【マイタウンさいたま】ログイン 【マイタウンさいたま】店舗登録
■分かってるつもり?男と女の胸の内■
この連載は、「浦和カウンセリング研究所」で扱ったカウンセリング、相談を基に構成されたQ&Aで、わかりやすいよう脚色された部分があります。
主に浦和カウンセリング研究所所長 大関洋子が執筆し、大関行政書士事務所が監修しています。

■大関洋子プロフィール■
(浦和カウンセリング研究所所長/NPO法人日本カウンセラー連盟理事長/臨床発達心理士/心理カウンセラー/上級教育カウンセラー)
1941年生まれ。高校で国語、音楽を教える。2002年、浦和カウンセリング研究所を設立。結婚、出産、男女の共生等の話題を社会に提起。新聞、雑誌、TV等、連載、出演多数。 教育問題、夫婦・家族の悩み、職場での悩みなど、年間のべ1,000人以上のカウンセリングをこなす。
著書に「この子たちを受けとめるのはだれ?」(文芸社)、「素敵なお産をありがとう」「セクシュアルトークで一家団ランラン」等。

全130件中  新しい記事から  51〜 60件
先頭へ / 前へ / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 次へ / 最終へ  

2015/09/18(金)
第80回【子親編】「入院中の義父が…」
【Q】
義父が大腸がんの手術をしました。
手術で全摘できるから、ほぼ完治するだろうと言われました。
義父は明るく賑やかな人なんですが、がんと診断されたあとはまるで別人で、ほとんど口をきかなくなってしまいました。手術は無事に済み、周りはホッとしたんですけど、そのあとが大変なんです。
それも私だけ。個室なので、面会時間をあまりうるさく言われないことをいいことに、私をずっと付き添わせて、何から何まで私にやらせるんです。挙げ句の果ては、体をさすれ、体を拭けなど、とにかく接触させようとします。義母だっていられないわけじゃないのに、義母にはほとんど口もきかず、「嫁がいてくれるっていうんだからおまえは帰れ」ってすぐ帰しちゃうんです。私、そんなこと言ってないし…。
別に義父の世話をするのがいやなわけじゃないです。でも、恋人同士じゃないんだから…。私ももう切れそうになります。

【A】
ご苦労様です。お疲れ様です。
お義父さんはまるで恋人か恋女房のように自分のそばにおきたがる。
あなたは「恋人同士じゃないんだから」と切れそうになっているというわけですね。それにお義母さんだって付き添えない状況じゃない。なのに私に「体をさすれ、体を拭け」と接触させようとする、あなたとすれば「役割が違います!」と叫びたい気持ちでしょうね。

ところでちょっと伺いますが、このお義父さんの息子であるあなたの夫とはとても仲のいいご夫婦でいらっしゃいますよね?あなたの夫はあ、あなたのことが大好きで大切にしてくれていますよね?
実は父親と息子の好む女性の容姿や性格や行動パターン、要するに「生き方」といってもいいでしょうか。それは全く同じといっていいほど、似かよっているのです。
生物学上の異性の好みが似ていることが多いのです。息子の連れ合いを自分の娘のように可愛がるお義父さんて結構いるじゃないですか。動物の生き残り戦略の一つとして、DNAを受け継いでもらう女性のタイプは父と息子で似ているわけです。

ですからお義父さんがこれほどあなたに執心ということは、おそらくあなたの夫もまさにあなたにピッタリのタイプ。ですが現在健康で若い彼は、さすがにあなたにベタベタしているわけにもいかないのですが、あなたが息子の嫁となって以来、憎からず思ってきたお義父さんは無意識のうちに「おーっ、わしも息子の女房のような女性がよかったなぁ〜」とうらやましく思い続けてきたのでしょう。
元気な時はあまりあからさまにその気持ちを言動に表わすのははばかられ押さえていたけれど、生命の危険もある状態になり、無意識に心のフタが開いて素直にあなたを求める状態になったわけです。

あなたは感心にも「別に義父の世話をするのがいやなわけではない」と言っているので、どうかお義父さんの一生で最後(いえ、大腸がんの手術は成功したようですが)のわがままというか、夢を叶えさせてあげてください。きっと体調が回復して心理状態が平静になれば、またもとのように息子の連れ合いとしての距離を取れるようになりますから。
今は不安で誰かに甘えたい、その甘えたい対象があまり好みではなかった自分の妻ではなく、息子の妻になっているとお考えください。
あなたの夫は「しょうがないなぁ、おやじ」と思いながら昔から「俺と好みが一緒だったもんなぁ」とあなたに感謝し、義父のことをずっとわずらわしく思ってきたであろうお義母さんも「悪いけどお願いね」と助かっていることでしょう。

