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■分かってるつもり?男と女の胸の内■
この連載は、「浦和カウンセリング研究所」で扱ったカウンセリング、相談を基に構成されたQ&Aで、わかりやすいよう脚色された部分があります。
主に浦和カウンセリング研究所所長 大関洋子が執筆し、大関行政書士事務所が監修しています。

■大関洋子プロフィール■
(浦和カウンセリング研究所所長/NPO法人日本カウンセラー連盟理事長/臨床発達心理士/心理カウンセラー/上級教育カウンセラー)
1941年生まれ。高校で国語、音楽を教える。2002年、浦和カウンセリング研究所を設立。結婚、出産、男女の共生等の話題を社会に提起。新聞、雑誌、TV等、連載、出演多数。 教育問題、夫婦・家族の悩み、職場での悩みなど、年間のべ1,000人以上のカウンセリングをこなす。
著書に「この子たちを受けとめるのはだれ?」(文芸社)、「素敵なお産をありがとう」「セクシュアルトークで一家団ランラン」等。

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2014/09/03(水)
第57回【恋愛編】「簡単に男を信じられない私」
【Q】
彼は3歳年下の職場の後輩です。お付き合いを初めて2年になります。
私は、一度結婚に失敗して、5歳の娘を一人で育てています。
彼は、お付き合いする前から私がシングルマザーであることを知っていたんですが、それでも恋愛の対象としてお付き合いを初めてくれました。

最初、私は恋愛というよりは、職場の友人としていい関係でいられればと思い、お茶をしたり、食事をしたりしているつもりでした。
そのうち、娘も一緒に食事をしたり、遊びに行ったりするようになったんですが、すっかり娘が彼になついてしまって。彼は、そろそろ結婚をと考えてるみたいなんです。
彼はいい人だとは思うんですけど、前の結婚のことを考えると、どうしても男を簡単に信じることが出来ません。もし彼との間に子どもが出来たら、前夫の子をかわいがらなくなるのではないかということも心配です。

【A】
望んでいたチャンスが訪れたとき、それに応じる事は案外難しいものです。
あの偉大な科学者マリー・キコリーでさえ危うくチャンスを逃しかけたと語っています。運命が自分に何をさせようとしているのか、自分に何が求められているのか、それを感じたならば、素直にそれに従ってみることも大切だと思います。
失敗するのではないかうまくいかないのではないかなどと悩んで、その出会いをやり過ごしてしまわないように…。

運命の出会いという瞬間が一生のうちに、何度かやってきます。
あなたが前の結婚で傷ついて男を簡単に信じることができなくなっている気持ちもわかりますが、お付き合いを始めた時3才だった娘さんが5才になるまでにすっかりなついていらっしゃるんですよね。2年という年月、3才から5才までの小さな娘さんに信頼されている男性をあなたも信じてみてはいかがですか?

結婚して彼との間の子ができたら今の娘さんを可愛がらなくなるのではないかとも心配していらっしゃいます。確かにそういう事例のご相談もないことはないのですが、ごく少数です。自分たちの子どもができたら前夫の子をかわいがれない男は2年間も娘さんをかわいがってなつかせられないと思います。

カウンセリングのゲシュタルト療法の創始者パールズ博士は「過去も未来も今、目の前にないものである。実際に体験しているのは“今ここ”だけだ。
過去と未来は実際には存在しない、だから大切なのは“今ここ”にある事をどう受けとめるかだ」と言っています。過去や未来のことをくよくよ考えることで心のフィルターが目づまりをおこして通りが悪くなり、本当にやりたいことが素直にやれなくなってしまうわけです。やってみないことは何も始まりません。

せっかくの出会いや彼の想いに耳や心を閉ざさずに、とにかく彼をパートナーとしての新しい人生を考えてみてはいかがですか?
娘さんの天使のように純粋な判断力を信じて…

(文:大関洋子)

2014/08/22(金)
第56回【職場編】「女を利用して営業するな!」
【Q】
私は総務部で事務職をしています。
営業職ではないけれど、会社を訪ねてくるお得意先の社長さんや営業の皆さんの窓口になることもよくあります。そういうお得意先の皆様に「外で打ち合わせをしませんか」とか「今度飲みに行きませんか」とか誘われることもあります。私は事務職なので、本来の役目から言えば、接待や営業は範囲外と理解して、プライベートなお誘いとしてやんわりと断ってきました。

ところが先日、お得意様のTさんからお誘いを受けているところに社長がいて、「Tさんは、君に用があるって言っていらっしゃるんだから、外で話をしてあげてくださいよ」と言われました。
Tさんはいつも私を変な目で見ている気がするし、社長もそれを知ってるはずなのに、女を武器にしたみたいな営業を仕掛けようとしている会社のやり方には納得がいきません。

【A】
このようなケースは完全にセクハラですねえ。俗っぽい言い方をすれば、色仕掛けの営業とでも言いましょうか…。男性にちやほやされるので、それをあまり嫌がらない女性も多く、なかなかなくならないのですが、あなたはそういう営業のための接待が嫌なんですよね。あなたのそういう感覚、大事にしましょう。

