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■分かってるつもり?男と女の胸の内■
この連載は、「浦和カウンセリング研究所」で扱ったカウンセリング、相談を基に構成されたQ&Aで、わかりやすいよう脚色された部分があります。
主に浦和カウンセリング研究所所長 大関洋子が執筆し、大関行政書士事務所が監修しています。

■大関洋子プロフィール■
(浦和カウンセリング研究所所長/NPO法人日本カウンセラー連盟理事長/臨床発達心理士/心理カウンセラー/上級教育カウンセラー)
1941年生まれ。高校で国語、音楽を教える。2002年、浦和カウンセリング研究所を設立。結婚、出産、男女の共生等の話題を社会に提起。新聞、雑誌、TV等、連載、出演多数。 教育問題、夫婦・家族の悩み、職場での悩みなど、年間のべ1,000人以上のカウンセリングをこなす。
著書に「この子たちを受けとめるのはだれ?」(文芸社)、「素敵なお産をありがとう」「セクシュアルトークで一家団ランラン」等。

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2021/10/11(月)
第218回【夫婦編】「夫婦別姓問題で溝が…」
【Q】
夫婦別姓問題って政治の世界で長い間話題に上っているみたいですけど、全然進みませんよね。国会で議論が進んで民法改正なんてことになれば、だんだん世の中もそれに慣れていくんでしょうけど、政治がけりをつけられないんだから、国民だっていろんな人がいてひとつの方向には進みませんね。誰がどう思ってようと他人ならかまわないんですけど、うちは夫と私で意見が真逆なんです。私が別姓支持派、夫が反対派。こういう問題ってやり合いになるとどんどんヒートアップしちゃって、収まらなくなっちゃうんです。私は、別姓を名乗ることで、女性が一人の人格として認められて、絶対差別が減るって思ってるんですけど、夫は「別姓になったら家族としての一体感がなくなる」っていうんです。私が思うに、夫は女性が差別されてることなんてまた気にしてなくて、今まで通り男の自由に家庭も社会も動けばいいと思ってるんでよ。今だって夫に言いたいことはいっぱいあるけど、この溝が埋められないとこれから溝がどんどん深くなっていずれ離婚なんてことになっちゃうんじゃないかって不安です。

【A】
一般の人々が「姓」を名乗るようになったのは明治時代に入ってからです。それまでは姓を名乗っているのは貴族とか武士とか身分の高い人だけでした。庶民は自分が耕作している土地の所有者から恩賞として氏名(うじな)を貰ったり、地区の共同体意識を高めるために自分たちで土地になじむ名称(村田とか岡山とか川上とか)を名乗ったりはしていました。明治に入って1876年の太政官指令で、まず導入されたのが「夫婦別姓」で、「妻は実家の姓を用いる」と定められました。その後1898年に施行された民法では「夫婦は家を同じくすることにより、同じ氏を称する」とされたことに始まり、100年以上続いています。

結婚するには夫婦のどちらかの姓(名字)を選び、一方はそれまでの姓を捨てなければならないということは日本では当たり前の仕組みですが、現在の世界の先進国では実は日本だけの特異な法律です。だから日本人と外国人の婚姻では別姓を認めているのですが、日本人同士の婚姻には認めていないのです。日本では96%の女性が結婚して夫の姓を名乗っています(厚労省2016年)。

結婚しても仕事を続ける女性が増え、姓を変えることによる不便、不利益、夫の「家」に「嫁に入る」という従属的な差別感などから、姓を変えなくても結婚できる「夫婦別姓」も選べるようにしようという議論が社会的に活発になっています。「選択的夫婦別姓制度」と呼んでいます。「夫婦別姓を認めない」民法の規定について最高裁が「合憲」としてからすでに3年も経ちます。その間、あなたのような方たちから「別姓」を求める裁判が相次いでいます。地方自治体の議会を通じて声を上げる活動も神奈川県をはじめ請願書が47都道府県議会から提出されています。あなたの夫君が言う「別姓は家族の一体感がなくなる」という意見は、「別姓」になっている世界の国々でも、反対する人たちから出されていた意見です。他にも「親子で名前が違うと子どもがかわいそう」とか「結婚制度が弱体化する」とか、反対の意見もあります。

夫君の「別姓になったら家族としての一体感がなくなる」という意見はまさにあなたの思う通りで「女性が差別されていることは気にしないで、今まで通り男の自由に家庭も社会も動けばいい」という考えが夫君に無意識にあるのでしょう。「結婚制度」そのものについて考えてみてほしいです。
「事実婚」は別姓ですが、家族の絆が弱いでしょうか?むしろ夫婦2人が熟考してその型をとって堅く結ばれているかもしれません。超党派で「別姓」を支持する議員も多くなっています。このまま「離婚」へ行く前に女性差別の根本を夫と話し合うことをおすすめします。
(文:大関洋子)

