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■分かってるつもり?男と女の胸の内■
この連載は、「浦和カウンセリング研究所」で扱ったカウンセリング、相談を基に構成されたQ&Aで、わかりやすいよう脚色された部分があります。
主に浦和カウンセリング研究所所長 大関洋子が執筆し、大関行政書士事務所が監修しています。

■大関洋子プロフィール■
(浦和カウンセリング研究所所長/NPO法人日本カウンセラー連盟理事長/臨床発達心理士/心理カウンセラー/上級教育カウンセラー)
1941年生まれ。高校で国語、音楽を教える。2002年、浦和カウンセリング研究所を設立。結婚、出産、男女の共生等の話題を社会に提起。新聞、雑誌、TV等、連載、出演多数。 教育問題、夫婦・家族の悩み、職場での悩みなど、年間のべ1,000人以上のカウンセリングをこなす。
著書に「この子たちを受けとめるのはだれ?」(文芸社)、「素敵なお産をありがとう」「セクシュアルトークで一家団ランラン」等。

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2023/11/02(木)
第267回【恋愛編】「デート代は私持ち」
【Q】彼とは8ヶ月ほど前に合コンで知り合いました。会社の同僚が5対5のセッティングをしてくれたんですけど、男性はそれなりに高学歴で名の知れた会社の人ばかりだったので、安心でした。その中の1人と何度か食事をした後、付き合うようになったんです。最初のころ、デート代はすべて彼持ちでした。学生時代に付き合っていた彼とはいつも割り勘だったので、社会人でそれなりの会社にいる人は違うなって思っていたんです。3ヶ月ほどした時、彼がスマホ決済しようとしたらエラーになっちゃって、彼が「申し訳ないけど出しといてくれない?」って言うんです。「他の決済方法ないの?」って思ったんですけど、その時は私が出したんです。そこからだんだんおかしくなって、3回に1回くらい私が出すようになり、3回に2回が私になり…。彼が「今日はオレが出すよ」っていう時もあるんですけど、そういう時は決まって金額が少ない時なんです。もちろんお金のために付き合っているわけじゃないですけど、そんなに贅沢なデートをしているわけでもなし、給料もそんなに少ないわけないし…。誰か他に女でもいる?と疑いたくなることもあります。将来に不安も感じるし、別れようかなって思う時もありますけど、お金のことを除けばすごくいい人なんで迷っています。

【A】残念ではありますが、すぐ別れた方がよさそうですね。「お金のことを除けばすごくいい人」とあなたは言っていますが、今回のご相談のような「お金のこと」は除けません。「一事が万事」ということわざを知っていますか?物事の一面から他の面や全体を知るということです。お金の問題はとてもデリケートな問題で、ある意味で「一事」ではなく「万事」という要素もありますよね。

付き合いはじめのころ、デート代はすべて彼持ち。3ヶ月経ったころにスマホ決済がエラー。それをきっかけにしてあなたが出す回数と金額が徐々に増えていきました。「オレが出す」時は金額の少ない時。もう、この時点ではっきりしていますよね。まだ気づかないようでしたら、いい加減目を覚ましてください。彼が年下で学生で自分は社会人、デート代は「あなたが社会人になるまで私が持つ」という約束でもしているならともかく、明らかに彼はあなたにたかっています。「ゆすり、たかり」の類だと思ってください。

気がつくとデート代を出すのはいつも自分ばかりになっている、それを隠すかのように金額が少ない時は「オレが出す」と言う。彼を「ひも」のような存在として繋いでおきたいなら別ですが、「いい人」だからこのままお付き合いして結婚ということにでもなったら、おそらくあなたは1人で苦労を背負い込むことになるでしょう。結婚は現実的なことですから、「いい人」だけではやっていけません。「ゆすり、たかり」のような根性の人が「いい人」ですか?よく考えてみましょう。

お金がないならないなりにデートコースを工夫する、気候のいい時なら公園でお弁当を食べるなど、2人で楽しむ方法はいくらでもあります。「高学歴でそれなりの会社の人」とのことですから、きちんとした収入はあるはずです。他に女でも?と不信感を持ってしまうあなたの感覚は正しいかもしれません。

ただ、あなたは「デート代」を持つ男性が「いい男性」と考えていませんか?男女の賃金格差が存在する中で、そう考えるのも無理はないのですが、どちらが持つかは性で決まるものではありません。そのことも充分考えた上で、どんな男女関係がいい関係なのか考えてみてください。
(文:大関洋子)

