ラーメン通の間で評判の「支那そば 浜とし」の開店は2003年9月。比較的新しいお店ですが、マスターの野碕政弘さんは30年以上料理店を経営してきた職人さんです。「自然の味」にこだわり、最高の食材を使ってお客様に喜ばれる料理を出してきました。それと同じ姿勢が「支那そば」を作る際にも貫かれています。食材を吟味し、できる限り自分で作ります。調理も一杯ずつ手がかかる方法をとっています。
メニューは決して多くはありません。あっさりとした味の「支那そば」(630円)、コクと濃厚な味わいがあるスープを楽しめる「つけ麺」(680円)の二つが中心で、これにトッピングなどで変化を持たせています。
麺はやや平べったく縮れ気味の麺を特注。チャーシュー、メンマは自家製です。スープを作る際には各地から最高の材料を仕入れています。沖縄の塩、小豆島の醤油、信州の醤油をはじめ、鰹節、昆布、煮干しなどを一つ一つ選んで注文しています。豚骨スープを作ったら脂を捨て、魚介類で作ったスープと調合します。これがこの店のスープになります。もちろん化学調味料は一切使わず、自然の材料だけで仕上げます。支那そばを作るにも、長年培ってきた料理人としての目と腕がものを言っているため、さっぱりとした味の中にも様々な味が隠されています。支那そばのスープは全部飲みたくなりますし、自然な材料ばかりで作られているので全部飲んでも体に悪くなさそうです。
つけ麺のスープも一つ一つ湯煎で温めます。大きな鍋でぐつぐつ温めるようなことはしません。魚介類のスープがだめになってしまうからです。
こうした材料を使い、調理してお客様に出すために、手間暇とコストがかかり過ぎます。そのため、メニューはどうしても絞られてきます。野崎さんは「自分でおいしいと思ったものしか出しません。そうすると手間暇がかかってね・・・」と言います。どなたにも十分満足していただけるお店だと思います。