浦和で魚、それもおいしい魚をと思ったら「浦和漁港 すみぼうず」がおすすめです。仲町あるビルの2階に2003年6月にオープン。今では予約なしでは夜入りにくい人気店です。
お店は8坪しかなく、最大でも22、23人しか入れません。だからこそ店主の内田英之さんの目がすべてのお客さんに行き届きます。
内田さんは浦和生まれの浦和育ち。高校卒業後、すぐに修業に出、京懐石や割烹など各地の料理店で研鑽を積んだ後、自分の店を浦和の漁港にしたいという強い意気込みをもってお店を開きました。
「漁港」を名乗るだけに、魚は天然です。仕入れにあたっては直接自らが各地の漁港に足を運び、素材などを自分で確認してルートを決めています。その魚をできる限りシンプルに料理していきます。「食材がどうしてほしいか問いかけてくるんです」と内田さん。
メニューは多岐にわたります。面白いのは、お客さんに出す際に「100%料理を完成させない」という内田さんの考えです。これは最初に出るお通しにも当てはまります。今の季節には「ふぐの一夜干し」が出ますが、これを備長炭を使った七輪で「自分で」焼いて食べます。
また、店名が示すとおり、イカスミを使った黒い料理がメニューに並ぶのもユニークです。イカスミなど黒い素材が長寿をもたらすためです。「冷やし炭うどん」(720円)などがありますが、「いきなり真っ黒はどうも・・・」と躊躇される方には「黒豆を使った竹豆腐」(380円)がおすすめです。
なお、店名の「すみぼうず」は「炭」と「海坊主」を繋げたものですが、内田さんご自身が坊主頭であります。魚に対する愛情が強烈で、料理や魚に対する説明を丁寧にしてくれます。
また、いい魚にはいい日本酒が合います。日本各地の良質な純米酒がお酒のリストに並びます。詳しくは利き酒師のスタッフに。
この店舗には、茶室のにじり口を思わせる小さく低い引き戸を開けて入らねばなりません。茶室を意識して造ったとのことですが、入るときも出るときも忘れられない印象を残します。