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■片付けべたさんこの指とまれ!■
「整理・収納 plus お掃除で 〜
めざせ!スッキリそう快生活」

さいたま市浦和区在住の整理収納アドバイザー、「快適空間づくり支援会社」株式会社ケイハート代表の北川です。
このページでお会いするあなたへ暮らしに役立つ「ちょっといい話」をお伝えできればと思います。
「手間をかけずにキレイに暮らしたい!」その願いちょっとだけ叶うかも。 一緒に考え一緒に学びましょう!
隔週水曜日更新です。どうぞよろしくお願いします。

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2011/07/13(水)
★ 第79回 カビとダニは密接な関係 ★
前回は「怖〜いカビ」についてのお話でしたが、今回は「カビ」と密接な関係を持っている「ダニ」についてお話します。「梅雨〜夏と言えば、カビ・ダニ!」、高温多湿のこの時季は特に気になります。「カビあるところにダニあり!」といわれているように、カビとダニはセットで繁殖します。不快感をかもしだすと同時に、健康的な問題をも引き起こす、どちらも怖い存在ですね。

まず発生させないことが大切ですから、家の中をきれいに保つこと。そして、換気を頻繁に行うなどして、カビ・ダニが発生しやすい温湿度にならないよう工夫をすることが肝心です。発生したら増える前にサッサと取り除きましょう。

室温20〜30度、湿度60〜80%が、最もカビ・ダニの生育に適した温湿度条件です。結露が発生する前の状態(空気中の水蒸気が飽和に近い状態)が続くと、カビ・ダニの発生を促す結果になるということですよね。

ダニの中でも、ひんぱんに見られるのが「コナヒョウヒダニ(チリダニ)」。体長は0.2〜0.5ミリメートルで、寝具やカーペット、ホコリのたまりやすい場所が大好きです。次いでよくいるのが「ケナガコナダニ」、体長0.3〜0.5ミリメートルで、夏に畳の上などで大発生したりします。一見白い粉のように見えますが、よ〜く見ると動いているのを確認できます。襖や壁などにもはい上がります。

痒みをもたらすダニとして代表的なのが、ツメダニと呼ばれている「フトツメダニ」。コナヒョウヒダニやケナガコナダニといったダニ仲間を捕食する種です。人が咬まれると、咬まれた箇所が炎症を起こし、痒みを感じます。気密性が高い住環境が大好きなようです。

肉眼ではっきり確認できる「イエダニ」は、体長約0.75〜1ミリメートルとかなり大きめです。基本的にはネズミに寄生する種ですが、人間を吸血することもあり、咬まれるとしつこくて激しい痒みがあるといわれています。吸血すると、体の色が白から血液の色(赤)に変わってますます見えやすくなります。

「なんだか痒いな〜」なんて思ったときは・・・このダニ君たちが、活発に活動しているときかも知れませんよ〜

24時間、温湿度を制御することができれば、結露とカビ・ダニの発生は相当おさえることができます。でも〜家庭ではなかなか難しいですよね。簡単にできそうなことといえば・・・
・頻繁に換気をする、除湿機を利用して湿度を下げる。
・超低湿度の時季以外は加湿しない。
・ふとんを干す、ふとん乾燥機を使って乾燥させる。
・そうじをする。 などなど

中でも一番効果的な方法は、皆さんよくご存知だと思いますが、とにかく掃除機をかけること!ダニを減らす最も懸命な方法といわれています。ふとんも、干すより掃除機で吸った方が効果大です。ダニの大量発生を防ぐには定期的に掃除機がけを行なうことが、一番確実なようです。

殺虫剤・防虫剤にはできるだけ頼りたくないですから、徹底的に掃除機をかけましょう!
(文:北川 登美代)

2011/06/30(木)
★ 第78回  カビって怖〜い★
カビは、さまざまな病気を引き起こす怖〜い存在!!見た目も汚いですが、ニオイもいやですね。湿度も気温も高いこの時季は特に気になります。先日、NHKの「あさイチ」でもカビについて特集していましたが、番組を見て「カビって本当に怖いんだ〜』って、再認識しました。

空気中に漂っている真菌が、目に見えるカビに変身するには、4つの条件が必要です。
1.適度な温度(5〜35℃前後)
2.栄養分(ホコリ、チリ、あかなど)
3.水分(湿気)
4.酸素(呼吸、発酵に必要)

