もうひな人形はお決まりになりましたか?
大切な方へのお祝い・手土産等で悩んでいませんか?
そんなあなたに今回は岩槻区の人形店を紹介します。
昭和44年創業。伝統的な技術・技法によって、本物の「江戸木目込人形」を作り続けています。併せてオリジナルの屏風も製作しています。
現在は新井久夫さんが2代目として引継ぎ、平成8年に通商産業大臣(当時)認定資格の伝統工芸士(江戸木目込人形)の称号を受け、匠の技を後世に伝えるべく日々努力されています。
岩槻で作られている人形は、作り方の違いから、木目込人形と衣装着人形とに分かれており、その中でも新井人形店では「木目込み人形」を得意としています。
衣装着人形とは、人間が着る着物のように縫上げて衣裳を胴体に着せ付けます。これに対して木目込人形は、まず桐塑(桐の粉としょうふ糊を練り合わせたもの)をかま(型)に詰め胴体を作り、その胴体へ胡粉(貝殻を焼いて作った白色の顔料)を塗り、筋彫り(溝)を入れます。続いて筋彫りに目打ちなどで布の端を押し込み、衣装を着ているように仕立てあげます。そして、最後に頭部・小道具などを取り付けたら完成となります。
この筋彫りに布の端を押し込む動作を「木目込む(決め込む)」ということから、木目込人形と呼ばれるようになったそうです。
新井人形店では、節句人形であるひな人形をメインに作っていますが贈答品用の市松人形、最近では5月人形も製作。基本的には伝統的な素材・材料を使用しますが、時として新素材・工夫によってお求めやすものも製作しています。また、組み合わせを変えてのオリジナル商品にも対応してくれます。特に屏風を変えるだけでも人形の雰囲気が全然違いますよ!
また、置くスペースがないと悩まなくても大丈夫。「小さくてもいいもの」にこだわったコンパクトな人形がたくさんあります。現代の生活環境にマッチした木目込人形をプレゼントしてはどうでしょうか?ぜひ工房に足を運んでみてください!
そこにあるだけで「癒し」や「安らぎ」を与えてくれる人形。ご家族で和の心、文化にふれ、今も昔も子供の成長を願う人々の心に変わりはありません。伝統の逸品が待っています。