歳頃になるとまた、著しい成長をみせます。この時期を「思春期」と呼び、この著しい成長を「思春期スパート」と名付けています。

お子さんはまさにこの時期に当たり、成長に「スパート」をかけていると思われます。
たぶん、不定期かもしれませんが月経も始まっていることでしょう。
この時期には身体的に急激に成長し、その変化に心がついて行けずいらいらしたり、自我、自意識が芽生えるので親に反抗したりして、周りを戸惑わせることもあります。

この時期の特徴の最大なものが「親や教師といった今まで頼っていた大人よりも友人との関係を大切にする」という点です。親や先生に頼らなくても一人で生きていける気分になり、大人の真似をしたり背伸びをした行動を取りたがり、親などの身近な大人に対しては反抗的になります。
今まで興味を持っていたことではなく、新しい作業や経験を好み、「自分てどんな子?」という内面からの問いが起こってもいます。同姓の友達と過ごす時間やおしゃべりすることを大切にするのもこの時期で、「相手からどう思われているか」「相手から良く思われたい」という思いも大きくなり、人からの評価も気になって、不安や喜びの感情の起伏が激しくなったりもします。
同性との仲良しグループの中で、異性への興味関心が話題になってもいきます。

お子さんの「将来の夢」が今までの「パティシエ」ではなくなり、お菓子作りや食べることをやめて自分の容姿や体重を気にかけるようになったのも、著しい発達の現れなのです。
「男の子にあまり興味を持たれても困る」とおっしゃっていますが、これも大変大事な発達段階の一つで、この時期に感じる幼い初恋は成熟した大人の恋愛が出来るようになる「恋のトレーニング」です。

今、何より大切な発達課題は「私って誰?」「自分とは何?」と自分に問いかけて、自我同一性と言われるアイデンティティの確立が、20歳くらいまでに出来ることです。
「将来の夢」の変化やささやかなダイエットを暖かく見守ってあげてください。

(文:大関洋子)

2015/02/12(木)
第68回【夫婦編】「私はおまえの道具か!」
【Q】
先に結婚した友達に言われたんです。
「男って結婚したとたんに態度変えるよぉ。例外はないと思う。あんたも気をつけた方がいいよ」。
“何言ってんだろっ!?”と思えていたのは、結婚する前まででした。
私の彼はいつも私に気を遣ってくれるし、多少のことには動じない。しかもいちゃいちゃしたい時にはいちゃいちゃしてくれるし、結婚後のことなんて心配したことありませんでした。
なのに、彼女の言うことが理解出来るまでに1ヶ月もかかりませんでした。
結婚する前は、私の家に来ると掃除機をかけてくれたり、料理をしてくれたり…。
結婚してすぐのころは、すっと一緒にいられる嬉しさから、なんとなくいちゃいちゃ過ごしてたんですけれど、徐々に普通の生活になってくると、彼は何にもしなくなったんです。
「ちょっと掃除機かけて」とか「洗い物して」って頼んでも、「なんで俺?おまえ主婦だろっ?!」って言うんです。私だって働いていて専業主婦じゃないんだから、家事は平等に負担してくれないと…。
結婚前と同じ人とは思えません。私はおまえの道具じゃなーい!

【A】
そうなんですねえ。
今でもまだ結婚相手の女性を一家の労働力と子孫繁栄の道具として売り買いするような風習が残っている民族もあるようで、結婚相手の女性の親に牛何頭贈るというようなことや日本の結納金などもその名残とも言われています。あなたもあたかも牛何頭分かと引き替えに労働力として貰われてきたような感じなのですね。

当然のことながら、結婚の目的が無意識にしても労働力の確保であるとすれば、その雇い主である彼は「ここは働きやすいよ〜、いらっしゃ〜い!」と甘い言葉と好待遇であるかのような宣伝文句であなたを誘い込んだことでしょう。そして一旦雇用契約が結ばれてしまえば雇い主の思うつぼ。
昔から「釣った魚には餌をやらない」と言ったではありませんか。どこかのブラック企業みたいに使い放題。友達が「男は態度変えるよぉ」「例外ないと思う」と言ったのが1ヶ月で理解出来たというのはあまりにも早い変化ですが、良くある話ではあります。このままこの路線で行くと、まもなく妊娠、出産、子育ての道具としての働きがあなたに要求されるのは、火を見るより明らかです。
一刻も早く「私はおまえの道具じゃない!」と声を上げる必要がありますが、ちょっと待って!