カビは、気温5〜35℃の範囲で発育し、最も増殖しやすいのは20〜30℃。湿度が60%を超えると発生しやすくなり、80%を超えると、勢いづいてあっという間に増殖します。高温多湿のこの時季は一番生えやすい季節ということになりますね。湿度80パーセントを超える環境といえば・・・そうです!冷房時のエアコンです。冷房運転時のエアコン内部の湿度は90%以上といわれています。カビが大好きな環境なのですよ。怖いですね〜

カビが引き起こす病気のひとつですが、夏型過敏性肺炎って聞いたことありますか?「あさイチ」でも取り上げていましたね。
カビの一種「トリコスポロン」の胞子を何度も吸い込むことによって、胞子に対するアレルギー反応が起き、肺に炎症が生じるという病気だそうです。カビがエアコン内で繁殖していることも多いので、5月〜10月の間だけ過敏性肺炎の症状が現れるという人も多いとか・・・。エアコンや加湿器の掃除をまめにするとか、水周りの掃除をしっかりするなどして、カビが生えにくい環境づくりを心がけましょう。

カビは、浴室と脱衣所の間やキッチンの流し台、畳やカーペット、寝具などにも繁殖します。日当たりや風通しの良くない場所は要注意!特に築20年以上の木造住宅や、築7年以上の鉄筋コンクリート住宅の3階以下は繁殖しやすいそうですよ。腐りやすい木製品がある場所は、しっかり換気しましょう。

「簡単カビ対策」としては・・・
@冷房運転をしたエアコンを切るとき、しばらく送風運転をしてから切る。
エアコン内部の湿度を70%未満におさえることで増殖が防げます。胞子はしぶとく残るので油断はできませんが・・・。
A週に1度くらいの間隔で、45℃以上のお湯を浴室内にまんべんなくかける。
かけるだけで、カビの退治と予防ができます。浴室換気扇フィルターの掃除をマメにすることもお忘れなく!

カビってしつこくて、退治するのはなかなか大変ですね。まずは繁殖しにくい環境づくりを心かけましょう!・・・できることから少しずつ

(文:北川 登美代)

2011/06/15(水)
★ 第77回 片付け&リバウンド ★
片付け(整理)もケースによってはリバウンドします。一度は思い切ってモノを処分したのに、半年もたたない内にリバウンド・・・断捨離失敗!なんて記事が週刊誌にも取り上げられています。是非とも避けたいリバウンドですが・・・リバウンドって、どうして起こるのでしょう?

リバウンドの原因はいろいろありますが、大きく捕らえるなら、『心の整理とモノの整理のギャップ』ではないでしょうか。『何とかしなきゃという思いが先にたって、無理やりモノへの執着を断ち切った』とか、『来客のために急遽処分した』、あるいは『人に言われるまま取りあえずやってみた』というやり方では、必ずといっていいほどリバウンドします。気持ちの整理がつかないままに片付けても、維持は難しいということですよね。

せっかくがんばって処分したのに、半年たたない内に元通り!なんてことにならないためには、内面を整理しなければいけないということになりますが・・・ここが一番厄介な部分ですね。なぜ所有しているのか?を自分に問いかけて、本当に必要かどうかをしっかり判断したうえで処分することが大事です。「要る・要らない」の判断基準は少しずつ厳しくしていくようにすればいいと思います。段階を踏まずに厳しい基準で処分するとうまくいかないです。時間はかかりますが、その都度納得しながら進めることが肝心。

「部屋の状態=心の状態」、「部屋は心の内面の反映」といわれています。整理収納に関する本、モノの処分法に関する本、心の整理に関する本・・・たくさん出ていますが、これなら私にもできそう!面白そうだからやってみたい!と思う方法をまずは試してみましょう。情報から得た方法をいろいろ取り入れながら、しっくりいく方法を見つけましょう。

「実践→検証→体得」を繰り返すと、モノの整理がだんだん容易に思えてきます。何でもそうだと思いますが、回数を重ねることで自分が見えてくるように思います。良いと思う人の真似をすることからでいいと思います。実践することが大事!