2023/10/20(金)
第266回【職場編】「部下の女性にはめられた?」
【Q】就職して8年、今年課長に昇進しました。男性は私も含めて6名、女性が3名です。やりがいも感じられる人数でもあり、なかなかまとめるのが難しい人数でもあります。同期で課長は私だけなので、高校、大学とサッカーをやってきたことが評価されての昇進かなと思います。入社したてのころから明るく振る舞い、何でも積極的にこなしてきて、課長になってからも部下には明るく接しながら、時に課長として厳しく指導するというやり方をしてきました。なんな中で難しいなと思っていた入社2年目の女子社員2人のうちの1人から、もう1人の女子社員が彼氏のことで悩んでいて、仕事も手につかず、私の負担が重くなっているので相談に乗ってあげてほしいと言われたんです。悩んでいるという女子社員に「彼氏のことで悩んでるんだって?」と真っ直ぐに聞いてみたら、「はい」と言うので社内では話しづらいだろうと社外で3回ほど話を聞きました。1ヶ月ほどして、部長に呼ばれ「女子社員にセクハラしてるそうじゃないか。複数の女子社員から訴えがあった」と言われました。女子社員の相談に乗ったこと以外、思い当たることがないし、それだって頼まれたわけで、他の誰にも話していないので2人以外知らないはずなんです。真相ははっきりしませんが、私は部下の女子社員から嫌われていてはめられた?そう思ったら、出社するのが辛くなりました。

【A】あなたは今年課長に昇進し、やりがいを感じながら積極的に仕事をこなし、明るく、時に厳しく指導してきたところ「セクハラ」と複数の女子社員から訴えがあったと部長に言われたんですね。自分では思い当たらず、部下の女子社員から嫌われてはめられた?と思い、出社が辛くなったというご相談。

残念ですがお察しの通りのように思います。同期のトップで課長職になり「厳しさ」が部下から受け入れられなかったと思うことはありませんか?「彼氏のことで悩んでいるんだって?」と「真っ直ぐに聞いた」と言っていますが、これもアウト。社外で3回その女子社員と二人きりで会うのも「妄想型」と思われたり、課長から誘われて断りづらかったと言われれば「対価型」セクハラとされても仕方ありません。以下の「セクハラ」についての説明をしますが、まったく思い当たることがなければ、「はめられた」可能性は大きいかもしれません。

「職場におけるセクハラ」は男女雇用機会均等法によって次のように定義されています。
・職場において従業員の意に反する性的な言動が行われること
・性的な言動を拒否したり抵抗したりすることによって解雇や降格、減給などの不利益を受けること
・性的な言動によって職場の環境が悪くなり、従業員の能力の発揮に重大な悪影響が生じること

そして、「対価型」「環境型」「制裁型」「妄想型」の4つに分類されています。「対価型」は昇給・昇格させる代わりに性的な行為を求めたり、その反対に要求に応えないと降格させたりする、「環境型」は職場にヌードやアダルト系のポスターなどを貼ったり飲み会でのお酌や料理の取り分け、カラオケのデュエットを強要する、「制裁型」は「女性はサポート役に徹すべき」と発言したり、女性上司や同僚の発言を無視する、「妄想型」は相手が笑顔で挨拶をしたり、出張に同行したりするだけで「自分のことが好きかも」と両思いだと思い込み、毎日のようにメッセージを送ったり休日を一緒に過ごそうとしつこく誘ったりする、等々です。

人事院の令和2年の「セクシャルハラスメントの防止等の運用について」の改正では、細かい規定ややってはいけない発言の事例も出ています。「男の子、女の子」「僕、坊や、お嫁さん」「おじさん、おばさん」などと人格を認めないような呼び方ももちろんアウトです。

ここまで手の込んだ嫌がらせをする女子社員もひどいですが、そのくらいにしないと張り切り新課長をおとなしくさせられないと女子社員に思わせたあなたの部下に対する管理術を反省してみてください。人事院の規則は厳しいと思われるかもしれませんが、今までいかにセクハラが野放しにされていたか考えて、普段の人間関係で信頼されるよう努力が必要ですね。
(文:大関洋子)

2023/09/28(木)
第265回【子親編】「老人ホームは女性ばかり・・・」
【Q】
一昨年母が亡くなり、88歳になる父はヘルパーさんと私と妹が協力して、何とか一人暮らしをしています。食事の世話さえすれば、生活できていたのですが、ここのところ足腰が弱り、目と耳も悪くなってきて、食事の世話だけでは、厳しい状況になってきました。私の家に来ることも勧めてはみたのですが、「婿のいる娘の家など行けるか」の一点張りです。男の兄弟はいませんから、子どもの世話にはならないということですよね。
仕方なく介護付き老人ホームを勧めてみたところ、「そうしたい」ということでした。どんな施設があるのかも知らず、父を入居させようとすると施設選びも大変です。どういう人たちが入居しているかで施設の雰囲気がまるで違うんです。最初に見学に行ったところは、ほとんどの人が認知症でした。認知症でない父には無理と思い、その後は「自立・要支援・要介護でも介護度の低い人」が入居している施設に絞って探し、何カ所かをピックアップしたんです。父も連れて見学に行ったところ、入居者のほとんどが女性で男性は見当たりません。数十人の女性の中に数人男性はいるらしいのですが、何カ所か見学に行っても1人で食事を摂れない男性を2人見かけただけでした。父も不安になってしまい、「俺は一人でいい」と言い出し、結局振り出しです。どうやって父を説得するか困っています。