2021/09/27(月)
第217回【恋愛編】「すぐに実家の話になる」

【Q】1年前から社内恋愛中です。コロナ禍前から知っているので「付き合ってくれない?」って言われた時、躊躇なくOKしたんです。付き合い始めて3ヶ月くらいしたころ、「実家に行ってくれない?」って言われました。感染者数が増えていた時だったんで「今は無理じゃない?」と言って断ったんです。その後も感染者数がちょっとでも減るとすぐ「実家」の話が出ます。それって、結婚を前提ってことですよね。付き合って3ヶ月くらいでそんなの変じゃないですか。私、25歳だし、付き合って3ヶ月くらいじゃ結婚なんて考えないですよ。以前付き合っていた彼にも、3ヶ月くらいで「実家に」って言われました。お互いに遊びって割り切って付き合ってる男性はそんなこと言わないんですけど、真面目そうな男性ってみんなそうなるんです。「実家の話」が出るまでは、いい感じって思っていても「実家の話」が出た途端、すーって気持ちが冷めちゃうっていうか…。すぐに「実家の話」になる人って、お母さんとの距離が近そうですよね。私の方から「そろそろ実家に」って言うまで実家の話をしない人がいいかなって思うんですけどどうですか?

【A】あなたのご心配はもっともで、「すぐ“実家の話”になる人って、お母さんとの近そうですよね」とおっしゃっているのは正解です。付き合い始めて3ヶ月くらいで「実家に行ってくれない?」ということは、これもあなたがおっしゃっている通り「結婚を前提ってこと」です。だから「実家に行ってくれない?」という彼の言葉はプロポーズとまでとは言わないまでも、「実家」に「こんな素敵な女性と出会えてお付き合いしてます」と自慢したいってことでしょう。さすがに「お母さ〜ん、この人と付き合っても大丈夫か見て〜」という意味ではないと思います。もしそうだとしたら、即お別れした方がいいでしょう。

自慢の女性を母親をはじめ家族に紹介して、「もしかしたら結婚するかも…。そしたら皆とも家族になるからよろしくね」という非言語の意味が充分感じられますよね。まあ3ヶ月が長いか短いか、会った途端にビビッとくる出会いや1回のお見合いで結婚を決める人たちがいると思えば、1回別れて5年後に再開して結婚したという人たちも何人も知っています。じっくり品定めしているうちに嫌になって別れたり、違う人が好きになったりもしますし、恋とは気づかず、どうもこの人とぶつかることが多いなあと思っていると、ある時「あれっ?これってもしかして…」と気づいたりもします。要するに人を好きになるのに時間や形はないってことです。

それより問題はあなた、あなた自身の考え方にありませんか?1番問題なのは、あなたがお互いに遊びって割り切って付き合ってる男性はそんなこと言わないんですけど、真面目そうな男性ってみんなそうなるんです」と言っていること。「25歳だし」とも言っていますが、男性との出会いをすべて結婚に結びつけないとダメというわけではありませんが、あなたの「出会い観、恋愛観、結婚観」にとても違和感を感じます。人を「本当に愛する」時に、年齢も境遇も何も関係ないと思いますよ。

「遊びって割り切って付き合う男性って」と言っていますが、あなたも「遊びって割り切って付き合う女性」なんですよね。「遊び」と「結婚」って割り切れるものだと考えているあなた。人との出会いやコミュニケーションの深さや暖かさ、真の喜び、感動は、一つ一つ真面目に取り組んでこそ、味わえるものだと思います。この際、素敵な恋愛小説や映画などにたくさん触れてみてください。
(文:大関洋子)

2021/09/21(火)
第216回【職場編】「職場で彼氏ができない」
【Q】
コロナ禍はいつ終わるんですかねえ…。ワクチン接種が進んでも、感染対策はこれまで通りって話だし、日本人は欧米人みたいにワクチン打ったらノーマスクみたいなことにはならないと思うんですよ。家庭内とか女友達とかと食事をする時なんかはマスクは外しますけど、職場でマスクを外すのはトイレでメークを直す時くらい。自分のデスクでマスクを外すなんて絶対できないし、会話だってなるべくメールでって指示が出てるので、社内は“シーン”です。コロナ前からお付き合いしてた人達はいんですけど、これからお付き合いしたいって思っても、「誘えない」「誘われない」で、できないんです。なんとか2人で会話ができたとしても、マスクをしてるから表情もわからない、複数で飲みに行ったり遊びに行ったりもできないから、深く知り合えなくてどういう人かもよくわからない。万一、感染リスクの高い遊び方をしている人だったらって思うと、近づくことすら怖いんです。こんな状態がこれからも続くと思うと何年も先まで彼氏ができないんじゃないかと思えて不安になります。