社長はあなたが営業職でなく事務職なのにもかかわらず、あなたの性的な資質を利用して営業成績を上げようとしていると考えられるわけですから、当然セクハラに当たると考えるべきで、訴えれば社長は法的制裁を受けることになるでしょう。社長から身体を触られるとか、飲みに誘われるとかの直接的なセクハラではないにしても、本来社員がそういう状況にならないよう努めなければならない社長の責任ですから、性的資質を利用しようとしたことだけでなく、そういった状況から守らなかったということだけでも、責任は免れませんね。

昨今、セクハラについてはかなり厳しい基準が設けられていて、男性の上司が部下の女性に肩たたきやマッサージをさせたり、その逆に女性の上司が部下の男性に宴会で裸踊りをさせたりなどというのは当然のこと、男性が女性にお茶くみを強いる(女性の上司が男性にという場合もあるでしょう)、宴会でお酌を強いる、特別な事情がないのに水着の女性(あるいは男性)のポスターやカレンダーを貼ったりするなどというのも、セクハラです。
ですので、どうしても嫌で、やめさせるための強硬手段を取るとい言うなら、法的手段に出るというのもありですが、あなたの場合は、社長に法的制裁を科そうとしているわけではなく、現状、なんとか顧客に気に入られている私を、性的な道具として営業に使わずに、きっちり事務職としての仕事をさせろということですよね。
あなたの相談からは、会社にそれほど多くの不満を持っているとは考えにくいので、たとえ法的手段に訴えてあなたが勝ったとしても、そのことで働きづらくなっては元も子もありません。

本来は、こういうことを一つ一つきちんと社長や上司と筋を通して話し合い、自分の本来の仕事は事務職であること、今回のように営業として顧客を外で接待することは採用時の業務内容に含まれていないこと、その上、誘った男性顧客があなたに対し、女性として好意を持っている(あるいはよくない意味で女性として興味がある)ことを知っている社長が、それをあえて利用して職務命令とも取れるやり方であなたに指示を出したことは、職務命令違反であるときっちり告げて断るべきでしょうが、これにはよほどの勇気と決意が必要で、時には会社を辞めることすら覚悟しないとできないことです。

とはいえ、とても腹の立っているあなた。勇気を出して、社長にはっきりあなたの気持ちを伝えましょう。お得意様の前で、「Tさんは、君に用があるって言っていらっしゃるんだから、外で話をしてあげてくださいよ」なんて言える社長さんとあなたの関係は、よほど悪いか、かなりいいかのどちらか。いい関係なら、今回のようなことは2度と起きないはず。まず、あり得ないとは思いますが、もし悪い関係でこじれるようなら、退社も覚悟で臨んでみてください。

(文:大関洋子)

2014/07/31(木)
第55回【子親編】「女性にオープンな義父」
【Q】
義父は68歳。
定年退職して家にいるんですが、多趣味というか、人を集めるのが好きというか…。琴をやったり生け花をやったり…。
もともと兄弟が多かったために、お盆やお正月に親戚が集まるための広い居間があるので、お琴や生け花の先生を呼んで、近所の女性の皆さんとお稽古をしています。
退職後の男性が「濡れ落ち葉」になることが少なくないことを思えばよほど増しなんですが、お稽古仲間とはいえ、そういう女性の皆さんが台所に入ったりすることを嫌がらないどころか、積極的に手伝ってもらったりしちゃうんです。
お湯を沸かしてお茶を入れるくらいはいいんですけど、冷蔵庫に買ってきたものを入れたり、冷蔵庫の中のものでお茶請けを作ったり…。
義母がどう思っているかはよくわかりませんけれど、私は嫁としての立場がなく、「台所には来ないで!」と叫びたくなります。義父の女性にオープンな性格も大事にしてあげたいんですけど、嫁の立場ももっとわかってもらいたいんです。

【A】
「何の問題も無し」です。
むしろあなたと義父母の関係はとても良いと言えます。
義父は嫁であるあなたをすっかり信用し切っているから自分の友人を平気で台所まで入れるのでしょう。その上義母は多分夫のこういうやり方に慣れていて何も不満はないようですからなおさらのことです。

当然永い結婚生活の中で夫の生き方に異義を唱えた時期もおありだったでしょうが(嫁という立場のあなたでさえ「台所は私のもの!」という思いがあるのですからましてや妻ならばもっともっと不快な思いや「台所には来ないで!」という思いをされたことでしょう)、言っても言っても妻の思いを聞く夫でもないことを悟られて「夫のしたいようにさせておく」という処世術を身につけられたのでしょう。

そして息子の妻であるあなたのことも永年つれ添った古女房と同等に扱っているわけです。しかも集めている女性たちは琴や生け花の先生や生徒さんたち。
いいですねえ、これも。あなたもおっしゃっているように「濡れ落ち葉」になるどころか上品で文化的なお仲間の女性たちに囲まれて楽しい日々を送っていらっしゃるわけですから。
そしてお義母様は台所もオープンに心もオープンにしていらっしゃって気をつかうこともやきもちをやくこともせず、永年培った「夫とはかかわらないというかかわり方」を修得されているようですね。

きっとお義父様はお義母様のそういうかかわり方が心にさびしくてそういった女性方を集めていらっしゃるのでしょうから、あなたもできれば「嫁の立場」などという古い考え方は捨てて、人生の大先輩たちに「あらっ、素敵!それどうやって作るのか教えて下さい!」とか「お琴の音色って癒やされますよねえ」とか「まあ、このお花、こういう風に生けると一段と可憐ですねえ!」とか、お義父様のそばでお仲間に入れてもらってはいかがでしょうか?

