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■分かってるつもり?男と女の胸の内■
この連載は、「浦和カウンセリング研究所」で扱ったカウンセリング、相談を基に構成されたQ&Aで、わかりやすいよう脚色された部分があります。
主に浦和カウンセリング研究所所長 大関洋子が執筆し、大関行政書士事務所が監修しています。

■大関洋子プロフィール■
(浦和カウンセリング研究所所長/NPO法人日本カウンセラー連盟理事長/臨床発達心理士/心理カウンセラー/上級教育カウンセラー)
1941年生まれ。高校で国語、音楽を教える。2002年、浦和カウンセリング研究所を設立。結婚、出産、男女の共生等の話題を社会に提起。新聞、雑誌、TV等、連載、出演多数。 教育問題、夫婦・家族の悩み、職場での悩みなど、年間のべ1,000人以上のカウンセリングをこなす。
著書に「この子たちを受けとめるのはだれ?」(文芸社)、「素敵なお産をありがとう」「セクシュアルトークで一家団ランラン」等。

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2015/03/13(金)
第70回【子親編】「新しい義母との関係をどうしたらいいか…」
【Q】
夫とは結婚して20年になります。
夫は長男で、夫の両親とは10年前に同居しましたが、義母は3年前に亡くなり、義父一人になりました。私から見ると義父は地味な人に見えたので、義母亡き後は、一人で生きていくのかなあと思っていたら、義父が若いこともあり、昨年再婚しました。
義父とは10年同居しているので、新しい義母より私の方が義父のことはよくわかります。
それが原因なのか、義母はいつもよそよそしく私たちになかなか気持ちを開いてくれません。
義母も再婚ですが子どもはなく、この状況で義父万一のことがあって義母だけが残るようなことにでもなったらと思うと、気持ちがすごく重くなります。

【A】
あなたのご相談は「義父が義母より長生きして私たち夫婦と3人で暮らすことになったらどうするの!」ということですよね。
でも、それだったら心配ご無用。こういうケースで再婚の義母がその息子夫婦と同居を続けるという例はまずありませんから。あなたもおっしゃっているように「義母はいつもよそよそしく私たちに心を開いてくれません」という状態ですから、なおさら義父亡き後、向こうからすれば義理の息子夫婦と同居したいはずはありません。遺産を半分手にしたら、それなりの彼女にふさわしい一人暮らしを選択するはずです。

むしろあなたが本当に気分が良くないのは、自分が10年も同居して面倒を見てきた、義母亡き後の3年は義母に代わって私が義父を支えてきたつもりだったのに、私の何が不満で、私にとっては見ず知らずの女性を突然家に入れるのだろう。その上、義父が先に逝けば、息子(夫)が相続するはずだった財産の半分は彼女のものになってしまう。
失礼!あなたを責めているわけではないのですよ。
誰だってあなたの立場だったらそう思います。それが当たり前ですよね。そして、地味な方だと思っていた夫の父親が、母を送って3年しか経たないのに義母を忘れたかのように他の女性と仲良くして、籍まで入れてしまった。義父には義母を想って一人で生きてほしかった。そしてかわいそうな義父を支えて義母の元へ送る…。

そんなシナリオを心の中に描いていたのに筋書きが狂ってしまったのですから気持ちが落ち着かず、その女性にも良い感情を持てないでしょう。相手も「よそよそしく」「心を開かない」状況になっていて、双方辛いことですね。どうかこの際、考え方を大転換して、義父の生きる力とエネルギーを称え、もし義父が倒れるようなことがあっても、面倒は彼女が妻としてすべて見る覚悟があるはずですから一切をお任せするとして、肩の力を抜いてホッとされてはいかがでしょう。

「義母亡き後、義父を最後まで看取った殊勝な嫁」という役は下りることになりますが、親族や世間も誰も「嫁の面倒見が悪いから再婚した」などとは言いませんから、安心してその方にお義父さんの最後おお任せしてしまいましょう。
そしてお義父さんが新しい妻である彼女と楽しそうにしていることをその息子である夫と喜んであげてください。その方があなたもお義父さんたちもずっと幸せになれますから!