【A】
新型コロナウイルス対策分科会の尾身茂会長は、9月15日の衆院厚生労働委員会での尾辻かな子議員への答弁で、新型コロナの感染について「一生懸命ワクチンを接種してもゼロにすることはできない。ウイルスとの戦いは続く」と指摘し、その期間については「正確には神のみぞ知ることだが、2、3年プラスαかかると思う」と述べています。また、長妻昭議員に第6波の可能性について問われ、「ワクチンで逆に安心感が出てきて、感染対策を緩めると、結果的に感染拡大する」と指摘、「緩むことが、冬の感染拡大の一番のリスク」と答えました。

あなたが冒頭、「コロナ禍はいつ終わるんですかねえ…」と嘆いていますが、それについては専門家でさえ「正確には神のみぞ知ること」と言っているわけです。とすると、新型コロナが季節性インフルエンザのような扱いになることがあるとしても、少なくとも数年は待たなければならないということでしょう。
そこであなたにお尋ねしたいのですが、今、本当に彼氏がほしいのですか?あなたはコロナでマスクをしていて表情がわからない、社内はメールで“シーン”としている、飲みにも行けない、だから深く知り合えない、感染リスクの高い遊び方をしている人だったら怖い、などなど、「誘えない」「誘われない」理由を述べています。私にはコロナ禍で抑圧されたストレスから新しい恋人探しに向かっている気がします。

コロナ禍前にお付き合いしていた人はいなかったんですか?コロナ禍でその人の考え方、大げさに言ったら人生そのものも変わった可能性もあるので、もう一度関係を見直してみるというのもひとつ。どうしても新しい出会いをということなら、目を見て相手の気持ちを理解する努力をしてみるというのもひとつ。
昔から「目は口ほどにものを言う」と言うように、人の目は時に言葉よりも感情を表現することがあります。人間に近いゴリラやチンパンジーですが、どちらも目に白目がないということをご存じですか?人間にははっきりと白目がありますよね。

人は太古の昔から一族で食事をしました。その時「相手の目がどこを見ているのか、自分の食物を狙って攻撃的に食物を見ているか、それとも友好的に私の目を見ているのかわかるように、白目を大きくさせた」と京都大学前総長の山際寿一先生は話されています。今回のコロナ禍について「人間はいつもこうした変化の中で新しいコミュニケーションのあり方を身につけて変化してきた。今回もそれができるはずだ」とおっしゃっています。言語よりも非言語の方が気持ちを表現していることはよくあること。あなたも新しいコミュニケーション手段を身につけてみてはどうですか?

ただ、私はコロナ禍において、それほど彼氏が必要ですか?とあなたに問いたい。まだまだ先の長いあなたの人生にとって、彼氏を作ることだけが大切なことではないはずです。今、あなたが様々な制約の中で精一杯生きること、それが最も大切なことではないですか?その結果として、精一杯生きているあなたにふさわしい彼氏が必ずやできることでしょう。コロナ禍は、永遠に続くわけではないと思いますよ。
(文:大関洋子)

2021/09/10(金)
第215【子親編】「子どものことだけがプレッシャー」
【Q】
結婚して2年です。夫の実家には、結婚前から何度か伺わせてもらい、とても良くしてもらっています。初めてお会いする時はすごく緊張したんですけど、すぐ打ち解けられて、最近ではお邪魔するのが楽しみになりました。ただ、1つだけ気が重くなることがあります。子どものことです。夫には弟がいて、2人のお嬢さんがいます。義父母は2人の孫をすごくかわいがっています。なので、妊娠するまで大きなプレッシャーを感じていました。妊娠がわかった時、妊娠のプレッシャーからは解放されたんですけど、今度は性別です。先日の検診で、女の子だということがわかり、両親に報告したんです。お義母さんから「ヤッターッ!」ってLINEが返ってきました。素直に取れば、「女の子で喜んでくれてる」ってことになるんでしょうけど、私には私に気を遣ってくださっているお義母さんの気持ちがわかります。私も夫もどちらでもいいと思っていたんですけど、夫は「俺、娘の結婚式で涙が止まらなくなりそう」と顔をくしゃくしゃにして言っています。夫は女の子が良かったのかな?それぞれの反応を素直に受け取ればいいんでしょうけど、素直に受け取れない私がいます。子どものことがこんなにもプレッシャーになるとは思いませんでした。

【A】
夫にも愛され、夫の両親にも良くしてもらい2年。何の不満もなさそうなあなたの結婚生活ですが、なんと「子どものこと」でずっとプレッシャーを感じていたんですね。義父母は決して「早く孫が見たい」などと言う人ではないようですが…。

