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■分かってるつもり?男と女の胸の内■
この連載は、「浦和カウンセリング研究所」で扱ったカウンセリング、相談を基に構成されたQ&Aで、わかりやすいよう脚色された部分があります。
主に浦和カウンセリング研究所所長 大関洋子が執筆し、大関行政書士事務所が監修しています。

■大関洋子プロフィール■
(浦和カウンセリング研究所所長/NPO法人日本カウンセラー連盟理事長/臨床発達心理士/心理カウンセラー/上級教育カウンセラー)
1941年生まれ。高校で国語、音楽を教える。2002年、浦和カウンセリング研究所を設立。結婚、出産、男女の共生等の話題を社会に提起。新聞、雑誌、TV等、連載、出演多数。 教育問題、夫婦・家族の悩み、職場での悩みなど、年間のべ1,000人以上のカウンセリングをこなす。
著書に「この子たちを受けとめるのはだれ?」(文芸社)、「素敵なお産をありがとう」「セクシュアルトークで一家団ランラン」等。

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2021/09/10(金)
第215【子親編】「子どものことだけがプレッシャー」
【Q】
結婚して2年です。夫の実家には、結婚前から何度か伺わせてもらい、とても良くしてもらっています。初めてお会いする時はすごく緊張したんですけど、すぐ打ち解けられて、最近ではお邪魔するのが楽しみになりました。ただ、1つだけ気が重くなることがあります。子どものことです。夫には弟がいて、2人のお嬢さんがいます。義父母は2人の孫をすごくかわいがっています。なので、妊娠するまで大きなプレッシャーを感じていました。妊娠がわかった時、妊娠のプレッシャーからは解放されたんですけど、今度は性別です。先日の検診で、女の子だということがわかり、両親に報告したんです。お義母さんから「ヤッターッ!」ってLINEが返ってきました。素直に取れば、「女の子で喜んでくれてる」ってことになるんでしょうけど、私には私に気を遣ってくださっているお義母さんの気持ちがわかります。私も夫もどちらでもいいと思っていたんですけど、夫は「俺、娘の結婚式で涙が止まらなくなりそう」と顔をくしゃくしゃにして言っています。夫は女の子が良かったのかな?それぞれの反応を素直に受け取ればいいんでしょうけど、素直に受け取れない私がいます。子どものことがこんなにもプレッシャーになるとは思いませんでした。

【A】
夫にも愛され、夫の両親にも良くしてもらい2年。何の不満もなさそうなあなたの結婚生活ですが、なんと「子どものこと」でずっとプレッシャーを感じていたんですね。義父母は決して「早く孫が見たい」などと言う人ではないようですが…。

あなたは、義弟夫婦に2人の女の子がいて、その孫を義父母が「すごくかわいがっている」だけで、妊娠するまでは「早く妊娠して孫を見せなきゃ!」と思い、プレッシャーだった。そして2年目、やっと妊娠できて、そのプレッシャーから解放されたと思ったのもつかの間、赤ちゃんが「女の子」とわかった時の義母や夫の反応に悩んでしまっているんですね。義母の「ヤッターッ!」は「私に気を遣っている?」と思い、夫の「娘の結婚式で涙が止まらなくなりそう」というくしゃくしゃの顔を見ては「夫は女の子が良かった?」と葛藤しているあなた。そしてついに「それぞれの反応を素直に受け取れない私」と悩んでしまっています。

確かに、妊娠・出産に関わる身体機能は女性特有のものですから、それに関する問題は、ある種「神話」のような根深さを持っていて、「私の責任?!」と私たち女性の心に迫ってきます。しかし、考えてみればおかしな話で、「妊娠」も女性だけで出来ることではなく、その後の赤ちゃんの性別も女性が決めることは出来ません。要するに、2年間、そして今もプレッシャーを感じている「妊娠」も「赤ちゃんの性別」も、「あなたのせい」ではないんです。

とは言っても、あなたの「プレッシャーは収まらない」と言いたいですよね。結局のところ、あなた自身の「自己肯定感」のなさが大きな原因なのです。おそらく、幼少期から頑張って生きてきたあなたは、父母から「OK!」「それでよし!」となかなかほめてもらえず、「もっと!」「もっとできるでしょ!」と期待されて育った。だから今、周りの人のほめ言葉を受け入れづらくなっています。「アダルトチルドレン」と言われている傾向があるのかもしれません。

今、あなたの周りにいる人たちは、ありのままをあなたを受け入れてくれる人たちのようですから、素直に周りのほめ言葉を受け入れられるよう力を抜いてみてください。
(文:大関洋子)