お義父様はきっと停年までの永い間、堅いお仕事、公務員とか警察関係とか管理に追われる日々を送り、長男としてご兄弟の面倒をみてのご勇退。退職後は優雅に人生を送りたい、そして仕事でかかわってきた武骨で人を蹴落してでも自分が上にいこうとする男たちではなく、穏やかで優しい女性たちに囲まれて人生を終りたいと思っていらっしゃるのではないでしょうか。

あなたのように人に気を使えて優しい女性を妻にできた息子のことをちょっぴりうらやましいと思っていらっしゃるかもしれません。あなたのお連れ合いも、全く安心し切って、両親をあなたに委ねていらっしゃるようですから。

(文:大関洋子)

2014/07/17(木)
第54回【親子編】「娘だってしっかり怒ってよ!」
【Q】
小学1年生と3歳の娘がいます。
夫はサラリーマンですが、それほど残業もなく、朝8時に家を出て帰宅は7時から9時の間くらい。ほぼ毎日娘2人と朝食、夕食を摂ります。そんなせいか娘たちは夫になついていて、娘たちを怒るのは私、甘やかすのは夫みたいな構図が出来ています。
私が怒って厳しい顔をしていても夫の顔は緩んでいるので、怒っても効果がなくだんだんやることがエスカレートしてきました。

先日は、トイレに買った覚えのないガムの包み紙が落ちていたので娘たちを問い詰めると、下の娘がスーパーのお菓子売り場から持ってきてしまったものらしく、2人でこっそり食べていたというのです。とてもショックでした。
夫に「大変なことなんだからあなたも怒ってよ!」と頼んだのですが「男の子なら殴って叱るのもありだろうけど女の子だろっ。優しくし言って聞かせればそのうちわかるよ」と言って2人を膝の上にのせてニヤニヤしながら話すだけです。

【A】
全くあなたのおっしゃる通りですね。
ちょっと見には父親はお子さんたちと朝晩食事を摂り、母親のあなたが厳しく叱り優しくフォローをして子育てのバランスが取れているように見えますが、「男の子なら殴って叱るもありだろうけど女の子だろっ」という言葉から、これは明らかな「男女差別」です。

ましてや今回のように、たとえ3歳の娘さんであっても、ほしいからといって売り場から黙って持ってきてしまう行為、その上お姉さんと2人でトイレでこっそり食べていたという行為から、「悪いこと」と知っているのは明らか。それを「ニヤニヤしながら話す」などもっての外です。そして「男の子なら殴って叱る」というのも、二重に間違った子育てです。一つは、「男の子なら」「女の子なら」という差別的子育て、もう一つは「殴って叱る」という暴力的子育て、その二つの点で大きく間違った子育てになってしまっています。

「男の子なら」「女の子なら」という性の違いを考ええる子育てが必要なのは、思春期に女の子には初潮があり、男の子には精通があるということを心がけておくことくらい。
それも、女の子は毎月出血するのだから大変でいたわるべき存在だとか、昔のようにけがれのある身体だから女は参加すべきでない(たとえば陶芸の窯焚き、大工さんの建前、高野山の女人禁制など)とかいう方向での性の違いにならないことが大切なのに、あなたの夫は、すでにこの流れにしっかり乗って子育てをしてしまっています。
このまま育てると2人の娘さんたちは「私は女なんだから」と人に甘えたり媚びたりして生きるようになり、その代わり「女なんだから」とやりたいことを我慢して男の人に従って生活するのが当たり前という女性になってしまいます。

この万引きという犯罪行為を3歳の娘さんは重大なこととは思わず行ったわけですが、行為の重大さについて、きちんと教えて叱る必要があります。
ここで大切なのは、二つ目の「男の子なら殴って怒る」、「女の子なら優しく膝の上に乗せてニヤニヤ話をする」ということにならないこと。「殴って叱る」は、男の子であろうと女の子であろうと、基本的に間違いです。
暴力的な子育ては、将来、子どもの心に大きな傷になってのこり、子から親への暴力になったり、人生に自信がなくなったり、決していい結果につながらない上、子から子へと引き継がれていってしまうこともよくあります。

ここでは、人々が物を作り、それを私たちがお金で買うことでその人たちが生きている社会の仕組みをきちっと話し、父親が毅然とした態度を取ることで、3歳の娘さんも、「もう絶対しちゃいけない」とわかるはず。