あなたは、義弟夫婦に2人の女の子がいて、その孫を義父母が「すごくかわいがっている」だけで、妊娠するまでは「早く妊娠して孫を見せなきゃ!」と思い、プレッシャーだった。そして2年目、やっと妊娠できて、そのプレッシャーから解放されたと思ったのもつかの間、赤ちゃんが「女の子」とわかった時の義母や夫の反応に悩んでしまっているんですね。義母の「ヤッターッ!」は「私に気を遣っている?」と思い、夫の「娘の結婚式で涙が止まらなくなりそう」というくしゃくしゃの顔を見ては「夫は女の子が良かった?」と葛藤しているあなた。そしてついに「それぞれの反応を素直に受け取れない私」と悩んでしまっています。

確かに、妊娠・出産に関わる身体機能は女性特有のものですから、それに関する問題は、ある種「神話」のような根深さを持っていて、「私の責任?!」と私たち女性の心に迫ってきます。しかし、考えてみればおかしな話で、「妊娠」も女性だけで出来ることではなく、その後の赤ちゃんの性別も女性が決めることは出来ません。要するに、2年間、そして今もプレッシャーを感じている「妊娠」も「赤ちゃんの性別」も、「あなたのせい」ではないんです。

とは言っても、あなたの「プレッシャーは収まらない」と言いたいですよね。結局のところ、あなた自身の「自己肯定感」のなさが大きな原因なのです。おそらく、幼少期から頑張って生きてきたあなたは、父母から「OK!」「それでよし!」となかなかほめてもらえず、「もっと!」「もっとできるでしょ!」と期待されて育った。だから今、周りの人のほめ言葉を受け入れづらくなっています。「アダルトチルドレン」と言われている傾向があるのかもしれません。

今、あなたの周りにいる人たちは、ありのままをあなたを受け入れてくれる人たちのようですから、素直に周りのほめ言葉を受け入れられるよう力を抜いてみてください。
(文:大関洋子)

2021/09/07(火)
第214回【親子編】「男の子だったら…」
【Q】
コロナの感染拡大で、医療現場が逼迫しているというニュースが毎日流れています。防護服に身を固めて治療に当たっている医師や看護師の皆さんには、私たちは感謝しかありません。政府や地方自治体の力で少しでも給料を上げてあげてほしい、そんな気持ちでニュースを見ています。今年の春、孫が大学の看護科に入学したことも影響しているのかもしれません。孫は人と関わることが好きなので、看護師とか保育士とかになりたかったみたいなんですけど、経済的自立のことを考えて看護師の道を選んだみたいです。シングルの母親が保育士で、2人の子どもを育てているんですけど、祖父母に頼らないと生活できない状況なので看護師を選んだのかなあとも思います。これまであまり勉強してこなかった孫が、やっと本気で勉強する気になったみたいなので応援してやりたいんですけど、正直言って、こんな状況でなぜ看護師?という気持ちがないわけではありません。こんな時だからこそ、応援してやらなきゃダメなのはよくわかっているんですけど…。男の子だったらもっと広く進路を考えられただろうにって思うんです。

【A】
ご相談者のあなたは、お祖母様でしょうか?まったくおっしゃる通りなのですが、だからこそ、父親のいないお孫さんのために精一杯長生きして応援し、あなたの生きている間にこのジェンダーギャップを世界からなくしていただきたいです。

昨年から続くコロナ禍で女性が失業したり、女性の家事育児の負担が大幅に増えたりしています。「リスペクトイーチアザー」社の代表で、「未来子育て全国ネットワーク」の代表でもある天野妙さんは、「現場で感じるジェンダーギャップは“気絶級”」とインタビューに答えて言っています。

近年、男性の家事育児に抵抗がなくなりつつあるとはいえ、まだ男性の家事育児は「手伝う」という言葉に表されるように、「当事者」という感覚がありません。男性はあくまで「手伝う人」なんです。内閣府の調査でも、男性が1日の家事に使う時間は家事17分、育児49分、買い物16分、看護介護に至ってはわずか1分となっています。元々、歴史的にも介護や看護は「女の仕事!」と決まっているかのように夫の両親の介護看護、時には夫の両親の兄弟姉妹の介護や看取りまでやってきました。

アフガニスタンに駐留してきた米軍の最後の部隊が8月30日深夜に首都カブールから撤退したというニュースが流れました。女性の権利を認めないと言われるタリバンも、正当な国家であることを世界に認めさせようと、今回は「人権への配慮」をアピールしてはいますが、国営テレビではすでに多くの女性キャスターたちがやめさせられた、外出にはブルカ(肌を隠すための布)で全身を覆わなければならなくなるのではないかと、ブルカを作る布が5倍ほどに値上がりしても売り切れているなどと報道されています。世界中にジェンダーギャップに苦しめられている女性がたくさんいるのが現実なのです。

さて、お孫さんですが、この状況下で看護科に入学されたとのこと、経済的自立のことを考え看護師を目指したということであれば、ジェンダーギャップを何とか乗り越えようという感覚をお持ちなのでしょう。