あなたは、結婚前と結婚後で何も変わりませんでしたか?
ご相談の中に「ちょっと掃除機かけて」とか、「洗い物して」とか、結婚後頼むようになっている場面がありますよね。たぶん、結婚前のあなたはかいがいしく「あなたは座ってて!私がやるから」と言って掃除をしたり料理を作っていたんじゃありませんか?
雇う側も雇われる側も必死の売り込み作戦をするのは世の常。

今のあなたは専業主婦ではないとはいえ、出産子育ての道具、いえいえ、子育てともなれば夫の経済力に頼ることになるのが多くの女性のたどる道であるとするならば、男たちは今から「おまえ、主婦だろっ?!」と先制攻撃を仕掛けるというわけです。
「男は例外なく女を自分の思うままに動く道具化する」と友達が言うごとく、大昔から生命を宿して母乳を与えて子どもを育てる女性は、どうしてもある時期、男性の援助によってその一大事業を行う必要があり、その代償のように男たちは女性に労働を強いる傾向がありました。それでも生命をはぐくむという大プロジェクトは男には不可能な仕事でありますから、お互いそれぞれの役割を大切に認め合い、道具化することなく支え合って生きて行ってください。

女と男の関係性はその時期その時期によって変化するものです。いつまでもいちゃいちゃするだけの関係ではなく、あなた自身も結婚に何を求めるのか、二人で何を作り出すのかよく考え、話し合うようにしましょう。ちなみに「例外」の男性もたくさんいると思いますよ。

(文:大関洋子)

2015/01/29(木)
第67回【恋愛編】「FaceBookだと魅力的な彼なのに…」
【Q】
彼とはFaceBookを通じて知り合いました。
FaceBook上で私の友達の友達だった彼のアップする写真がいつもモダンで、私から「友達リクエスト」を送って承認してもらいました。
それがきっかけで、彼と直接メッセージの交換をするようになったんですけど、写真だけじゃない彼のセンスの良さがますます伝わってきて、会いたいと思うようになり、また私から誘って会いました。初めて見た生の彼は、チョーGood!。ところが、一緒にいるととても無口で、いつもの彼らしくありません。
そのうち、スマホをいじる時間が増えてきて、気まずくなっちゃって2時間ほどで別れました。
その後もFaceBookでやり取りするといつもの彼なんです。そんな彼にまた会いたくなって…。
そんなことを何度か繰り返してます。FaceBookでやり取りしている時の彼ほど魅力的な人はそうはいないと思うので、そんな彼とお付き合いしていたいんですけど、実際に会うと別人のようで…。
でも、絶対、FaceBookの彼が彼だと思うんです。

【A】
まず、大きな前提をお話ししましょう。
あなたは、FaceBook上の彼を本当の彼と考えて、会うことにしたんですよね。
あなたは、FaceBookに自分自身を表現するタイプの人なんでしょう。

でも、よく考えてください。FaceBookをネット上の画像付き日記(昔風に言うと絵日記でしょうか?)として利用すれば、それはありのままの自分を表現するものになりますが、“広告”として利用すれば、本当の自分ではなく、現実よりもはるかによく見える仮想の自分を表現(アピール)するものにもなります。おそらく、彼は後者であったんでしょう。そういう前提で、考えてみましょう。
そう考えると、おとぎ話の王子様はおとぎ話の国でしか王子様じゃないんです。現実の世界に王子様を引っ張り出したらそこでは王子様は生きてはいけません。

「一緒にいるととても無口で、いつもの彼らしくありません」とおっしゃっていますが、あなたの言う「いつもの」とはFaceBook上で彼が表現したバーチャル=仮想の国な彼が「いつもの」ですよね。
「でも実際に会うと“別人”のようで」と戸惑っているのですが、結論から言えば、バーチャルの世界ではあなたが憧れたようにモダンでセンスのいい写真とメッセージがアップ出来る彼、リアル=現実の世界では無口でスマホをいじる時間が多い彼、あなたにとっては別人のような彼も含めて「彼」なんです。