2021/09/07(火)
第214回【親子編】「男の子だったら…」
【Q】
コロナの感染拡大で、医療現場が逼迫しているというニュースが毎日流れています。防護服に身を固めて治療に当たっている医師や看護師の皆さんには、私たちは感謝しかありません。政府や地方自治体の力で少しでも給料を上げてあげてほしい、そんな気持ちでニュースを見ています。今年の春、孫が大学の看護科に入学したことも影響しているのかもしれません。孫は人と関わることが好きなので、看護師とか保育士とかになりたかったみたいなんですけど、経済的自立のことを考えて看護師の道を選んだみたいです。シングルの母親が保育士で、2人の子どもを育てているんですけど、祖父母に頼らないと生活できない状況なので看護師を選んだのかなあとも思います。これまであまり勉強してこなかった孫が、やっと本気で勉強する気になったみたいなので応援してやりたいんですけど、正直言って、こんな状況でなぜ看護師?という気持ちがないわけではありません。こんな時だからこそ、応援してやらなきゃダメなのはよくわかっているんですけど…。男の子だったらもっと広く進路を考えられただろうにって思うんです。

【A】
ご相談者のあなたは、お祖母様でしょうか?まったくおっしゃる通りなのですが、だからこそ、父親のいないお孫さんのために精一杯長生きして応援し、あなたの生きている間にこのジェンダーギャップを世界からなくしていただきたいです。

昨年から続くコロナ禍で女性が失業したり、女性の家事育児の負担が大幅に増えたりしています。「リスペクトイーチアザー」社の代表で、「未来子育て全国ネットワーク」の代表でもある天野妙さんは、「現場で感じるジェンダーギャップは“気絶級”」とインタビューに答えて言っています。

近年、男性の家事育児に抵抗がなくなりつつあるとはいえ、まだ男性の家事育児は「手伝う」という言葉に表されるように、「当事者」という感覚がありません。男性はあくまで「手伝う人」なんです。内閣府の調査でも、男性が1日の家事に使う時間は家事17分、育児49分、買い物16分、看護介護に至ってはわずか1分となっています。元々、歴史的にも介護や看護は「女の仕事!」と決まっているかのように夫の両親の介護看護、時には夫の両親の兄弟姉妹の介護や看取りまでやってきました。

アフガニスタンに駐留してきた米軍の最後の部隊が8月30日深夜に首都カブールから撤退したというニュースが流れました。女性の権利を認めないと言われるタリバンも、正当な国家であることを世界に認めさせようと、今回は「人権への配慮」をアピールしてはいますが、国営テレビではすでに多くの女性キャスターたちがやめさせられた、外出にはブルカ(肌を隠すための布)で全身を覆わなければならなくなるのではないかと、ブルカを作る布が5倍ほどに値上がりしても売り切れているなどと報道されています。世界中にジェンダーギャップに苦しめられている女性がたくさんいるのが現実なのです。

さて、お孫さんですが、この状況下で看護科に入学されたとのこと、経済的自立のことを考え看護師を目指したということであれば、ジェンダーギャップを何とか乗り越えようという感覚をお持ちなのでしょう。

あなたはどうでしょう?「こんな状況でなぜ看護師?」というお気持ちがおありのようですが、コロナ禍で医療現場が疲弊していること、感染リスクが高いことなど、お孫さんのことを心配なさってのことと思います。「男の子だったらもっと広く進路を考えられた」ともおっしゃっているので、ジェンダーギャップについての問題意識もお持ちのこととは思いますが、心の奥に「そんなに大変な仕事に就かなくても結婚して主婦になればパートでいいんだから」というお気持ちがおありではないですか?お孫さんが持っている使命感、ジェンダーギャップに対する抵抗など、よく理解してあげてしっかり応援してあげてください。

(文:大関洋子)

2021/08/17(火)
第213回【夫婦編】「自分の中に爆弾を抱えている私」
【Q】
コロナ禍のオリンピックが終わりました。政府の言う「安心安全な大会」が実現したかどうかは、立場によって受け止め方が違うでしょうけど、大会関係者の陽性者数は、想定の範囲内ということだったみたいですね。でも、繰り返し聞かされる「安心安全」が「オリンピックが安心安全で開催できるなら、俺たちだって感染対策をしっかりすれば出歩いてもいいんだ」というメッセージになってしまって、感染爆発になってしまった気がします。そんな中でも、私は「感染対策をすれば出歩いてもいい」派、夫は「感染対策をするしないにかかわらず外出自粛」派。この考えの違いってけっこう大きいんです。毎日家事のために外に出なくてはならない私と仕事以外は外出しなくてすむ夫では、出歩くということの意味が少し違う気はしますけど、夫は私が百貨店に買い物に行くのも気に入らないらしく、買い物の袋を見つけると何時間も嫌みを言い続けるんです。私は私なりに自粛してるつもりなのに、夫があまりにも嫌みを言い続けるので、先日とうとう私の気持ちが切れて、壁にグラスを投げつけてしまいました。その破片が夫の腕に当たって出血してしまったんです。夫が怪我をしたりすることは私の本意じゃないですけど、夫の物言いは我慢が出来ないので、自分の中に爆弾を抱えているようで、毎日が憂鬱です。

