10円の品から人間国宝の作品まで。
今回はアンティークとリサイクル・アウトレットのお店「紗瑠布(さるふ)」さんをご紹介します。
場所は東武野田線大宮公園駅の線路を挟んだ裏側で、盆栽町の緑あふれる街並みの中、オープン16年目を迎えています。
お店の外まで溢れ出さんばかりに商品が並び、ついつい足を止めて中を覗いてみたくなりますが、近くにある大宮盆栽美術館を見た帰りに立ち寄る方などもいらっしゃるそうです。
各種小物から家具、照明に陶器や着物など扱うジャンルは幅広く、見ているだけでも楽しく、隅々までチェックしたくなります。
商品は一般の方からの買い取りに加え、社長さんが各地のオークションに参加して「これは」と思った品を購入しています。
仕入れた商品も、そのまま販売するのではなく手直しし、家具などは職人さんが可能な限り制作時の状態まで蘇らせています。
大正期の家具や、「からくり」的な動きをするヨーロッパの家具など、「こんなものが家にあったらいいなぁ」と思いを馳せてしまいます。
実際、新築時に家具や照明等の全てを紗瑠布さんで購入し、新築の家でアンティーク家具を実用品として使っている方も多くいます。
「これはあの部屋に置いて、あれは...」と考えるだけでワクワクしそうです。
店内には数百円程度の小物から、数万円から購入できる素敵な家具なども多数あるので、値段を見ただけで「自分には無理」となってしまうこともありません。
そして、そんな商品の中に人間国宝の手による作品が少なからずあるのには驚いてしまいます。
しかも他店ではありえない値段で手に入るとあっては、目の肥えた方でなくても一見の価値ありです。
掘り出し物を求めて足しげく通う常連さんや様々なジャンルのコレクターの方も集います。
近くには酒蔵を改装した「紗瑠布の蔵」もあり、屋久杉の飾り棚やヨーロッパや国内年代物の品など展示されていますので、チェックしたい方はお声掛けください。