忍者おすすめの今週のお店

「田中屋呉服店」
外観写真
大宮駅前の銀座通りで、ひときわ目を惹く日本家屋が「田中屋呉服店」です。
浴衣写真
着物に興味を持つ若者の来店も珍しくなく、普段着としての着物を購入する方も増えつつあるようです。
生地写真
着物にまつわる様々な知識を楽しく語ってもらえるのも魅力です。
(お店の詳細情報・地図こちらをクリック!)

さいたま市大宮区宮町1−21
TEL:048−641−0440

お正月や成人式、七五三、結婚式など、特別な機会に着物を着る人はよく見かけますが、それ以外で着物姿を目にすることはめったになくなってしまいました。

今回は創業明治22年、大宮駅前にまだ何もなかった頃から営業を続ける「田中屋呉服店」さんをご紹介します。

華やかな店舗が並ぶ銀座通りに、ひときわ目を惹く木造二階建ての日本家屋があります。店内は時代劇にでも出てきそうな商家風の造りで、和服しか着たことがないとおっしゃる三代目と、その息子さんで「呉服屋さん」としか言い様のない柔らかな物腰の四代目が出迎えてくれるのが「田中屋呉服店」。

店内には数え切れないほどの反物が並びますが、これらはほんの一部で、職人さんに直接発注したものを中心に扱っています。

最近は夏にはカラフルな浴衣が様々なお店で販売され、古着の着物を販売するお店も増えるなど、着物に触れる機会自体は増えています。
しかし、お店側に着物本来の知識が十分でないことも多く、晴着としての着物しか扱っていない場合もあり、せっかくの日本古来の「着物文化」を知る機会が生かされない歯痒さを感じることもある、と四代目は語ります。

その一方で、周りを見ても「日本がどこにもない」と感じる若者の来店が増え始めているとの頼もしい一面もあるとか。
特に男性が多いそうですが、日本家屋の造りに誘われ(?)フラッと店内に入ってくる若者も珍しくなく、徐々に着物を買い揃える中で着物文化・日本文化への興味が高じ、茶道の世界や武道の道に入っていった方もいるそうです。

本来着物を身に着ける際には、場面に応じて適切な生地や柄のものを選択する必要がありますが、田中屋呉服店では、流行にとらわれず、正式な場所に出ても恥ずかしくない着物の着方や様々な知識も楽しく教えてくれます。

まずは「休日は着物で生活」などいかがですか?
田中屋呉服店はそのお手伝いをしてくれます!

(文:八島)

《2008年8月4日掲載》

「マイタウンさいたま」