大宮駅東口を出て南銀座通りに入るまさにその場所に「キッチン シューラク」があります。この店は角地にあって、しかも入口がやや狭いので、中の様子が分かりにくくなっています。2階にまで同じ店が続いていると知らない方も多いかもしれません。また、この店が同じ場所で4代も続く老舗であり、立派な洋食屋さんであることはもっと知られて良いと思います。
4代続くというのは、簡単なことではありません。立地が良いだけでは続きません。飲食店として他に誇ることができる料理と地道な経営努力があって初めて可能となります。
4代目マスターは天沼隆史さん。食に対する熱意は並々ならぬものがあります。「食事は人のエネルギーの源です。料理は基本を守ってきちんとしたものをお出しします。見た目だけの料理を出す店もありますが、料理はそのようなものではありません」と天沼さんは語ります。「当店での定番料理には「シェフの手作りハヤシライス」(780円)がありますが、これは自分でソースを時間をたっぷりかけて作っています。ところが、自家製ソースを作る店はおろか、ちゃんとしたハヤシライスを出す店自体が少なくなってきました。」ともおっしゃいます。シェフは自分で手間暇をかけて料理を作ることを心がけています。
立地が立地だけに一見のお客さんが多いかと思いきや、この店は男性の常連客が多いそうです。ただし、シェフは女性にも入りやすいお店造りを心がけています。2階に上がると1階とはかなり違った落ち着いた雰囲気がします。ここなら女性がお一人でも気軽に食事ができますね。メニューにも「女性専用 レディースオムライスセット チーズケーキ付」(930円)などがあります。
2階に入ったら備え付けてある「お客様ノート」をぜひご覧下さい。1997年から始めた「お客様ノート」は既に30冊目に突入しました。これを読むと、この店でお食事をしたお客様とシェフのやりとりが克明に分かります。お店に対する声援がほとんどですが、お客様の疑問、苦情にもシェフがひとつひとつ丁寧に長文で答えています。この店の魅力の一端が伺えますね。