埼京線・与野本間駅の高架下に軒を連ねる飲食店や小売店。今回は、東口側の和菓子の「大こくや」さんを紹介します。
昭和41年の創業以来、添加物・着色料など余計なものを一切使わず、二代目店主の前田貴史さんは、先代から受け継いだ味を守り、全て手作りで提供しています。和菓子屋の定番、お団子・どらやき・大福は、人気も定番。それに加え“新しい和菓子”を創作し、お客様の味覚・視覚にも新しい刺激をチョイスしています。
「大こくや」オリジナル商品『彩の薔薇』は中央区の花“バラ”をモチーフにしていて、さいたま市の推奨土産品に選定されています。埼玉県の小麦粉を使用していて、プレーンとコーヒーの味。最近さらに改良を重ね、バラの色味は苺の素材から、風味はバラ水からと、新しい彩の薔薇も売り出しています。遠方の人にも近場の人にも話のタネにもなるこの一品。「わが地域の手みやげ」にどうぞ。
この洋菓子のようで和菓子の和スィーツは誕生の秘密は?
店主の前田さんは、先代の父から「俺が和菓子を教えるから、洋菓子を学べ。」と洋菓子の世界で修業した経験と父から和菓子のことを伝授された経験から「今がある」と若き日を振り返ります。
そんな前田さんの経歴が活きた出来事が。ある日「洋菓子が苦手な祖母に長寿祝いを企画しており、ケーキを何とかできないか?」という1本の電話が…。“挑戦心”に火が付いた前田さんはNOとは言わない。
抹茶の栗羊羹をベースに和菓子の素材を掛け合せ、煉り切りでバラ飾りを施してケーキ風の和菓子を製作。
見事、お客様にご満足いただいたそうです。作品を前田さんのブログに掲載したところ問合せも入り、このほど予約販売を開始しました。
取材中、サイクリング姿の男性が味噌団子1本(80円)を買って、その場で即ご賞味。ご近所で愛されている和菓子屋さんなのです。
空を見上げてみたら、うろこ雲。猛暑が去り、過ごしやすい季節となりました。和菓子でほっこり。いっぷく気分♪になってきました☆