どうか今回のこと以外でも夫婦でよく話し合い、「男の子だから」「女の子だから」という男女差別的な子育てや暴力的子育ての考え方を変えてもらうよう努力してください。そして、あなた自身の中にも「だって私、女だから」などという内なる男女差別がないか点検してみてください。

(文:大関洋子)

2014/07/17(木)
第53回【夫婦編】「帰宅した夫から香水の匂いが…」
【Q】
夫は4月に課長に昇進しました。すごく喜んでいたんですけど、最近、夫の帰りが遅くなり、日付が変わることもあります。
管理職って大変だなあと思っていたんですが、あるとき帰宅した夫から香水の匂いがしたんです。最初は、満員電車の中で付くこともあるし、どこかの飲み屋で付くことだってないわけじゃないなんて思っていたんですが、だんだんそれが頻繁になり、しかもいつも同じ匂いだって気づいたんです。

そしてついに、夫のスーツから名刺が…。店名や源氏名からするとどうやらキャバクラ。夫に問いただすと、管理職になると社内だけでなく社外の人との付き合いも増えて、キャバクラで接待することもあるって言うんです。
そうかもしれないけど、いつも同じ匂いなんておかしいと思いませんか。
私には、夫の言葉は苦し紛れの言い訳にしか聞こえないし、理由はどうあれ、香水の匂いを付けて帰宅するような接待なんて絶対許せません。

【A】
あなたは最後に「香水の匂いを付けて帰宅するような接待」を「絶対許せない」とおっしゃっています。
本音のところは「特定の女性と関係を持つ夫」を「絶対許せない」のですよね。
こういう情況がしばらく続くとどうしても感情的になり物事の後先が見えにくくなるのが人のさがです。ちょっと立ち止って自分の感情を整理してみましょう。
まず「絶対許せない」のは「こういう接待のやり方」なのか「こういうやり方をする夫」なのか?「接待のやり方」も「香水の匂い」をつけてこなければいいのか?
自分の心に聞いてみてください。自分の前に空の椅子を置いて、その椅子にあなた自身が座っていると思って「あなた!(自分の心に呼びかける)すごく怒っているけど、何にそんなに怒っているの?!」って声に出して聞いてみるといいでしょう。

そして次にその椅子ご自分が座ってみると「そうね〜、えーと私が怒っているのは、接待のやり方とか香水の匂いとかではなくて、ある特定の女性と夫が親しくなっているらしいってことが不安で心配で怒っているのよ」という答えが自然に出てくると思います。
そうしたら又、その椅子から離れて「そうかぁ、そうなんだあ…。特定の女性と関係を持たれると、あんた捨てられちゃうかもしれないもんね。それで怒ってるんだね。で、絶対許せないって、許せないとどうするの?」と言ってみて、再び「怒っている私」の椅子に座ってみて下さい。

すると「ウーン、絶対許せない私。ウーン、何ができるんだろう。”絶対許せない”って夫に怒鳴る?つかみかかる? すると夫は”仕方ないだろう社外の人への接待だから”と言い訳をしつつ次からは、香水の匂いを焼き肉の匂いで消すためにその女性と焼き肉屋に行くか、ホテルで無香料の石けんを使って(うちの妻は匂いに敏感とわかったから)シャワーを浴びて帰る、なんていう自衛策をとる。
すると私は、夫ってそんな風に妻をだましてまでそういう女性と関係を持ちたいような男だったんだ!と…。だとしたら絶対許さなーい!もう離婚しかない!」そんな結論にたどりつくまでに5分とはかからないと思います。

このように自分の中の葛藤しているもう一人の自分と向き合って自分の本音を確かめるために空の椅子を置いて立場を変えてやり取りする方法を「エンプティチェア法」といいます。
さてそこで「離婚だあ!」となってみてやはりその前にやる事は、夫との関係性の見直しでしょうかねぇ。日本の男性の多くは、管理職になり接待費が自由に使えるようになると特定の女性と付き合うようになり、それを「男のカイショウ」みたいに考えるようですね。

経済的に自立してない女性は、簡単に離婚もできないので、悔しいけれど有効な手段がない。逆説的ですが日付が変わって帰ってきた夫を、「遅くまでお疲れ様!」とねぎらって(悔しくても“優しく”)、冷たい水やおしぼりでも用意して「今日の接待うまくいきましたか?」とでも声をかけて上げてください。

今ならきっと1週間位で帰りも早くなるはずです。
キャバクラの香水の女性より妻との時間を共有する方が、夫にとって居心地がいいことに気づいてもらいましょう。

(文:大関洋子)

2014/06/12(木)
第52回【恋愛編】「愛情には束縛はつきものですよね」
【Q】
彼とは付き合い始めて2年になります。とても優しい人なんですが、不安になることがあります。
彼って、私を束縛しようとしないんです。私も束縛されるのは嫌なんですけど、彼の場合それが極端ていうか…。何度部屋の前まで送ってもらっても、彼は絶対部屋に上がろうとしないんです。いつも扉の前で「じゃあ」で終わりなんです。