やっていて自然と体が動くようなら、その方法は自分に合っていると思っていいでしょう。逆に、気持ちが重いとか、手がとまってしまうという場合は無理があるかも知れません。無理は長続きしませんから、方法を切り替えるとか、時間や場所を制限してみるなどの工夫が必要かも。

片付けられない原因は本当にさまざまです。片付け法もさまざま!何が良くて何が悪いのか・・・「整理収納」の世界は本当に深いですね〜^^
(文:北川 登美代)

2011/06/02(木)
★ 第76回 洗濯機のおそうじ ★
雨が続くと洗濯物を室内干しにすることが多くなりますね。ニオイって気になりませんか?最近は、「室内干しでも臭わない!」なんて洗剤も出ていますが、ニオイの原因の元を断たなければ、いくら優秀な洗剤でも歯が立ちません。ニオイの原因もいろいろあると思いますが、洗濯物の方ではなく、洗濯機(洗濯層)に問題があるかも知れませんよ〜。ということで、今回は洗濯機のふだんのお手入れについて書いてみますね。

まず、洗濯機の表面のお手入れですが、表面はササッと乾拭きをするだけで十分です。マメにできない人は^^、拭く時にしっかり乾拭き。落ちない場合は、水拭きか中性洗剤を使って拭いてください。洗濯が終わったときに、フタの裏側や内部も乾拭きするといいですね。フタはしばらく開けっ放しにして内部を乾燥させましょう!これだけでもカビの発生をかなり防ぐことができます。

洗濯層のお手入れですが・・・市販の洗濯層クリーナーなどを使って年に2、3回はカビ取りをしましょう。(※注意書きをよく読んでくださいね!) それ以外にも、月に1回程度でいいと思いますが、真水に酢かクエン酸を入れて運転させると完璧です。酢やクエン酸は酸性ですから、アルカリ性の石鹸カスを溶かします。カビは石鹸カスの栄養分が大好きですので、石鹸カスを取り除くことで、カビが繁殖しにくくなるんです。

洗濯層のカビを繁殖させないためには、ふだんから心構えが必要です。ということで・・・

心構え(1)洗剤や柔軟剤を入れすぎない。入れすぎは石鹸カスの原因になりますので、必要量だけを入れるようにしましょう。粉石鹸使用の場合はお湯で溶かしてから入れてください。
心構え(2)洗濯機の中にこれから洗う洗濯物を入れておかない。ジメジメは雑菌の元、ニオイの元です。通気の良いランドリーBOXに入れるか、溜めないように心がけましょう。
心構え(3)脱水し終わった洗濯物は10分以内に干す。終ったらいつもフタを開けて置くこと。

すぐに実行できそうな「心構え」でしょう?梅雨時は洗濯物だけでなく、いろいろな場所でニオイやカビが気になりますね。換気とそうじをマメにするようにしましょう。汚れを溜めると、カビやニオイが発生しやすくなりますから、できるだけ「マメに!」を心がけましょう。
(文:北川 登美代)

2011/05/18(水)
★ 第75回 梅雨どきのお掃除 ★
今年もジメジメ〜っとした過ごしにくい時期がやってきました。この時期を「梅雨」というようになったのには幾つか説があるようです。ちょうど梅の実が熟す頃であることからという説、湿度が高くカビが生えやすいことから「黴雨(ばいう)」と呼ばれるようになり、これが同じ音の「梅雨」に転じたという説、「毎」日のように雨が降るから「梅」という字が当てられたという説・・・。「梅の時期・・・」の説は聞いたことがありましたが・・・いろいろな説があったのですね。ご存知でした?

この時期、気になるのがカビやバイ菌たち。ほうっておくと、お掃除が大変になります。梅雨どきの快適な過ごし方のキホンのキホン!・・・そう、それは「換気」です。空気がよどみがちな場所にはジメジメが発生しやすいので、常に換気を心がけましょう!空気が流れるように、2ヶ所以上の窓を開けてくださいね。雨が続く日でも、吹き込まない程度の雨なら15センチほど開けて換気をしてください。空気をよどませないことが大事!換気扇を使ってもいいですし、生活スタイルや間取りに合わせて上手に換気をしてくださいね。

カビやバイ菌といえば・・・梅雨どきに欠かせない除湿機やエアコンのお手入れは済みましたか?除湿機能付きエアコンや除湿機はとても重宝しますが、機内がカビでいっぱいでは部屋中にカビ菌をまき散らすことになってしまいます。吹き出し口やフィルターのお掃除はしっかりしておきましょう。