(文:大関洋子)

2015/02/26(木)
第69回【親子編】「娘がダイエットを始めた?!」
【Q】
一月ほど前、小学6年生の娘が「将来の夢」という題の作文を書いていました。
何を書いたらいいか迷っていたので、いろいろ話を聞いてやったところ、「パティシエになりたい」と自分のイメージが湧いてきたようで、なぜパティシエになりたいと思ったか、どんなパティシエになりたいかといったことを一生懸命書いていました。
いろいろなことに興味がある子で夕飯のおかずを作ったり、お菓子を作ったり…。
誕生日のプレゼントにお菓子作りの道具をねだったりする子なので、気持ちが変わらないうちは応援してやろうと思っていました。ところが最近になって、急にお菓子作りをやめてしまったんです。
どうやら、好きな男の子が出来たらしく、ダイエットをすることにしたみたいなんです。
確かにやや太り気味なので、ある程度は痩せた方がいいとは思います。でもまだ6年生。
男の子にあまり興味を持たれても困るので、もう一度お菓子作りに興味を向けさせようとしているのですがうまくいきません。

【A】
お子さんはとても順調に「人」としての発達をし、成長しつつありますね。
母親の胎内に新たな生命が芽生えたその瞬間から、命は絶えず成長を始めます。
この世に生まれ出て死を迎えるそのときまで、人間は常に変化を続けるのです。
人間以外の動物のほとんどは、生後すぐに親と同じ状態になり、あとは成長せず死を迎えてしまうのに、人の場合は2歳くらいまで急速に成長したあと、成長がゆっくりにはなりますが、12〜13歳頃になるとまた、著しい成長をみせます。この時期を「思春期」と呼び、この著しい成長を「思春期スパート」と名付けています。

お子さんはまさにこの時期に当たり、成長に「スパート」をかけていると思われます。
たぶん、不定期かもしれませんが月経も始まっていることでしょう。
この時期には身体的に急激に成長し、その変化に心がついて行けずいらいらしたり、自我、自意識が芽生えるので親に反抗したりして、周りを戸惑わせることもあります。

この時期の特徴の最大なものが「親や教師といった今まで頼っていた大人よりも友人との関係を大切にする」という点です。親や先生に頼らなくても一人で生きていける気分になり、大人の真似をしたり背伸びをした行動を取りたがり、親などの身近な大人に対しては反抗的になります。
今まで興味を持っていたことではなく、新しい作業や経験を好み、「自分てどんな子?」という内面からの問いが起こってもいます。同姓の友達と過ごす時間やおしゃべりすることを大切にするのもこの時期で、「相手からどう思われているか」「相手から良く思われたい」という思いも大きくなり、人からの評価も気になって、不安や喜びの感情の起伏が激しくなったりもします。
同性との仲良しグループの中で、異性への興味関心が話題になってもいきます。

お子さんの「将来の夢」が今までの「パティシエ」ではなくなり、お菓子作りや食べることをやめて自分の容姿や体重を気にかけるようになったのも、著しい発達の現れなのです。
「男の子にあまり興味を持たれても困る」とおっしゃっていますが、これも大変大事な発達段階の一つで、この時期に感じる幼い初恋は成熟した大人の恋愛が出来るようになる「恋のトレーニング」です。

今、何より大切な発達課題は「私って誰?」「自分とは何?」と自分に問いかけて、自我同一性と言われるアイデンティティの確立が、20歳くらいまでに出来ることです。
「将来の夢」の変化やささやかなダイエットを暖かく見守ってあげてください。

(文:大関洋子)

2015/02/12(木)
第68回【夫婦編】「私はおまえの道具か!」
【Q】
先に結婚した友達に言われたんです。
「男って結婚したとたんに態度変えるよぉ。例外はないと思う。あんたも気をつけた方がいいよ」。
“何言ってんだろっ!?”と思えていたのは、結婚する前まででした。
私の彼はいつも私に気を遣ってくれるし、多少のことには動じない。しかもいちゃいちゃしたい時にはいちゃいちゃしてくれるし、結婚後のことなんて心配したことありませんでした。
なのに、彼女の言うことが理解出来るまでに1ヶ月もかかりませんでした。
結婚する前は、私の家に来ると掃除機をかけてくれたり、料理をしてくれたり…。
結婚してすぐのころは、すっと一緒にいられる嬉しさから、なんとなくいちゃいちゃ過ごしてたんですけれど、徐々に普通の生活になってくると、彼は何にもしなくなったんです。
「ちょっと掃除機かけて」とか「洗い物して」って頼んでも、「なんで俺?おまえ主婦だろっ?!」って言うんです。私だって働いていて専業主婦じゃないんだから、家事は平等に負担してくれないと…。
結婚前と同じ人とは思えません。私はおまえの道具じゃなーい!