【A】
コロナ禍の「外出自粛」に対する考えの違いが「けっこう大きい」とあなたは言っています。今までも、今回のコロナ禍での外出自粛のことのような何か「大きな考え方の違い」が夫との間にありませんでしたか?そして考え方の1つの「癖」として「〜しなくてはならない」があるようですね。「毎日家事のため外出しなくてはならない」というような…。

私たち人間には一人ひとり違う考え方や感じ方があるのは当り前ですが、その考え方は「人それぞれの思い込み」に基づいています。ですから、「世界はその人の思ったように見えている」のです。「外出自粛」で夫と「大きな違い」があり、夫が百貨店の袋を見つけて何時間も嫌みを言い続けるのも、「夫の思い込み」の癖です。

夫はあなたが百貨店に行けば、かなり高い感染リスクを持ち帰ると思い(これは夫の思い込みだけではなく数値的にも実証されていますが)、そのことに対し「何時間も嫌みを言え」ばあなたが反省するか、恐れ入って、百貨店に行くのを止める、と考えているのです。これは夫の思い込みです。そして究極のあなたの思い込みは「夫の物言いに我慢できない、その時は物を投げる」というものでした。その結果、割れたコップの破片が夫の腕を傷つけてしまったわけです。

それが2人の「大きな考え方の違い」を歩み寄らせたとは到底思えません。あなたは「自分の中に爆弾を抱えているようで毎日が憂うつ」と言っています。先ほどのように、何か事が起こるとすぐ「〜しなければ」と思ってしまう考え方のことを「自動思考(スキーマ)」と言います。これは幼少期の体験の中で習慣化した考えが、何かにつけて自動的に出てきてしまうことを指します。自分の物の見方や考え方、感じ方は自分で選択しているものですから、どの感情や考え方を選択するか決定しているのは自分なんです。
そしてどの感情、どの考え方を選択するかによって行動が変わります。行動が変わると人生が変わります。あなた自身が世界を、物事をどう捉えたかで自分の人生を変えることができるのです。

もしかするとあなたは「アダルトチルドレン」と呼ばれる、幼少期に厳しい父か母、又はそれに代わる養育者によって、素直に自分の思いや考え、感じ方を言えず、自分でやりたいこともできずに親の顔色を伺っていたのかもしれません。その頃の考え方、感じ方、行動の癖が自動的に大人になった今も出てきて、周囲に起こる悪いことだけに注意を向けていたのかもしれません。
このことをキッカケに、ご自分の内面に向き合ってみてください。
(文:大関洋子)

2021/07/26(月)
第212回【恋愛編】「優しさは自分自身に対する優しさだった」
【Q】
コロナの感染拡大で、行動に制限がかかってから1年半になりました。こういう時って関係を試されますよね。関係が深まることもあれば、壊れることもある。彼とはコロナ前に2年半、コロナ禍で1年半も付き合っているので、期間だけ見ればいい関係にも見えるけど、コロナ禍で意識の違いがはっきりしてきちゃって…。彼は感染に対して無頓着なんです。マスクはしてますけど、外飲み、食べ歩き、会食、何でもあり。「もっと注意してよ」って言ったんですけど聞き入れてくれなくて。彼にそういうところがあるのは感じていたので、ある程度は許容してたんですけど、どうしても受け入れられないのが、「俺たちは、感染したって重症化することは稀なんだから、コロナなんて気にすることないんじゃない」っていう考え方。彼は、高齢の方たちは亡くなっても自分に影響がなければいいって思ってるんです。結局、それって私に対しても同じようってことですよね。これまで彼は優しい人だと思っていたのでショックでした。彼の優しさは自分自身に対する優しさだったんです。この気持ちを彼にぶつけて、何とかいい関係でいようと思ったんですけど無駄ですよね。

【A】
もう、あなた自身で答えを出していらっしゃいますよね。「この気持ちを彼にぶつけて、何とかいい関係でいようと思ったんですけど無駄ですよね」と。
まったくその通りです。コロナ前2年半、コロナ禍で1年半、4年かかって、しかもコロナウイルスが世界中に蔓延して、やっと彼の本質がわかったということですね。おっしゃる通り「彼の優しさは自分自身に対する優しさ」です。「高齢者の方は亡くなっても自分に影響がなければいいと思っている」、「それって私に対しても同じ」。あなたはショックを受けながらも現実をしっかり見て、しっかり受け止めています。その態度、とても立派です。「人を愛すること」の本質を今まさに発見されています。

残念ではありますが、4年半かけてそれを学んだと思ってください。もう一分一秒ももったいないので、今日にでも彼に別れを告げて、新しい人生を歩み出してください。「彼を優しい人」と思っていた自分の感覚を学び直したあなた。今度こそはきっと「本当に優しい人」に出会えると信じています。