除湿機やエアコン機内のカビの発生を防ぐのに効果的な方法としては、除湿機のタンクの水をマメに捨てること、エアコンフィルターを定期的に掃除すること。フィルターのお手入れですが・・・フィルターは掃除機でホコリを吸ったあと、中性洗剤で洗い、しっかり乾燥させてセットしてください。掃除機ノズルを使ってホコリを取り除いてあげるだけでもカビの発生をかなり防げますので、毎回水洗いは面倒だと思うなら、ちょこちょこ掃除機でホコリをとってあげるだけでも大丈夫。大事なことは「マメ」に手入れをすること!2週間に1度はお掃除しましょう。フィルターの目づまりは、5%〜10%の電気代のムダ使いになるそうですよ〜。

梅雨どきは一年のうちでもっとも体調を崩しやすい時期と言われています。いつも以上に住まいや身の回りの清潔を心がけ、家じゅうのジメジメを追い出して、健康的で爽やかに快適に過ごしたいですね。
(文:北川 登美代)

2011/05/06(金)
★ 第74回  通信販売と片付け ★
「モノを減らさなきゃ!」と言いながらも・・・「ついついアレで買ってしまうのよ〜」という人いませんか〜?^^ 今回は「アレ(通信販売)」について一緒に考えたいと思います。
通信販売の原型は、19世紀後半にアメリカ合衆国で始まったカタログ販売だといわれています。鉄道や郵便制度の整備が進んだ時期でもあり、わざわざ都市部まで買物に出かけなくても済むということから、地方の農民を中心に新しい販売手法として受け入れられました。19世紀末には、大手のカタログ通販業者が出現し、今日の通販業界の基礎が作られました。日本で最初に試みられたのは、明治9年だそうです。
※WEBサイト:比較王参考

「通販」ってずいぶん前からあったのですね〜! 20年位前のテレビショッピングでは、番組と番組の間に短時間にスポット的に放映されることが大半だったように記憶していますが、最近はテレビショッピング専門のチャンネルがあって、24時間休みなしに商品の宣伝をしていますね。
「ショップチャンネル」、「ジャパネットたかた」などなど・・・ほかにも、大手テレビ局のショッピング情報番組も年々増えています。キャンペーンやプレゼントもいろいろあって、その魅力に負けてつい買ってしまうという人は多いと思います^^ カタログ販売も同じですが、消費者の購買意欲をそそるように実にうまく出来ていますよね。確かに楽しい♪
経済的にも収納スペースにもゆとりがあり、モノの管理がしっかりできる人は全く問題ないのですが、片付けべたさんは、要注意です!・・・「モノが多くて片付けがうまくできないわ〜」と悩む前に・・・まずは内面を見直す必要があるのかも知れませんよ〜。思いあたります???^^
忙しくて買物にも行けない時、また、他商品と比較して賢くセレクトするには大変便利な通販ですが、使い方を間違えると大変危険です。家の中がモノでいっぱいになってしまうだけでなく、支払いだって大変です。新しいモノを手に入れることは確かに喜びですが・・・買物依存症(通販依存症)で悩んでいる方も多いと聞きます。では、必要でないモノまでついつい買ってしまうことをやめるにはどうしたらいいのでしょう?
買い過ぎないようにするためには・・・あたりまえのことですが、まずショップ番組を見ないようにすること!販売系のサイトなども閲覧しないようにしましょう。定期購買も解約をオススメします。無くて困るモノだけを買いに行くようにするといいですね。始めは難しいかも知れませんが、買物以外にもおもしろい番組・サイトは沢山あります。できるだけ見ないようにしましょう!インターネットのお気に入りからもショップ系は削除してください。
普段の買物の時は、足りないモノをメモって買いに行くこと。メモに無いモノ以外は買わないようにしましょう。たまたま欲しいモノを見つけた時も、すぐに買わずにメモをして帰りましょう。改めてメモを見て、本当にそれが必要かどうかもう一度考えてみます。大抵のモノは単に部屋のスペースを取るだけで必要のないモノです^^他のモノで代用出来たりしますし。
ほんの少しのガマンを繰り返しているうちに少しずつ改善されていくと思います。食品や、その他消耗品のストックは1ヶ月で使い切ってしまう程度にするといいですね。無くなってから買っても十分間に合うモノがほとんどです・・・。