【A】
女性の平均寿命が長いこともあり、ほとんどの老人ホームでは男性に比べて女性の入居者の割合が高くなっています。ホームにより異なりますが、どの老人ホームでも男女比が「2:8」〜「3:7」くらいの割合で女性入居者が多いというという統計が厚生労働省「介護サービス施設、事業所調査の概況」より伺えます。このような差が生じる要因としては「男女の平均寿命の違い」「夫の両親や夫を看取った後に妻が入居することが多い」という理由の他、「老人ホームのようなところに世話になりたくない」という男性のプライドであったり、「他の入居者に合わせて生活する不自由さが嫌だ」という理由もあるようです。

あなたのお父様も施設見学をしてみたものの、入居者のほとんどが女性で男性は数十人の女性の中に数人、しかも1人では食事も摂れない男性だったとのことで「俺は1人でいい」と振り出しに戻ってしまいました。「どうやって父を説得するか困って」のご相談です。

結論を申し上げると、このような場合、「説得」は無理です。ではどうするかというと、お父様が説得されて施設に入居するのではなく、「納得」して入居するのを待つしかありません。子どもや高齢者の世話は「女性」という既成概念の文化の中で、2人いる娘の家には「他人で男性である婿がいるから、そんなところへ行けるものか!」というプライドの高さ、亡くなられたお母様はご苦労されたことでしょう。

さて、具体的には食事の世話は姉妹で協力してやっていたけれど、足腰、目、耳も弱り一人暮らしは厳しい状況とのこと。それでも見学の後、「施設は嫌、一人暮らしでいい」と振り出しに戻ったわけです。あなたと妹さんにも家庭があるのですから、もし今までのようにお父様がどうしても一人暮らしがいいとおっしゃるなら、今まで以上のお父様への介護は無理ですので、ケアマネージャーさんに相談してヘルパーさんの来てくれる日数を増やすようにして、それをお父様に承知してもらうことが必要です。
そんな風にして、このまま2〜3カ月、場合によっては半年くらいになるかもしれませんが、しばらく様子を見てください。負担が増えることがあったり、負担を減らそうとするとお父様の安否が気になることもあるでしょうが、できるだけ介護の質や量を変えずに我慢してください。

いずれお父様の方から「一人では無理」と納得して、どこか施設へと言い出すことでしょう。その前にもう一度、「あなたの家に」と勧めてみるのもいいかと思います。今は施設も入居者の生活の質を落とさないよう様々な工夫をしていて、外出が自由だったり、他の入居者と顔を合わさず過ごせたり、性別に関係なく気の合う入居者同士で会話ができたりします。今は「説得」より「納得」される日を待ちましょう。
(文:大関洋子)

2023/09/22(金)
第264回【親子編】「息子の彼氏?」
【Q】
息子は高校2年生です。小さいころからサッカーをやりたがって、小学生のころから少年団でサッカーをしていました。中学生になってもサッカーを続けるのだろうと思っていたら、「サッカーは目の前で蹴けられたボールが当たったり、相手とぶつかって倒されたりして、すごく痛いんだよ。だから、相手と直接ぶつからないテニスにする」と言い出して、テニス部に入部しました。テニスで目立った成績は残せず、高校では漫画研究会に入りました。小さいころから漫画のようなものをよく描いていたので納得はいったんですけど、漫画研究会に入ってから描いているものを見たら少女漫画のようなものばかりなんです。
先日、うちに友達が来て、かなり長い時間2人で息子の部屋にいたんですけど、飲み物とお菓子を持って行ってやったら、なんか雰囲気が変なんです。男の子の友達なのにまるで恋人同士のような…。その雰囲気に話もせず慌てて出てきてしまったんですけど、もし異性と付き合うような付き合い方をしていたら、どう対応すればいいのか、パニックになっています。

【A】
ジャニーズ事務所が故ジャニー喜多川氏による性加害を認めて謝罪した9月7日の会見をTVは時間を割きライブ中継で伝えました。調査会社のニホンモニターの調べでは、この日地上波では36番組が報道し、時間にして計18時間4分13秒に上ったとのことです。マスメディアがこの問題を積極的に報じたのは極めて最近の話です。フォーリーブスの北公次さんが性加害を受けたことを告白したビデオや告白本は1998年、今から34年も前に出されていて、著書は35万部も売れましたが、当時、新聞やテレビはほとんど取り上げませんでした。8月29日に再発防止特別チーム(事務所が設置)が公表した報告書には「マスメディアの沈黙」という項目があるほどです。

