JR与野駅東口のロータリー内に、40年のサラリーマン生活を終えた店長さんがその間温めていた理想のお店を目指してオープンし、ちょうど丸五年を迎えた居酒屋があります。
今回は「酒肴 お食事処 島」さんをご紹介します。
お店は駅を出て徒歩10秒ほどのロータリー左側にあり、2階にあるため初めての方は入りづらいと思うかもしれませんが、店内は意外と(?)広々としたつくりになっています。
席はカウンターが12席に5人程度の入れる座敷がひとつで、ゆったりと飲んで欲しいと、あえて席数は増やしませんでした。
店長の寺島さんは、転勤も多かったサラリーマン時代に各地で飲み歩いた経験から、様々な工夫をお店作りに活かしています。
例えばカウンタ席。
小上がりの掘り炬燵式になっていますが、ゆったりとしている上に足元には青竹踏みが敷いてあり、一日歩き回って疲れた足に、靴を脱いで疲れを取ってもらおうとの細かな配慮が感じられます。
メニューは煮物、焼き魚を中心に、お酒に合うものを用意しています。
中でも人気なのがタコを使ったメニューで、「タコと里いも」(600円)は、オープン時以来の定番煮物メニューです。
柔らかいタコと濃厚な里芋のネットリ感がたまりません。
焼き魚は一週間ごとに種類を変え、野菜の煮物は市場から仕入れた旬の食材を使った季節メニューを出しています。
「新筍とフキの炊合せ」(600円)は、シャキシャキとした歯ごたえのフキと味の浸みた筍が季節を感じさせてくれます。
お酒は、種類を厳選し、北海道出身の店長さんおすすめの、道内でしか販売していない「富良野ワイン」(1,450円:ボトル)なども置いています。
お客さんは仕事帰りのサラリーマンが多いのかと思いきや、夫婦や女性一人でやってくる常連さんも多く、駅前でありながら隠れ家的な利用もされているようです。
一日の疲れを癒しに、ちょっと足を運んでみてはいかがでしょう?