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■分かってるつもり?男と女の胸の内■
この連載は、「浦和カウンセリング研究所」で扱ったカウンセリング、相談を基に構成されたQ&Aで、わかりやすいよう脚色された部分があります。
主に浦和カウンセリング研究所所長 大関洋子が執筆し、大関行政書士事務所が監修しています。

■大関洋子プロフィール■
(浦和カウンセリング研究所所長/NPO法人日本カウンセラー連盟理事長/臨床発達心理士/心理カウンセラー/上級教育カウンセラー)
1941年生まれ。高校で国語、音楽を教える。2002年、浦和カウンセリング研究所を設立。結婚、出産、男女の共生等の話題を社会に提起。新聞、雑誌、TV等、連載、出演多数。 教育問題、夫婦・家族の悩み、職場での悩みなど、年間のべ1,000人以上のカウンセリングをこなす。
著書に「この子たちを受けとめるのはだれ?」(文芸社)、「素敵なお産をありがとう」「セクシュアルトークで一家団ランラン」等。

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2025/03/19(水)
第300回【子親編】「もう1人子どもを欲しがる両親」
【Q】
結婚して6年、4歳と2歳の娘がいます。夫の両親は、子どもたちをとても可愛がってくれていて、子どもたちも両親に懐いています。両親の家に行くのを楽しみにしていて、特に2人だけで泊まることになったりすると、何日も前から興奮して大騒ぎです。義父も義母も、子ども好きな人なので、私の体調が悪かったり、仕事で疲れて子どもたちのことがおろそかになったりすると、そんな様子を察して、すぐ預かってくれたりするんです。嫁としては本当にありがたい両親です。

ただ1つ困ったことがあります。義父も義母ももう1人、しかも男の子を期待しているらしいことです。露骨な言い方はしませんけれど、会話の節々にそういう気持ちが表れていて、私にはプレッシャーになっています。私としては、もう1人増えてもいいという気持ちがないわけではないですけれど、体力的にも経済的にも3人は絶対無理なんです。両親に、そう言えば、私たちが何とかするって言うと思うんですけど、実際子育ての負担を負うのは私たちなので…。とても考えのはっきりした強い両親なのであまり嫌な思いをせずに私の気持ちをどう伝えればいいか困っています。

【A】
「三人目の子供を産むように催促されたことがありますか?」というYahoo!知恵袋の投稿を検索してみると、「義母」からが一番多く、次に「実母」「義父」と続き、「ある」「はい」という投稿はざっと数えて50以上、次々投稿されています。内容もあなたと似ていて「男の子も産まないと…」とか「次こそ男の子を産まないとね」というあからさまな義母の催促から、あなたの義父母のように「露骨な言い方はしないけれど、会話の節々にそういう気持ちが表れていて…」、しかも「3人目は男の子を期待しているらしい」ことがわかり、それがプレッシャーになっているという投稿もたくさんあります。

Yahoo!知恵袋への投稿は、どんどん続いていて「義理の両親の孫の催促に爆発しました。孫催促を除けばいい人なんです。爆発して言ってしまった言葉“夫は激務でセックスする余裕も時間もありません”とか“孫3人も作るためにあなたたちの息子さんと結婚したわけではありません!”とかの言葉は取り消せないのは分かっていますが、今後どうやって関係修復したら良いか…」と悩んでの投稿もあり、世間では「女の子、女の子」と2人続くと「もう1人男の子を!」という義父母や実母の有形無形のプレッシャーを受けている女性がいかに多いかが分かります。

基本的に「何人子どもを産むか」、そして生まれた子が男の子か女の子かに関わらず、これは夫婦間の問題なので、義父母や実母がプレッシャーをかけるべきものではありません。これらの投稿に対する意見では「聞き流す」が一番多く、次に「ケンカになってでも抗議する」というものが多いのですが、これはどんなにいい関係を築いていたとしても、関係を壊したり、わだかまりを残したりするのでやめましょう。そもそも直立二足歩行になった太古の昔から、他の動物と違って、人間の子どもは「小さく産んで大きく育てる」ように進化してきました。母親や父親以外にもいろいろな人の助けを受け、たくさんの人に関わってもらって成長し、人類として進化してきた歴史があります。

この機会にご自分の気持ちを真っ直ぐ話してください。経済的、体力的援助はありがたいけれども重荷に感じること、祖父母との関わりが多くなることで、子どもの周辺、とりわけ地域の子どもたちや地域の大人たちとの関係が希薄になること等、子どもに直接影響を与えることを話してみてください。「とても考えのはっきりした強い両親」とのことなので、あなたの考えに理解を示してくれるはずですよ。
(文:大関洋子)