通販をセーブするストレスと、片付かない家に暮らすストレス!あなたはどちらが重いですか?最初は葛藤が続くでしょうが、ちょっとがんばってみましょう。きっと別の楽しみが見つかると思います。
(文:北川 登美代)

2011/04/20(水)
★ 第73回 建物の地震対策 ★
毎日のように地震ですね。緊急地震速報の電子音が鳴るたびに緊張します。被災地の方々は眠れているのでしょうか・・・本当に心配です。

震災の後、スタッフにそれぞれの現場でどんな様子だったのかを聞いて感じました。同じ震度でも、いる場所によって「揺れ」の感じ方がずいぶん違うということ。あの日もスタッフはいろいろな現場で作業をしていました。高層マンションの一室、築年数の浅い戸建住宅、築年数35年のオフィスビル、まだ新しい築4年のオフィスビル等々。

自宅にいたスタッフも含め、「揺れ」の感じ方は様々・・・建物の規模・構造・地盤・築年数の違いなどによってかなりの差があるのだということを痛感しました。地震大国日本で暮らす以上、住まいや職場はもちろん、建物の地震対策は気になりますね。

そこで、建物の構造における地震対策について調べてみました。地震対策には、主に「耐震」・「免震」・「制震(制振)」という3方法に分かれるそうです。では、どのように違うのでしょうか? 以下Web R25記事参照

「耐震」⇒壁や柱など建物の構造自体を強化し、建物そのもので振動エネルギーを受け止め、その力に耐えられるようにする方法。
「免震」⇒地面と建物の間に入れた免震装置が振動エネルギーを吸収し、建物に振動が伝わらないようにする方法・構造。
「制震」⇒鋼やゴムなどを使用したダンパーという振動軽減装置などを壁や柱、屋上に設置し、建物の揺れを制限する方法・構造。

では体感の違いは?
「耐震」⇒建物に強度はあるが、振動自体は建物内に伝わるので揺れも感じやすい。家財などが飛散する危険もあり、家具を固定するなどの対策を講じておく必要がある。
「免震」⇒地面と建物が切り離されているので、建物のダメージも揺れも非常に少ない。室内への影響はかなり軽減できる。
「制震」⇒免震構造に近い性能で建物のダメージと揺れを軽減できる。

工事行程の多い「免震」や高価なダンパーを利用する「制震」は、「耐震」と比べるとコストが高めということもあり、現在の既存住宅では「免震」「制震」よりも「耐震」が一般的ということです。

1981年以降につくられた建物ならば、家具の固定など内部の地震対策をしておけば、「耐震」でも充分だそうです。ただし、劣化や耐久性の問題もあるので、定期的なメンテナンスは怠らないようにしなければいけませんよね。

マンションやオフィスビルなどは、メンテナンスも耐震診断も定期的にやっていると思いますが、戸建住宅にお住まいの方はどうでしょう?メンテナンスはできていても耐震診断を定期的にやっているという方は少ないのではないでしょうか?気になる方は診断を受けてみるといいですね。

(文:北川 登美代)

2011/04/06(水)
★ 第72回 シンプルに暮らす防災術 ★
日本は地震が多い国です。日本に住む以上、どこにいても地震の危険はあります。シンプルに生きることこそ防災対策の基本!! 不要なモノを置かない、持たない、増やさない事が減災につながります。家にあるモノを今一度見直し、必要のないモノは思い切って処分することをオススメします。

家具や家電製品の配置は大丈夫ですか?地震が起これば、家具や家電、生活雑貨までが凶器になってしまいます。大きな家具はしっかり固定するとか、引き出しや開き戸にフックを取り付けるなど・・・・被害が最小限になるよう家中を点検してみましょう。

大きく揺れれば固定されていないもの全てが動きます。飛来や落下、破損するものが多ければ多いほど危険です。キッチンカウンターに置いてある小物が落下して怪我をするかも知れません。大人にとっては小さな家具でも、子どもにとってはミニチェストだって大きな家具。子どものいる家庭は、子どもの目線で防災を考えることが大事です。

