本屋さんへ出向かなくても、、電子Bookで手軽に読書。そんな時代の流れを“便利”という言葉で片付けられますか?そのような“便利”に寂しさを感じている方に朗報♪
古書専門店「金木書店」さんへお邪魔してきました。
店主の金木好夫さんで3代目。祖父が東京の神田で明治末期から大正初年の頃の創業ではないか?その年月は定かではないと金木さんは言います。関東大震災での被災を機に、現在の浦和に移転したと言うから、中山道沿いで商いをして90年を数える“老舗店”なのです。
店内に所狭しと並ぶ(積まれてる?)その本の種類は豊富で、文学・思想・哲学・宗教・歴史・地理・自然科学・美術・書道・音楽・古典芸能・茶道・実用書などなど。特に力を入れているのが、埼玉県の歴史・地理・民族・文化など。
『本は人生を豊かにしてくれる』という言葉を聞いたことがあります。ここでは、古書という宝物と出合えそうです。
また、県内や都内の百貨店が催す古書即売会にも出店をしており、埼玉古書組合の古書市場に参加もしています。さくら草通りで昭和57年から毎月開催している「浦和宿古本市」は、地域でお馴染の風景となっています。(日程はHPをご確認下さい。)
最近では「日本の古本屋」でのネット販売も開始しており、欲しい本や作者を検索して、遠方から来る方も。
もちろん、本の買い取りもしており、お引越しや蔵書の整理の際もご相談ください。出張買い入れも可能です。
「古本」と「古書」。類似したふたつの言葉ですが「古書」には『特に、名ざしで買われるような価値ある古本』という意味もあります。
「どこに出しても恥ずかしくない古書店で、古本屋ではありません。ここは歴史を販売している…」とお客様から嬉しいメールが届いたこともあるそうです。
お店の前には「慈恵稲荷神社」と「二七の市場跡の石碑」があり、かつてこの地が“浦和宿”と呼ばれた宿場町であったことも私達に教えてくれます。人は誰でも『ノスタルジーに浸りたい…』という感情が心のどこかにあるものです。だから古書に惹かれるのでしょう。
新しいものを追い続けている時代に、古い物の良さを見直す心が宿る…そんな古書店に出会えました。