さいたま市北区に「パッ・ド・シャー」(Patte de Chat、猫の手)という一軒家のレストランがあります。広い敷地の中にあるレストランは、緑に囲まれた木造の古風な建物。さいたまの郊外にあるとはいえ、心憎い立地です。客席30ほどの室内は重厚な雰囲気で、照明や、調度品、絨毯など、大人が静かにゆったりと時間を過ごせるように配慮されていることが分かります。
フランス料理に魅せられたオーナーシェフの斉藤哲次さんが修業の末現在の地に開業したのは1991年7月でした。斉藤さんはこう語ります。
「フランスでは田舎に行ってもきちんとしたレストランがあり、地域の食文化を育んでいます。開業した頃、今のさいたま市のエリアにはフランス料理店はまれで、このあたりも本当に田舎でした。私はここが地元ですし、自分の街を活気づけたいとも考えて、こうしたフランス料理店を出したのです。」
料理はフランス料理の形を崩さないようにしています。あえて斬新さを狙いません。本物のフランス料理を味わって欲しいと考えてのことです。それでもなお「料理はあくまでも添え物」と接客に気を配ります。「お客様にはお店で過ごす時間とスペースを買って頂いていますから、楽しい時間を過ごせるように最善の努力をします。」と斉藤さんは語ります。
ランチは2,100円、2,625円、3,150円、5,250円の4コースがありますが、値段を超えた高いクオリティの料理を味わえます。
2005年からはお客様のリクエストに応え、カフェテラスも新設しました。庭に望む明るいカフェテラスでは、コーヒーや紅茶(420円)だけでなく、1,000円前後で特別ランチを頂けます(例えば、ビーフストロガノフに、コーヒー、サラダのセットで980円です)。
ディナーは2つディナーコース(A)6,300円(+サービス料10%)、(B)8,400円(同)とディナーPetit 4,200円(同)があります。
当店は郊外立地でありながら、遠路からのお客様が多いのが特徴です。「フランス料理」を知るお客さんの人気を集めているわけですね。まずは何かの記念日にご利用してみてはいかがでしょうか。