忍者おすすめの今週のお店

「(株)川崎人形」
山車人形
伝統技術と最新技術で制作された圧巻の山車人形。
 
山車人形−制作手順
山車人形の制作工程を見学する事ができます。職人技をぜひ目の前でみてみよう!
 
人形修復
大事な人形を慎重かつ丁寧に直します。あなたの大切な人形も見てもらってはどうですか。
 
(お店の詳細情報地図こちらをクリック!)

さいたま市岩槻区本町5−8−17
TEL:048−757−6721

日光御成街道沿いを車で走るとひときわ目立つ大きな人形が飾られているお店があります。今回は人形のまち岩槻で山車人形の制作・修復を行っている川崎人形さんを紹介します。

山車人形は制作に半年から1年くらいかかります。もちろん物によっては1年以上かかる場合もあります。昔からの製法で頭や手、胴芯などを木材で作成します。胴体は胴芯に竹を麻で組み、10枚以上の和紙を重ね張りして作ります。その胴体へ柿の柿渋の塗り込みと乾燥を繰り返し、納得いくまで施していきます。最後にそれぞれを組立て、衣装をまとって命を吹き込み完成となります。

頭や手などに使用する材料は長野県木曽の貴重な姫小松材を使用。また、竹・和紙・糊なども和物にこだわり、確かな伝統技術と最新技術を組み合わせ、50年は保証できるほどその腕には自信があります。

修復については行政などの地域文化財や神社・町内会・保存会など全国から依頼があり、オリジナルに戻すことをモットーに進めます。内部からの分解修復は先人の技術を垣間見て、後世へ伝えるべく誇りと信念を持って作業しており山車の上や遠目からは見えない部分にも妥協はしません。その技術の高さから、常に3〜4体が修復まちの状態に・・・。

見えない部分の修復はファイバースコープで確認し、オリジナルに近づけるためには一切手を抜きません。仕上がりサンプルを見ることができるのはもとより、製作・修復状況をフェイスブックなどで段階的にアップしています。お客様が安心できるのは、守るべき伝統の技と近代の技術も取り入れた職人技の証。

「まつりでなんかいい企画ないかなあ〜」と考えている方にはレンタルもできます。ぜひ地域のまつり・イベントなどで日本の伝統を披露して下さい。

もちろん山車人形以外にも3月・5月人形、正月飾り(羽子板等)も製造。そして木材・樹脂・金属プレートなどへのレーザ彫刻加工も行っているのでお子さん・お孫さんへのお祝いにはピッタリ!

また、ひな人形などの修復も行っていますので、大事な人形に汚れや傷がついてしまったらぜひご相談してみてはどうでしょうか。

(文:兵藤)

《2012年3月26日掲載》

「マイタウンさいたま」