もしかすると、あなたもこの一連の「性加害があった」と認めた報道を見たり聞いたりして、息子の様子と重ねた結果、パニックになっているのではありませんか?確かに少年時代、サッカーをやるのを嫌がってテニス部に入部したり、高校では漫研で少女漫画を描いたりしています。そして「なんか雰囲気が変」「恋人同士のような」と思い慌てて部屋を出てきてしまいました。

あなたは最近話題になっている「LGBTQ」のことはご存じですか?幅広いセクシャリティ(性のあり方)を総称する言葉で、国は自治体の働きかけなどもあり多様性が大切にされるようになった昨今では、この「LGBTQ」の考え方やそれを取り巻く問題が少しずつ社会に認知されるようになってきました。

あなたが息子さんと男の子の友達の様子を「まるで恋人同士のよう」と感じたのが正確なら、息子さんとそのお友達はGay(ゲイ)の関係ということになりますよね。あるいはどちらかが体と心の性が一致しない性自認、T(トランスジェンダー)なのかもしれません。

いずれにしても、一度切り、しかも瞬間的な雰囲気だけで決めつけてパニックになるのではなく、慌てて部屋を出てきたあなたの様子にお子さんが気づき、何か話そうとするかもしれませんので、その時は話をそらしたりせず、真っ直ぐお子さんの気持ちを聴いてあげてください。もしお子さんに告白されてもそれが青春の一時的なものかもしれません。落ち着いて息子さんの様子を見守り、それを否定したり、こういう人たちを軽蔑したりする態度や発言は絶対しないようにしてください。夫、彼の父親を含めて、LGBTQやジェンダーギャップのことが家族で気軽に話せるといいですね。
(文:大関洋子)

2023/09/01(金)
第263回【夫婦編】「家庭内別居、セックスレス。今後の結婚生活は…」
【Q】
夫と結婚して3年になります。婚活サイトで知り合い、半年間交際して結婚しました。結婚して間もないころは、とても仲良くしていたのですが、ちょうど1年くらいしたころから夫の態度が変わり、その後は徐々にスキンシップも減り、今は寝室も別々で完全なセックスレスです。
婚活サイトで知り合った時は、年齢、身長、職業、年収とかまず条件に合った人ということで夫を選んだんですけど、条件を優先するつもりはなかったので、すぐ結婚することはせず、半年間交際して夫のことは充分理解しているつもりでした。ところが、2年間も家庭内別居のセックスレス。子どもがほしいと思っても、現状では無理。なぜ、夫の態度が変わったのかまったく分からず、今後の結婚生活をどうすればいいのか、困っています。

【A】
セックスレスとは、日本性科学会による定義では「特殊な事情が認められないにもかかわらず、カップルの合意した情交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないこと」を言います。一般的には「カップルのうち、どちらかがセックスをしたいと望んでいるのに、長期間それができない状態」を「セックスレス」と呼んでいます。

あなたの場合は、まさに2年間も家庭内別居でセックスレス、「子どもがほしいと思っても無理」と言っているので、日本性科学会の定義をはるかに超える「セックスレス」ですよね。もちろん、人間のセックスの交流は他の動物と違い「種の保存」だけの行為ではなく、「コミュニケーション」手段のひとつですから、それぞれのカップルによって異なります。

あなたの場合は、結婚して1年くらいして「夫の態度が変わり」と言っています。そこを分岐点にしてセックスレスになっていきましたね。その「夫の態度が変わった」と感じたころ、あなたの態度はどうでしたか?

あなたのセックスレスの悩みの原点には大きく2つの問題があります。1つは「夫の態度の変化」に気がついたころ、ご自身はどうだったのかというあなたの態度に関わる視点が全くないこと。もう1つは「婚活サイトで知り合い、半年間交際して夫のことは“充分”理解しているつもり」と言い切っているところです。

今や既婚カップルの半数近くがセックスレスの時代と言われています。少し古いデータですが、厚生労働省研究班の統計(2011)で、1ヶ月性交渉がなかった夫婦が40%を超えたとの調査結果を公表しています。セックスレスカップルは決して特別な存在ではなく、きっかけさえあれば誰でもそうなってしまう可能性があります。そしてそれは「今日からセックスレスになりました」というスタートがハッキリしているわけではなく、あなたのように「気づいたら夫の態度が変わり」「その後は徐々に」というように進んでしまいます。セックスレスになるきっかけは先の厚労省の統計では「仕事で疲れている」が男性24.6%(女性15%)「面倒くさい」が男性9.3%(女性18%)「子どもができて何となく」男性13.6%(女性21%)などとなっています。

