改装にあたっては「岩槻の歴史と文化を感じていただけるお店を目指したい」として、入りやすい雰囲気作りを第一に考えました。
店内はガラス越しに外からも見ることが出来、歴史のある建物だけに暗くなりがちな照明も、最大限に明かりが取れるよう工夫を凝らしています。商品も冷蔵のお菓子以外はケースに入れずに気軽に選べるようにし、1つずつでも手にとって購入できる買い安さが好評です。
そんな「藤宮」では、和菓子を通して日本古来の文化や行事、季節感を感じていただくことを最も重視しています。
看板商品「ひなの里」をはじめ、昔からの伝統を守ったお菓子を常時販売する一方で、季節によって多くの商品が入れ替わり、新商品の開発も常に行われていて、常時40〜50種類のお菓子が並んでいます。
例えば、春のおはぎには粒餡を用い、秋にはこし餡を用いる理由なども分かり易く楽しく教えてもらえるなど、日本文化を学べる和菓子屋さんとして、若いお客さんも増えているそうです。
和菓子と言うと大体同じような商品を想像してしまいがちですが、「藤宮」では変わった(?)新商品も続々生まれています。お饅頭を揚げることでかりんとうのような風味と食感が楽しめる「かりんとうまんじゅう」(1個100円)や、栗を餡で包んでパイ生地で焼いた「くりパイ」(1個168円)など、和洋折衷のお菓子などもあります。
各種詰め合わせも豊富に用意していますので、ぜひご利用ください。
なお、お店の2階では人形作家の作品展示や落語会などを開催しており、今後も建物の造りを活かした様々な展開を企画中です。