【A】
そうなんですねえ。
今でもまだ結婚相手の女性を一家の労働力と子孫繁栄の道具として売り買いするような風習が残っている民族もあるようで、結婚相手の女性の親に牛何頭贈るというようなことや日本の結納金などもその名残とも言われています。あなたもあたかも牛何頭分かと引き替えに労働力として貰われてきたような感じなのですね。

当然のことながら、結婚の目的が無意識にしても労働力の確保であるとすれば、その雇い主である彼は「ここは働きやすいよ〜、いらっしゃ〜い!」と甘い言葉と好待遇であるかのような宣伝文句であなたを誘い込んだことでしょう。そして一旦雇用契約が結ばれてしまえば雇い主の思うつぼ。
昔から「釣った魚には餌をやらない」と言ったではありませんか。どこかのブラック企業みたいに使い放題。友達が「男は態度変えるよぉ」「例外ないと思う」と言ったのが1ヶ月で理解出来たというのはあまりにも早い変化ですが、良くある話ではあります。このままこの路線で行くと、まもなく妊娠、出産、子育ての道具としての働きがあなたに要求されるのは、火を見るより明らかです。
一刻も早く「私はおまえの道具じゃない!」と声を上げる必要がありますが、ちょっと待って!

あなたは、結婚前と結婚後で何も変わりませんでしたか?
ご相談の中に「ちょっと掃除機かけて」とか、「洗い物して」とか、結婚後頼むようになっている場面がありますよね。たぶん、結婚前のあなたはかいがいしく「あなたは座ってて!私がやるから」と言って掃除をしたり料理を作っていたんじゃありませんか?
雇う側も雇われる側も必死の売り込み作戦をするのは世の常。

今のあなたは専業主婦ではないとはいえ、出産子育ての道具、いえいえ、子育てともなれば夫の経済力に頼ることになるのが多くの女性のたどる道であるとするならば、男たちは今から「おまえ、主婦だろっ?!」と先制攻撃を仕掛けるというわけです。
「男は例外なく女を自分の思うままに動く道具化する」と友達が言うごとく、大昔から生命を宿して母乳を与えて子どもを育てる女性は、どうしてもある時期、男性の援助によってその一大事業を行う必要があり、その代償のように男たちは女性に労働を強いる傾向がありました。それでも生命をはぐくむという大プロジェクトは男には不可能な仕事でありますから、お互いそれぞれの役割を大切に認め合い、道具化することなく支え合って生きて行ってください。

女と男の関係性はその時期その時期によって変化するものです。いつまでもいちゃいちゃするだけの関係ではなく、あなた自身も結婚に何を求めるのか、二人で何を作り出すのかよく考え、話し合うようにしましょう。ちなみに「例外」の男性もたくさんいると思いますよ。

(文:大関洋子)

2015/01/29(木)
第67回【恋愛編】「FaceBookだと魅力的な彼なのに…」
【Q】
彼とはFaceBookを通じて知り合いました。
FaceBook上で私の友達の友達だった彼のアップする写真がいつもモダンで、私から「友達リクエスト」を送って承認してもらいました。
それがきっかけで、彼と直接メッセージの交換をするようになったんですけど、写真だけじゃない彼のセンスの良さがますます伝わってきて、会いたいと思うようになり、また私から誘って会いました。初めて見た生の彼は、チョーGood!。ところが、一緒にいるととても無口で、いつもの彼らしくありません。
そのうち、スマホをいじる時間が増えてきて、気まずくなっちゃって2時間ほどで別れました。
その後もFaceBookでやり取りするといつもの彼なんです。そんな彼にまた会いたくなって…。
そんなことを何度か繰り返してます。FaceBookでやり取りしている時の彼ほど魅力的な人はそうはいないと思うので、そんな彼とお付き合いしていたいんですけど、実際に会うと別人のようで…。
でも、絶対、FaceBookの彼が彼だと思うんです。

【A】
まず、大きな前提をお話ししましょう。
あなたは、FaceBook上の彼を本当の彼と考えて、会うことにしたんですよね。
あなたは、FaceBookに自分自身を表現するタイプの人なんでしょう。

でも、よく考えてください。FaceBookをネット上の画像付き日記(昔風に言うと絵日記でしょうか?)として利用すれば、それはありのままの自分を表現するものになりますが、“広告”として利用すれば、本当の自分ではなく、現実よりもはるかによく見える仮想の自分を表現(アピール)するものにもなります。おそらく、彼は後者であったんでしょう。そういう前提で、考えてみましょう。
そう考えると、おとぎ話の王子様はおとぎ話の国でしか王子様じゃないんです。現実の世界に王子様を引っ張り出したらそこでは王子様は生きてはいけません。

「一緒にいるととても無口で、いつもの彼らしくありません」とおっしゃっていますが、あなたの言う「いつもの」とはFaceBook上で彼が表現したバーチャル=仮想の国な彼が「いつもの」ですよね。
「でも実際に会うと“別人”のようで」と戸惑っているのですが、結論から言えば、バーチャルの世界ではあなたが憧れたようにモダンでセンスのいい写真とメッセージがアップ出来る彼、リアル=現実の世界では無口でスマホをいじる時間が多い彼、あなたにとっては別人のような彼も含めて「彼」なんです。