(文:大関洋子)

2015/09/03(木)
第79回【親子編】「娘がメイド?!」
【Q】
高校2年生の娘がいます。
以前は、「洋服買うから」とか「携帯代」とか言ってお金をせびられることがよくあったんですが、最近あまりお金をせびられることがなくなりました。「お金足りてるの?」と聞くと、「アルバイトのお金で何とかなってる」というので、ファミレスのアルバイトで何とかなってるもんだとばかり思っていたんです。
ところが先日、娘の部屋の掃除をしていたら、本の間に挟んであった写真が落ちたので拾ってみると、メイド服を着た娘が写っていたのでびっくりしました。
どうやら、知らないうちにメイド喫茶で働いているらしいんです。たぶん時給もかなりいいですよね。
娘の生活を見ていると、使うお金を切り詰めるのはかなり難しそうなので、このままだとずっとメイド喫茶で働くことになりそうな気がします。犯罪に巻き込まれる可能性も高くなるし、このあと風俗店にでも勤め始めたら大変なので怒りたいんですけど、怒って「家出でもしてしまったら」と思うと怒ることも出来ずに困っています。

【A】
あなたの心配はアルバイト先が「ファミレス」でなくて「メイド喫茶」だったということのようですが、時給のいい「メイド喫茶」で働く大もとの原因が問題です。
問題の一番大きなものは「使うお金を切り詰めるのはかなり難しそう」と親のあなたがあきらめている点です。「使うお金」即ち消費することに喜びを求める高校2年生を育ててしまったということに問題の焦点を当てて考えてみてください。今回の相談の中でも「お金足りてるの?」と娘さんに尋ねていることからいつも娘さんの言うままに足りるだけお金を上げてきたようですね。
「洋服代から携帯代までお金をせびられることがよくあった」とあなたが言っている通りに。

「消費すること」に興味を持つ生活は、消費のためにお金が必要になるわけですから、親にせびる面倒がない稼ぎ方を見つけたのでしょう。時給のよさでいえばファミレスやコンビニのバイトより何倍も高いメイド喫茶という場所は、彼女が行き着く当然の稼ぎ場所だったわけです。この時点で消費行動が止まらなければ、あなたも心配しているようにもっと稼ぎのいいキャバクラや性を売り物にするアルバイトに向かうことになります。

もう1つの問題点は「怒って家出でもしてしまったらと思って怒ることも出来ずに」いる親の姿勢です。確かにキャバクラには住み込みのための寮が完備している所もあるので家出もできると思います。だから、今は見て見ぬふりをして困っているわけですよね。
さて、この2つの問題を解決するにはどうしたらいいか…。
まずは「怒る」のではなく、「話」をしてください。
そして17年間で身についてしまった「消費ぐせ」を少しずつでも方向を変えて「創造する、つくり出す喜び」を感じてくれるよう親子で努力してください。何かを買うことで感じる喜びははかないもの、ゼロから工夫して作り出すことの充実感を小さなことからでも始めてみてください。
そして親のあなたも、何かを買い与えることでこの子を育ててきてしまっていないか反省してみましょう。
今までのことはすんでしまったことですが、今からでも間に合います。
もう1つは「労働」の喜びについてですが、別に額に汗して働くファミレスのアルバイトがいいということではないのですが、「性」を売り物にすることの危険性や労働としての質についても話し合ってみてください。

(文:大関洋子)

2015/08/21(金)
第78回【夫婦編】「夫は絶対女なんです!」
【Q】
一年くらい前だったと思うんですけど、友達2人と食事に行ったんです。もちろん女友達ですよ。
10時過ぎには帰るつもりがつい遅くなっちゃって、家に着いた時には0時を回ってました。
そのときは「遅かったなあ」だけですんだんですけど、あとが大変。
私が出かけようとする度に「誰とどこへ行くんだ?」「何時に帰る?」としつこく聞くようになりました。
私も毎回聞かれることにだんだん腹が立ってきて、同じことをしてやることにして、夫が出かけるときには「誰とどこへ行くの?」とか「帰りは何時?」って聞いてやることにしたんです。
そしたら夫は、「おまえはうるさいんだよ。俺をそんなに信用できないのか?夫婦なのにそんなに信用できないなら別れよう!」って言うんです。その言葉、そのまま返してやりたいです。
でも、私は女友達と食事をしてだけなのに、夫は絶対女なんです。そんなの許せますか?
私は別れる気はありません!