あなたはどうでしょう?「こんな状況でなぜ看護師?」というお気持ちがおありのようですが、コロナ禍で医療現場が疲弊していること、感染リスクが高いことなど、お孫さんのことを心配なさってのことと思います。「男の子だったらもっと広く進路を考えられた」ともおっしゃっているので、ジェンダーギャップについての問題意識もお持ちのこととは思いますが、心の奥に「そんなに大変な仕事に就かなくても結婚して主婦になればパートでいいんだから」というお気持ちがおありではないですか?お孫さんが持っている使命感、ジェンダーギャップに対する抵抗など、よく理解してあげてしっかり応援してあげてください。

(文:大関洋子)

2021/08/17(火)
第213回【夫婦編】「自分の中に爆弾を抱えている私」
【Q】
コロナ禍のオリンピックが終わりました。政府の言う「安心安全な大会」が実現したかどうかは、立場によって受け止め方が違うでしょうけど、大会関係者の陽性者数は、想定の範囲内ということだったみたいですね。でも、繰り返し聞かされる「安心安全」が「オリンピックが安心安全で開催できるなら、俺たちだって感染対策をしっかりすれば出歩いてもいいんだ」というメッセージになってしまって、感染爆発になってしまった気がします。そんな中でも、私は「感染対策をすれば出歩いてもいい」派、夫は「感染対策をするしないにかかわらず外出自粛」派。この考えの違いってけっこう大きいんです。毎日家事のために外に出なくてはならない私と仕事以外は外出しなくてすむ夫では、出歩くということの意味が少し違う気はしますけど、夫は私が百貨店に買い物に行くのも気に入らないらしく、買い物の袋を見つけると何時間も嫌みを言い続けるんです。私は私なりに自粛してるつもりなのに、夫があまりにも嫌みを言い続けるので、先日とうとう私の気持ちが切れて、壁にグラスを投げつけてしまいました。その破片が夫の腕に当たって出血してしまったんです。夫が怪我をしたりすることは私の本意じゃないですけど、夫の物言いは我慢が出来ないので、自分の中に爆弾を抱えているようで、毎日が憂鬱です。

【A】
コロナ禍の「外出自粛」に対する考えの違いが「けっこう大きい」とあなたは言っています。今までも、今回のコロナ禍での外出自粛のことのような何か「大きな考え方の違い」が夫との間にありませんでしたか?そして考え方の1つの「癖」として「〜しなくてはならない」があるようですね。「毎日家事のため外出しなくてはならない」というような…。

私たち人間には一人ひとり違う考え方や感じ方があるのは当り前ですが、その考え方は「人それぞれの思い込み」に基づいています。ですから、「世界はその人の思ったように見えている」のです。「外出自粛」で夫と「大きな違い」があり、夫が百貨店の袋を見つけて何時間も嫌みを言い続けるのも、「夫の思い込み」の癖です。

夫はあなたが百貨店に行けば、かなり高い感染リスクを持ち帰ると思い(これは夫の思い込みだけではなく数値的にも実証されていますが)、そのことに対し「何時間も嫌みを言え」ばあなたが反省するか、恐れ入って、百貨店に行くのを止める、と考えているのです。これは夫の思い込みです。そして究極のあなたの思い込みは「夫の物言いに我慢できない、その時は物を投げる」というものでした。その結果、割れたコップの破片が夫の腕を傷つけてしまったわけです。

それが2人の「大きな考え方の違い」を歩み寄らせたとは到底思えません。あなたは「自分の中に爆弾を抱えているようで毎日が憂うつ」と言っています。先ほどのように、何か事が起こるとすぐ「〜しなければ」と思ってしまう考え方のことを「自動思考(スキーマ)」と言います。これは幼少期の体験の中で習慣化した考えが、何かにつけて自動的に出てきてしまうことを指します。自分の物の見方や考え方、感じ方は自分で選択しているものですから、どの感情や考え方を選択するか決定しているのは自分なんです。
そしてどの感情、どの考え方を選択するかによって行動が変わります。行動が変わると人生が変わります。あなた自身が世界を、物事をどう捉えたかで自分の人生を変えることができるのです。

もしかするとあなたは「アダルトチルドレン」と呼ばれる、幼少期に厳しい父か母、又はそれに代わる養育者によって、素直に自分の思いや考え、感じ方を言えず、自分でやりたいこともできずに親の顔色を伺っていたのかもしれません。その頃の考え方、感じ方、行動の癖が自動的に大人になった今も出てきて、周囲に起こる悪いことだけに注意を向けていたのかもしれません。
このことをキッカケに、ご自分の内面に向き合ってみてください。
(文:大関洋子)