アメリカの小説家、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」をまだお読みでなかったらお読みになることをお勧めします。貧しいカップルのクリスマスの贈り物のお話です。デラはジムに、父親の形見の金の懐中時計に付けるプラチナの鎖を贈りたいと少しずつお金を貯めてきました。ジムは、デラの長く美しい髪にぴったりのべっ甲の櫛を贈りたいと思っていました。けれど、どうしてもお金が足りません。ご存じの方も多いと思います。クリスマスの日、デラはジムにプラチナの鎖を、ジムはデラにべっ甲の櫛を贈ったのです。彼女は、その長く美しい髪を売り、彼は父の形見の懐中時計を質に入れて。

もっと身近にも「本当の優しさ」をテーマにした小説やお話、映画はもちろんですが、歌の歌詞などにもはっとするような言葉が出てくることがありますよね。藤原さくらの「Soup」(作詞は福山雅治です)やヒルクライムの「春夏秋冬」等々。もっともこれらは自分勝手に述べているのではなく2人で共有できていればという前提ですが(笑)日本昔話の「泣いた赤鬼」は小学1年生の教科書に載っていました。浜田廣介が民話を題材に書いています。「ごんぎつね」も「本当の優しさ」を教えてくれます。

4年に渡る「恋愛の終わり」をコロナ感染への彼の態度からショックを受けて決めようとしているあなたへ、いくつかの歌やお話を贈ります。
(文:大関洋子)

2021/06/21(月)
第211回【職場編】「ワクチン接種は合コンのため?」
【Q】
職域接種が広がって、私の職場ももうちょっとで接種ができるかなというところまで来ました。久しぶりに明るい雰囲気になって、接種した後の話題で持ちきりです。旅行のこと、ずっとできなかった歓送迎会や忘年会、新年会、お花見…。そんな中でもやっぱり合コンが1番かな?みんなの話を聞いていると「ワクチン打てば合コンやれるよね」という人が多いように思います。気持ちはわからないじゃないですけど、ワクチン打つのは合コンやるためじゃなくて、「感染しない、させない、広げない」ために打つんだと思うんですよ。だから私は、そういう人たちには批判的な立場かな?アレルギー体質っていうこともあって、私はワクチンを打たないつもりなんです。でも、職場が合コン一色になっていく中、打たない私は当然仲間に入れませんよね。コロナ後はますます結婚相手探しに夢中になる人が多くなりそうなので、これからの人間関係に不安を感じています。

【A】
「職域接種、準備大詰め」「職域接種スタート ワクチンを職場などで打つ職域接種が始まった。政府は21日開始としていたが、準備が整った全日本空輸は13日から、日本航空や読売新聞社は14日から前倒しして始めた」(6/15朝日新聞)「ワクチン接種加速 首相“勝負した”五輪ありき」(6/18同)「職場、大学…方法が多様化 接種ペースを加速させるため、21日から本格的にスタートする大学や企業での接種 自治体が発行する接種券がなくても受けられる」(6/15同)など、このところ職域接種の記事が毎日紙面に踊っています。

そして接種を急ぐ政府には、何とか五輪を安心安全に行いたいという思いがありますし、大学では対面授業を1回もせず学生から訴えられる事例もあり、企業には何とか経済を円滑に回したいという強い思いが見えます。

一方で、あなたのようにアレルギー体質の人で「ワクチンは打たないつもり」という人の中には、まるで戦時中に兵役を拒否した非国民のように周囲から見られていると訴える人もいます。朝日新聞の川柳投稿欄に「接種拒否 兵役忌避という空気」というのがありました。また「酒提供は? じれる飲食店」「酒提供 自治体判断割れる 埼玉一人飲み 都は対策決めず」とありました。

ワクチンを打つ目的は、まったくあなたの言う通り「感染しない、させない、広げない」です。あなたのようにまっとうな考えの人に出会って、私は今、とても感動しています。本当なら、あなたの考えがまともで「飲んで合コン」なんてもっての外。そんな雰囲気になり、変異株による感染が広がり、医療現場が再び逼迫し、入院できる人を選別する命の選別が始まってしまうことが心配です。

政府は、「専門家の意見を聞いて」と言っていますが、尾身先生は、自分たちの意見を聞いてもらえていないという感じに受け取れるコメントを出していますよね。ワクチン接種の目的も、それぞれに急ぐ理由は違っていて「五輪決行のため」であったり、「経済を円滑に回すため」であったり、あなたが心配するような「合コンをするため」であったりと、本来の目的からずれています。

15日付けの新聞の中面に「職場でワクチン接種 考慮することは」という見出しで、最後に小さく「希望しない人に配慮した方式で」とあり、あなたのようにアレルギー体質で「目的が違う」と打たない人にも不利にならないようにと釘を刺しています。ぜひ、あなたのような方に声を上げてほしいところです。
(文:大関洋子)