どちらかと言えば、あなたが「絶対」に本当の彼だと思っているFaceBook上の彼が“こうありたい”と考えた仮想の自分、現実ではあり得ないけれど、バーチャルな世界で作り出した理想の自分なんです。もっとはっきり言ってしまえば、想像上で作り出された嘘の自分のです。
でも、そういう自分を創り出せる彼、嘘でも「こうありたい」という自分をFaceBook上で創り出せる彼もまさしく彼。もっと現実に言えば、それは彼の一部でしかないのです。そういう創作力、想像力を持っているのが彼なんです。

でも、FaceBook上で魅力的な彼を作り出し、あなたのように憧れて会いに来る人がたくさんいるように自分を演出するには時間も労力もかかるので、あなたと会っていてもスマホをいじらざるを得ません。あなたが「魅力的」と思った彼は、彼自身が苦心の結果作り上げた演出しているおとぎ話の中での王子様の自分ですから。
「その彼」がよければ実際に会ったりしてはいけません。魔法は、現実の正解では解けてしまいます。
もしあなたが彼と現実に会ったり、日常を共にすれば、それがリアルな彼そのもの。内面には優れた創造力と創造力を持ってはいますが、それが表現出来るのは、実際に会っている時ではなく、FaceBookの中だけという現実をしっかり認識して今後の付き合い方を選択してください。

インターネットは大変便利で世界中の人をつなぐことが出来ますが、あなたと彼との今後の関係の発展を考えた時、コミュニケーションの本質は顔と顔、目と目を合わせてのふれ合いであること考えてお付き合いしてください。

※「バーチャル」は「事実上の、実質上の」という意味ですが、ここでは「仮想」という意味で使っています。

(文:大関洋子)

2015/01/15(木)
第66回【職場編】「お局様と同じように見られたらどうしよう?!」
【Q】
うちの会社は男女比が10:1以上。
圧倒的に男性が多いので、言葉は悪いけど女にとっては売り手市場。
入社して半年くらいは相手探し。将来有望そうで好みの相手を見つけたら、とりあえず付き合ってみる。あまり目立つと相手を換えることになった時に困るので、最初は目立たないように、そして“決まり”と思った時は、誰かに取られないようになるべく目立つようにお付き合いをします。
そんな風なので、女子社員は2〜3年で寿退社がほとんどです。
私もそのつもりで入社して、何人かとお付き合いしたんですけど、どうもぴんとこなくて、気がついたら30が目の前になっちゃいました。
アラフォーのお局様が一人いるんですが、どうも結婚する気はないみたいなんです。
私は、結婚したくないわけじゃなくて、気に入った相手がいないだけなのに、お局様と同じように、「結婚する気がない」って思われたら、今の職場で働いている意味がなくなってしまうので、今後社内でどう振る舞えばいいか困っています。

【A】
なるほど、あなたにとって「会社」は「労働」の場ではなく「相手探し」の場なんですね。
しかも「相手探し」の場である会社は男女比10:1以上で売り手市場。
その上、寿退社をするための相手をゲットするテクニックも最初は目立たないようにして、“コレ!”という相手に出会って“決まり”と思ったら他の人に取られないようになるべく目立つように付き合う。
見事な相手探しの技術ですね。

おそらくほとんどの女子社員は入社した時も、この男女比に惹かれて入社したんですよね。
もちろん、入社試験の面接では「志望動機」を聞かれてもそんなこと言わなかったと思いますが。
入社して半年くらいは将来有望そうな好みの相手探しに専念する。そして、2〜3年したら皆に祝福されて寿退社。計算し尽くされた人生シナリオでしたね。

ところが、このシナリオが狂ってしまいました。
入社して半年はおろか、今30歳前とのことですから、もう何年も「将来有望そうで好みの相手」が見つからないんですものね。せっかく計算して作ったシナリオがその通りに進行しないわけですから、アラフォーの先輩のように会社は相手探しの場ではなく、労働の場だと思っている女性だと勘違いされたら「今の職場で働いている意味がなくなってしまう」んですよね。
そこで困って、今後の自分の振るまい方をご相談くださっているわけですから、改めてご一緒に人生のとても大切な選択である二つのこと「働く場」と「結婚」について考えてみましょう。

私たちは生まれる環境、両親や国籍や時代を選択して生まれてくることは出来ませんが、人間だけは他の動物と違って自分で選択しながら生まれた後の人生を創っていくことができる生き物なのです。
この点が人間が他の動物と全く違う部分です。
日々の小さな選択、何を食べるか、どの服を着るか、どの道を通るかに始まり、今のあなたのように「どの会社でどう働くか」「誰と人生を共に生きていくか」という大きな選択まで、選択の積み重ねがその人の人生を作っていきます。