「生活に本当に必要なモノ、大好きなモノだけを所有して、手入れをして長く愛用する」、そんな、エコを意識した暮らし方が、結果、防災にもつながります。「シンプル&エコ」こそが、地震国日本における賢い暮らし方ということですよね。

我が家の防災対策でもう一つ見直しをしておかなければいけないのが、「防災用品」。日頃の準備が二次災害を防ぎます。自分・家族に必要な防災グッズを取り揃えて置きましょう。防災グッズは家族構成によって異なりますので、家族構成に合わせてカスタマイズが必要です。

一般的には・・・
非常食、飲料水(長期保存水)、懐中電灯、ライター、予備電池、缶切り、栓ぬき、ナイフ、予備の着替え(下着)、生理用品、救急セット、タオル、ティッシュ、雨具、手袋、ラジオ、簡易トイレなどです。

他にも・・・
常備薬、予備のメガネ、赤ちゃんがいる場合は哺乳瓶や紙おむつ、毛布なども必要です。結構多いですね。最近は、コンパクトで軽量な優れものの非常グッズがいろいろ出回っていますので、定期的に見直しをして入れ替えをするといいでしょう。それと・・・通帳や印鑑などの貴重品はすぐ持ち出せるように、いつも決まった場所にしまって置きましょう。

実は私の周りにも、「地震に対する対策を全くとっていません」、「非常グッズの準備もしていません」という人がたくさんいました。この震災で慌てて準備したという人も多いと思います。普段から用意しておくに越したことはありません。まだの方は、最低限必要な非常グッズだけでも備えましょう。
(文:北川 登美代)

2011/03/23(水)
★ 第71回 今こそ人間力 ★
東北地方太平洋沖地震、津波により被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
そして、ご家族・ご親戚・ご友人の安否の確認ができず心配されている皆さま、無事に再会されることをお祈り申し上げます。

3月11日午後2時46分、私は浜松町で仕事をしていました。首都高を降りてすぐの現場へ着いたばかりで、資材を搬入する途中でした。「地震だ!」という声が聞こえ、人の流れるままにビル1階の出口へ。すぐにおさまると思っていましたが揺れは一向に止まず、あちらこちらのオフィスビルから出てきた人であっという間に道路がいっぱいになりました。

左右に揺れるビルを見ながら・・・まるで夢を見ているようでした。「オーッ! キャー!」、「そこは危ないよ!」、「こっちの方がいいって!!」、「何処!何処!どこが安全なの???」、「あッ、電車も止まっちゃってるよ!」・・・・・ 冷静を装いながらも、表情は皆こわばっていました。

携帯が通じない!メールもダメ、事務所にもスタッフにも連絡が取れない!何からやればいいのか・・・ とにかく急いでお客様との打合せを済ませ、台場のタワーマンションで作業をしているスタッフを迎えに行こうと車を走らせました。迎えに行く途中、次々とメールが入り、スタッフ全員の無事が確認でき一安心。『良かった〜』と同時に、震源地に近いところはいったいどうなっているんだろう? 状況がはっきり分からないまま、ただただ不安でした。その時はまだ、街を破壊させる津波が襲うなんて、想像もしていなかった・・・

台場のタワーマンション1階のロビーで待っていたスタッフと無事に会えて、16時には台場を出発しました。道路は歩いて自宅に帰る人でいっぱい、コンビニは長蛇の列、浦和に到着したのは翌朝5時半でした。そして、到着する頃には、日本が大変なことになっているという事実をいやでも受け止めていました。震源地に近い皆さんのご苦労に比べれば、苦労ともいえない恐怖ともいえないくらい小さなもので、本当に心苦しい限りですが。

その後の福島原子力発電所の爆発など、2次被害も深刻です。寒い中でのライフラインの断絶、援助物資の不足、被災者の皆さまは避難所生活で不安な日々が続いていると思います。1日も早い復興を願って、一人一人が自分にできることを精一杯がんばるしかない!今こそ日本人の人間力が試される時だと、皆が感じています。

海外のニュースを見て、日本人のモラルは世界に誇れるものだと思いました。しかしながら、
政治家、東電、原発への批判・・・批判してもどうしようもないのに・・・気持ちのやり場もないほどの大変な事態ということです。