2021/06/07(月)
第210回【子親編】「外出自粛で義父の様子が…」
【Q】
5年前から夫の両親と同居しています。お義父さんとお義母さんはとても仲がよく、コロナ前までは私たち夫婦ともとてもいい関係でした。80歳に近い両親なので、コロナ禍で1年以上の外出自粛を強いられ、2ヶ月に1度は行っていた温泉旅行も、昨年秋に行ったきり。義母は私と買い物に行ったり、たまにはお友達とお茶をしたりしているので、以前とさほど変わったところはないのですが、義父の様子は、ここ3ヶ月くらい明らかにおかしいんです。私が洗濯をしていると私の気づかないうちにヌーッと後ろに立っていたり、お風呂に入ろうと洗面所で服を脱いでいると突然洗面所のドアを開けたり…。もしかすると、私が気にしていなかっただけで以前にもあったのかもしれないんですけど、とにかく最近の義父の様子は気になります。義母が父の方をあまり見なくなったことで、義母との距離を感じ、私との距離を縮めようとしているようにも感じます。コロナが収束して、早く元の父に戻ってくれるといいのですが、まだ先が見えない中、義父にどう対応すればいいのか困っています。

【A】
文学やドラマ、映画によく出てくるテーマですね。それらの中では義父が息子の妻に好意を抱いたり、逆に嫁の方が夫の父を好きになり、相思相愛で関係を持ってしまい苦悶しながら話が展開していくという悲劇仕立てが多いようですが、あなたの場合は「困っている」んですよね。

「文学やドラマ、映画によく出てくるテーマ」ということは、珍しいことではないということ。お義父様が息子の妻であるあなたに興味を持つのは、当然のことと考えてください。あなたは夫がお義父様と似ていると感じたことはありませんか?ものの考え方、趣味嗜好など、DNAはもちろんですが、それ以上に育ってきた環境が人格形成に大きな影響を与えます。例えば、運動好きの両親なら運動好きの子どもに、読書好きの両親なら読書好きの子どもに育つでしょう。家事をいとわない父親であれば、息子も家事を嫌がらない息子に、「おーい、お茶!」の父親なら「おーい、お茶!」の息子に育ちます。(人格形成に影響を与えるのは親だけではないので、必ずというわけではありませんが)

異性に対する好みも然り。父親が家事育児に専念する専業主婦タイプの女性を好むなら息子も専業主婦タイプの女性を、父親がバリバリ働くキャリアタイプの女性を好むなら、息子も同様な女性を好みます。表面的には違っても、深い部分まで観察すると「なるほど」と思えるはず。あなたは、お義父様の好みのタイプなのかもしれません。
それとコロナの問題。

お義母様は「私と買い物に行ったり、たまにはお友達とお茶をしたりしている」とのこと。女性は、幼なじみや同級生、職場の仲間などに加え、家事や育児を担ってきた過程で、地域に多くの友達や知り合いを持っています。それに対し男性(お義父様)は、幼なじみ、同級生、職場の仲間は、たくさんいても、おそらく地域の友達、知り合いは多くはないはずです。

外出自粛を強いられる前のお義父様には「おかしい」ところを感じていなかったようなので、温泉旅行の他にも、おそらくゴルフや囲碁、将棋、写真、陶芸といった趣味をお持ちなのではないですか?けれども、そういった趣味は、身近な地域との関わりが薄いことがほとんど。典型的な男性と女性の違いですね。地域との関わりが薄いとなれば、息子夫婦、お義母様の3人で何とかお義父様が楽しい毎日を過ごせるよう工夫するしかありません。あなたとお義母様の買い物に、何か口実を作ってお義父様も連れて行く、たまには家族4人で感染リスクの少ないところで外食をするなど、積極的にお義父様と関わるようにしてみてください。

最後にもう一つ。
「私が気にしていなかっただけで以前にもあったのかもしれない」とあなたはおっしゃっている。おっしゃる通りかもしれませんが、「変わったのはお義父様ではなくあなた」ということはありませんか?あなた自身の気持ちを振り返り、「コロナ前までは私たち夫婦ともとてもいい関係」とはどんな関係だったのか、考えてみてください。

(文:大関洋子)