2025/02/27(木)
第299回【親子編】「息子が女の子とハグを…」
【Q】
中学2年生の息子がいるんですけど、息子の友達のお母さんに息子が女の子と暗がりでハグしてるのを見たって言われたんです。けっこう長い時間だったみたいで、まずいんじゃないかなあ?と言われてしまいました。最近帰りが遅いので気にはしていたんですけど、どこかぶらぶらしている程度かと思っていたら、私の想像を超えていたみたいで…。夫は「放っておけば、そのうちやめるだろ」と言って相手にもしてくれないんです。
そこまでですんでいればよかったんですけど、ハグをしていたという話が女の子の両親にも入ったみたいで、電話がかかってきました。さすがに夫は放任過ぎると思うんですけど、私も大騒ぎすることじゃないと思っていたのに、相手のお父さんが感情的になって「お宅は男だからいいですけど、うちは女なんで、何かあったらどう責任とるんですか!」とすごい剣幕なんです。しかも、こういうことは男に責任があるってうちの子だけに責任を押しつけるんです。もちろん、中学2年生でこの状況をいいとは思いませんけど、うちの子が悪いかと言えそんなことはないと思います。相手の子の両親はまだ収まりそうもないし、これからどう対応したらいいでしょうか。

【A】
初恋から大人の恋ができるようになるまでに子どもたちは心身共に色々な体験や経験を重ね、その中で人を好きになることの喜びや苦しみを味わいます。その体験をめぐってのお母さんのご相談です。

相談の内容は「どう対応したらいいでしょうか」とあり、これは相手の女の子の、まだ収まりそうもない両親、特に父親にどう対応するかということですよね。セクシャリティ(性的指向性)やジェンダー(社会文化的な男女の違い)なども多様化している現在、このジェンダーやセクシャリティと深い関係にある恋愛感情の一つの表現「女の子と暗がりでハグ」という行為を、女の子の父親は感情的に、一方的に「男」であるあなたの息子さんと息子さんの親であるあなたたち両親に「責任」を押し付けています。まあ、細かいことですが、この年齢の女の子は割と積極的ですから、このハグもどちらが先?とかわからないのに、ですよね。

このお父さんの「何かあったら」の「何か」って具体的には何を想像しているのか?処女?まさか妊娠?「責任をとる」って、どうしてもらいたいのか?女の子本人がどう思い、どう考えているのかは全然聞いてもいないはずです。
今回あちらのお父さんにはこちらもお父さんに対応してもらうのはどうでしょう。あなたの夫、息子の父親は「放っておけばそのうちやめるだろ」とあなたの困惑を相手にもしてくれない、ならばそのままというわけにもいかないでしょうから「ご心配かけまして」くらの挨拶はしてもうとして、「この年齢では、こういう事ってありますよね。まあ大人の恋ができるようになるまでの大切な経験と思いますので、こちらも自分や女の子の心身の変化や思春期の健全な初恋とか愛について常々よく話していますので、そちらの娘さんとお付き合いしていることは息子から聞いて知っていました。お父さんはどうですか?」みたいな…。
もちろん、普段から思春期になると性ホルモンが盛んになり、身体的な変化や性衝動が起きることや女性の妊娠への配慮のことなど家族で話していることが前提ですが…。もし、まだそれができていなければ、今回のことをきっかけに家族で、お父さんも含めて話してください。
2021年の日本(公益)財団の青少年の性行動に関する調査結果では、中学でキスを経験した女子は12.6%男子は9.5%。小・中・高生の調査結果の概要では、性行為の経験は?の問いに、「はい」23.6%、初体験が15歳以下の割合が22.2%です。学校や親から性のことをもっと教えてもらいたかったという意見が多いようです。外部からの間違った知識だけでは子どもたちの性に対する興味に十分な対応はできません。ぜひ、家族みんなで話し合える、オープンな関係を築いてください。
(文:大関洋子)

2025/02/21(金)
第298回【夫婦編】「なんでおまえと手を繋がなきゃならないんだよ」
【Q】
先日、夫とテレビを観ていたら、パリとローマの街の様子が流れたんです。若いカップルも年配のカップルも手を繋いだり、腰に手を回したり…。文化の違いなのでテレビでは見慣れた光景ではあります。
昨日、夫と買い物に出かけたので、それとなく夫の手を握ったのですが、振り払われてしまいました。若い恋人同士のカップル以外、手を繋いでいるカップルなんていないし、ましてや私たちのように40を過ぎたカップルなんて、離れて歩いているんです。
日本では、スキンシップの文化はなくて、手をつながなかったことは、まあ仕方がないとは思ったんですけど、振り払うことないじゃないですか!どうしても納得がいかなくて、家に戻ってから夫に「あなたが手をつながなかったのはまあ仕方がないと思うけど、振り払うことはないんじゃない?」と言うと「この年になってなんでおまえと手をつながなきゃならないんだよ」と言います。私にとっては、その答えがひどすぎて、これからこの人と何十年も過ごすのかと思うと悲しくなってきてしまいました。

【A】
「そう言えば最後に夫と手をつないだのはいつだっけ?」、このQを見てそう思った方も多いのではないですか。恋人同士の時は当たり前のようにしていた「手をつなぐ」という行為。夫婦になってからは、皆さん手をつないでいるのでしょうか?

