●●忍者おすすめの今週のお店●●
「coffee&ギャラリー 杏樹」

オイルサーディン丼写真

カフェオレボウルほどの大きさの丼は、お腹にケーキの入る余地を残すボリューム。胡桃やアーモンドの歯ごたえを楽しんで。

店内写真

トイレの脇の洗面台には籠に小さなハンドタオルがたくさんあり自由に使えるなど、細やかな配慮がされている。

ケーキ写真

栗のトルテ(手前)とチョコレートのシフョンケーキ(各380円)はどれも手作り。甘すぎず優しい味に仕上がっている。
 
ロゴ
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さいたま市浦和区本太2−28−23
TEL:048-882−9711

ちょっと見つけづらい住宅地の中にすてきなカフェを見つけました。
本太小学校脇の「coffee&ギャラリー 杏樹」は、その名の通り駐車場に大きな杏の木があり、季節にはびっしりとピンクの花をつけます。

店内は、さんさんと暖かい陽の光が四方から入り、ナチュラルな木目調で自宅のリビングのようにくつろぐことができます。「ちょうど一年前に自宅を改築するのを機に、1階をギャラリースペースのあるカフェにしました。」と菊池さん。「体にいいものを食べてもらいたい。」とごまや黒米をふんだんに使ったメニューに菊池さんのやさしさがうかがえます。
そのフードメニューの中から、本日は「コンビーフのホットサンドセット」850円、「オイルサーディン丼」750円をご紹介しましょう!

陶器のワンプレートに新鮮生野菜と一口デザートが盛りつけられたホットサンドは、3種類あるホットサンドの中から選びます。それはまさに見るだけで食欲をそそるカフェランチ。大きめのカップに入ったコーヒーとともにかぶりつけば、「幸せ」という言葉以外に見つかるものはありません。コンビーフの他にも卵とツナがあり、どれも野菜がたっぷり挟んであるのがうれしい限り。オイルサーディン丼は小振りの丼に白飯の代わりに黒米入りの玄米を使い、醤油味のオイルサーディンに香ばしい胡桃やアーモンドがかけられた一品。体にやさしい素材が使われています。

実は、このオイルサーディン丼、著書の中で作家の故森瑶子さんがご自慢レシピとして紹介していたもの。フライパンに缶詰のオイルサーディンを熱し、醤油を回し入れ、アサツキを散らしたもので家でも簡単に出来ます。かの篠山紀信も奥田瑛二もお替わりを泣いて所望したという逸品。杏樹のオイルサーディン丼の方がカフェらしく、おめかしはしていますが。
他にも4種類の中から2種類を選ぶおやきセット(850円)、たらこピラフ(750円)などおいしそうなメニューが並んでいます。
手作りケーキ(380円)やワッフル(350円)でのんびりするもよし、友達と長居のランチをしながらおしゃべりを楽しむもよし。ギャラリーコーナーの陶芸作品やドイツの食器、菊池さんの好きな雑貨を楽しむのもまた、よし。
秋の日溜まりの中で、よく手入れされたハーブや薔薇が時間を楽しむ私たちに向かって笑っていました。

(文:太田)

《2003年11月4日掲載》