どちらかと言えば、あなたが「絶対」に本当の彼だと思っているFaceBook上の彼が“こうありたい”と考えた仮想の自分、現実ではあり得ないけれど、バーチャルな世界で作り出した理想の自分なんです。もっとはっきり言ってしまえば、想像上で作り出された嘘の自分のです。
でも、そういう自分を創り出せる彼、嘘でも「こうありたい」という自分をFaceBook上で創り出せる彼もまさしく彼。もっと現実に言えば、それは彼の一部でしかないのです。そういう創作力、想像力を持っているのが彼なんです。

でも、FaceBook上で魅力的な彼を作り出し、あなたのように憧れて会いに来る人がたくさんいるように自分を演出するには時間も労力もかかるので、あなたと会っていてもスマホをいじらざるを得ません。あなたが「魅力的」と思った彼は、彼自身が苦心の結果作り上げた演出しているおとぎ話の中での王子様の自分ですから。
「その彼」がよければ実際に会ったりしてはいけません。魔法は、現実の正解では解けてしまいます。
もしあなたが彼と現実に会ったり、日常を共にすれば、それがリアルな彼そのもの。内面には優れた創造力と創造力を持ってはいますが、それが表現出来るのは、実際に会っている時ではなく、FaceBookの中だけという現実をしっかり認識して今後の付き合い方を選択してください。

インターネットは大変便利で世界中の人をつなぐことが出来ますが、あなたと彼との今後の関係の発展を考えた時、コミュニケーションの本質は顔と顔、目と目を合わせてのふれ合いであること考えてお付き合いしてください。

※「バーチャル」は「事実上の、実質上の」という意味ですが、ここでは「仮想」という意味で使っています。

(文:大関洋子)

2015/01/15(木)
第66回【職場編】「お局様と同じように見られたらどうしよう?!」
【Q】
うちの会社は男女比が10:1以上。
圧倒的に男性が多いので、言葉は悪いけど女にとっては売り手市場。
入社して半年くらいは相手探し。将来有望そうで好みの相手を見つけたら、とりあえず付き合ってみる。あまり目立つと相手を換えることになった時に困るので、最初は目立たないように、そして“決まり”と思った時は、誰かに取られないようになるべく目立つようにお付き合いをします。
そんな風なので、女子社員は2〜3年で寿退社がほとんどです。
私もそのつもりで入社して、何人かとお付き合いしたんですけど、どうもぴんとこなくて、気がついたら30が目の前になっちゃいました。
アラフォーのお局様が一人いるんですが、どうも結婚する気はないみたいなんです。
私は、結婚したくないわけじゃなくて、気に入った相手がいないだけなのに、お局様と同じように、「結婚する気がない」って思われたら、今の職場で働いている意味がなくなってしまうので、今後社内でどう振る舞えばいいか困っています。

【A】
なるほど、あなたにとって「会社」は「労働」の場ではなく「相手探し」の場なんですね。
しかも「相手探し」の場である会社は男女比10:1以上で売り手市場。
その上、寿退社をするための相手をゲットするテクニックも最初は目立たないようにして、“コレ!”という相手に出会って“決まり”と思ったら他の人に取られないようになるべく目立つように付き合う。
見事な相手探しの技術ですね。

おそらくほとんどの女子社員は入社した時も、この男女比に惹かれて入社したんですよね。
もちろん、入社試験の面接では「志望動機」を聞かれてもそんなこと言わなかったと思いますが。
入社して半年くらいは将来有望そうな好みの相手探しに専念する。そして、2〜3年したら皆に祝福されて寿退社。計算し尽くされた人生シナリオでしたね。

ところが、このシナリオが狂ってしまいました。
入社して半年はおろか、今30歳前とのことですから、もう何年も「将来有望そうで好みの相手」が見つからないんですものね。せっかく計算して作ったシナリオがその通りに進行しないわけですから、アラフォーの先輩のように会社は相手探しの場ではなく、労働の場だと思っている女性だと勘違いされたら「今の職場で働いている意味がなくなってしまう」んですよね。
そこで困って、今後の自分の振るまい方をご相談くださっているわけですから、改めてご一緒に人生のとても大切な選択である二つのこと「働く場」と「結婚」について考えてみましょう。

私たちは生まれる環境、両親や国籍や時代を選択して生まれてくることは出来ませんが、人間だけは他の動物と違って自分で選択しながら生まれた後の人生を創っていくことができる生き物なのです。
この点が人間が他の動物と全く違う部分です。
日々の小さな選択、何を食べるか、どの服を着るか、どの道を通るかに始まり、今のあなたのように「どの会社でどう働くか」「誰と人生を共に生きていくか」という大きな選択まで、選択の積み重ねがその人の人生を作っていきます。

