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 忍者おすすめの今週のお店
(有)岡半
見るたびに「癒し」や「和の心」を感じさせてくれる置物。お正月の飾り物としてもおススメです。
盆栽を吊るして飾る「ゆらぎ盆栽」。繊細で美しく見ているだけで癒されます。
代表の岡田雄二さん。先代の想いを受け継ぎながらも常に感性溢れる新しい工芸品にチャレンジされています。
さいたま市緑区太田窪3−2−8
TEL:048−882−8294
http://www7a.biglobe.ne.jp/~okahan/

今回ご紹介するのは、大正11年(1922)創業の老舗の造花工房「岡半」さんです。
お雛様の両脇に添える「桜・橘」や紅白梅の花飾り、季節の花飾りといった造花の制作をメインに行っている工房です。

コンパクトなお雛様に人気が集まっている近年。両脇を彩るお花も年々小さくなっているそうです。そのため、パーツの中にはわずか1pほどのものがあり、気が遠くなるようなこの繊細な素材作りを岡半さんでは、全て手作業で行っています。
桜の花びらは、50m程の大きな白い布から花びらの形に裁断し、色付けしていきます。その後、1枚1枚に筋をつけ立体的な花になるよう形を整えていきます。葉には1枚1枚針金の芯を付けて形を作り、先端部分の動きにもこだわります。土台となる幹は、稲わらをまとめて、染めた桐粉を塗り古木のような質感を生み出していきます。パーツを全て組み合わせる中でも、長年の経験と知識により、全体のバランスを見ながら取り付け、形を整えたら完成です。
どの作業においても大切な工程で、細部に渡って丁寧に、大切に製作していると話す代表の岡田雄二さん。こうして職人の匠の技と想いが込められた、たった1つの商品が完成します。

岡田さんは、これまでの「匠の技」をいかしつつ、現代の暮らしにとけこむ商品開発にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。
中でも、岡半さんが生み出した「ゆらぎ盆栽」は、モビール型の盆栽で、盆栽を吊るして飾るというこれまでにない発想と高い技術力により、数々の賞を受賞されています。はんなりと揺らぐ盆栽を見るたびに「癒し」や「和の心」を感じさせてくれます。松・椿・桜・藤の4種類があるため、四季を感じながら日本の文化に根付いた草花たちが和室、洋室を問わず空間に彩りを添えてくれます。

注文はHPやお電話より一般の方でも購入いただけます。
自宅の玄関や和室、床の間へ飾る用として、海外へのお土産として、「和」の雰囲気や季節の演出をされたい方など購入される方は様々です。
素材作りから一切の妥協をせず、変わらぬ想いと伝統を紡ぎながら、革新に挑み続ける岡半さん。
たった一つの工芸品に出会ってみてはいかがですか?

(文:増本)
《2022年12月5日掲載》