2021/05/27(木)
第209回【親子編】「結婚式をやらないなんてあり得ない!」
【Q】
32歳になる息子がいます。一昨年秋、彼女を紹介されました。一人息子なので、私も夫もとても喜びました。昨年秋に結婚式を挙げる予定だったのですが、コロナ禍で今年6月に延期しました。ところが、感染拡大が収まるどころか、ますますひどいことになってしまって。彼女の実家は関西なので、親戚の皆さんの参加は難しい。こちらも参加できる人は限られるし、息子たちの友人、知人の参加も難しい。息子は「入籍は済んでるし、あとの目処も立たないから、さらに延期っていうのもね。コロナが落ち着いたら彼女の両親と食事会でいいかなって思うんだ」と言い始めました。彼女の両親はそれで納得しているとのこと。夫も「息子たちと彼女のご両親がそれでいいなら」と言います。一人息子なので、夫と私にとっても一生に一度の晴れ舞台、そんなのあり得ないと思います。人生の1つの区切りとしてどうしても結婚式と披露宴はやってほしい。私は結婚式があったからこそ夫との今の生活があると思うので、何とか息子たちを説得したいのですが。

【A】
まあ!そうなんですね。
あなたは夫との今の生活があるのは結婚式があったからと思っている。結婚式で皆さんに励まされたりしないと今の結婚生活はなかったわけなんですね?
夫婦の間に何かもめ事とか価値観の違いとかが出てきて「もう!こんな人とは別れた方がいい!」と思った時に、あんなにたくさんの人に励まされ祝福されたのに、ここで別れたら恥ずかしい、みっともないとでも思って、思いとどまったのでしょうか?

まあ、それでつながっている結婚生活もないことはないでしょうが、それでは夫婦間の行き違いの根本的な解決にはならず、あなたも我慢、夫は「諦め」の境地で、ここまで来たのかもしれませんね。大体、息子さん夫婦も「入籍は済んでいる、コロナが落ち着いたら彼女のご両親と食事会でいい」と言い、あちらのご両親もあなたの夫も「息子たちと彼女のご両親がそれでいいなら」とおっしゃっている。それをあなただけが「そんなのあり得ない」と言い、しかもその理由が「一人息子なので、夫にとっても私にとっても一生に一度の晴れ舞台」と言う。

何を考えているんですか?!結婚の当事者の彼女が言うならまだしも、何であなたの「晴れ舞台」なんですか?このあなたの考えこそあり得ません。あなたの「晴れ舞台」はどこか違うところで作ってください。結婚して仕事を辞め、夫と一人息子のために尽くしてきたあなたの気持ちはわからないではないですが、「一人息子の晴れ舞台」を「自分の晴れ舞台」と考えるのは明らかに「勘違い」ですよ。

最近、結婚式や披露宴をやらない夫婦も増えています。ちょっと古い資料ですが、綜合ユニコム「婚礼ブライダル施設インダストリデータ」2010〜2014年の統計では、入籍するカップルの47.8%が「結婚式・披露宴」セットをやっていないそうです。どちらもまったくやらずに入籍だけの場合を「ナシ婚」、挙式だけはやる、家族との食事会だけはやる、写真だけは撮る、その他指輪の交換だけ、パーティーだけなどは、「ダケ婚」と呼ばれています。

経済的負担やコロナ禍で集まる人たちの精神的負担を考えれば、「結婚式・披露宴」セットをやらない、「ナシ婚」や「ダケ婚」がますます増えることも考えられます。
息子さんカップルの賢明な選択を応援してあげてください。
(文:大関洋子)

2021/05/19(水)
第208回【夫婦編】「夫から写真を突きつけられて…」
【Q】
3年くらい前から、会社の上司と不倫しています。夫や子どもたち、彼の奥さんにも「ごめんなさい」っていう気持ちはあるんです。こんな関係、長く続くわけもないし、彼を愛してるかって聞かれて「愛してる」って答えられない自分もいるし…。今の勤務はコロナ前とほとんど変わらないんですけど、会社以外で彼と会う機会は減りました。以前は週1、2回ホテルに行ってましたけど、今は2、3ヶ月に1回くらい。彼との関係を切るにはいい機会と思い、彼に別れを切り出して、彼も「そうだね」ということになったんです。ところが、そのタイミングで夫から彼とホテルに入っていくところの写真を突きつけられてしまいました。興信所に調べさせていたらしいんです。数ヶ月前の写真なんですけど、「もう別れたから」っていう言い訳もできないし、私から「離婚」を切り出す決心はついていません。できれば私は夫とやり直したいんです。まだ夫から「離婚」という言葉は言われてないんですけど、夫は離婚を考えているみたいです。

【A】
「できれば私は夫とやり直したい」という、「できれば」はどんな意味でしょうか?不倫の相手に「愛してる」って本心から言えない程度の遊び心だったからですか?それとも、子どもたちのことを考えるとやり直したほうがいいという、「できれば」ですか?いずれにしても「私から離婚を切り出す決心はついていない」程度の気持ちで3年間も上司と不倫関係にあったということですね。