買い物を頼んだこともあったんですけど、そういうときでも、絶対ピンポンは鳴らさずに、まず「あと10分くらいで着くよ」とメールが来ます。そのあと着く寸前に「もう着くよ」っていうメール。
そして、最後は「今、玄関のドアノブにかけておいたから」というメール。もちろん私がピンポン鳴らしてといえば別ですが、そうでない限り、顔も見ずに帰っちゃうんです。「何で?別にいんだよ」って言ってみたことがあるんですけど、彼は「君には君の生活があるだろ。君の生活の邪魔はしたくないから」って言うんです。

そんなふうに私のことを大事に思ってくれてるんだとも思ったんですけど、それって、僕のことも束縛するなよっていうメッセージにも取れるし、愛情がないっていうふうにも取れますよね。愛には多少の束縛は必要だし、私はそういうものがあって愛を感じられるんだと思うんです。

【A】
あなたも一度「束縛愛」というものを体験したらきっと、「もう絶イヤッ!」って思います。「愛には束縛がつきもの」なんて、やられたことのない人の台詞。「おまえは俺の彼女だよな? その携帯に入ってる男の名前、どういう関係のやつ?」なんていうことから「君は僕の妻だ!僕が君をどう扱おうと僕の勝手でしょ!」というDVの夫まで、「愛は束縛するもの」という思い込みと偏見がどれだけ私たち女性を人間扱いしていないかわかると思います。

究極は「疲れてるから今夜は無理」という妻や恋人を自分の欲望だけで、夜半にたたき起こし、性の相手をさせる男。もうここに至ってはレイプそのものです。さすがにそこまでは行かないにしても、夜遅くご機嫌で帰って、買ってきたおみやげをうまいから食べろと強要したり、月がきれいだから、外へ行って見てみろと「眠い」というパートナーを無理矢理引っ張り出そうとする男たちは、程度の差こそあれ同類項。妻や恋人が自分の思い通りにならないと怒鳴ったり、ものに当たったり、果ては殴る蹴るの行為に及ぶ、これらのDV行為は、皆「愛は束縛」という意識の表れです。

あなたは「多少の束縛」とおっしゃっているので、前述のような束縛がいいとは思っていない。でも、2年もの間、いつも部屋の前で「サヨナラ」、買い物は玄関のノブという彼の態度はどんなものだろう?そして、「君の生活の邪魔はしたくない」という、恋人同士にしては何とも不可解な(?)言葉。「多少の束縛」が愛の証と思っているあなたにとって、あまりの束縛のなさが愛への不安をかき立てるということですね。

まず、「愛する」ということと「束縛する」ということは、対局の考えだということを理解してください。そしてあなたの方から「部屋に上がって!」とか「泊まっていって!」とかしっかり意思表示をしてみてはいかがですか?「私がピンポン鳴らしてといえば別」とおっしゃっているのですから、意思表示をすることで、彼もそれなりの行動を取るのではないかと思います。あなたの方から誘うような形になるので、少し勇気がいるかもしれませんが、彼からあなたに嫌なことを強要するタイプではないようなので、あなたの中でここから先はまだダメという意識があるのなら、それ以上のことはしないはずです。
もし、それでも「上がらない、泊まらない」ということであれば、彼はあなたにあまり関心がない、あるいは関係をそれ以上縮めたくないと思っているのかもしれませんので、この交際は根本的に考えた方がいいかもしれませんね。

「束縛=愛」という方程式は全くの誤りですが、相手へのあまりの無関心さは「愛」とは対極とも言えます。あなたが心配しているように、彼はあなたとの関わりを深めることによる面倒くささを嫌っているだけのようにも映りますので、家庭での食事さえ一人で自由に食べたいという徹底した自由主義
者かもしれませんね。

パートナーと暮らすということは、それ自体お互いの人生に深く関わり合って多少邪魔し合ったり、助け合ったりしながら生きるということですから、彼は結婚という形を望んでいないのかもしれません。
ぜひ、あなたの方から意思表示をして、彼との関係が進展するように努めてみてください。もし、何も進展しないようなら、当然のことながら別れることも選択肢ですね。

(文:大関洋子)

2014/06/04(水)
第51回【職場編】「上司からの指示が私を通り越しちゃう…」
【Q】
「いよいよ30歳の大台かあ…」と考えていたとき昇進の辞令をもらい、係長になりました。部下に5人の主任を持ち、主任は下にそれぞれ3〜5人の部下を持っています。主任は主に現場の指揮を執るのが役割で、お店の店長といったところ。係長はデスクワークを中心に、現場の統括的役割を担います。主任までは、管理職といっても仲良しグループのリーダーみたいな感じだったんですが、係長になってデスクワークが中心になり、気持ちを引き締めて管理職として頑張るぞって思っていたんです。ところが、上からの指示が、私を通らず下へおりちゃうんです。最初は、私が新米だからかなって思ってたんですが、私と一緒に係長に昇進した男性はバリバリ仕事をしてる。上司にも、私に下ろしてくれるように話したんですが、「女のおまえの言うことじゃ、なかなか聞かないやつもいるだろっ。まずおまえが信頼される管理職になれ」って言われました。そんなこと言われたって、私を通り越して指示を出されてたら、信頼のされようがありません。