さて、あなたの人生シナリオの選択はいかがでしょうか?
会社を「結婚相手探しの場」としてではなく、「労働、働く」ということを自分の持ち味を生かして社会貢献する「自己表現する場」という角度から選択するという人がいたとしたら、きっとその女性は生き生きとして周囲の人からも素敵に見えることでしょう。
また、人生のパートナーを「将来有望、好み」という価値基準ではなく、あなたと人生の価値観、人生で何を大切に生きるかが一致する人という観点から選択するという風に考え直してみてください。

会社に相手探しに行く毎日ではなく、その場で自分の持ち味を生かして出来る社会貢献は何か、結婚相手に将来の有望性を求めるのではなく、二人で何を大切にして人生を築いていくかという視点で一致できる人がいたら、共に生きていくと考え直してみてください。
そうやって日々を一生懸命生きているあなたを人生のパートナーに選択したいと思う素敵な男性が現れるはずですから。

(文:大関洋子)

2014/12/25(木)
第65回【子親編】「結婚してすぐ両親と同居 でも…」
【Q】
私は身体が弱いので、彼にプロポーズされた時悩みました。
彼の家は旧家です。長男の彼が家を継ぐのは既定路線。当然、ご両親の期待は孫の誕生。
こういう時代ですから、男でも女でもどちらでもとおっしゃるんですが、やはり男の子を望んでいるのは話の端々からわかります。そう思っただけで、気が重くなりました。結婚前から、お邪魔する度に子どもの話。
私があまり健康体でなく、妊娠も難しいということは充分に理解してもらっているんですけど、それでも「結婚=孫」という図式があるようで。結婚してすぐ同居させてもらったんですが、日々のプレッシャーに負けて3ヶ月も保たずに別居することになりました。これからどうやって義父母と付き合っていけばいいのか…。自信がありません。

【A】
ご相談全体から感じる弱々しさというか優しさというか…。きっと小さいころから周りに気を遣って生きてきたんでしょうね。「同居させてもらった」という言い方にも遠慮深さがにじみます。「男でも女でもどちらでもとおっしゃる」というふうに義父母に敬語を使っているのからもわかります。

この際、義父母との付き合い方だけでなく、自分を取り巻く周りの人たちとの関わり方を見直してはいかがでしょうか?
「身体が弱い」「健康体でない」と繰り返していらっしゃるので、なおさらこのまま気を遣い続けている日々は健康によくありません。「病気」と書くように「病は気から」とも言います。もし重篤な疾患を抱えていらっしゃるならますます、気持ちの持ち方や考え方を工夫してみませんか?

「人は不幸な出来事が起こるから不幸になるのではない。起こった出来事をどう受け取るかで幸か不幸が決まるのだ」という心理学の考え方があります。「コップに飲み物が半分しかない」と思うのか「半分もある」と思うのかで、そのときの気分は天と地ほども違ってきます。

あなたは今、ことごとく「コップに飲み物が半分しかない」と思う方を選んでいませんか?
最初はちょっと難しいかもしれませんが「身体の弱い私が結婚出来てよかった」「こんなにも義父母が私のこと気にしてくれたり、孫を期待してくれたりしてありがたい」とか「長男だから家や土地は自然に私たちのものになる」とか考えるようにしましょう。

そして子どものことは「絶対作らなくちゃ」「どうしても男の子でなくちゃ」と考えるのではなく、「できたらいいな」「男の子だったらいいな」と考えてみましょう。「絶対」とか「必ず」とか「どうしても」という言葉で考えるのをやめて、「〜だったらいいな」「〜のときもある」というふうに考えるようにして、どうしても苦しくなったら、最後に「まっ、いいかぁ」と心の中で言ってみましょう。それだけでずいぶん気持ちが軽くなるものです。

あなたは少女のころからまじめで周りに気を遣って疲れてしまったのでしょう。そういうあなたはとても優しい方なので、夫はもちろん、義父母からもかわいがってもらえると思います。そんな自分も大切にしつつ、ちょっと自分を変えてみましょう。自分を周りに合わせるのをやめて、身体の弱い私でも出来ることを日々しっかりやり、自分で自分の選択に責任を持ちながら生きていってみてください。
それが自信につながるはずです。
(文:大関洋子)