【A】
カウンセリングで問題をなるべく短期間に解決するときの技法にブリーフセラピーという理論があり、それは「解決志向的」「未来志向的」と言われています。
従来の心理療法はいつ頃から何故その問題が起こったのか、過去にさかのぼることによって解明しようとしていました。

それに対して、このブリーフセラピーは「そんなことはいくら考えても過去のことなので本当のことはわからないし、わかったとしてもどうにもならない」と考えます。そしてクライエントが「どうなりたいのか」「どうなればいいのか」という解決や未来に焦点を当てます。この理論の基本的なルールは次の3つです。
(1)うまくいっていることは、それを変えようとするな。
(2)もし一度うまくいったのなら、またそれを行え。
(3)もしうまくいってないのなら、今やっていることはやめて違うことをせよ。
今、あなたの「どうなりたいか」「どうなればいいか」はハッキリしていますね。1つは「離婚はしたくない」でも「夫が黙って女?と出かけるのは許せない」(「私は同性と行くのだからうるさく聞かないでほしい」)ということですね。これをブリーフセラピーの3つの基本に当てはめてみましょう。
(1)うまくいっていることは変えるな、ということからすると1年前までは0時をまわることはなかった。その頃は夫のしつこい質問もなく、あなたのしっぺ返しのような腹立ちまぎれの質問もなかった。
(2)は今のところなし
(3)この(3)があなたの場合、問題を大きくしていますね。夫に敵討ちのように「誰とどこへ行くの?」「帰りは何時?」と聞くことによって夫の怒りを買い「俺を信用できないなら別れよう」と言わせてしまいます。
このやり方はすぐにやめましょう。そして違うことをしてください。
「別れたくない」のなら、今は夫を信用していなくても、夫が出かけるたびに「誰とどこ?」「帰りは?」という質問をするのをとにかくやめる。悔しくてもです。
夫を信用していなくても悔しい、苦しいと思っても「別れたくない」の一心でただ黙って「行ってらっしゃい」と言ってみてください。4〜5回で結構です。

そのうち、「今日は〜と飲んでくる。帰りは〜時頃。」と言うようになり、その回数も減り、あなたを誘うようになること間違いなしです。勿論あなたが出かける時は「〜さんと〜で食事してくる。
おそくても〜時ころには帰る」と伝えてくださいね。

※収録はまだなので確定ではありませんが、2015年8月31日(月)午後6:55〜7:25【NHK Eテレ】「Rの法則」にちょっとだけ出るかもしれません。お時間あったら見てください!

(文:大関洋子)

2015/08/07(金)
第77回【恋愛編】「彼からの返事が減って…」
【Q】
高校は女子校だったし、大学に入るまで男の子と付き合ったことがなかったんですけど、大学3年になったころ、私のことを好きって言ってくれる男の子がいたので、付き合うことにしました。
男の子と付き合うのは何から何まで新鮮で楽しかったし、私も彼に惹かれるようになったので付き合い始めて一月くらいでホテルに行きました。
ところが、それまで、毎日10回以上LINEでやりとりしていたし、週に2、3回は会ってもいたのに、急に彼からのメッセージが少なくなって、ほとんど会うこともなくなりました。
私からは、「おはよう」と「おやすみ」のメッセージは欠かさないようにしているんですが、彼から返事があるのは5回に1回くらい。
私が送るメッセージは、いつも200字くらいなのに、彼からの返事は「うん」か「そうだね」ばっかり。
彼は、「今、忙しい」って言うんですけど、LINEくらいできるじゃないですか。
「私のこと好き?」ってメッセージを送ったら、「うん」っていう返事がくるし、私も彼が好きだから、今は1日に10回くらいメッセージを送っています。でも、やっぱり彼からはほとんど返事が来ないんです。

【A】
「返事が来ない」ということ、それが返事だと思ってください。
もし、あなたが誰かから来たメッセージに返事を送らないときがあるとしたらどんなときですか?
そう、内容が当たり前すぎて、返事をすることもばかばかしい(返事をしなくても相手はこちらの気持ちをわかってるはず)と思うときか、あるいは相手に腹を立てているときか、相手に興味がなく面倒くさいと思うときですよね。