「最後に夫と手をつないだのは?」というアンケートの質問の回答で、一番多かったのは「記憶にないくらい前」の41.7%でした。次いで「ほぼ毎日」18.5%、「1〜3年前」4.6%。(40歳前後の既婚女性約100人に聞いた、Saita-Puls.com)
「ほぼ毎日」が18.5%もいることに驚きました。「本当は手をつなぎたいですか?」とさらに本音を探る質問をしてみると「つなぎたい」と答えた方は31.8%、「つなぎたくない」が68.2%でした。日本の文化から考えて、女性だけでなく男性も多くは「恥ずかしい」と感じているように思います。

恋人や夫婦が手をつなぐのは相手との心や身体のつながりを感じたり、絆を深めたりする効果があり、温もりや心の安定も得られます。人生ではじめて好きな人と手をつないだ時のドキドキ感は、何年経っても憶えていることでしょう。冬、小雪の降る中でつないだ手を、彼が黙って自分のポケットへ入れてくれた日のこと…。
「手当て」という言葉は、医師や看護師でなくてもできる「癒し」の方法です。熱のありそうな頬の赤い子どもの額に「手を当て」てなど、手のひらは色々な場面で相手を「手当て」できます。「幸せホルモン」と呼ばれている「オキシトシン」というホルモンは、手のひらでゆっくりさすってあげたり、時にはぎゅっと握ってあげたりすることで、自律神経の副交感神経が優位になり、心を落ち着かせたり幸せを感じて、オキシトシンの分泌が促進されます。愛情や思いやりをもって触れることで自分自身の手のひらからも脳内の感情に触覚情報が届き幸せを感じます。

夫婦は、お子さんが生まれてどちらかが赤ちゃんを抱いているようなことが多くなると、徐々に真ん中に挟んだお子さんが中心になり、手をつなぐことも少なくなって、気づくと「手つなぎ」は消滅してしまいますよね。60代、70代になっての「老老介護の手つなぎ」になってしまう前に、もう一度「大好きだからくっついていたい!」と夫に言ってみてはどうでしょう!
(文:大関洋子)

2025/01/29(水)
第297回【恋愛編】「いきなり親かよぉ!」
【Q】
大きな会社に就職して3年、同期の中には結婚して退社した人もいます。社内では年齢が高い人ほど社内恋愛で結婚した人が多いみたいで、そういう人たちは落ち着いた家庭を築いているように思います。お互いよく知ってるっていうだけじゃなくて、会社でどんなことをしてるかだいたい分かりますもんね。私の知り合いで同級生と結婚した人は仲はよさそうなんですけど、昼間の相手の生活を実際に見ているわけじゃないので、喧嘩も多いみたいで愚痴ったり不安を口にする人もいるんですよ。それで私は社内恋愛から結婚っていうのに憧れているんです。

3ヶ月くらい前から、5つ上の先輩と付き合うことになりました。チャラチャラしたところのない落ち着いた人なので、結婚相手にはいいと思って、彼から誘われたときにOKしたんです。付き合い始めて4回目のデートの時、「今度両親に会ってくれない?」って言われました。何となくうやむやにして今日まで来てるんですけど、彼は早く両親に合わせたいらしく、「今度の土日はどう?」って何度も言われました。まだ食事に数回、映画に1回行っただけなんですよ。私としてはいつ別れるか分からない彼の両親に会うなんて嫌なんです。学生時代の彼とはけっこう親しかったですけど、両親に会ったことなんてありません。早く両親に合わせようとする男性って変ですよね?

【A】
お付き合いしている彼から「両親に会ってほしい」と言われた場合は、彼があなたとの結婚を真剣に考えているサインだと思われます。まだお付き合いを始めて3ヶ月くらいとのことで、彼はかなり両親に会わせたい気持ちが強いらしく、「今度の土日はどう?」と何度も言っています。そしてあなたは「いつ別れるか分からない彼」の両親に会わせようとする男性って変ですよね?」とのご相談ですが、「変?」と思う理由には、「いつ別れるか分からない彼」なのに、彼は既に結婚を考えているという部分ですよね。付き合って3ヶ月くらいではまだ「いつ別れるか分からない」という表現だと思いますが、逆に彼の方は、あなたとの結婚を急いでいて、既成事実としてして自分の両親に紹介してしまうことで外堀を埋めてあなたを囲ってしまいたがっているわけです。「変?」というより「結婚」について2人の意思疎通がうまくいっていないということでしょうか。