2014/12/11(木)
第64回【親子編】「中学2年生の娘のボーイフレンドは高校生…」
【Q】
先日、中学2年生の娘の友達が2人やって来ました。
最初はおとなしかったんですけれど、しばらくすると娘の部屋からキャーキャー楽しそうな声が聞こえてきました。お茶でも入れてやろうと、紅茶とクッキーを持って娘の部屋に行きました。
何がそんなに楽しいのかという興味もあったんです。
部屋に入るとどうやら娘のボーイフレンドに出すラブレターを3人で考えているようでした。
そのときは、私にもそんなときがあったなあとほほえましい気持ちで、あまり気にもとめなかったんですが、その後娘と話をしてみたら、どうやら相手の男の子は中学の先輩で高校生らしいんです。
3人でラブレターを考えるようだから、ちょっとした遊びだろうとも思うんですが、逆に友達と騒いでいる勢いで何かあったら大変と心配になってきました。

【A】
「友達と騒いでいる勢いで何かあったら大変」とおっしゃって心配している「何か」って何でしょうか?
中学2年生の娘さんがキャーキャー騒いでいる勢いで起こす「何か」ってどんなことを想像して心配しているのでしょう。ラブレターを3人で考えているところまでは「私にもそんなときがあったなあとほほえましく」見ていたわけですから、あなたの心配はその後娘さんと話して判断した娘さんのボーイフレンドが「高校生」だったということに原因があるようですね。

娘さんの中学の先輩ということですから、娘さんが中学に入学した時3年生で、今は高校1年生ということですよね。確かに娘さんより2歳年上の少年がボーイフレンドでキャーキャー騒いで何か?と考えると、あなたの想像は娘さんが2人に背中を押されてその男の子の腕の中へ飛び込んでいき、彼とキスをして、そこが彼の部屋だったら、そのまま彼に抱かれてそして、そして…と空想の翼は羽を広げ、性の関係を持ち、その結果として妊娠したら…、そしたらどうしよう…となっていませんか?

確かにあなたが考えるような結果になって相談にいらっしゃった方も私の高校教師と心理カウンセラー人生50年のうちにはゼロではありませんでした。
しかし、あなたの娘さんは友達3人と騒いでラブレターの文面を考えている段階ですから、母親のあなたが一足飛びに性の関係、そして望まない妊娠と考えて心配するのは取り越し苦労というか、健全な心と体の発達段階を経て成長しつつあるお子さんの発達に水を差すことになります。
正常な心の発達という視点から言うと小学5、6年生くらいから中学生の年齢、すなわち子どもたちが女の子には初潮が、男の子には精通が始まる頃、同性の友達ととても親密に仲良くなることで、次に異性の友達と親密になる練習をします。この時代を発達心理学では「同性愛期」と呼んだりします。
この段階を経て子どもたちは次の段階、すなわち異性と仲良くなり、違和感や罪悪感を抱くことなく異性と良い人間関係、そして性関係へと発展していくことが出来ます(この時期は「性器期」という呼び名がついています。)

ですから、お子さんはとても正常で健全な発達段階を経験していますので、むしろ安心してお子さんの様子を見守ってあげてください。変にお子さんの言動を反対したりからかったりすると、大人が想像する早すぎる性関係を助長してしまうこともあります。
お子さんの成長に変な心配をするより、家庭ではご夫婦の関係を見直して、より質の高い男女の愛の見本になれるよう努力することにエネルギーを注いだり、ちまたに氾濫している誤った愛や性の情報ではない性愛の教育をされる時期だと心得てください。

(文:大関洋子)

2014/11/28(金)
第63回【夫婦編】「性の営みだけが大事なわけじゃないけれど…」
【Q】
結婚して7年。35歳になりました。
外国映画とか観てるとよく出てきますよね、老夫婦が手をつないで散歩をしてるシーンとか普通にキスしてるシーンとか…。私が結婚に対して描いていたイメージって、そんなイメージ。
習慣が違うので、日本の男性にそんなこと期待しても無理なのはわかりますけれど、具体的に手をつなぐとかキスをするとかじゃなくて、年を取っても仲良くいられたらいいなみたいな…。
なのに、35歳ですでにセックスレス。夫にそんな話をすると「恋愛時代じゃあるまいし結婚して何年になると思ってるんだよ」と返ってきました。
もちろん夫婦って性の営みだけが大事なわけじゃないけれど、結婚してるからこそ性生活も大事だと思うんです。でも私からはなかなか切り出せないし、切り出したとしても夫から返ってくる言葉は「恋愛時代じゃあるまいし…」。このままの生活だとどんどん夫との距離が遠くなりそうです。

【A】
「性の営みだけが大事なわけじゃないけれど」ということですが、そもそも性の営みとは何なのでしょう?
「ヒト」の男を含むオスと「ヒト」の女を含むメスが有性生殖するようになった遙か昔に、自分の遺伝子を残すために行った行為なわけです、その前のバクテリアなどの単細胞生物は、自分の身体を二つに分裂させて増える無性生殖で子孫を増やしていました。