さてあなたの場合はそのうちのどれに当たりますか?
彼を怒らせるようなことをした心当たりがないとしたら、あなたが返事のない彼の気持ちを察することが出来ているわけではないようなので、彼はあなたに対する興味をなくしていると考えるのが自然でしょう。それどころか、200字ものメッセージを1日に10回も送りつけてくるあなたに興ざめし、興味をなくしているところを通り越して、うっとうしくてムカついているかもしれませんね。
ぜひ次の恋愛からはメールの返事の回数が少なくなりはじめたら「うっとうしがられはじめたな」と反省し、メールの返事の言葉が「うん」とか「そうだね」とかしか返ってこなくなったら、「あ、嫌われちゃったんだな」と覚悟を決めてください。

あなたは返事が5回に1回くらいしか来なくなりしかも「うん」とか「そうだね」という短文でしか返ってこなくなってからも「私のこと好き?」と聞いたり、1日に10回ものメッセージを送りつけたりしていることは、相手の気持ちを考えず、あなたが自己満足のためにしているだけで、結果として彼の別れたいという気持ちを強めるだけです。

私たちは言葉で相手の気持ちを確かめようとしますが言語で伝わる本音は5分の1くらい。中には10分の1くらいという心理学者もいます。人の本心は、言語ではなくむしろ非言語に現れるもの。即ち行動です。言葉は嘘をつくことができます。
あなたが彼に「私のこと好き?」と聞いて「うん」と言わせたいからと言って本当は彼の気持ちが離れていることにあなたも気づいていますよね。会うこともなくなり彼からのメッセージはこない。
こうなる前に彼の表情や目、手足や身体の動きから彼の気持ちを察する必要があったのです。今までもしあなたが自分の気持ちを中心に行動してきてしまったのならこの体験から「相手の立場を理解する」ことが恋愛や社会生活では必須であることを学ぶべきです。
最後にもう一つ。
もし、一度、あるいは数回の男女の関係で、今の事態になってしまったとしたら、彼はもともとそれを目的にあなたに近づいたのかもしれませんね。
あなたも、そう割り切って付き合うか、そうでないのなら、もっと時間をかけてお互いを理解し合えるような関係の築き方をしましょう。

(文:大関洋子)

2015/07/16(木)
第76回【職場編】「後輩の女性に惹かれる私」
【Q】
今の会社に勤めて5年になります。
大学の時には一応彼氏いて、性関係もあったんです。妊娠も経験しました。
私の中には産むことも選択肢としてあったんですが、彼には全くその気がないようなので、堕ろす決断をして一人で病院に行き掻爬しました。
就職してからは、男女何人かで飲みに行ったり、食事に行ったりはしましたが、二人だけの交際をする気にはなれず、心がときめくようなこともありませんでした。

ところが、今年入社してきた女性に心がときめいてしまったんです。
初めて会ったときに、ずいぶんかわいい子が入ってきたって思ったんですけど、その後は顔を合わせるたびにドキドキしちゃって…。女子会なんかもやりますから、気の合う女の子もいるんですけど、彼女に対しては明らかに違う感情です。ちょっとでもそばにいたいっていうか…。
彼女にも彼氏はいないみたいだし、私と仲もいいのでこのままでもいいんですけど、彼女に彼氏が出来たらどうしようって不安です。
もちろん、彼女は私がそんな風に思っていることは知りません。

【A】
性別は男と女の2種類で、男は女を、女は男を性愛の対象にするという常識だけにとらわれていた時代、私達は多くの事を見失ってきました。
しかし今、時代はやっと多様な性のあり方を許容できるリベラルな社会へと近づいてきたように見えます。そういった時代背景の中であなたは「後輩の女性に惹かれる私」や「彼女に彼氏ができたらどうしようと不安」でご相談してくださっているんですね。

これまでの社会では同性に惹かれる人は異常というレッテルを貼り、「同性愛者」とひとくくりに呼び、差別の対象にしてきました。
今でもメディアの世界では「おねえタレント」と呼ばれる人たちはそのことで笑いをとったりしています。
しかし同性愛者のセクシュアリティも異性愛者同様さまざまなのに、メディアや社会は同性愛という言葉の響きの中に「いつも恋愛やセックスのことを考えている人たち」というような差別的なものを含んで使うことが多いのです。同性愛者への差別的偏見はその人たちの性行為が生殖に結びつかないという宗教上の理由で4世紀後半から犯罪とみなされ、処罰や治療の対象とされてきた長い歴史があります。20世紀に同性愛に関するさまざまな反差別運動や解放運動が起こり、同性カップルに異性カップルと同じ権利の保障を与える動きが日本でも始まっています。
つい先日、全米では同性婚が認められましたが、日本は大きく後れていますね。

