JR浦和駅西口の混雑した通りを避け、浦和一女通りにある天丼屋さん。今回は、塩天丼浦和店をご紹介します。
丼物屋というと男性客が多い印象がありますが、このお店は女性も意識した造りで、全席禁煙。女性でも気軽に入ることができ、お一人様でも来店されることがあるそうです。また、女子高が近くにあるということもあり、女子高生のお客さんも多く、リピーターの方も多くいらっしゃいます。卒業して数年経ったあとに「思い出のお店」として彼氏を連れて来ることもあるとか。
天丼といえばタレがかかっているものを想像されると思います。しかし、ここの天丼はお店の名前の通り、タレではなく塩がかけられ、さっぱりとした味わいで「胸焼けしない」と好評。衣に独自の工夫があり、カラッと揚がりサクサクとした食感が楽しめます。ご飯にもオリジナルのふりかけがかけてあります。
その衣に包まれたエビは、エビ特有の甘みとプリプリした歯ごたえがあり、野菜は素材の旨みが衣の中に閉じ込められているなど、塩味にすることでその素材の持ち味が引き出されています。その秘伝の塩は、岩塩をすりこぎで砕くなど様々な工夫が込められた独自のものです。
塩以外にタレの天丼や、フライにしたもの、タレにカレーの風味を加えたカレー天丼などもあり、子供たちに人気となっています。
また、奥さんの故郷、愛知の味噌カツを丼にした味噌カツ丼がメニューにあります。味噌ダレがかかった、サクサクした衣の大きいカツはボリューム満天。思い切り食べたい人にお勧めです。
脱サラしてお店を始めたというご主人はとても温厚で、お客さんのことを第一に考える方です。それは季節もののミニトマトの天ぷらを出すときに「中の汁が熱くなってるので少し冷ましてからお召し上がり下さい」と一言添えたり、週に何回か訪れる常連さんのことを「油ものをお出ししているので、健康面で逆に心配してしまいます」とおっしゃるほど。
「食事を楽しんで欲しい」と、お酒の種類はあえて限定していますが、食事をしたい人にはぜひお勧めできるお店です。
ご主人が自信を持って提供する塩天丼。ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?