そもそも現代の結婚制度は「結婚は両性の合意のみに基づいて成立し」(日本国憲法)となっています。2020年4月よりも以前には、男性は18歳、女性は16歳から結婚が可能でしたが、未成年の婚姻には親の同意が必要でした。これは1947年に民法改正がなされてからずっと続いてきたことでもあり、もっと昔、明治の初めごろまでは親同士が結婚の相手を決めてしまうのが主流で、家と家の結びつきを大切にする親の意向を取り入れて、家父長制の頂点である父親の許可が必要だったためでしたが、それが今でも人々の意識に残っているのです。

2020年4月、民法の一部改正により、成人年齢も引き下げられ、18歳、19歳は成人となり、結婚の際の親の同意は不要となりました。心の中に「親の同意」「親に喜んでもらいたい」「親に気に入ってもらえる相手」との意識を持った人が少なくありません。意識的か無意識にかに関わらず、あなたの彼はその古い「常識」を心の中に持っていて、あなたを両親に会わせることであなたとの「結婚」を確定したいということのようですね。あなたはまだ「いつ別れるか分からない彼」と言っているのですから、まだ彼の両親に会って彼との別れをしづらくする必要はありません。「結婚は2人の合意」という点を2人でもう一度しっかり話し合ってみてください。

昔は「婚前交渉」なんていう言葉がありましたが、今どきそんな話もないので、性関係を持つ方が先かもしれませんね。結婚には「相手との相性が大事」と言って、まず性関係を持とうという考えの人もいるくらいです。「性」がすべてではありませんが、大事な要素であることは間違いないので、そういう気持ちになれないとしたら関係を見直した方がいいかもしれませんね。
(文:大関洋子)

2025/01/17(金)
第296回【職場編】「上司の態度はまるでストーカー!」
【Q】
大学卒業後すぐに就職して入社3年目です。歓送迎会はありますけれど、コロナ禍ということもあって私が入社した年から忘年会、新年会の類いはなくなり、女子社員にとっては勤めやすい職場だと思います。
3年目で仕事もそこそここなせるようになり、新人の指導係を担当しています。そうはいっても完璧に教えられるわけではなくて、しょっちゅう上司に怒られているんです。

この上司なんですけど、私が新人の指導係になってから「新人の指導の仕方について君にこうしてもらいたいということがあるから」と言って、席を上司のそばに移されました。確かに細かい部分で助言してくれるのはありがたいんですけど、だんだん助言の頻度は多くなるし、内容も仕事には関係なく上司のプライベートなことを話されたりするようになりました。勤務時間外にメールや電話が来ることもあるんです。プライベートな話や勤務時間外のメールや電話は困ると伝えましたが、社内でもずっと見られているような気がして落ち着きません。私に対する助言って言われるとやめてくださいとも言えないし、まるでストーカーのようで気持ち悪いし、困っています。

【A】
「まるでストーカーのようで気持ち悪いし、困っている」とのことでのご相談です。
ストーカー規制法という法律でのストーカーの定義は、「恋愛感情や怨恨などから、特定の相手に対してしつこくつきまとったり、相手の行動を監視したりする」ということになっています。あなたの場合は「ストーカーのような人が会社の上司」ということで、日常の勤務の中で「気持ち悪いし、困っている」わけなので、「ストーカーまがいの行為」はすぐにでもやめてもらいたいですよね。
ただ、それらが「私=部下に対する助言」と言われ、はっきり拒絶することもできずにいる。部下に対して上司が内心「恋愛感情」のようなものを抱いて、それをこういう形で表現されると、どこからどこまでがストーカー行為となるか、ストーカーまがいの行動をどう拒否したらいいか悩んでしまいます。基本的には、「常識の範囲を超えた接し方をされた場合、ストーカー行為に当たる」と考えていいと思います。

あなたの場合は「新人指導係」と上司という関係ですから、それを超えての非常識な行為はストーカーまがいの行為になります。あなたは仕事に関係ない上司のプライベートな話や勤務時間外のメールや電話については「困る」という意思表示をされて立派ですし、当然だと思います。それでもまだ社内で「ずっと見られているような気がする」とのこと。この「ずっと見られている気」についても、あなたとしては仕事上の立場から、明確に拒否することができないので困っているわけです。

次のような行為は「社内ストーカー」として相手の業務を妨げるだけでなく、「ハラスメント」として会社から処分を受ける行為に当たります。
@勤務時間だけでなく、プライベートな時間でも執拗に連絡を取る。
A社内の個人的情報を私的に流用する。
BLINEや電話で社内の自分の立場を利用して頻繁に連絡を取る。
C出勤や退勤時間を合わせたりする。
D相手の行動を監視する。 等々