ご相談者のあなたも知らず知らずにこうした社会の流れや動き、特にメディアの影響力を受けて生きています。あなたが自分自身のセクシュアリティ、すなわち、どんなものやどんなことを性的と感じるかという事柄に正直に向き合った時、後輩の女性に惹かれたという事態を大切にしていいわけですが、その時、色々なまわりの影響もあなどれないという事も考えておいてください。
その影響を受けている事のひとつに大学時代の恋愛と妊娠、掻爬という出来事があります。
この恋愛の結末が折角授かった命なのに、自分は産むという選択肢もありながら一人で掻爬に行くという不幸な結末に終わったことの影響です。
男性への失望と不信が強くあなたの心と身体に残っているのでしょう。

そして同性愛者の長い暗い差別の歴史がなくなり始めた今、あなたが妊娠や掻爬という事態からは安心で安全な後輩の女性に惹かれた面もあるのかもしれません。
いずれにしても自分の性的指向、即ち性的魅力を感じる対象を正直に認め、自らの心と身体の動きを見守ってください。

(文:大関洋子)

2015/07/02(木)
第75回【子親編】「結婚に反対している義母の気持ちが変わらないのは…」
【Q】
結婚して12年になります。
私が再婚、夫が初婚だったこともあり、夫の母には反対されました。
その時点で義母ときっちり話をすればよかったんですが、夫が「母も気持ちが不安定になってるし、こんな状態で母に会って気持ちを逆なですることもないし、父は気にせず入籍していいって言ってくれてるんだから、そうしよう!」と言うので、入籍しました。
誰もがそのうち母の気持ちも和んで許してくれると思っていたんだと思います。

ところが、母の気持ちは変わりませんでした。私は孫を産めば気持ちが変わるのではないかと5年前に子どもを作りました。それでも変わりませんでした。
さすがに私も業を煮やして、夫に「(お義母さんとは縁を切るとか)はっきりさせようよ」と言ったのですが、夫は「そのうちわかってくれると思うよ」の一点張りで、状況を変えようとしません。
それで、私もわかったんです。お義母さんがずっとそんな風な態度をしているのは、夫のお義母さんに対する態度が原因じゃないかって。
そう思うと、義母との関係ではなく、夫との関係そのものを見直すべきなんじゃないかと思うんです。

【A】
全くその通り。
「義母との関係ではなく、夫との関係そのものを見直すべき」というあなたの言う通りです。
その通りではあるのですが「見直す」時、あなたは義母との関係を「はっきりさせよう」としない夫を責めるつもりではないでしょうね。もしそういう視点からの「見直し方」をするならば、義母との関係だけでなく夫との関係もぎくしゃくして壊れてしまいます。
ましてやあなたの「はっきりさせる」ことの内容が「お義母さんとは縁を切る」などという考え方だと夫とのいい関係を作る見直しにはなりません。昔でも「親が子を勘当」して「縁を切る」ことはありましたが、「子が親との縁を切る」ということはなく、せいぜい出来るのは「縁を切るつもり」で「関係を持たない」と心で決めることくらいでしょうか。

でもそれは、夫との関係を見直さなくてもあなた一人心の中でそっと「お義母さんがそのうちわかると夫は言うのだから、このまま待ってみよう」と決めればすむことですよね。
ただ、そう決心するのに義母との関係をよくするために孫を産んだというほどのあなたの気持ちを夫に理解してもらうことが必要です。あなたには「孫を産めば気持ちが変わるのではないかと子どもを作った」、義母に自分たちの結婚を許してもらいたい、出来れば祝福してもらいたいという強い気持ちがあるのです。

お義母さんに喜んでもらうためにお子さんを作り、そのお子さんがもう5歳。その気持ちを夫にわかってもらうアプローチをしてください。そして、せっかく授かったお孫さんです。夫と義母の関係の距離より、あなたとお義母さんの距離を近くする役目、絆になってくれるはずです。
夫との関係を見直すということよりはまず、あなた自身が再婚であることのこだわりからお義母さんとの距離を遠くしてしまっていませんか?
それが夫と義母の距離を近づけてしまっているということはよくあることです。
夫には「私と子どもでお義母さんのところへ行ってくるからパパはお留守番しててね!」とでも宣言して、母の日、誕生日、お盆、お正月、何でもない日等々、積極的にお義母さんに関わってみてください。お孫さんの顔を見せに行ってみてください。
大事なのは「あなたと子どもが行き、夫は行かない」ことです。
あっという間にお義母さんとあなたの距離は縮まり、仲良くなれるはずです。

