そばを一口、そばだけで食べる。2〜3回噛んでみる。香りがあるか、甘みがあるか、そして飲み込む。
『越後屋のおやじの一人言』より抜粋
皆さんにとっておいしいそばとは、どのようなものでしょうか?
越後屋さんで食べるときには、ぜひとも香りも楽しんでください。蕎麦の持つ風味豊かな味わいをお客様に感じていただきたい。その思いを込めて、こねる・切る・茹でる、そして愛情という隠し味の効いた麺には、食べる楽しさがあります。
また、「おやじの一人言」からは、こだわり蕎麦屋の頑固おやじを想像してしまいますか?!実際にお会いすると、とても気さくで、心からそばを愛する店主の横須賀 章利さん。お客様からの質問にも何でもお応えしてくれる、優しい店主。お店の開店から30年を過ぎた今でも、おいしい蕎麦を求めて味・技への探求心が無くなることはありません。
全国のおいしいと言われる蕎麦処を巡る旅も、信州から東北・四国・九州など様々な所に行き、その地域に伝わる文化を学んで来ているのです。
越後屋のこだわりは“食材”にあります。一切の化学調味料を使うことなく、素材自体の持つ、香り・旨みが主役となるよう、最大限の気遣いをしています。そのため、使用する食材は旬のもの、最良のものを選びます。気になるそば粉は、信州八ヶ岳山麗で採れたそばの実を、熱を持たないようにゆっくりと石臼挽きしたものを使用するこだわり。
そんな越後屋のおすすめは「生蕎麦(きそば)せいろ」(900円)。店主のおすすめはやはりこの一品。生蕎麦とは、そば粉のみで打った十割そばの事。職人の持つ技と長年の勘によって、食感・味わいなどに差がでるもので、そばへの想いが込められた逸品を是非ともご堪能ください。
店内にある「おやじの一人言」の文末にあるように、自分の美味しいと思う食べ方を見つけることも、またひとつの楽しみになるかもしれませんね。
食べ方いろいろ、好きなように食べるのが一番おいしいかも。
『越後屋のおやじの一人言』より抜粋