あなたが「もし夫に知られたら離婚されても仕方がない」と決意しての不倫ではなく、夫にわからないように上司との関係を楽しんでいたというわけでしょうか?法的には有責配偶者(浮気をした側)からの離婚の申し立ては成立しないことが多いのですが、これも浮気以前から既に結婚生活が破綻していることが認められれば、離婚が可能というのが最近の傾向です。浮気をされた側がどんなに結婚を持続していたいと思っても、浮気をした側が、もうとても一緒に暮らしていけないと思っていたら、法律で縛り付けておいたとしても、夫婦共に、子どもがいれば子どもまでも不幸になるのはわかりきっています。

「不倫」という言葉は嫌な言葉で「倫理に反している」ということです。現在の結婚制度や結婚生活にまつわる文化は不備な点や不公平・不平等なことも多く、心ならずも「不倫」や「浮気」をせざるを得ない場合もあります。そういう時、人は「覚悟」をしています。夫や子どもや相手の妻を裏切っている心の痛みに耐えてでも会わずにいられない。かと言って、そういう関係になる前に自分から離婚もできない。仕方なく、自分も心に傷を負いながら会い続ける。分かった時は子どもはもちろん、社会的名誉や仕事や財産も全て失うだろうことは覚悟の上です。当然相手もそのつもりのはずです。

夫が興信所をつけていたというのは離婚を有利に運ぶためなのか、やリ直しをしてもらうためなのか、写真を突きつけられて、まだ「離婚」という言葉は言われていないのなら、もしかしてあなたの本心を知りたい、それによってはやり直しもゼロではない、ということかもしれません。

「できれば」が「どうしても」に近い意味であるならば、「相手とはもう別れた」と言い訳でなく、真実として夫に話し、謝罪してください。ただ、そのことが一生2人の間にわだかまるような関係と思えるなら、思い切って彼が「離婚」を切り出した時、承諾して別の道を進むのもよいと思います。3年間、不倫が続いていたのは、既にご夫婦の結婚生活が壊れていたと考えられますから。

(文:大関洋子)

2021/05/10(月)
第207回【恋愛編】「メールやオンラインだと気持ちが伝わらない」
【Q】
2年前、電車の中で気分が悪くなって真っ青な顔をして立っていた私に座っていた彼が、「どうぞ」って声をかけて立ち上がってくれたのがきっかけで付き合い始めました。優しい人だなあって思ったんですよ。でもコロナ禍で会う機会が減って、2年も経ってるのに彼のことが分かってるような分かってないような…。お互い親と同居なので会う機会を減らして、メールとオンラインでの会話が中心なんです。でも、直接会うのとは違って、相手の気持ちを取り違えてムカついたり、言い回しがきつくなって相手を怒らせちゃったりするんです。「メール人格」みたいなのってありますよね。なんかぶっきらぼうな表現っていうか、相手を意識しない表現っていうか…。オンラインも、なんか言いっぱなしになるっていうか…。たまには会ってはいますけど、会った時もそれまでのメールやオンラインでギクシャクした関係が修復できなくて、いい関係を作りたいって思うのに、いつも最後は喧嘩になっちゃうんです。


【A】
私たちカウンセラーが個別面接を行う時の基本技法として言語的技法と非言語的技法があります。カウンセリングとは、言語的、非言語的コミュニケーションを通して、行動の変容を試みる人間関係である、と定義づけられています。あなたと彼の関係は、カウンセラーとクライアントという立場ではありませんが、人とのよい関係を築く上で、この2つの基本技法を外すわけにはいきません。

言語的技法は「相手の身になって話を聴く」という「受容」という技法が中心になりますが、これにも非言語的技法、例えば「うなずき」や「優しい眼差し」などが伴わないと、相手は自分が適切に受容されたとは思えません。かすかな「うなずき」や「優しい眼差し」で受け止められたと感じると、相手は自己表現が促され、カタルシス(浄化作用)が行われます。

言語的技法に「繰り返し」という技法もあります。これは、相手の話を聴いて、その内容をそのまま繰り返す、相手の話を一区切り聴いたところで「そうなんですね。××と思っているんですね」と要点を整理して繰り返す、話の中で相手が伝えたいと思っていることを受け止めて、その発言の中で重要と思われる言葉を取り上げ、それを提示するなどがあり、その結果、相手は自分が受け止められたと感じて、より深い「信頼関係」が築かれます。

相手の言動に対し、批判も判断も助言もしないので、その安心感が信頼関係を深めていきます。この時も、この言葉による繰り返しに非言語の息づかいや顔の細やかな表情はもちろんのこと、手や足、体幹の動きによる非言語動作が伴わないと、相手はただ「オウム返し」されているだけで「確実に受け止められた」という実感が伝わりません。

あなたと彼がメールやオンラインで会話をしている時、実はこの非言語表現が伴っていないのです。メールはもちろん、声の質や高低、リズムや速度も皆無ですし、オンラインで顔は見えていても、目の表情や手足の動き、最も本音が出る下肢の動きや体幹(背筋や肩、背中の様子など)がまったくといっていいほど分かっていません。そこであなたが困っているように一方的に押しつけてしまったり、きつい言い方だけが伝わったりしてしまい、関係がギクシャクしてしまいます。会えない日々を上手に使うには、彼の背中や下肢が、何を語っているかメールの声はどんな声なのかイメージを膨らませて受け止める努力をしてください。

