今回は浦和の調神社から徒歩5分にある「手打そば 喜撰」さんをご紹介いたします。
こちらで提供されるそばは、北海道幌加内農協で契約栽培した貴重な純国産石臼挽き一番粉を使用しています。
そばの実は石臼で製粉すると、外側からではなく中心部からそば粉となっていきます。そのため一番粉は、そばの実の芯に近い部分となるため、殻などの部分が混ざらず色が白いのが特徴。その一番粉を使用し、毎日の気温や湿度などを考慮し、丁寧にそばを打ちます。
打ち上がったそばは、独特の白さと品のいい香り、スルッとしたのどごしに仕上がります。
そばの色があまりに白いため、はじめてのお客さまからは「これって“そば”?」と聞かれることもあったとか。
また、そばの風味を引き出すつゆにも秘密があります。以前はそば通好みのからめのものを使用していましたが、今はあまめの濃厚で深みのある味わいが特徴のものを使用。だしは本節と呼ばれる上質の鰹節を主体に独自のブレンドしたもので、女性や子供などファミリー層からも好評です。
昭和30年に先代が食堂としてスタートさせた同店。現店主の利根川さんが引継ぎいだ昭和45年に手打ちそばを中心としたお店にリニューアルしました。
当時、何か名物になるものをと考えた利根川さん。そばと相性抜群の天麩羅に注目、仕入先にお願いして特大サイズの海老を入手、特製の「天せいろ(2千円)」として提供を始めます。
器からはみ出しそうなほど大きい海老天は食べやすいよう三つにカットされており、女性やお子様でも安心。カラッと揚がった海老天の他にも野菜天が1つ付くのもうれしいポイントです。また以来お店の名物として三割のお客様が天麩羅をご注文されるそうです。
平成9年に建替えられたお店は、落ち着きを感じさせる茶庭を中心にバリアフリーにも配慮されており、通路も広くなっているのでベビーカーや車椅子のお客様や安心してご利用いただけます。調神社でのお宮参りや七五三の後のお食事に、また法事などでのご利用もおすすめです。