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せんべいのだるま堂
赤い落款はデザイナーでもある店主の製作しただるま堂のマスコット「ダーマ君」。

可愛いハート煎餅が浮かぶ「あいあいぜんざい」。田舎仕立てのしっかりしたお味です。お持ち帰り250円。

一流割烹で使われる最高級の米酢と、たっぷりのお揚げで仕上げてあります。一個80円はリーズナブル。
さいたま市見沼区大和田町2−1263
TEL:048−685−3865

東武野田線大和田駅より、西に向かって歩いて2分。
大きな看板が目印の煎餅店、『だるま堂』さんを紹介します。

 

店内にはどれも美味しそうなお煎餅が、ずらりと並んでいます。
中でも〈にんにく〉は創業当時からの大看板。青森産の白色六片という品種のみを使った秘伝のタレはどこにも真似のできない最高のお味と古くからのお客様に長く愛され続けています。

他にも定番の〈しょうゆ〉〈のり〉〈ざらめ〉などに加えて〈山椒〉と〈紅しょうが〉はネットを通して全国区で大人気。他店には見られないちょっと変わった、食通も興味をそそられる逸品です。山椒の痺れるような刺激と少し甘味の効いたお味は煎餅通を唸らせます。
一方紅しょうがはどこか懐かしいお味。青のりが入った生地にソース味。乾燥紅しょうがの小さなチョップがくっ付いています。そう、お好み焼きを思い出させるお味なのです。
店主曰く「山椒と紅しょうがはこの時期ビールのお供にも最高!」なのだそうです。

一度お試しになってみてはいかがでしょうか。

 

どのお煎餅も良質のお米を使用して、「お米が香るお煎餅」というだるま堂さんのキャッチフレーズをそのままに、お米の味と風味をしっかり味わえるお煎餅です。

 

だるま堂さんは、煎餅店のイメージにとらわれない商品開発にも力を入れています。

その一つが冷製のおぜんざい。〈あいあいぜんざい〉というハートの素焼きのお煎餅が二つ浮かんだとても可愛らしいおぜんざいです。このハートのお煎餅は、浮かべたばかりはもちろん“カリカリ”ですが、冷蔵庫で何時間か寝かせておくと“トロッ”ととろけて不思議な食感。また、冷凍庫で半分ぐらい凍らせ、ちょっと緩めのシャーベット状にして、かき混ぜて食べるのがどうやら通の食べ方らしいです。

 

もう一つは〈だるまいなり〉という名のいなり寿司。

再び店主の弁をお借りすると「いなり寿司は煎餅と同じ材料で作れるんですよ」…発想の転換とはこのことです。お米と醤油と砂糖と味醂。美味しいお煎餅作りが美味しいいなり寿司に繋がっているとはまさに仰るとおりでした。

〈だるまいなり〉は、法衣をまとって座禅する達磨大師の後ろ姿をかたどった、お揚げがたっぷりのジューシーないなり寿司です。


(文:兵藤)
《2017年8月21日掲載》