さて、あなたの人生シナリオの選択はいかがでしょうか?
会社を「結婚相手探しの場」としてではなく、「労働、働く」ということを自分の持ち味を生かして社会貢献する「自己表現する場」という角度から選択するという人がいたとしたら、きっとその女性は生き生きとして周囲の人からも素敵に見えることでしょう。
また、人生のパートナーを「将来有望、好み」という価値基準ではなく、あなたと人生の価値観、人生で何を大切に生きるかが一致する人という観点から選択するという風に考え直してみてください。

会社に相手探しに行く毎日ではなく、その場で自分の持ち味を生かして出来る社会貢献は何か、結婚相手に将来の有望性を求めるのではなく、二人で何を大切にして人生を築いていくかという視点で一致できる人がいたら、共に生きていくと考え直してみてください。
そうやって日々を一生懸命生きているあなたを人生のパートナーに選択したいと思う素敵な男性が現れるはずですから。

(文:大関洋子)

2014/12/25(木)
第65回【子親編】「結婚してすぐ両親と同居 でも…」
【Q】
私は身体が弱いので、彼にプロポーズされた時悩みました。
彼の家は旧家です。長男の彼が家を継ぐのは既定路線。当然、ご両親の期待は孫の誕生。
こういう時代ですから、男でも女でもどちらでもとおっしゃるんですが、やはり男の子を望んでいるのは話の端々からわかります。そう思っただけで、気が重くなりました。結婚前から、お邪魔する度に子どもの話。
私があまり健康体でなく、妊娠も難しいということは充分に理解してもらっているんですけど、それでも「結婚=孫」という図式があるようで。結婚してすぐ同居させてもらったんですが、日々のプレッシャーに負けて3ヶ月も保たずに別居することになりました。これからどうやって義父母と付き合っていけばいいのか…。自信がありません。

【A】
ご相談全体から感じる弱々しさというか優しさというか…。きっと小さいころから周りに気を遣って生きてきたんでしょうね。「同居させてもらった」という言い方にも遠慮深さがにじみます。「男でも女でもどちらでもとおっしゃる」というふうに義父母に敬語を使っているのからもわかります。

この際、義父母との付き合い方だけでなく、自分を取り巻く周りの人たちとの関わり方を見直してはいかがでしょうか?
「身体が弱い」「健康体でない」と繰り返していらっしゃるので、なおさらこのまま気を遣い続けている日々は健康によくありません。「病気」と書くように「病は気から」とも言います。もし重篤な疾患を抱えていらっしゃるならますます、気持ちの持ち方や考え方を工夫してみませんか?

「人は不幸な出来事が起こるから不幸になるのではない。起こった出来事をどう受け取るかで幸か不幸が決まるのだ」という心理学の考え方があります。「コップに飲み物が半分しかない」と思うのか「半分もある」と思うのかで、そのときの気分は天と地ほども違ってきます。

あなたは今、ことごとく「コップに飲み物が半分しかない」と思う方を選んでいませんか?
最初はちょっと難しいかもしれませんが「身体の弱い私が結婚出来てよかった」「こんなにも義父母が私のこと気にしてくれたり、孫を期待してくれたりしてありがたい」とか「長男だから家や土地は自然に私たちのものになる」とか考えるようにしましょう。

そして子どものことは「絶対作らなくちゃ」「どうしても男の子でなくちゃ」と考えるのではなく、「できたらいいな」「男の子だったらいいな」と考えてみましょう。「絶対」とか「必ず」とか「どうしても」という言葉で考えるのをやめて、「〜だったらいいな」「〜のときもある」というふうに考えるようにして、どうしても苦しくなったら、最後に「まっ、いいかぁ」と心の中で言ってみましょう。それだけでずいぶん気持ちが軽くなるものです。

あなたは少女のころからまじめで周りに気を遣って疲れてしまったのでしょう。そういうあなたはとても優しい方なので、夫はもちろん、義父母からもかわいがってもらえると思います。そんな自分も大切にしつつ、ちょっと自分を変えてみましょう。自分を周りに合わせるのをやめて、身体の弱い私でも出来ることを日々しっかりやり、自分で自分の選択に責任を持ちながら生きていってみてください。
それが自信につながるはずです。
(文:大関洋子)