世の中は男性の性欲を満たすためのマーケットが巨大なので、男はいつもやる気満々と思い込んでしまうものですが、必ずしもそうではありません。あなたは「自分がしたい時」にいつでも夫にやらせようという姿勢でいませんか?そして、夫の態度がもし急変であるのであれば、不倫ということも考えなくてはなりません。

たった「半年」で「夫のことは充分理解している」という思い上がりを反省して夫とよく話し合ってみてください。
(文:大関洋子)

2023/08/16(水)
第262回【恋愛編】「結婚て理想を求めてもダメ?」
【Q】
25歳を過ぎたころから、友達や同僚がどんどん結婚していきました。私の中では夫と子ども2人というのが理想の家庭像なので、出産育児のことを考えると30歳までに結婚って決めていたんです。それなのに35歳になった今も独身で、彼氏さえいません。周りには「出会いが少ないから」とか「結婚なんて面倒なだけ」とか言ってる人もいるんですけど、私も含めそれは表向きで早く結婚したいっていうのが本音です。出会いがないっていうこともないので、付き合ってみれば徐々に距離が近くなって結婚っていうことになるかもしれないんですけど、結婚相手に求めるものってありますよね。ルックス、年収、将来性、性格…。私に言わせると周りにいる男性は、皆「帯に短し、襷にも短し」みたいな(笑)。そんな話を既婚の友達にしたら、「結婚て理想を求めてもダメだよ。自分のわがままは捨てて妥協しないと」と言われてしまいました。それを聞いたとき、「妥協して結婚しよう」とはならず、「理想の結婚じゃないなら結婚しなくてもいいや」っていう気持ちになって、ますます結婚が遠ざかってしまったように思うんです。

【A】
結婚の形は時代と共に変化してきました。昔は社会的な信用や経済的な安定を得るために結婚を考える人が多かったのですが、今は「安らげる場所が欲しいから」とか「家族が欲しいから」とかいう理由で結婚をする人が圧倒的多数です。独りでいることの寂しさや将来的な不安から社会的な地位よりも居場所や心のよりどころを求めて結婚する人は確実に増えています。

「結婚」が法的に明文化されたのは、江戸時代から明治時代となり、明治政府が税金を集めたり男子の徴兵をするために国民の状況を把握して管理する必要があり戸籍制度を整えた時からで、そのころ結婚には、戸主(父親か長男)の許可が必要とされていました。妻が夫の家に入って子どもを産み,夫の家を存続させることが結婚の主な目的だったのです。

こうした「家制度」を守るために「戸籍」ができたのは、1871年、明治4年のことです。この明治時代の初めに作られた制度は、第2次世界大戦が終わるまで続けられてきました。1946年に現在の日本国憲法が公布され、その翌年に民法が改正され、結婚に関する制度も大きく変わりました。日本国憲法第24条には「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない」とあります。もちろん結婚に戸主の同意は不要で、本人同士の意思のみによってできるようになったわけです。ですから、「結婚」は人生の生き方の選択肢として、それぞれの考え方に応じて「する」「しない」を選ぶことが重要です。

現在でも、「夫婦別姓」や「配偶者控除」、「同性婚」等、結婚制度には多くの問題があり、法的保護の対象となる「結婚」という形態を選ばず、婚姻届を出さない「事実婚」を選ぶ(あるいは選ばざるを得ない)カップルも少なくありません。

「理想の結婚じゃないなら結婚しなくてもいいや」というあなた。結婚に理想を求めるというあなたの姿勢は評価しましょう。結婚に理想を求めず、妥協によって成り立っているとしたら、あまりにも寂しいですよね。でも、あなたにとっての「理想の結婚」とは何ですか?結婚に求めるものを「ルックス、年収、将来性、性格…」とおっしゃっていますが、「性格」というのはともかくとして、あとはすべて妥協の極地じゃありませんか?どれも「誰々よりはまし」という、比較の上に成り立っているものばかりです。

あなたにとっての「理想の結婚」とは何なのか、もう一度よく考えてみましょう。「理想の結婚」は、結婚をゴールと考え、求め実現するものではなく、この人と一緒にいたいという強い気持ちの結果として実現できるものです。そういう気持ちが湧き起こる相手が出てこないのなら、結婚しないというのも当然の選択肢ですよね。
(文:大関洋子)

2023/07/31(月)
第261回【職場編】「たまたま休暇が重なっただけなのに…」
【Q】
夏は暑くて薄着になるし、気持ちも開放的になるので、社内で男女の問題がクローズアップされがちなんです。露出度の高い女性に男性の視線が集中したり、なんとなく気持ち悪い雰囲気の男性が増えたり、男女共にこそこそナンパ合戦みたいなことをしてみたり…。私も、そういう雰囲気に完全に背を向けてるわけじゃないんですけど、どちらかというとそういう雰囲気は好きではありません。

それで、8月にまとめて1週間休暇を取って、会社とは無関係な女友達と旅行に行くことにしたんです。うちの会社は一斉に休みになるのではなく、シフト調整をしながら交替で1週間くらい休暇を取るシステムなんですけど、私の休暇とぴったり重なって休暇を取る独身男性がいて、私とその男性の関係が疑われ、社内中で噂になってしまいました。否定すればするほど逆に噂が広がってしまうんです。実は私は社内に好きな男性がいて、タイミングを見て付き合ってほしいって言おうとしていたところだったので、噂が広がってしまってとても困っています。どうしたら噂を収められるでしょうか?