2021/07/26(月)
第212回【恋愛編】「優しさは自分自身に対する優しさだった」
【Q】
コロナの感染拡大で、行動に制限がかかってから1年半になりました。こういう時って関係を試されますよね。関係が深まることもあれば、壊れることもある。彼とはコロナ前に2年半、コロナ禍で1年半も付き合っているので、期間だけ見ればいい関係にも見えるけど、コロナ禍で意識の違いがはっきりしてきちゃって…。彼は感染に対して無頓着なんです。マスクはしてますけど、外飲み、食べ歩き、会食、何でもあり。「もっと注意してよ」って言ったんですけど聞き入れてくれなくて。彼にそういうところがあるのは感じていたので、ある程度は許容してたんですけど、どうしても受け入れられないのが、「俺たちは、感染したって重症化することは稀なんだから、コロナなんて気にすることないんじゃない」っていう考え方。彼は、高齢の方たちは亡くなっても自分に影響がなければいいって思ってるんです。結局、それって私に対しても同じようってことですよね。これまで彼は優しい人だと思っていたのでショックでした。彼の優しさは自分自身に対する優しさだったんです。この気持ちを彼にぶつけて、何とかいい関係でいようと思ったんですけど無駄ですよね。

【A】
もう、あなた自身で答えを出していらっしゃいますよね。「この気持ちを彼にぶつけて、何とかいい関係でいようと思ったんですけど無駄ですよね」と。
まったくその通りです。コロナ前2年半、コロナ禍で1年半、4年かかって、しかもコロナウイルスが世界中に蔓延して、やっと彼の本質がわかったということですね。おっしゃる通り「彼の優しさは自分自身に対する優しさ」です。「高齢者の方は亡くなっても自分に影響がなければいいと思っている」、「それって私に対しても同じ」。あなたはショックを受けながらも現実をしっかり見て、しっかり受け止めています。その態度、とても立派です。「人を愛すること」の本質を今まさに発見されています。

残念ではありますが、4年半かけてそれを学んだと思ってください。もう一分一秒ももったいないので、今日にでも彼に別れを告げて、新しい人生を歩み出してください。「彼を優しい人」と思っていた自分の感覚を学び直したあなた。今度こそはきっと「本当に優しい人」に出会えると信じています。

アメリカの小説家、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」をまだお読みでなかったらお読みになることをお勧めします。貧しいカップルのクリスマスの贈り物のお話です。デラはジムに、父親の形見の金の懐中時計に付けるプラチナの鎖を贈りたいと少しずつお金を貯めてきました。ジムは、デラの長く美しい髪にぴったりのべっ甲の櫛を贈りたいと思っていました。けれど、どうしてもお金が足りません。ご存じの方も多いと思います。クリスマスの日、デラはジムにプラチナの鎖を、ジムはデラにべっ甲の櫛を贈ったのです。彼女は、その長く美しい髪を売り、彼は父の形見の懐中時計を質に入れて。

もっと身近にも「本当の優しさ」をテーマにした小説やお話、映画はもちろんですが、歌の歌詞などにもはっとするような言葉が出てくることがありますよね。藤原さくらの「Soup」(作詞は福山雅治です)やヒルクライムの「春夏秋冬」等々。もっともこれらは自分勝手に述べているのではなく2人で共有できていればという前提ですが(笑)日本昔話の「泣いた赤鬼」は小学1年生の教科書に載っていました。浜田廣介が民話を題材に書いています。「ごんぎつね」も「本当の優しさ」を教えてくれます。

4年に渡る「恋愛の終わり」をコロナ感染への彼の態度からショックを受けて決めようとしているあなたへ、いくつかの歌やお話を贈ります。
(文:大関洋子)

2021/06/21(月)
第211回【職場編】「ワクチン接種は合コンのため?」
【Q】
職域接種が広がって、私の職場ももうちょっとで接種ができるかなというところまで来ました。久しぶりに明るい雰囲気になって、接種した後の話題で持ちきりです。旅行のこと、ずっとできなかった歓送迎会や忘年会、新年会、お花見…。そんな中でもやっぱり合コンが1番かな?みんなの話を聞いていると「ワクチン打てば合コンやれるよね」という人が多いように思います。気持ちはわからないじゃないですけど、ワクチン打つのは合コンやるためじゃなくて、「感染しない、させない、広げない」ために打つんだと思うんですよ。だから私は、そういう人たちには批判的な立場かな?アレルギー体質っていうこともあって、私はワクチンを打たないつもりなんです。でも、職場が合コン一色になっていく中、打たない私は当然仲間に入れませんよね。コロナ後はますます結婚相手探しに夢中になる人が多くなりそうなので、これからの人間関係に不安を感じています。

【A】
「職域接種、準備大詰め」「職域接種スタート ワクチンを職場などで打つ職域接種が始まった。政府は21日開始としていたが、準備が整った全日本空輸は13日から、日本航空や読売新聞社は14日から前倒しして始めた」(6/15朝日新聞)「ワクチン接種加速 首相“勝負した”五輪ありき」(6/18同)「職場、大学…方法が多様化 接種ペースを加速させるため、21日から本格的にスタートする大学や企業での接種 自治体が発行する接種券がなくても受けられる」(6/15同)など、このところ職域接種の記事が毎日紙面に踊っています。