オスとメスの違いは、ヒトのようにペニスなどの外性器の違いで区別のつくものとサンマや鯖のように外見では区別がつきにくい生き物も多いのですが、単純に「精子」を作るのがオス、「卵子」を作るのがメスというのが生物学的な定義です。
その両者が精子と卵子を結合させるのに行う行為が性行為と定義してしまうと身も蓋もないわけですが、いろいろな有性生殖をする生き物の中で、ヒトだけは目的が子孫を残すためだけではなく「愛のコミュニケーション」のために行うようになって長い歴史があります。
今では大型類人猿の中でボノボという猿の種が自分の遺伝子を残すためだけではない愛と友情のしるしの性の営みをすることがわかってきましたが、ヒトほど回数は多くないようです。

そんなわけで、35歳のあなたがまだ結婚7年目にしてセックスレスというのはいかにも寂しすぎますよね。すでに子どもを持ち遺伝子を残していたとしても、むしろそれらがヒトがヒトの特色である性の営みを愛と友情のための手段として楽しめる時期なのではないかと私も思います。
あなたが言うように年を取っても仲のいい夫婦のイメージとして、手をつなぐとかキスをするとかのシーンが思い浮かびますが、日本の文化としては夫婦が人前でべたべたするのはみっともないという感覚があるので、そういった行為さえなかなか出来ない夫婦が多いようです。

男性が会社で歯車の一つとして働かされていて、妻との愛を確かめ合う余裕がないのもセックスレスの原因ということもありますし、男性の機能に問題がなく、マスターベーションでなら射精できるのに、妻との行為になると射精障害になったり、EDになってしまい性行為さえままならず悩んでいる夫婦もいます。夫婦の価値観や生育歴、文化・習慣の違いが心身の違いになって現れたりしています。
このまま夫婦の距離がどんどん遠くなってしまわないうちに、何が夫に「恋愛時代じゃあるまいし」と言わせているのか、夫の様子をよく観察、いえいえ見守ってあげたり、考えてみたりして、夫婦の価値観をお互いが寄り添うように工夫してみてはいかがでしょうか。
うれしい時や悲しい時に軽いハグをするくらいなら、あなたの方からでも出来るかな?

(文:大関洋子)

2014/11/13(木)
第62回【恋愛編】「やっぱり僕の片思い?」
【Q】
36歳独身です。
最近、彼女とうまくいかないんです。きっかけは、夏の富士山へのドライブかな?
帰りにすごい渋滞にはまっちゃって、彼女は、「一度高速を下りて、2、3時間休んだら空くんじゃない?」って言ったんですけど、あんまり遅くなっちゃうのもどうかと思って、そのまま渋滞の中を走り続けました。時間はかかったけど、彼女と一緒だったから僕はそれなりによかったんですけど、「下りればよかったのに…」って彼女が何度も言うんで、「それで渋滞が解消するかわからないよ」って言ったら不機嫌になっちゃって。そのことがあってから、ちょっと関係がまずくなっちゃって、お茶に誘っても「今日は忙しいから」って断られることが多くなって…。
渋滞を予測しなかった僕が悪いんですけど、渋滞くらいでそうなっちゃうって、やっぱり僕の片思いだったんですね、きっと。

【A】
「渋滞を予測しなかった僕が悪いんですけど」と反省し「渋滞くらいでそうなっちゃうって」と嘆いていらっしゃいますね。そして結論を「僕の片思い」としてしまっています。
あなたが今後もこういう物の考え方を続ける限りずっと「片思い」パターンで人生終わってしまいます。要するに悪いのは「渋滞」や「渋滞を予測しなかった」のではなくて、その「考え方」と「感じ方」なのです。あなたは女心という人の心の奥をわかっていません。

いいですか、彼女は富士山へのドライブを承諾してあなたと一緒に出かけているのですよ。
ならばその時点であなたに好意を持っているのは間違いないでしょう。
しかも、彼女は「高速を下りて2、3時間休んだら空く」と提案しています。
なのにあなたは「あんまり遅くなるのもどうか」と考え、そのまま走り続けます。
そりゃ、その後彼女は不機嫌になりその後のお誘いは断られることでしょう。
おわかりになりませんか?