経験がおありかと思いますが、メールの場合は特に紋切り調になったり、自分勝手な表現になったりしがちです。それをあなたは「メール人格」とおっしゃっているのだと思いますが、おっしゃる通り、メールにはそういう危険が潜んでいます。例えば腹が立った時に「ムカついた」とだけ打ってしまうと、別れたいくらい腹が立ったのか、「もーっ、まったくぅ!ムカついたぁ」というような甘えたり、親近感を含んだりした表現なのか分かりませんよね。皆さんよく使っているかとは思いますが、そんな時は誤解を与えないように絵文字やスタンプ等を上手に使って自分の気持ちを伝えるようにしてください。
(文:大関洋子)

2021/04/20(火)
第206回【職場編】「いろいろな男と飲み歩ってるからね」
【Q】
社内で誰が最初の感染者になるかって、ずっとささやかれていたんです。そして、とうとうその日がやってきちゃったんです。みんな、絶対自分が最初の感染者になりたくないって思ってたと思います。こういう状況ですから、誰がどこで感染したって不思議はないんですけど、同じ罹るにしても、自分が移す側になるのと移される側になるのでは大違いだし、「どこでうつったの?」って、ひそひそやられるのは分かっているから。もしそれが人に言えないような場所や人だったら最悪ですよ。感染したのは、私から遠くの席の女性なんですけど、感染源はわかってないのに、案の定「いろんな男と飲み歩ってるからね」とあっという間に広がっちゃいました。しかも、男性社員2人も陽性ってことになったものだから大変です。「やっぱりねえ」とまるで3人が三角関係みたいな話になって…。感染した彼女とは、トイレ、給湯室、休憩室なんかは一緒に使ってたわけだから、私も感染してるかも。感染も怖いですけど、社内のこの雰囲気に耐えられるか不安で、出社したくありません。

【A】
「男性社員2人も陽性ってことになっている」のにもかかわらず、女性だけが「いろんな男と飲み歩ってるからね」と「あっという間に広がっちゃいました」「「やっぱりねえ」とまるで3人が三角関係みたいな話になって」いて、あなたは「コロナ感染より社内のこの雰囲気に耐えられるか不安で、出社したくない」と言ってのご相談です。

その他、「“どこでうつったの?”って、ひそひそやられるのは分かってる」とか、要点になっている言葉を取り出しただけで、あなたの会社の古くて陰湿な体質が伝わってきます。そもそも「社内で誰が最初の感染者になるかって、ずっとささやかれていた」と冒頭にあるのだっておかしいでしょ?

今、こんな状況で、どこで誰が感染してもおかしくないし、保健所ですら感染経路を追えない状況になってるんですよ。どんなウイルスなのかだいぶ解明され、マスクをして三密を避けること、十分な喚起を行うこと等、徹底するよう繰り返し政府や多くの首長からメッセージが出されています。とは言え、「まん延防止等重点措置」を出し、飲食店に夜8時までの営業時間の短縮要請されましたが、十分とは言えない支援金に深夜まで営業を続けている店があったり、長引く自粛生活に耐えきれず繁華街の人出が増加したりしています。

日々の感染者数も減るどころか、むしろ増加傾向で、爆発的な感染者増が心配される中、3度目の緊急事態宣言も視野に入ってきてしまいました。ワクチン接種も思うように進まず、摂取率は他国に大きく後れを取っており、国民はおろか、摂取をになう医療従事者にさえ行き渡っていないのが現状です。小池都知事は、スーパーでの買い物は3日に1度、企業はリモートワークを中心にし、都外の方は都内に来ないでくださいと訴える始末。医療従事者の方は「医療崩壊は始まっている。コロナ以外の入院患者は受け入れられなくなりつつある。救える命も救えない」と悲痛な表情で訴え続けています。

世界中が未曾有のウイルス感染に襲われ、一致団結して当たらなければならない時に、「いろいろな男と飲み歩ってるから」などと言っている場合ではありません。あなたも「濃厚感染=男女の深い関係」と勘違いしていませんか?換気が不十分な狭い室内に一緒にいるだけで濃厚接触です。決して身体と身体が触れ合うことではないのです。
はっきり申し上げて、会社の雰囲気が古くて陰湿なだけではなく、あなた自身の感覚が古くて陰湿なんです。まずご自身の意識改革をしてください。そして、もし会社の中に同じような意識の人がいたら、「あなただって、いつ、どこで感染するか分からない。感染してしまった人を励ましましょう!」と伝えでください。

(文:大関洋子)