明治十四年に蕎麦店として創業した後、懐石料理を取り入れ、県内でその先駆けとなった「大宮　伊勢錦」。
現在は五代目が百二十年の伝統を守りつつ創意工夫の精神で新たな展開を繰り広げています。

お店は、京の路地を一つ入ったような「粋な黒塀」で囲まれており、中に一歩足を踏み入れればそこは別世界。

懐石料理の真髄である「もてなしの心」は、料理はもちろん、店構え、部屋、調度品に至る全てのものに行き届いていており、ゆったりとした時間の流れの中で、四季折々の旬の素材をふんだんに使った料理が堪能できます。

全国から季節に応じて取り寄せた選りすぐりの食材を、その味、香り、色、形に至るまで素直に生かし、切れ端までけっして粗末に扱わない心を守っています。
また、季節の寒暖にかかわらず、温かい料理はあくまでも温かく、冷たいものはそれを盛る器まで十分に冷たくして供し、それぞれの食材を最も美味しく食べていただけるよう、全てを計算して調理しています。

平日は昼の部も利用可能（土・日・祝日も4名様以上ならOK）で、二日前までの要予約となりますが、完全個室にて掘り炬燵より立ち座りの楽な、和室専用テーブル席などが利用でき、女性客を中心に賑わっています。
宴会・会食などには30名程度まで対応可能で、飲み放題付でお一人様一万円のコースなどもあり、こちらも好評です。
通常のコースの他、産地にこだわった様々なミニコースも用意しており、ウニやアワビ、松茸等のコースを季節に応じて提供しています。

伊勢錦で結納を挙げて結婚し、子供が産まれてからはお宮参り、七五三と利用してくださるお客様も珍しくないそうで、結納には式の進行も含めたパックなども用意しています。
その他、近年は家族の誕生日や記念日に利用する方も増えています。

五代目は、今後も地元の芸者さんとコラボレートした企画なども考えており、伊勢錦の「もてなしの心」はまだまだ進化します！