(文:大関洋子)

2015/06/18(木)
第74回【親子編】「毎日女の子に電話をしている息子」
【Q】
中学2年生の息子がいます。
以前は、居間でテレビを見ていることが多かったので、「勉強しなさい!」としばしば注意していたのですが、最近、夕飯がすむとすぐ部屋に戻っていたので、てっきり勉強でもしているのかと安心していました。ところが、部屋の前を通ったら中から声が聞こえてきたのでノックをして部屋に入ると、携帯電話で話をしています。しかも相手は女の子のようで、その後も様子を見ていると毎日電話をしています。
時には1時間を超えるときもあります。
男の子同士で部活動の話でもしているならともかく、女の子となんて毎日用があるわけないのですぐにやめさせたいのですが、ちょっと注意をしたら「うるせえ!」と返ってきました。
携帯電話を無理矢理取り上げるわけにもいかず困っています。

【A】
困りますよねぇ、こういう時期の子どもの扱い。
特に相手がいる行為は親としてはとても困ってしまいます。
その上、相手が異性となると益々悩んでしまいます。
「今度、保護者会に行ったら相手の女の子のお母さんに何か言われるんじゃないか、言われる前に謝った方がいいんじゃないか」とか、「本人同士の問題なんだから放っておこうか、でもその前に女の子の名前は聞かなきゃいけないし、でもまた「うるせえ!」って言われたらどうしよう?」なんて、このことが気になって気になって仕方ないことでしょう。

あなたのお子さんが男の子だということも悩みに拍車をかけていますよね。
中学生とはいえ「男は加害者、女は被害者」という構図があなたの頭の中にはあるでしょうから、益々責任を感じてしまう。もちろん事件が起きているわけでもないのに、中学2年生といえば、高校受験や部活動の大切な時期。そんなときに毎晩毎晩1時間もの電話、時には1時間たっても壁越しに聞こえる息子の声にあなたは神経をとがらせ続ける毎日。お疲れ様です。

確かにご心配はわかりますし、毎晩1時間以上というのはなんとかしたいところではありますが、発達段階から考えると、とても正常な発達をしている証拠でもあるということをまず認識してください。
あなたや私の年代、時代から考えると一家に一台しかない電話で1時間以上も話されていたらそれだけで大問題。しかも電話代がべらぼうになって、また大問題。
それでも隠れて毎日電話をしている中学生、高校生のカップルはたくさんいました。
思春期真っ只中の息子さんにとって、たぶん初めての恋愛。
その一大イベントを親がわけもなく邪魔する(と息子さんが感じる)と、この初恋は「親や周囲に反対されている悲劇の大恋愛」となり、本人たちは自ら作り上げた「ロミオとジュリエット」の世界に浸り、反対される電話はやめて内緒でこっそり会うことになり、早急な性の関係ができたりもします。

まだ3ヶ月、半年続いているわけでもないなら「毎日ではなく、もっと短くしなさい」ときっぱり1、2度言う程度にして様子を見てはどうでしょう。たぶん、ほとんどのお子さんは2〜3ヶ月で卒業するでしょうから。

(文:大関洋子)

2015/06/04(木)
第73回【夫婦編】「俺だって忙しいんだぞ!」
【Q】
結婚して10年。夫婦って何かあったときに一緒に乗り越えられるからこそ夫婦なんだってずっと思ってきました。
先日、私が体調を崩し3日ほど寝込んだんです。高熱で起きようにも起きられなくて…。結婚してからこんなこと初めてです。子どもに何か食べさせて学校に出さなきゃならないと思っても立ち上がることもできなくて、仕方なく「あなた、お願いできますか?」って夫に頼んだんです。
夫も状況はわかってるし、今まで夫に頼んだことなんてないんだから、当然「わかった。俺がやるからおまえはゆっくり休んでろよ」くらいの答えが返ってくると思ったんです。
ところが夫の口から出た言葉は「俺だって忙しいんだぞ!」。結局、夫が子どもに食べさせて学校に出してくれたんですけど、その一言で夫に対する信頼が一気に崩れてしまって…。それからずっとぎくしゃくした関係が続いています。

【A】
どひゃ〜っていう感じですよね。まさかの夫の返事に高かった熱がもっと上ったことでしょう。子どもさんは何とかごはんを食べさせてもらって学校へ行き、そこは事無きを得たわけですが、無事に終わらなかったのは、あなたの胸の内!!
「俺だって忙しいんだぞ」とは何という暴言!