考えてみれば、政治家も東電で働く方々も、私たちと同様に家族もいる同じ一市民です。
家族とともにいたいのに・・・ もしかしたら家族や親戚の中に被災している人がいるかも知れないのに・・・ 公の仕事のために不眠不休でがんばってくれています。本当に頭が下がります。

直接罹災された方々や救助にあたられている方々、現場にいらっしゃる皆さまのお気持ちは、現地を直接見ていない私たちには計り知れないものと思われます。だから・・・
自分一人にできることなんてたかが知れてるけれど・・・ 節電と寄付くらいしかできないけれど・・・ 小さな力も何千何万と集まれば大きな力になる!そう信じて・・・

今できることが最大の支援だと思って、皆が前向きに動きましょう。1日も早く余震がおさまり、復旧作業が進みますように! また、支援にあたられている関係者の皆さまがくれぐれも二次災害に遭われませんことを・・・願って止みません。

がんばれ日本! がんばれ自分! 

※キッチン上部収納の食器(割れ物・重いもの)は、ロック機能がついていても開けたとたん落下する恐れがあります。低い位置に移動してください。地震が起こったときに家の中で凶器になるものはないか、改めて点検してみましょう。
(文:北川 登美代)

2011/03/09(水)
第70回 モノを減らす自分の5か条
仕事がら「モノの整理と収納」で悩んでいる人の相談をよく受けますが、相談者のタイプは大きく分けて3つ。タイプ@、片づけは好き!もっと機能的でおしゃれな収納方法を教えてほしい。タイプA、忙しくて片づける時間がないので手伝ってほしい。タイプB、モノが多すぎて何処から手をつけていいのか分からない。
一番多いのはタイプB、次にA、タイプ@の人は少なくて、全体の約5%です。

タイプBの人に共通していえることは、モノをため込んで、なかなか手放せない人であるということ。毎日の生活や仕事に必要ではないモノを沢山持っています。あってもなくてもどちらでもいいモノで家中がいっぱいなのです。

なぜ所有しているの?⇒もらったモノが自分にとって(我が家にとって)必要ではないものでも、モノを粗末にしてはいけないから取りあえずとっている。
なぜ買うの?⇒「買いたい!」と思ったときに、本当に必要なのか?どこに収納するのか?をよく考えないで、ほしいままに買ってしまっている。まとめ買いが大好き!(安いから・時間がないから・・・)

分かっているのに・・・モノを減らしたいと思っているのに・・・繰り返してしまう。結果、モノが増え、床にも溢れて床が見えなくなってしまいそう・・・。さて、どうしたものか・・・

モノとの付き合い方を改めるしかない!でも・・・減らそうと決断しても、どこからどう取りかかったらいいのか分からない。

「私はタイプBに近いかな〜?」と思っているあなた! 「モノを減らす自分の5条」を決めて実行してみませんか!

例えば・・・
【1】モノを買うときには、すぐに買わず自分に問いかける。ストレスのはけ口に買っていないか?本当に必要か?代用できるモノはないか?しまう場所はどこ?
【2】モノを貰うときには、取りあえず貰う、取りあえずしまうことをやめる。好みじゃないものや、たぶん使わないだろうと思うものモノは、しまい込まずに人にあげる。断る勇気を持つ。
【3】テーブル、イス、ソファーの上にモノを置いたりかけたりしない。
【4】不要品入れ(カゴや箱)を用意して、家中を見渡しながら要らないものをポイポイ入れていく。そして処分!今日はリビング、明日は子ども部屋というふうに部屋を決めてやるのもいいですし、曜日や時間を決めて集中的に行うのも効果的。
【5】モデルルームやホテル、カフェやレストランに行ったとき、我が家との違いを思い知る^^モノが少なくてスッキリしていることの心地良さを何度も味わって、我が家がそうなることを想像する。などなど・・・

半年後、1年後に5か条を見直して、新しい5か条を決めましょう。そしてまた実践。目標はちょっと高めがいいです。意識を変えるだけでも少しずつ家中が変化していきますので、是非試してみてください。習慣化してくると加速的にすっきりしてきますよ。モノへの執着がストレスにつながっていることをあなたは知っています!

☆「モノを減らす自分の5か条」☆新年度(4月)に合わせて実践してみませんか。過去を捨てなければ、未来の居場所はないですから・・・
(文:北川 登美代)