そして接種を急ぐ政府には、何とか五輪を安心安全に行いたいという思いがありますし、大学では対面授業を1回もせず学生から訴えられる事例もあり、企業には何とか経済を円滑に回したいという強い思いが見えます。

一方で、あなたのようにアレルギー体質の人で「ワクチンは打たないつもり」という人の中には、まるで戦時中に兵役を拒否した非国民のように周囲から見られていると訴える人もいます。朝日新聞の川柳投稿欄に「接種拒否 兵役忌避という空気」というのがありました。また「酒提供は? じれる飲食店」「酒提供 自治体判断割れる 埼玉一人飲み 都は対策決めず」とありました。

ワクチンを打つ目的は、まったくあなたの言う通り「感染しない、させない、広げない」です。あなたのようにまっとうな考えの人に出会って、私は今、とても感動しています。本当なら、あなたの考えがまともで「飲んで合コン」なんてもっての外。そんな雰囲気になり、変異株による感染が広がり、医療現場が再び逼迫し、入院できる人を選別する命の選別が始まってしまうことが心配です。

政府は、「専門家の意見を聞いて」と言っていますが、尾身先生は、自分たちの意見を聞いてもらえていないという感じに受け取れるコメントを出していますよね。ワクチン接種の目的も、それぞれに急ぐ理由は違っていて「五輪決行のため」であったり、「経済を円滑に回すため」であったり、あなたが心配するような「合コンをするため」であったりと、本来の目的からずれています。

15日付けの新聞の中面に「職場でワクチン接種 考慮することは」という見出しで、最後に小さく「希望しない人に配慮した方式で」とあり、あなたのようにアレルギー体質で「目的が違う」と打たない人にも不利にならないようにと釘を刺しています。ぜひ、あなたのような方に声を上げてほしいところです。
(文:大関洋子)

2021/06/07(月)
第210回【子親編】「外出自粛で義父の様子が…」
【Q】
5年前から夫の両親と同居しています。お義父さんとお義母さんはとても仲がよく、コロナ前までは私たち夫婦ともとてもいい関係でした。80歳に近い両親なので、コロナ禍で1年以上の外出自粛を強いられ、2ヶ月に1度は行っていた温泉旅行も、昨年秋に行ったきり。義母は私と買い物に行ったり、たまにはお友達とお茶をしたりしているので、以前とさほど変わったところはないのですが、義父の様子は、ここ3ヶ月くらい明らかにおかしいんです。私が洗濯をしていると私の気づかないうちにヌーッと後ろに立っていたり、お風呂に入ろうと洗面所で服を脱いでいると突然洗面所のドアを開けたり…。もしかすると、私が気にしていなかっただけで以前にもあったのかもしれないんですけど、とにかく最近の義父の様子は気になります。義母が父の方をあまり見なくなったことで、義母との距離を感じ、私との距離を縮めようとしているようにも感じます。コロナが収束して、早く元の父に戻ってくれるといいのですが、まだ先が見えない中、義父にどう対応すればいいのか困っています。

【A】
文学やドラマ、映画によく出てくるテーマですね。それらの中では義父が息子の妻に好意を抱いたり、逆に嫁の方が夫の父を好きになり、相思相愛で関係を持ってしまい苦悶しながら話が展開していくという悲劇仕立てが多いようですが、あなたの場合は「困っている」んですよね。

「文学やドラマ、映画によく出てくるテーマ」ということは、珍しいことではないということ。お義父様が息子の妻であるあなたに興味を持つのは、当然のことと考えてください。あなたは夫がお義父様と似ていると感じたことはありませんか?ものの考え方、趣味嗜好など、DNAはもちろんですが、それ以上に育ってきた環境が人格形成に大きな影響を与えます。例えば、運動好きの両親なら運動好きの子どもに、読書好きの両親なら読書好きの子どもに育つでしょう。家事をいとわない父親であれば、息子も家事を嫌がらない息子に、「おーい、お茶!」の父親なら「おーい、お茶!」の息子に育ちます。(人格形成に影響を与えるのは親だけではないので、必ずというわけではありませんが)

異性に対する好みも然り。父親が家事育児に専念する専業主婦タイプの女性を好むなら息子も専業主婦タイプの女性を、父親がバリバリ働くキャリアタイプの女性を好むなら、息子も同様な女性を好みます。表面的には違っても、深い部分まで観察すると「なるほど」と思えるはず。あなたは、お義父様の好みのタイプなのかもしれません。
それとコロナの問題。

お義母様は「私と買い物に行ったり、たまにはお友達とお茶をしたりしている」とのこと。女性は、幼なじみや同級生、職場の仲間などに加え、家事や育児を担ってきた過程で、地域に多くの友達や知り合いを持っています。それに対し男性(お義父様)は、幼なじみ、同級生、職場の仲間は、たくさんいても、おそらく地域の友達、知り合いは多くはないはずです。

