調神社そばに、創業51年目を迎えた老舗のそば店があります。
今回は「手打ちそば 喜撰」さんをご紹介します。
店内は「席数よりも空間を大切にしました。」と店長さんがおっしゃるとおり、テーブル席と座敷の間には小庭を配し、座敷席でも後ろのお客さんに触れるようなこともなく、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめます。
喜撰で使用しているそば粉は、純国産(北海道産)の石臼挽き一番粉のみですので、上品にほんのり香る白色のそばを味わうことができます。
以前は色の白さからうどんと間違われることもよくあったそうですが、今では常連さんにとって欠かせない魅力となっています。
つゆにも工夫を凝らし、当初はいわゆる「通」向けの辛目の味でしたが、女性客が増えてきたこともあって、10年ほど前からは濃い中にも甘みを強調させ、そばを全てつゆに付けて食べても丁度良いような味付けに変化させました。
天ぷらも人気ですが、中でも今では希少となった「特大くるまえび」の天ぷらは一見の価値ありです。ぷりぷりの食感はもちろんですが、食べやすいように切って出してくれるほどの大きさで、「天付合盛」(2,300円)はそばとうどんにくるまえびを含む天ぷらが付いてくる、3度楽しめる人気メニューです。
また、うどんには三河産のこしのある小麦粉を使用し、餅も入った具だくさんの「喜撰うどん」(1,200円)などもおすすめ。
シンプルなメニューが中心なのも、「本当の良さはシンプルな中にこそ。」との思いからで、老舗の自信がうかがえます。
ランチの時間帯が終わると一度店を閉めてしまうお店が多い中で、喜撰は11時の開店から休みを取らず、そのまま夜10時まで営業しており、おつまみ系メニューも豊富なことで、居酒屋のように利用している常連さんも多いとか。
そばや天ぷらは持ち帰りもできますので、ぜひご利用ください。