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 忍者おすすめの今週のお店
和生菓子 豆の木
地元に愛される菓子作りに、日々励んでいます。
季節のうつろいを表すこだわりの上生菓子(左)と、郷土銘菓の詰め合わせ(右)。
(一財)日本食生活文化財団より、「食生活文化賞 銀賞」を受賞した石川忠久氏(中央)と家族の皆さん。
さいたま市北区日進町2−810
TEL:048−651−5233

熱いお茶と美味しい和菓子が恋しい季節。

今回は数々の埼玉銘菓を世に送り出している大宮日進「豆の木」さんを訪問しました。


JR日進駅から徒歩3分。日進の商店街の中ほどにある、ちょっと懐かしい佇まいの和菓子屋さんです。

日本菓子協会東和会名誉会長であり、一級技能士の石川忠久さんが日進に開業して35年。

地元に愛され、季節の味を楽しんでもらえる菓子作りを信条に、菓子作りに励んでいます。 吟味された材料、こだわりの水、いかんなく発揮された職人の技。 季節に合わせた色とりどりの美しい和菓子の数々にうっとりです。


「リーズナブルな値段を目指しているけれど、材料は良いものを使わないと。そして後は職人の腕だね。」

「美味しい和菓子の基本は、毎朝炊く餡。」

「どんな工程でも決して手を抜かないこと。」


27歳という若さで全日本技術大会 農林大臣賞を受賞された職人の言葉には重みがあります。


さいたま市合併記念に見沼竜神伝説をおしゃれな和菓子にした竜眼『竜眼(るがん)』、盆栽美術館オープンに合わせて考案された『みどり山』。鉄道博物館にちなみ、ごまを使った生地でクルミ餡をくるんで作った『豆鉄道』など、埼玉銘菓として愛されているお菓子はもとより、季節の練り切りや、ご進物にも最適な羊羹も人気です。

現在の一押しは「お福紫花豆(おふくむらさきはなまめ)」。群馬県産の大粒な花豆を使い、手を抜くことなく何日もかけてじっくり煮上げた花豆は、皮も柔らかく中心までしっとりと蜜を含み、何とも言えない美味しさです。

数々の受賞歴を持つ石川さんの作る和菓子をぜひご賞味あれ!

(文:波多野)
《2019年12月16日掲載》