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《 2001年7月2日掲載 》

 「木村屋製パン

お店外観

大きなおじさんの人形が目印
 

パンの写真

店の厨房には焼きあがったばかりの食パン

おばさんの写真

2代目の森君枝さん。「昔も今も永久に変わらぬ母の味」 
「木村屋製パン」

詳細情報地図こちらをクリック!)

さいたま市浦和仲町1−4−17
TEL 048−822−3745
 

夕方の5時。ゆっくり話を伺いたいと手のあく時間を選んでお邪魔したはずなのに、けして広くはない店内には若い女性が5〜6人。レジにも行列が出来ています。ここは裏門通りの木村屋製パン。やきたてのこうばしい香りが漂い、壁には第1回埼玉県菓子大品評会・日本銘菓品評会特別賞受賞の賞状が掲げられています。

初代の大室昇五郎さんは銀座木村屋で修行し、のれんわけされた職人だったそうです。なるほど、どうりでアンパンだけでもかぼちゃあんぱん、白あんのおらんだ、しそあんぱんなど、9種類もあります。一番人気のおらんだとメロンパンはテレビや雑誌も取材にきたとの事でした。
笑顔の絶えない元気な2代目の森君枝さんはお店の看板娘です。

「くろぱんやあんぱんって昭和の初め頃の味でしょ。3代続けて来てくれるお客様もいるの。材料にこだわり、添加物も一切入れない。だから生地に素材の良さがストレートに出ます。」
いただいてみると、飾り過ぎない素朴な味。この味を74年間守りつづけるのも大変な苦労です。

「孫が継いでくれたら4代目。ちいさい頃はボク4代目になるなんて言ってたのに、今年大学生になったら、やんないって・・・」いえいえ、大丈夫!小学校の頃、道ですれ違った人に木村屋製パンの袋を持っていたというだけで、お辞儀していたという伝説が残っているくらいですもの。きっとファンの多いこの味を守っていってくれるでしょう。

そういえば、初代と同じ職人気質の3代目にもお話を伺いたかったのに、逃げられてしまい、それだけが心残りでした。これからも、体に気をつけてがんばってください。

(文:太田)

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