【A】
20人前後の部下を持つ係長に昇進されたとのこと、おめでとうございます。そうなるまでにはそれなりの努力や人には言えない苦しいこともあっただろうとご推察申し上げます。それを乗り越えての係長就任だったのになんたる差別!あなたが憤慨されるのも当然です。

一緒に昇進した男性は部下に指示を出してバリバリ仕事をしているのに、「(私の部下へは)私を通らず下へおりちゃう」という憤り。私があなたを立派だなあと感心したのは、その指示命令系統を不審に思って上司に直談判されたことです。自分が飛び越されていることに気づきもしなかったり、気づいてもうやむやにしたりしないできちっと「私に下ろしてくれるよう話した」とのこと。仕事のできる上司なら、これだけであなたを「係長に昇進させてよかった。見所のあるやつだ」と思ったはず。あとは上司の言うように「女のおまえの言うことじゃ、なかなか聞かないやつもいるだろっ」という女性蔑視の偏見を「まずおまえが信頼される管理職になれ」という忠告に従って(あるいは従ったように見せかけて)クリアしましょう。

私が学生だった50年ほど前「今に見てろっ!男なんて追い越してやる!」と男に追いつけ追い越せと頑張っていました。女性が男性化することが男女差別をなくすことだと思っていたのです。
おそらく今、60代70代を迎えた世代の私たちは、皆そう思って頑張ってきたのですが、それがそもそも男女差別を生み出すもとだったようです。男性の方が女性よりも上だから男性と同じようになりたいと考えていたわけですから。

現代の映画でも感動を呼ぶ映画や小説の多くは、女性は「男性を陰で支える女性」として描かれています。先日観た「神様のカルテU」でも宮崎あおいさんが、桜井翔君を立てる妻役をとてもかわいく演じていました。「武士の献立」の上戸彩さんもそんな感じでした。それでも少しずつは変わってきています。宮崎あおいさんは、写真家という設定でしたし、「武士の献立」の上戸彩さん演じる“春”は、夫より4つも年上で離婚された出戻りの女性で「離婚された出戻りの身」と恐縮するのを余貴美子さん演じる姑に「当地では戻りがつおが脂がのっておいしい」とかばわれていました。50年前は、自己犠牲のみの妻や恋人が圧倒的人気でしたが、近年では個性豊かな強い女性が「自分の持ち味を活かしながら夫の人生を支える」という表現に変わってきているように思います。

男女平等の世の中でないと女性だけでなく男性も幸せになれないはずなのですが、現実の世の中は、急には進まないものですね。焦る気持ち、腹の立つ気持ちはよくわかりますが、長い歴史の中で起こっていること。長い時間を要するとは思いますが、ご一緒に手を携えて進みましょう。少子化で世の中が立ちゆかなくなりつつある現在は、女性を認めさせる絶好のチャンス!「世の中は女性で成り立っている」くらいの気持ちを持って進みましょう。少なくとも私たち女性が産み育てている息子たちにだけは「女をなめるなよ!」とでも言って子育てしましょうか!

(文:大関洋子)

2014/05/08(木)
第50回【子親編】「お義父さんは私の料理が好み」
【Q】
結婚して5年。2年ほど前から夫の両親と同居して4人暮らしです。夫の帰りは遅いので、ほぼ毎日、3人で夕食です。同居を始めたころは、お義父さんの好みもわからなかったので、主にお義母さんが作って私は手伝いという感じでした。半年くらいしたころから、徐々に私が中心になって、今ではお義母さんが作ることはほとんどありません。
先日お義母さんから、「あなたの料理は脂っこいし、味も濃い、ご飯も堅い。主人の好みにも合わないし、身体にもよくないわ。私のを見習ってもらわないと」と言われてしまいました。確かにお義母さんのと比べるとその通りだと思うんです。でも、私はお義父さんに好みを聞いて作ってるんです。お義父さんは「あいつの料理は、脂っ気はなくて、味も薄い、ご飯はベタベタだろっ。
病人になったみたいで嫌なんだよ」っておっしゃっていたんです。だから、あえてそうしているのに、お義母さんは私に、「あなたは主人の好みを知らないでしょ。私の言った通りに作ってくださいね」っておっしゃるんです。お義父さんの好みに合わせて作ってあげたいんですけど、このままだとお義母さんとの関係がこじれそうです。

【A】
あなたはこの問題を「お義父様の“食事”を巡るお義母様との食い違い」ととらえていらっしゃるようですが、“食事”は単にきっかけであり、真の問題点の象徴的な出来事であると考えてください。あなたが“お義父さんの好みに合わせて作ってあげたい”けれど、“このままだとお義母さんとの関係がこじれそう”と感じていらっしゃるのはドンピシャだと思います。
要するに問題は息子の妻であるあなたをとても気に入っているお義父様とそれを敏感に察知したお義母様の嫉妬なのです。

