「ほんの五十年前、日常着として着られていた『きもの』が、なぜ習うほど難しいものになってしまったのでしょう。」
「進歩と繁栄の陰で置き忘れたものをもう一度見つめ直したい。」
との思いから、「日本一の技術を目指して」をモットーとし、15周年を迎えた「彩きもの学院」。
首都圏10校で約1,600名の生徒さんが着付けからはじまる「きもの文化」を学んでいます。
カリキュラムは非常に幅広く、初めての方には教材費5,900円はかかるものの受講料無料で着付けの基礎が学べる「入門」コース(2ヵ月全8回)がありますが、そこからも様々なステップアップコースが用意されています。
本格的なコースのスタートとなる「基礎科」は着付けをトータルに学ぶ方のためのコースで、普段着から礼装までのきものの着付け、帯結びや、他の人に着付ける技術などを習得します。
「研究科」では更に高度な技術を追求するとともに、広く日本文化にも触れます。
そして、「経営科」は生徒に教えるための技術や教室運営を学ぶコースとなっており、最終課程の「きもの大学」は着付けのプロフェッショナルを育成するためのコースで、「基礎科」から「きもの大学」まで終了すれば、「彩きもの大学 卒業証書」が授与されます。
知人の外国人から「日本人はなぜきものを着ないのか?」と言われたことがきっかけで通い始めた方など、20代(18歳からOK)から70代まで幅広い年齢層の女性が一緒に学んでいます。
楽しく学ぶための工夫も随所に盛り込まれ、コースによって紅型染めの実習やお茶会などもカリキュラムに取り入れています。
また、きものを着ての「おでかけ会」などのイベントも開催し、歌舞伎や能の鑑賞会などを定期的に実施しています。
生徒として学んでいた方がきものの奥深さに触れ、「経営科」を経て講師となった方も多く、現在の講師のほとんどが元生徒だとか。
きものを通して、日本人のしぐさ、さり気ないおもてなしの心なども含めた日本文化を見つめなおしてみませんか?