彼女は「高速を下りて2、3時間休む」と具体的に提案しています。
36歳の男とその相手がどこで2、3時間休むんですか?
まさかそば屋で2、3時間、それとも道の駅でも探しますか?
彼女の提案は二人きりで休めるところを提案していたのではありませんか?
最近は、高速道路のインターチェンジあたりには、温泉付きのラブホテルなんかもありますよね。
よく言えば、あなたは謙虚で誠実、優しくて人に丁寧な対応を心がけている青年なのでしょう。
でも、そのときの彼女からしたら、「気が利かなくて、勇気がなく、私の気持ちを推し量れない鈍感なやつ」と映ったのでしょう。だいたい大人の女性は、何かきっかけがあったらOKしようと思っていなければ、二人きりの長距離ドライブなんかに行きません。

あなたは、なんと素敵なチャンスとタイミングを逃してしまったことでしょう。
さらに、「渋滞くらいでそうなっちゃって、やっぱり僕の片思い?」などとぐずぐず悩んでいます。
今、ちまたで流行っている「壁ドン男」なんてやつは、前世紀の遺物もいいところ、博物館にでも行ってしまえ!と思うくらい古くさい「おまえは俺のものだ、ついてこい」だの、「刑は終身刑」だの、そんなの恋愛ごっこなだけで、女性は本気で好きになりません。
ちゃんと対等に二人で愛を育てていく方が好きに決まっています。

ですから、あなたももっと自分の感性を磨き、本を読んだり映画を観たりして、恋愛の台詞の機微を学んで、チャンスとタイミングをつかんでください。
言葉の奥の気持ちや言葉ではない表情や動作を読み取るトレーニングをして、彼女との関係が修復されることを祈ります。

(文:大関洋子)

2014/10/30(木)
第61回【職場編】「会社のマタハラよりつらい同僚のマタハラ」
【Q】
結婚して5年です。
仕事のこともあり、子どもを作らずに過ごしてきたんですが、もう34歳。
そろそろ限界かなあと、昨年子育て支援の充実した地域に引っ越して、現在妊娠7ヶ月です。
会社には恵まれていて、産休も育児休暇も希望すればけっこう取れるし、職場復帰もできるので、少し育児休暇を取って復帰しますと言ったら、「退社しないで頑張るんだ?」と上司に言われ、受け取り方によってはマタハラ?とも思いましたが、励まし取ることにしました。ショックだったのは同僚です。

妊娠の話をしたときは「おめでとう!」と祝福してくれたのに、職場復帰の話をしたら、女の人たちは、「えーっ、辞めないのぉ?」と明らかに「私たちに負担がかかるでしょ!」という反応。
男の人たちは「だから女は使えないよな」と陰でこそこそ。
復帰後、こんな雰囲気の中で働くのかと思うと辞めた方がいいのかなあと迷います。

【A】
まだまだこれが私たち働く女性を取り巻く現状でしょうね。
「産休も育休も希望すればけっこう取れる」というのは、本来そうあるべきですが、「恵まれている」と言われてしまいそうですよね。
1986年男女雇用機会均等法が施行され、「すべての男女差別が撤廃された」ことになっていても、この法律は罰則のない努力義務規定が多く、期待されたほどの効果があるとは言えませんでした。

企業側は「総合職」と「一般職」という職種による人事制度を導入して、女性がそれまで通り楽で補助的、けれども昇進・昇給には閉ざされた一般職を自ら選択した形を取るジェンダー・セグリゲーション(男女の職種分離)を実施し、実質的な差別を温存してしまいました。その結果、賃金格差や女性が結婚・出産により一時的に就労をやめ、子育てが一段落したところで再就職することで起こるM字型労働力率は残ったままです。

1999年には、男女雇用機会均等法の改正が行われ、差別への対応が「努力義務」から「差別の禁止」へと強化されましたが、改正後も「男女の労働のあり方そのものを見直す」という根本的な問題に対しては不十分です。家事・育児さらには介護までも女性だけが引き受けるというケースがほとんどですから、結局、女性は結婚、出産、育児により、キャリアを中断せざるを得ないわけです。
こういう背景の中で、あなたのケースのように上司や男性はもちろん、同僚の女性からも妊娠したら「周りに迷惑をかけないようにいったん辞めるのが常識」という習慣、慣例が当たり前になってしまっているのです。家事・育児は、おとぎ話の王子様に出会うように理解ある男性に出会って結婚することができれば、五分五分または五分五分以上に男性に負担してもらうということはできるかもしれません。とはいえおとぎ話はおとぎ話、女性に理解があるという程度の男性では、なかなかそうはいかないものですね。

同僚の女性や男性たちの反応は、あなたにとって辛いことでしょうが、なんとかこうした偏見に満ちた現状を打破するため、迷いながらでも職場復帰を果たしてください。
あなたが家事・育児をこなしながら復帰して必死で働く姿を見て、同僚の女性や男性も応援していくれると信じています。もちろん夫の支えがあってのことですが、あなたのように出産がすんだら職場復帰をするのが普通をいう社会を創ることが男女共に幸せになる道なのですから。

(文:大関洋子)