とりあえず当面の摩擦を回避するために、お義父様のおっしゃる「脂っ気のない、味の薄い、ベタベタご飯」を作ってください。2年間同居していて、お義母様が最近こういうことを言い出したということは、食事以外のこと、たとえばお義父様のお風呂の支度や寝室のお掃除、外出時のお世話などでもいろいろ気に障ることが起きてきているはず。食事のことが最もよく見えるし、嫁であるあなたに文句を言っても差し障りがなく、その上「夫の健康を気遣っている妻」の立場として堂々と言えたのでしょう。

お義父様の好みを聞いて作るのは、全部でなく一品くらいにとどめておきましょう。お義父様には「私もお義父さんの健康を気遣っているお義母さんに教わって」といいわけをおっしゃってくだされば、あなたのことを気に入っているお義父様は「そうかい、それはありがとう!」とおっしゃるはず。それよりは、特別ご事情があるのでなければ結婚5年ということですから、お子さんをもうけられてはいかがですか?
そうすれば、間違いなくお義母様の意識はお孫さんに向き、お義父様のことなんかどうでもよくなり「私は孫の世話をするから、お父さんの食事はあなたに任せるわ」と必ず言うようになります。

私がお義父様の食事のこと以上に大事な問題と思うのは、あなたと夫の関係性です。帰りも遅く夕食も3人でとのこと。まるであなたはお義父様とお義母様と養子縁組でもしたかのよう。どうか夫との共有の時間を作るように話し合いをして、夫婦としての単位を大切にする努力をしてください。お子さんができない事情がおありなら、それを解消する方向を考えるとか、自分の持ち味を活かす仕事なり生き方成りを探すよう心がけましょう!

(文:大関洋子)

2014/04/24(木)
第49回【親子編】「高校は少しでもいい男子校に行ってほしい」
【Q】
来年、高校受験の息子がいます。
高校、大学と私立に通わせるのは経済的に厳しいので、高校はできれば公立に行ってもらって、大学だけは自由に選ばせてやりたいと思っています。
ここのところ、週刊誌上で大学入試の高校ランキングが盛んに取り上げられていますが、東大や慶応、早稲田といった有名大学の出身高校ランキングで上位なのは公立、私立を問わず男子校です。大学受験のことを考えて、ランキングのことを息子に話すと「そんなことわかってるよ!自分で考えるから口出さないで!」と怒鳴られてしまいました。どうも好きな女の子がいて、成績も同じくらいなので、共学の高校に一緒に入学したいみたいなんです。だいたい進学についての動機が不純だし、私としては、男の子なんだから将来のことも考えて、少しでもいい男子高に進学してほしいのですが…。

【A】
このご相談には、いくつか問題点があります。1つは「いい高校とは何か?」ということ。あなたは「いい高校」とは「いい大学へ入学できる偏差値の高校」と思っていて、さらに「いい大学」とは「いい会社に就職できる大学」、そして「いい会社」とは「高い給料で安定している会社」と考えている。けれども、それがそのままお子さんの幸せにつながるわけではないという点です。
あなたは、お子さんが小さいころから、「勉強のできる子がいい子」と思って育ててきたのではありませんか?確かに勉強のできる、成績のいいお子さんは「努力」「忍耐」「継続」などという面では優れていると思いますが、その反面、「想像力」「感性」「共感力」「個性」などを抑えて頑張っている子が多いので、自由で伸び伸びした発想がしづらくなったり、「自分らしさ」がよくわからなくなったり、「自分が何をしたいか」が探せなくなったりしがちです。「勉強ができる」「偏差値が高い」、そして「いい高校」「いい大学」に入学し、卒業できたということは、お子さんの職業選択の幅を広げるということはあるでしょう。

けれども、親がそれを「子どもの幸せへの一本道」と考えることは大変危険です。高校、大学くらいの年齢での重要な人生の発達課題は、「自分って何?」「自分はどこへ行こうとしている?」の問いに答えることです。この時期は「自己実現」に向けて「自己探索」をするためのモラトリアム期(猶予)といわれています。

本来なら、この年齢では、ゆっくり自分と向き合い自己発見をする、たくさんの友人との関係性の中で他者理解を学ぶ発達段階なのです。高校選びは、それを原点において、お子さんと話し合ってください。「将来どんなことをやりたいのか?」「どんな人生を送りたいのか?」なども話題になるでしょう。偏差値だけでなく、こうした人としての根本の問いについて、親子で話し合ったり、自分自身に問いかけたりした上で、志望校を決めれば、お子さんの「やる気」にもつながり、結果として成績が上がるということもありますよ。

2つ目は、「男の子なんだから」とおっしゃっていることです。現代社会において、男性が働いて女性が家事という状況があることは確かです。けれども、そろそろこの状況を変えて、性にとらわれることなく個性の問題として、男性も女性も自分に合った人生が送れるよう考えてあげてください。今以上にグローバル化が進んだときには、この状況が変わっていくことが必然です。
あなたの生きてきた時代をもとにお子さんの人生を考えるのではなく、これから先がどんな時代になるのか、しっかり考えた子育てをしましょう。お子さんの人生ですから、あなたがレールを敷くのではなく、お子さんの考えをよく聞き、尊重する姿勢が大切です。