結婚10年この方、出産の時ほんの数日入院しただけの私。多少熱があってもどこかが痛くても、這うようにして家事育児をこなし、夫や子どもを支えてきたと思っていたのに!私がはじめて「お願いできますか?」って下手に出て頼んでいるのにィ!期待した「わかった。俺がやるからおまえはゆっくり休んでろよ」という言葉のカケラもなく「俺だって忙しいんだぞ」とは何だぁ!と何度も叫びたくなったことでしょう。「おまえはゆっくり休んでろよ」のやさしくいたわりのある言葉はなかったとしても、「わかったよ」くらいで終わっていたらまだしも…。

もちろん、高熱の出ているあなたに
「冷たいジュースなら喉を通るかい?」
「アイスクリームでも買ってきておこうか?それともおかゆなら食べられる?」などというやさしい言葉は全くなし。

う〜ん、きついですよね、こういうときのこういう夫の言動。これで結婚生活10年の積上げが全部ガラガラと音を立てて崩れた感じ。高熱にうなされながらあなたの心に“離婚”の2文字が浮かんだことでしょう。が、熱が下がってみれば現実には「離婚」するには実家も周りも「別になぐられたわけじゃないんだしぃ…」と取り合ってくれそうもないし…。
実はこういうことって結婚生活の中で何度も何度もくり返されて夫婦は生きていくんです。「私の期待したセリフが返ってこない!!」この繰り返しかもしれません。
人は一人ひとり違うDNAを持ち、違う感じ方、違う考え方、違う言動をするものなのです。「これが人間の本質だ」と自分に言い聞かせつつ、それでもあなたの夫は子どもには食べさせてくれたのですから、もしかしたら、はじめての体験にとまどってあなたを激怒させる言葉が出てしまった、あなたが病気になるという思いもよらない出来事にショックを受けてのことだったのかもしれません。
それだけあなたを頼ってきてしまった自分を、その後の満員の通勤電車の中で反省しているかもしれません。

熱が下がった快気祝いにとでも言って、ちょっとお茶でもと誘って、「あの時は忙しかったのにありがとっ!」とでも言ってみてはいかがでしょう?
まだ腹が立っていたらムリかもしれませんけどね!

(文:大関洋子)

2015/04/13(月)
第72回【恋愛編】「両親より私だろっ!」
【Q】
彼とは2年付き合っています。
大学で知り合ったのですが、学生時代はお互い遊ぶことに夢中で、恋愛・結婚という関係には発展しませんでした。卒業して3年したころ、たまたま駅で彼と会ったんです。
学生時代とは別人のように落ち着いていて、大人という感じでした。
彼も私に対して同じような感情を持ったらしく、そのときから結婚を意識したお付き合いが始まりました。学生時代4年も含めれば知り合って6年なので気心は知れています。とは言え、私はもう少し彼とお付き合いをしてから結婚を考えたいと思っているんですが、彼は私の両親にあいさつに行きたがるんです。
友達として会ってくれるならいいんですけど、彼の様子だといきなり「お嬢さんを僕にください」みたいなことを言い出しそうで…。
結婚は私と彼との問題なんだから、両親よりまず私なのに、彼の外堀から埋めよう的なやり方にどうしても納得ができなくて、「こんなやつだったんだ?!」とむしろ別れようかと迷っています。

【A】
まあ!何だか勿体ない話じゃありませんか?
いえ、あなたがどれだけ才色兼備の女性かはお会いしていないので分かりませんが、6年も付き合っていれば彼は当然、結婚を考えてあなたのご両親にごあいさつしたいと思うでしょうに。
なぜそれが家と家の古いしきたりを重んじて外堀から埋めようとしてると考えるんでしょう。
確かに「婚姻は両性の合意による」と法律にもうたわれていますが若い2人がこれから家庭を作っていくのにまだまだ両家の親に支えてもらう場面もあるでしょうし、何よりそれぞれの家の息子と娘が一生を共にしようとする人物に会いたいのがご両親の想いではありませんか?「お嬢さんを僕にください」みたいな古いTVドラマのようなシナリオを心の中に描いているのはあなたなのです。