【A】
「どうしたら噂を収められるでしょうか?」というご相談ですが、あなたもおっしゃっている通り、「否定すればするほど逆に噂が広がってしまう」ものなので、質問に対するお答えは「放っておくこと」です。昔から「人の噂も75日」とか「人の口に戸は立てられない」とか言われています。今は、様々なことがスピーディになっているので、おそらく「75日」も続くことはないでしょう。メディアでも芸能人や著名人の恋や不倫の話が次々と出ては消え、消えては出ています。800年以上も前の鴨長明の方丈記(1212年)にも「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。淀みに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、ひさしくとどまりたるためしなし。」とあります。

事実でないなら噂はそのうち収まりますが、あなたはこの噂を「千載一遇のチャンス」と逆手にとって、「タイミングを見て付き合ってほしいって言おうとしていた」男性との距離を縮めるように動いてみてはどうですか。

今回のようなケースに生かせる心理学的なアプローチはけっこうたくさんあります。それを利用して、こんな風にやってみてはいかがでしょう。

まず、心理的リアクタンス(別名、ロミオとジュリエット効果)を利用する。これは、禁止されたことに反発する人間心理が基本になっていて、他の異性の存在を匂わせて相手からの告白を誘ったり、相手の何でもなかった気持ちに刺激を与えて、気持ちに火をつけたりするのに効果があります。この心理を利用するとしたら、噂が彼の耳に届くくらいまで広げることです。彼の耳に入っている最中に「会う回数が多ければ多いほど相手への好意が増す」という「単純接触仮説」を利用する。そのために旅行から帰って初めて出社する日に、「友達と旅行してきたお土産です」と彼にお土産を渡しましょう。これには皆さんご存じ(?)の「揺れる吊り橋を渡ると人はドキドキを感じる」という「吊り橋効果」も潜ませておく。何かの不安や恐れがあると人は心が動きやすくなるので、あなたに恋人がいるという噂が広がっている状況でのプレゼント(お土産)は効果があるはずです。饅頭やクッキーという類いのものではなく、「女性が好きな男性のために選んだ一品」というようなものを渡しましょう。さらに、周りの人たちには饅頭やクッキーといった類いのものを配ります。あなたの気持ちが「噂の相手」に向いているのか「僕」に向いているのかという揺れる気持ちの中で、「僕は彼女にとって特別な存在?」というドキドキ感が恋の始まりになることでしょう。もちろん、失敗する大きなリスクもあります。あなたは彼のことをどれくらい知っていますか?リスクを減らすには彼の性格をあなたが十分知っていることが大切ですよ。
(文:大関洋子)

2023/07/24(月)
第260回【子親編】「我が家に残る家督相続の意識」
【Q】
父は認知症で、2年前から施設に入っています。兄は結婚して実家から車で30分ほどのところに住んでいて、私は未婚で母の面倒を見ながら実家で暮らしています。最近父の具合が芳しくなく、もうそれほど長くはないと心配しているのですが、父の具合が悪くなるにつれ、兄が母のこと、実家のことに口を出すようになりました。実家の土地は場所も広さもそれなりなので、そこそこの値段で売れそうで、兄は子どもが3人いることもあってか、相続で少しでも得をしようと考えているようです。兄の気持ちは分かるので、私よりも兄の方に少しは余計に相続してもらった方がいいとは思っているんです。でも、私は実家に住んでいるし、これまで母の面倒を見てきて、それほど収入のある仕事に就けているわけでもないので、今後実家に住み続けるか、それなりの相続をしたいというのが本音です。そんな状況で私が一番困っているのは母の意識です。兄に対しては「兄のいいように」と私も言えると思うのですが、母の中には「家督相続」の意識があるようで、私に「おまえは女なんだから早く結婚して出て行け」と話し、私が出て行った後に兄を実家に呼び戻して家を継がせると考えているんです。まさか兄までそんな風に考えているとは思いたくないんですけど、最近の兄の様子を見ているとどうも母の考えに同調して私を追い出して、財産は1人で相続しようと考えているように思えるんです。