あなたとしては、@の上司の行為に対しては拒否の意思を表しているにもかかわらず「社内でもずっと見られているような気がする」わけですので、かなり強いストレスがかかっている可能性があります。ここは冷静に「見られている気がする」ときの上司の立っている位置、場所や日時、その時の様子を数日間でいいので、写真を撮るとかメモを取るとかして残してください。このままではあなたの仕事、ひいては生活などにも大きな影響が生じます。今までの上司の行為、現在の「見られている」様子を文書にして、まずは社内の防止窓口等へ届け出ましょう。勇気を持って行動されることを応援します。
(文:大関洋子)

2024/12/26(木)
第295回【子親編】「父が他界してから男性を拒否する母」
【Q】
5年ほど前、2人の子どもたちが独立したのを機に、夫の両親と2世帯住宅を建てて一緒に暮らし始めました。
ところがちょうど1年前父が81歳で他界してしまいました。父が他界した後、当然と言えば当然なんですけど母の様子が少しおかしくて、以前は父と公民館のサークルに通っていて、母が仲良くしていた男性もいたのに父が亡くなってからは、頑なに男性を拒否していてサークルにも顔を出さなくなってしまったんです。
父がいなくなってしまって、母も多少親しい男性でもできれば気休めになるかと思っていたのに、まったく逆で男性と親しくすることが父に対する裏切りとでも思っているのか、異常なくらい拒否しています。
母はまだ77歳、私も夫も、少し男性とお茶でもしてくれるようになれば元気を取り戻すのではないかと思っていいるのですが。

【A】
あなたは義母が「少し男性とお茶でもしてくれるようになれば元気を取り戻すのでは」とおっしゃっています。「頑なに」とか「異常なくらい」と形容動詞をつけておっしゃっているので、義母が本当は男性に興味があるのに無理に?強がって?拒否していると考えているんですよね。それを全面的に否定するつもりはありません。これまでの義母と義父の関係からあなたはそう感じているのでしょう。

ただ、今の時点で義母に元気を取り戻してもらうために異性との交流をしてもらいたいのは、義母本人ではなく、あなたですよね。義母が元気でいてくれないと自分たちも明るい気分になれない、義父を見送ったのに義母がいつまでも義父に義理立てして男性を拒否していては私たちにやっかいをかけるだけ…、そんな気持ちがあなたの潜在意識の中にあるのだろうと思います。まずそこのところをしっかり自覚してください。
そして長年夫婦として過ごしてきたお義父さんとお義母さんにはたぶん50年を超す歴史をお持ちで、しかも仲良く2人で公民館活動にも行っていたとのこと。そういうパートナーを亡くして1年です。周りからは「えっ?そんなにおやじとおふくろ仲良かったっけ?」と思うくらいに見えていたとしても「ああしてやればよかった」「こうもしてやりたかった」という思いが湧いてくるのは当然です。あなたにとっては長い1年だったのかもしれませんが、お義母さんにとってはあっという間の1年だったでしょう。

インドや中国から伝わった法要は一周忌に故人の冥福を祈り供養のため近しい人たちが集まります。これは3年後の三回忌までよく行われています。日本では、その後も七回忌、十三回忌まではよく行われ、十七回忌、二十五回忌(二十七回忌の場合も)、三十三回忌を行う家族もあるくらいです。
いずれにしても妻が亡き夫を想ってサークルにも行かない、仲のよかった男性も拒否をしているという状態を「異常な拒否」とまでは考えられません。こうした法要の歴史から考えても亡き夫を偲ぶのに1年は長くはありません。どうかお義母様のご様子を仲のよかったご夫婦の自然の悲しみの表現と受け止めて差し上げてください。むしろ、月命日に墓前へご一緒して悲しみを共感して差し上げてはどうでしょう。
亡き人のことを充分に思い出し、目の前にいなくなったことを充分に悲しむ時間をお義母様に上げてください。充分に悲しまないとその悲しみは潜在意識の中に残って固まり、お義母様の立ち直りを阻害します。お義母さんのこの1年の様子を「おかしい」という視点で見ているあなた自身の「おかしさ」に気づいてほしいものです。
(文:大関洋子)

2024/12/12(木)
第294回【親子編】「離婚した夫に理想の男性像を見ている娘」
【Q】
10年前、一人娘の高校入学直前に夫と別れました。私が娘を引き取ることになったので、高校入学のタイミングで旧姓に戻せば、それまでの友達とはほぼ関係が切れるので、負担が少なくてすむと考えたからです。

実は夫との関係は20年近く前から冷え切っていて、家をシェアしているだけの関係でした。でも、娘にそういう夫婦の姿を見せたくなかったので、私も夫も仲のいい夫婦を演じてきました。小学校高学年になったころには、私と夫の不仲に気づいてはいたみたいですけど。私と娘、夫と娘の関係は良好で、いい親子関係だったと思います。