あなたは「外堀から埋めようとしている」と言っていますがご両親は気に入ってくださると思っての言葉ですよね。ご両親が外堀なら、本丸のあなたは、外堀から埋められるのが嫌だということで、まだ落城したくない、ということですよね。6年も付き合っている彼がこんなにも熱心に礼を尽くしてご両親にあいさつしたいと言ってくれているのに。
最初に言った通り、あなたは彼よりもっといい人が自分と結婚してくれるに違いないと思ってこういう古いやり方をする人とは別れようとしているようですが、残念ですが、あなたのように謙虚でない方は彼以上の人物が好きになってくれることはまずないと思います。
もし彼が私の息子だったら「やめといたら?」と母としては言いたいところです。
ここへご相談くださったことをキッカケに自分を見つめ直してみてください。
彼がどんな思いで6年間あなたと付き合ってきたか?
彼がどう考えてあなたの両親にあいさつに行きたいと言っているのか?ちゃんと相手の立場に立って考えてみてください。それでも彼が信じられないのならこの交際はやめたらいいでしょう。

でも彼以上の男性はあなたの前に現れないと思いますよ。
だって、あなたは人として一番大切な「相手の気持ちを思いやる」ということが全然できていない女性だからです。私は心理カウンセラーとしてこんな厳しいアドバイスをしたことは初めてだと思います。
あまりにも思い上がった、思いやりの心に欠けているあなたに反省してもらいたいからです。
そして何かに気がついたらむしろあなたも彼のご両親のところへあいさつに出向いてはいかがでしょうか。

(文:大関洋子)

2015/03/27(金)
第71回【職場編】「社内にグループが…」
【Q】
私の会社にはちょっと人気のある男性課長がひとりいて、その人にごまをすろうとする集団が2つあるんです。A子率いるAグループは全員がきれい系、B子率いるBグループは全員が可愛い系っていう感じ。表だって対立しているわけではないけれど、陰ではお互い相手のグループをののしり合ってるし、それぞれのグループで飲み会をやったり旅行に行ったり…。
私はどちらのグループにも属してないんですが、それはそれで大変。どちらのグループからも誘いがあるんです。私は、ひとりの男性を巡って社内に対立したグループがあるなんて、とっても嫌だし、みんなで仲良くやれる職場がいいと思うんですが、どちらからの誘いにも乗らないでいたら、そういう私のような人たちを第3のグループみたいに言い出して、対立をあおろうとしてくるんです。

【A】
第3勢力かぁいいなぁ…。AにもBにも組みしない。
AかBか、白か黒か、0か100かという区分ってどうしても「〜せねばならない」「人は〜でなければ幸せではない」「人は〜でなければ生きている価値がない」という考え方で自分を追い詰め人と敵対する生き方になってしまいます。その結果、自分もまわりの人もとても生きづらくなるのです。
ひとりの男性課長をめぐって「きれい系」と「可愛い系」ってバカバカしいというか子どもっぽいというか、要するにどちらのグループも女であることを売り物にしてその男性の気持ちを引きつけようとしているだけでAグループBグループと分けるほどの価値もありません。

2つのグループ共に同じ穴のむじなです。ののしりあっているといってもこれも「目くそ鼻くそを笑う」の類であなたが真剣に問題にする事ではありません。
仮にどちらのグループが彼の気を引いたとしても、今度は一人の男性課長をそのグループ内で取り合い奪い合いの争奪戦が始まるだけです。
男に媚びを売って自分たちの方へ意識を持ってこようとしているような人たちって低劣極まりない人々の集まりです。もし本気でその人に自分の女性としての魅力で媚びを売ってでも振り向かせたいと思うのであれば、グループで徒党を組むことなどせず、自分一人でしっかりきれい系でも可愛い系でもせいぜい気張って彼を誘惑するでしょう。それさえもできず数を頼りなんて、デモ隊じゃあるまいし、大人の女性のやることではありません。

その中でどちらにもつかず第3グループとして耐えているあなたやその仲間はなんと常識をわきまえたちゃんとした女性たちでしょう。きっと当の男性もA、Bどちらのグループの人に魅力は感じないはず。かえって迷惑だと心の中で思っています。そういう男性だから人気があるのでしょうから。

どうかつまらないグループ分けの立ち位置でもう悩まないで、淡々、粛々と仕事をこなしてください。会社は中学生のような(中学生の皆さんごめんなさい)恋愛ごっこ(ごっこにもなってない)をする場所ではありません。とはいえ、こういう雰囲気の中で淡々と仕事をするのもうっとうしいことは分かります。が、自分の感覚に自身をもって仕事をしてくださいね。

(文:大関洋子)