【A】
「家督相続」とは、長男がすべての財産を相続する旧民法の制度です。「戸主」が死亡したり隠居したりすると、長男がすべての財産を相続して「戸主」となります。そのため配偶者や次男・長女・次女・兄弟姉妹など、長男でない人は基本的に相続できない制度です。旧民法が効力を発揮していた明治31年から戦後1947年(昭和22年)まで行われていました。戦前は「家制度」が当たり前で、家のトップである「戸主」が全財産を相続していました。しかし「家」中心の生活から「個人」中心の生活に移行し民法も改正され、相続についての制度も大きく変更されました。

ましてや、あなたのように「母の面倒を看ながら実家で暮らしている」のであれば当然「家督相続」どころか、新民法のルールでお母様が1/2、兄とあなたで残りの1/2を半分ずつか、むしろ「面倒を看ている」あなたの方が余計にもらってもいいくらいです。ところが「一番困っているのは母の意識」とあなたが言っているように、お母さんの中には「家督相続」の強い思いが存在していて、「おまえは“女なんだから”早く結婚して出て行け」という乱暴きわまりない、男女差別そのままの言葉を言っています。ですからそのお母さんの考えで育てられたお兄さんもお母さんの考えに同調していて、財産を一人で相続しようと思っているかもしれません。

毎年、世界経済フォーラム(WEF)が発表している男女格差の現状を各国のデータをもとに評価したジェンダーギャップ指数の2023年版では、日本は146カ国中125位で前年の116位から9ランクダウンしています。2006年の公表開始以来、最低でした。報告書は、男女格差を「経済」「教育」「健康」「政治」の4分野で評価しています。1位は14年連続アイスランド、2位以下はノルウェー、フィンランド、ニュージーランド、スウェーデンと続き最下位はアフガニスタンでした。日本の125位はG7(主要7カ国)の中で最下位、日本は韓国(105位)中国(107位)の下でした。「教育」も識字率や初・中等教育の男女差は0で順位は1位なのに大学以上の進学率では105位に落ちてしまいます。

あなたは未婚なので実母の面倒を看ているだけですが、結婚していると実母は勿論、夫の母の介護や夫の介護なども「女の仕事」として当然のように「女」がやるという潜在意識が深く根付いています。まずあなた自身、相続は「少なくとも」お兄さんとは「平等」にもらっていいという認識をお持ちください。

まだ、具体的に相続が問題になっているわけではないので、先走っていろいろ想像するのではなく、まずお兄さんとお父様とお母様の今後のこと、健康のことや介護のことなど話してみましょう。話をしていく中で、相続のことも少しずつ方向性が見えてくると思いますよ。
(文:大関洋子)

2023/06/30(金)
第259回【親子編】「チアリーディングはやめてほしい」
【Q】
娘の通う高校は甲子園の常連校で、娘はチアリーディング部に入っています。毎年、甲子園の時期になると夢中になって練習をしています。私としては、部活に一生懸命になっているのは嬉しいのですが、チアリーディングは盗撮の対象になり頻繁にニュースになるのでとても心配をしています。以前、盗撮された映像が校内外で話題になり、様々な誹謗中傷が広がってしまい、映っていた女子生徒がうつ状態で不登校になってしまったことがありました。盗撮する人間は絶対に許せないのですが、娘にも男性の性的興味の対象になるようなチアーディングではなく、「男子〇〇部」「女子〇〇部」というように男女どちらにもあるような部活動をしてほしいのですが…。

【A】
チアリーディングは、1920年代まで実は男性のスポーツでした。1923年にやっとミネソタ大学で女性のチアリーダーが許されました。今でこそ、あなたが「高校生の娘さんが夢中になって練習していることを心配されるような部活のイメージ」になってしまっていますが、チアリーディングのルーツも本質も違ったものなのです。まったく男性の性的興味の対象になるようなものではなく、連敗に次ぐ連敗を重ねていたミネソタ大学のフットボール部の同級生を応援し元気づけるため、ジョニー・キャンベルという医学生が6人でチームを作り、メガフォンを持って組織されたチアでチームを勝利に導いたのが始まりでした。1898年のことです。

その30年ほど前にも、ブリヂストン大学のフットボール大会で周囲を元気づけるため、全員が男子学生のクラブを作ってパフォーマンスをしたという写真も残っています。「チア」とは、「応援・励まし・元気・喜び」などという意味です。

1923年以降、女性たちが徐々にチームに参加しはじめ、1940年代には男性が第二次世界大戦で徴兵されたこともあり、多くの女性が参加するようになりました。当時のユニフォームは、今のようなミニスカートではなく、ロングスカートでした。あなたが心配されている盗撮の対象になる短いスカートは、全米チアリーダーズ協会が設立され、技も高度なものとなるにつれ、長いスカートによる事故が多発し危険なので、ユニフォームとして規定されたものなのです。

全米では、どこの小中高でもチアリーディングがあり、指導者は高いレベルのチア技術を教え、国際大会も開かれ、日本の高校や大学のチームも参加しています。チアリーダーであるということは、学校の代表であり、非常に名誉なことであるため、特に高校では学校のイニシャルとチーム名をユニフォームにつけることになっています。