娘も25歳になり、恋の話、結婚の話をするようになったのですが、どうもこれという相手ができないらしいんです。男性の話になっても、最後はいつも彼氏ができなくて寂しいっていう話で終わります。私には父親の話はしませんけれど、父親に理想の男性像を見ているように思います。私にとって夫は最悪の人間で、結婚にもすっかり懲りてしまったので、再婚もせず来たわけですけれど、娘に父親の悪口を並べ立てるわけにも行かず、娘の父親に対する幻想をどう振り払えば、いい恋ができて、いい家庭を築けるのか、娘との向き合い方に困っています。

【A】
娘さんが5歳になったころには夫婦関係が「冷え切っていた」ということですよね。20年近く冷え切った夫との関係を続け、しかも娘さんには気づかれないよう仲のいい夫婦を演じてきたこと、お疲れ様でした。娘さんは小学校高学年のころには両親の仲のいい夫婦の演技に気づいていたにもかかわらず、その演技に付き合ってきてくれたわけですよ。そのため、真っ直ぐな恋愛や結婚に興味や関心、期待を持てなくなっているのです。

種の保存の原理からすれば、25歳になって身体的には充分発達して、異性との交流を楽しめるはずですが、精神的発達が両親の「仲のいい夫婦のふり」をずっと見てきたことで複雑になってしまったようです。折角、娘のためを思って我慢して仮面夫婦を演じてきたあなたには申し訳ないのですが、その努力は無駄だった、むしろマイナスだったということです。子どもは両親のわずかな心の動きにも敏感で、色々な感情を察知して育っていき、4歳くらいには自分の人生の筋書きの要点を心の中で書き上げていると言われます。(エリック・バーン1910〜1970「無意識の人生計画」)そして7歳から10歳くらいには要点をさらに細かく完成させると言っています。
精神分析理論の提唱者ジークムント・フロイト(1856〜1939)は、性格形成論の中で、「子どもにとっての最初の好ましい異性は、異性の親である」と言っており、幼少期、子どもは異性の親とのつながりを求め、同性の親を煙たがる傾向があって、この感情をギリシャ神話のエディプス王(そうとは知らず父である王を殺し、実の母と結婚した悲劇の王)の話になぞらえ、「エディプス感情」と命名しています。

娘さんから言えば、あなたの考えている通り彼女にとっての理想の男性は父親であり、その妻であるあなたは彼女のライバルということになります。日常生活の中で、それは修正されていくのですが、あなた方のように仮面夫婦を演じている両親に長期間育てられた娘さんは、それが修正されないまま思春期を迎え 20代半ばになってしまったのです。
でも心配することはありません。エリック・バーンは、「無意識の人生計画」で描かれた子ども時代の「人生脚本」は、「個人が自分で決めたものであり、それは自分で決め直すことができる」と考えました。これを「人生脚本再決断法」と呼びます。生育歴が問題ではありますが、個人がどのような経験をしてきたかの事実に加え、そこからどのような個人の物語が作られ、それが生活の中でどのように具体的に現れていくのかを問題にすることによって「人生脚本を再決断できる」ということです。

娘さんが人生のコースをどう取りたいのか、そのライフコースを聞かせてもらい、さらにあなた自身もこれからの人生、「いい恋」をしたくなるよう生きてみてください。お二人で今後の人生について話し、あなた自身も人生脚本を再決断することですね。そうすれば、娘さんも「いい恋」「いい家庭」を築く人生脚本を再決断することができるはずです。
(文:大関洋子)

2024/12/05(木)
第293回【夫婦編】「彼のこと、何も分かっていなかった…」
【Q】
夫とは1年前にマッチングアプリで知り合いました。就職して5年、男性の多い職場で、すぐにお付き合いする男性ができると思っていたんですけど、男性はセクハラと言われるのを気にして声をかけてくれず、マッチングアプリに頼らざるを得なかったんです。会社で知り合い、充分相手のことを知った上で結婚したかったんですけど、知り合って半年で結婚しました。

ずいぶんデートもしたし、毎日メールやオンライン通話をしていたので、彼のことは分かっているつもりでしたけど、何も分かってなかったんです。結婚するまでは、優しくて、何でも私のいいようにしてくれていたんですけど、結婚して1ヶ月もすると「こうしてほしい、ああしてほしい」と言い出して、結局「この人は、ただで性処理をしてくれる家政婦がほしかっただけなんだ」と分かりました。
まだ子どもはいませんが、子どもを産めば、私が仕事を辞めて家事育児に専念することになるのは見え見えです。本当は離婚したいんですけど、親しい友人以外マッチングアプリで知り合ったなんて話してないし、周囲のことが気になってなかなか離婚を言い出せません。