外出自粛を強いられる前のお義父様には「おかしい」ところを感じていなかったようなので、温泉旅行の他にも、おそらくゴルフや囲碁、将棋、写真、陶芸といった趣味をお持ちなのではないですか?けれども、そういった趣味は、身近な地域との関わりが薄いことがほとんど。典型的な男性と女性の違いですね。地域との関わりが薄いとなれば、息子夫婦、お義母様の3人で何とかお義父様が楽しい毎日を過ごせるよう工夫するしかありません。あなたとお義母様の買い物に、何か口実を作ってお義父様も連れて行く、たまには家族4人で感染リスクの少ないところで外食をするなど、積極的にお義父様と関わるようにしてみてください。

最後にもう一つ。
「私が気にしていなかっただけで以前にもあったのかもしれない」とあなたはおっしゃっている。おっしゃる通りかもしれませんが、「変わったのはお義父様ではなくあなた」ということはありませんか?あなた自身の気持ちを振り返り、「コロナ前までは私たち夫婦ともとてもいい関係」とはどんな関係だったのか、考えてみてください。

(文:大関洋子)

2021/05/27(木)
第209回【親子編】「結婚式をやらないなんてあり得ない!」
【Q】
32歳になる息子がいます。一昨年秋、彼女を紹介されました。一人息子なので、私も夫もとても喜びました。昨年秋に結婚式を挙げる予定だったのですが、コロナ禍で今年6月に延期しました。ところが、感染拡大が収まるどころか、ますますひどいことになってしまって。彼女の実家は関西なので、親戚の皆さんの参加は難しい。こちらも参加できる人は限られるし、息子たちの友人、知人の参加も難しい。息子は「入籍は済んでるし、あとの目処も立たないから、さらに延期っていうのもね。コロナが落ち着いたら彼女の両親と食事会でいいかなって思うんだ」と言い始めました。彼女の両親はそれで納得しているとのこと。夫も「息子たちと彼女のご両親がそれでいいなら」と言います。一人息子なので、夫と私にとっても一生に一度の晴れ舞台、そんなのあり得ないと思います。人生の1つの区切りとしてどうしても結婚式と披露宴はやってほしい。私は結婚式があったからこそ夫との今の生活があると思うので、何とか息子たちを説得したいのですが。

【A】
まあ!そうなんですね。
あなたは夫との今の生活があるのは結婚式があったからと思っている。結婚式で皆さんに励まされたりしないと今の結婚生活はなかったわけなんですね?
夫婦の間に何かもめ事とか価値観の違いとかが出てきて「もう!こんな人とは別れた方がいい!」と思った時に、あんなにたくさんの人に励まされ祝福されたのに、ここで別れたら恥ずかしい、みっともないとでも思って、思いとどまったのでしょうか?

まあ、それでつながっている結婚生活もないことはないでしょうが、それでは夫婦間の行き違いの根本的な解決にはならず、あなたも我慢、夫は「諦め」の境地で、ここまで来たのかもしれませんね。大体、息子さん夫婦も「入籍は済んでいる、コロナが落ち着いたら彼女のご両親と食事会でいい」と言い、あちらのご両親もあなたの夫も「息子たちと彼女のご両親がそれでいいなら」とおっしゃっている。それをあなただけが「そんなのあり得ない」と言い、しかもその理由が「一人息子なので、夫にとっても私にとっても一生に一度の晴れ舞台」と言う。

何を考えているんですか?!結婚の当事者の彼女が言うならまだしも、何であなたの「晴れ舞台」なんですか?このあなたの考えこそあり得ません。あなたの「晴れ舞台」はどこか違うところで作ってください。結婚して仕事を辞め、夫と一人息子のために尽くしてきたあなたの気持ちはわからないではないですが、「一人息子の晴れ舞台」を「自分の晴れ舞台」と考えるのは明らかに「勘違い」ですよ。

最近、結婚式や披露宴をやらない夫婦も増えています。ちょっと古い資料ですが、綜合ユニコム「婚礼ブライダル施設インダストリデータ」2010〜2014年の統計では、入籍するカップルの47.8%が「結婚式・披露宴」セットをやっていないそうです。どちらもまったくやらずに入籍だけの場合を「ナシ婚」、挙式だけはやる、家族との食事会だけはやる、写真だけは撮る、その他指輪の交換だけ、パーティーだけなどは、「ダケ婚」と呼ばれています。

経済的負担やコロナ禍で集まる人たちの精神的負担を考えれば、「結婚式・披露宴」セットをやらない、「ナシ婚」や「ダケ婚」がますます増えることも考えられます。
息子さんカップルの賢明な選択を応援してあげてください。
(文:大関洋子)