「魚を食べたい!」と思ったら「魚菜庵 田や」がおすすめです。
おいしい魚を食べられるお店はありそうでなかなかありません。「田や」は和食の世界でずっと修業してきた田谷寶さんが魚を中心としたメニューで勝負しようと2005年11月に始めたお店です。
中銀座の一角にあるお店は旬菜と鮮魚がおいしいと評判ですが、魚をおいしく食べられるお店が限られているために、一度お店に来た人は「人には教えたくない」と自分だけの隠れ家にしてしまう傾向があります。
魚は主に福島県の小名浜港から直送されています。冬のアンコウ鍋(4,000円〜)をはじめ、季節に合わせた料理を楽しめるでしょう。刺身、煮魚、焼き魚。どれも安心して頼めます。刺身ひとつ取っても、鮮度の良さだけでなく、田谷さんの包丁の鮮やかさがうかがわれます。
魚といえばお酒です。焼酎を嗜むお客様も増えていますが、この店なら日本酒がぴったりです。田谷さんが選んだ地酒の一覧を見ると、料理だけでなく、お酒にも相当な愛着と配慮があることが分かります。
1階にはカウンター7席と2人用のテーブル、2階には座敷があります。お昼はランチを楽しむ女性が多く、夜は魚をつまみにお酒を静かに飲む男性が多いのですが、男女を問わずひとりで座っていても何ら違和感がない雰囲気があります。
田谷さんは決して無駄口を叩かない職人さんです。真摯に料理に打ち込む姿勢が味にも現れていて大変信頼がおけるというものです。
こうした渋いお店を探していた人も多いのではないでしょうか。友人と連れだって、あるいはおひとりで一度のれんをくぐってみて下さい。