そして最後に、たとえ中学生といえども一人の人間です。お子さんは「自分で考えるから口出さないで!」と立派に発達課題をクリアして成長しています。お子さんの成長を喜び、たとえ高校選択の基準の1つが「好きな女の子と同じ高校に行きたい」というたわいないことであったとしても家の経済的事情なども話した上で「自分で考え自分で選択する」というお子さんの意思を尊重する姿勢を持ちましょう。「口出さないで!」とはっきり言えるお子さんですから、そんなに大きく間違った選択はしないはずです。

うちの研究所にご相談にいらっしゃる皆さんが抱える問題は、出身校や会社のいい悪いには関係なく、夫婦の気持ちの問題、すなわち男性、女性の通じない気持ちの問題です。幸福感を一つに絞り込むのでなく、様々な観点から進路選択を考えるようにしてください。

(文:大関洋子)

2014/04/10(木)
第48回【夫婦編】「なんであなたの方がえらいのよ?!」
【Q】
夫は高校の時の同級生です。友達が恋人に変わってから4年間付き合い、25歳で結婚しました。今、結婚して6年、幼稚園年中の息子がいます。高校の時は、私の方がはるかに優秀、夫の成績は超低空飛行で、しばしば私が助けてなんとか卒業できたって感じです。夫の口癖は「わりーな、わりーな!」(わるいな、わるいな)でした。結婚するまで、ずっと私が関係をリードしてきました。ところが、結婚したとたんに夫の態度が急変したんです。「俺が喰わせてやる」だの「子育てはおまえに任せた」だの、とにかく私を家から出したくない様子。子どもも小さいので、まあそれは仕方ないかなあとは思うんですが、私は何をするにも夫の許可が必要になっちゃってます。「ちょっと実家に行ってきたいんですけどいいですか?」「友達と買い物に出かけてきたいんですけどいいですか?」、何から何までお尻に「いいですか?」が付きます。出かけたときは、帰りが夫より遅くならないよう気をつけているし、はじめから遅くなることがわかっているときは、夕飯の支度をしてから出かけます。いつも夫の顔色をうかがっている状態。「おめえはなあ、あたいよりずっと成績も悪くて、あたいが助けってやったから高校だって卒業できたんだ!いったい今の態度は何だ!ふざけんじゃねえ!」と叫びたい気分です。このまま一生生きていくって考えると、離婚も考えてしまいます。

【A】
離婚を考える前に「ふざけんじゃねえ!」って叫びたい気持ちをそのまま叫んでみてはいかがでしょう。あなたは「いい妻、いい母」を演じて6年間生きてきてしまったので、夫はそれでいいとつけ上がっています。夫とすれば男が「女、子ども」を「喰わせて」「子育てを女に任せる」のが「いい男」の見本だと思っている、そして6年間あなたが何も反論せず「〜していいですか?」と夫の顔色をうかがっているので、これでいいとと確信してしまったのです。結婚後急変したのは、あなたが仕事を辞めてからだったでしょう?男はまさに「女を喰わせてやる」立場になったわけです。そして子どもが生まれ、「子どもが小さいうちは」と育児に専念しているあなたを見て、ますます夫は「喰わせてやらねば!」と意気込んだことでしょう。そしてあなたも、家事と育児しかしていない自分に後ろめたさを覚え「〜していいですか?」とお伺いを立てるようになってしまった。

先ほど、叫びたいなら叫んでみてくださいと申し上げましたが、本来は6年間の結婚生活の中で、2人で話し合って築き上げてくるはずの関係でした。現在、家事育児も立派な1人分の仕事と認められ、離婚の際には財産は半分ずつということから見ても、あなたははっきり夫のやり方に異議を唱えてください。できれば、お子さんも年中になられたとのことですから、パートに出るとか何か仕事をしてみてください。

そして夫にも家事育児を分担させる。同級生だったときはあなたが助けて引っ張ってきたのに結婚して立場が逆転したのは、現金収入があなたになくなったからでしょう。あなたの夫のように「女を養ってこそ男!」という古い古い概念を持っている男たちは、まだまだたくさんいます。でも、こういう夫婦や恋人の関係は実はけっこう「男はつらいよ」なんです。嫌な仕事でも辞めるわけにもいかず、弱音も吐けず、うつになったり自殺を考えたりしてしまう人もいるくらいですから。私のところに相談に来た女性が、「そういえば、“パパはママに〜しろとか、〜するなとか威張ってるみたいだけど、本当はママが怖いんだって。それからね、ママのこと好きなんだよ、僕と一緒で”って言ってました」と語っていました。男たちは「好きで大事な妻と子どもは家に囲って養うもの」と勘違いをしている、私たち女性が勘違いさせているんです。

どうか、どうか離婚したり、叫んだりする前に、この関係が嫌なことをしっかり夫に伝えてください。社会的に女性が子育てしながら仕事をするのは大変だけれど、夫の協力を得て、ご自分も社会と直接関わる努力をしてください。これは息子さんを古い型の男に育てない次世代への大事な役割でもありますから!

(文:大関洋子)