このように、元々は男子学生の始めたチアダンスが、今は女性の競技のようになっているのも、応援したり励ましたりするのは「女性の得意技」というジェンダーであるという研究もあります。2019年に「チア男子」という映画が日本で公開されましたが、その中に「チアは女子がやるものだという固定概念も冷たい視線もぶっ壊したい」という台詞がありました。

現在は、チアリーディングは1つのスポーツ競技として世界に広がりつつあります。チアリーディングだけでなく、様々な競技の女性アスリートが性的興味の対象となり、時にはそれが売買の目的になったりして、そのために競技を続けられなくなる女性も出ている昨今、対策は急務ですが、中にはそういった男性の興味を利用して、有名になろうとする女性も少なくなく、ジェンダー教育の必要性が増していると言えるでしょう。お子さんの真剣な気持ちを損なうことのないよう、上記のようなチアリーディングの歴史を調べてみたり、話してみたりして、チアリーディングの本来の姿をお子さんと共有してみてはいかがでしょうか。
(文:大関洋子)

2023/06/15(木)
第258回【夫婦編】「惰性でしかない夫婦関係」
【Q】
結婚して25年、子どもたちが成人してしまった今、夫婦関係は惰性でしかありません。
毎日同じことの繰り返し。2人分の朝食を作り、夫を送り出し、夕飯の買い物をし、夕飯を作り、夫と夕飯を取り、テレビを観て寝る。寝室も一緒だし、月に1回くらいではあるけれどセックスレスというわけでもなく、こういうのを幸せっていうんだろうなあって思ってはいるんです。でも、夫に愛情を感じているかといえば、まったくないし、かといって強い拒否感を持っているわけでもない。要するに、毎日何も感じずに時が流れていくだけなんです。50歳を目前に、あと何年こういう生活が続くんだろう?30年?40年?って考えると「私って生きてる価値があるんだろうか」って、気持ちが沈んでいくんです。特に好きな人がいるというわけでもないので、離婚なんて考えられないし、趣味を楽しみたいとも思わない。20年くらい前は、夫といることが楽しかったし、子どもを育てている時は、自分の存在意義みたいなものを強く感じていたんですけど、今は…

【A】
「人生脚本再決断法」というカウンセリング技法があります。
人は誕生した後、周りの人たちから様々なストローク(人から人への働きかけ)を受けて育ちます。それらの中には、後の人生に影響を及ぼすものがあって、幼児は人生早期の経験に基づいて「自分とはこういうものだ」「周りの世界はこういうものだ」と決め、同時に「そのような自分がこの世界でどのように周りの人たちと関わり合って生きていくか」を決める幼児決断を行い、この決めたものに従って、人は死去するまで人生を送っていく。4歳ころには自分の人生脚本の要点を決め、7歳から10歳くらいには、こと細かに脚本を完成させると言われています。(エリック・バーン1910〜1970 交流分析)これをカウンセリングでは、「無意識の人生計画」と言っています。

古くはこの脚本を「決定され、固定されたもの」とみなしていましたが、個人が自分で決めたものですから、現在では本人が気づけば決め直すことができる」と考えられています。そしてこれを、一度書いた脚本を書き直すという意味で「人生脚本再決断法」と呼んでいます。

あなたは、幼児期の体験から決めた人生脚本をなぞって人生を送ってきました。お子さんを育て、夫婦2人だけの毎日。同じことの繰り返し…。50歳を目前に、あと30年、40年こういう惰性のような生活が続くと思うと、「私って生きている価値があるんだろうか」と気持ちが沈んでいく、とおっしゃっています。子育てには、自分の存在意義みたいなものを強く感じていたとのこと。子育てが終わった今、ご自分の人生脚本を書き直してみてください。

例えば、
 @自分の一番はじめの記憶はなんだったのか?
 Aあなたの誕生について家族の中で語られている物語は?
 Bあなたの名前の由来は?
 C母親、父親からよく言われたアドバイスは?
 D母親、父親は、あなたに将来どうなってほしいと言っていたか?
 E自分の一番好きなところはどこか?
 F自分の一番嫌いなところはどこか?
 G子どものころ好きだった物語、童話、おとぎ話、テレビ番組などは何か?
 Hあなたにとって「この世の天国」とはどんなものか?
 I母親、父親にもっと違った育て方をしてほしかったということがあるか?
 J魔法で何でもかなえられるとしたら何を望むか?
などの質問に答えていってみてください。

この答えの中に、今までたどってきた人生脚本の基本がどんなものだったのかを理解し、人生脚本の再決断の準備をしてください。一歩先に進む勇気を持てれば、今までと違った人生脚本が書けると思いますよ。
(文:大関洋子)