【A】
知り合って半年で結婚、そして結婚して半年ということですね。結婚に後悔して離婚をしたいけれど、言い出せないでいるというご相談です。

その後悔は、マッチングアプリに頼らざるを得なくて、「相手のことを十分知らず」に結婚したが、この人は「ただで性処理をしてくれる家政婦がほしかっただけ」と分かったからということです。それほどまでに自分のことを利用しようとしている相手だと分かったのは、結婚後1ヶ月で「こうしてほしい、ああしてほしい」と「あなたの気持ちは無視」して、要求、束縛をし始めたということのようですが、それが事実で変えようともしない相手だということなら、周囲を気にしている場合ではないので、すぐ離婚に踏み切ってください。あなたはただの性処理人でもなければ、家政婦でもありませんから。

確かにマッチングアプリで知り合ったり、半年という短い交際期間で結婚したりは、親や知人から「軽率」と言われるかもしれません。セクハラに対する対応が厳しくなり、マッチングアプリに頼って結婚を考える人が20代、30代では2000万人を超え、約10人に1人は、実際に結婚しています。(2024年版マッチングアプリおすすめ5選より)マッチングアプリも、出会いの1つの方法と考えれば、決して悪いとは言えません。昔、仲人さんが釣り合いそうな男女にお見合いをさせる型の結婚も、間に入るのが人かインターネットかの違いはあっても、方向性に大きな違いはありません。

あえて言えば、結婚の本質、その人のことを本気で愛し、相手もそう思って、お互いに一生支え合っていきたいという思いがあるかないか、それだけのことです。自分自身で、相手も自分と同じ人生観を持っているかをしっかり確かめるべきだったのに、半年という期間で確かめきれなかったということでしょう。

芸能人の間で「ビビッときた」という「ビビビ婚」が流行りましたが、離婚も早かった気がします。仕事ぶりをお互いが見て充分相手の人生観、価値観を知ってからの結婚が望ましいですが、知り合うきっかけのマッチングアプリだけが悪かったのかというと、あなた自身の態度、結婚に至るまでのプロセスにも問題があったのです。あなた自身の価値観、恋愛観、結婚観を含めて考え直してみましょう。歴史的に言えば江戸時代は再婚の夫婦の方が多かったようですし、明治になって道徳や法律で女性をしばるようになりましたが、現在では3組に1組は離婚をしている国です。もう少し自分の人生を自由に考えてみてください。
(文:大関洋子)

2024/11/26(火)
第292回【恋愛編】「結婚を意識できない私」
【Q】
大学3年生の時に知り合った元彼とは2年間お付き合いしました。半年くらい一緒に暮らしましたけど、結婚を意識することはなく、「恋愛ごっこ」という感じでした。言い方悪いですけど、「男がいないと寂しい」というか「遊ぶ相手がいないのは惨め」というか…。あちこち遊びに行ったり、セックスしたりしても関係が深まらないんです。私も彼を好きだし、彼も私を好きみたいなんですけど、結婚を意識できる相手が見つかるまでのつなぎみたいな感じだったんです。2年くらいで、そんな関係に疲れちゃって、ちょっとずつ会う機会が減って結局別れました。

それから3年、就職した会社で知り合った男性と付き合ってるんですけど、元彼の時と同じで結婚を意識できないんです。彼は結婚も意識しているみたいなんですけど、私は全然その気になれなくて、一緒に遊んだりセックスしたり、「恋愛ごっこ」を続けていたいんです。でも彼にそんなこと言えないし、これからどんな風にお付き合いをしていけばいいか分かりません。

【A】
20代半ばになったあなた。2回目の恋愛も「ごっこ」ということですよね。一般的には「結婚を意識」しての恋愛へ発展してもいいころです。でも、「全然その気になれない」「“恋愛ごっこ”を続けていたい」あなた。20代半ばになったら結婚を意識しない「恋愛」はダメと言っているのではなく、私の立場からすると、何かあなた自身の中に問題を持っているのかなということです。

まず、あなたの心の中に「結婚したくない」「結婚する資格がない」という潜在意識があるのかな、ということ。「結婚なんて最悪。両親を見れば分かる」「あれほどまでに仲の悪い両親に育てられた私には結婚する資格なんてない」と思っているためにゲーム感覚の「恋愛ごっこ」から進めず、いつでも解消できる関係でいるのかな?そして、本当に彼が好きというよりも、恋愛をしている自分が好き、相手の人生に責任を持たなくてもいい「ごっこ」の方がいいというわけです。

また、子どものころ、機能不全の家庭で育ち、可愛がってもらえなかったことから、自分の心や身体の安全な基地がないという思いが強く「結婚」を避けたり、逆に「結婚」する相手に過度の安全な基地を求め過ぎて、「ごっこ」より先へ進めない、そんなことが考えられます。特に、父親が母親に暴力を振るったり、アルコール依存やギャンブル依存の機能不全家庭で育ってしまうと、「結婚」には期待が持てず、あなたのような“恋愛ごっこ”を繰り返すこともあります。「結婚」とは、「今も好き」ですが「将来も一緒に過ごしたい」という気持ちがあり、お互いが相手のことを大切に思い自分のことのように相手を大切にすることが喜びという前提ですが、「恋愛ごっこ」では、自分に足りないことを満たすのが目的で、今が楽しいということを第一に考えるので、相手の幸せや将来については考えが及ばず、相手を自分の欲求のために利用するような、自分にとって都合のいい形になってしまいます。

もっと深刻な幼少期の「性的虐待」などの例では、「復讐」の気持ちが「ごっこ」の形となって現れることもありますが、あなたの場合はそこまでではないようです。あなたの生育歴と向き合い、機能不全の家庭で心身の安全な基地がなかったのではないか、両親の不仲で、必死で両親の仲を取り持つような少女期を過ごしていなかったか等々、向き合いづらい過去ですが、カウンセリングを受けてみることをお勧めします。
(文:大関洋子)

2024/11/21(木)
第291回【職場編】「男性からのセクハラなんて当たり前」
【Q】
3年前、40歳になるのを機にホームヘルパーの資格を取って、取得後すぐにパートで仕事に就きました。
初めの1年は会社の配慮で、ほとんど手のかからない女性のお宅のみ伺っていました。2年目はやや手のかかる女性、3年目になって、そろそろベテランということで、男性のお宅へも伺うようになったんです。人によっては腹が立つこともありますけれど、女性の場合は世代に関係なく気持ちのわかる部分もあって、まあ何とかなるんですけど男性だとそうはいかない部分もあります。
通常の身の回りの世話や話し相手にはなれるんですけど、慣れてくると敬語だった言葉遣いもどんどん馴れ馴れしくなっていって、まるで男友達や夫のような口のきき方になる人もいます。体が近くに寄ると何気に体に触れられるのはしょっちゅうで、痴漢のように触られるわけではないので、強く拒絶するわけにもいかず、そのことを会社にも相談したんですけど、「あんまりひどいようなら別の人に行ってもらうようにするから」とは言うのですが、「交代できる人がいないからもう少し辛抱してね」と言うばかりで、一向に替えてもらえません。
会社は、男性のセクハラなんて当たり前、それを何とかするのもヘルパーの仕事というのが本音みたいなんです。

【A】
「日本介護クラフトユニオン」が今年4月に公表した調査結果によると、介護職の73.5%が、高齢者やその家族からハラスメントを受けた経験があると回答し、その中で一番多いのは暴言や暴力で44.7%、その次に多かったのがあなたの悩んでいるセクハラで28.8%となっています。2006年の介護労働実態調査ではセクハラ被害にあったと答えた人は、7.3%となっているので、18年で約4倍に増えているということです。
利用者さんは要介護の高齢者や身体的弱者の人だからということで、「多少のセクハラに耐えられないようなら初めから介護職なんかに就くんじゃない!」という介護職への偏見がエスカレートしたのがこの数字です。

2015年から厚生労働省は高齢者の在宅介護を推進し、在宅ケアニーズは高まっているのに、介護職員の不足が問題となっています。
その背景には、あなたのように訪問時に不快な体験や怖い体験をしても事業所がしっかりした対策を取ってくれず、やむなく退職するという人がいるということもあります。介護業界全体では「セクハラを受けて悩んでいる職員をしっかり保護していこう!」「サービスを供するスタッフが幸せであること」などのスタンスを明確に取って、被害にあった職員に対して「自分が我慢するしかない」ということではなく、「こちらが全力でサービスを提供し、それに対して対価をいただく対等な信頼関係」と考えて毅然とした対応を行うようにしている事業所も増えてきています。
セクハラ被害では、ひどい卑猥な言動に深く傷つき、せっかく純真な気持ちでこの仕事を選んだのに、一生消えない傷を負っている人も少なくありません。
栄養指導に訪れた管理栄養士が「トイレに行きたい、手を貸してくれ」と言われ、パジャマだけでなくパンツも下してほしいと言われ、仕方なくパンツを下した途端、頭を押さえつけられ性器を顔に押し付けられたと訴える例まで起こっています。(公益財団法人介護労働安定センター、介護労働実態調査)その他、排泄介護の時やベッドから起こそうとした時、胸や性器のあたりを触られ、ヘルパーが怒ると男性が「怒られると興奮する」と言った、利用所の家族の男性から、話があるからと別室に連れていかれ、押し倒されて乱暴されそうになったなど、調査では驚くよな実態が報告されています。男性の性欲は抑えられないといったジェンダーバイアスが存在し、対策が難しい中、男性利用者には男性介護者、あるいは2人1組での介護など、セクハラ防止に対処している事業所も増えています。

社会全体の介護職への認識を改めることは何より重要です。あなたも勇気を出して、もう一度、同僚、先輩、上司に訴えてください。
(文:大関洋子)