しっとりとした食感と程よいあんの甘みが口いっぱいに広がり、どこか懐かさを感じられる逸品。それは今回紹介させていただく『時乃鐘田中屋』の皇室献上の銘菓でもある看板商品“時の鐘最中”です。
創業明治38年。100年以上の歴史を重ねてきた時乃鐘田中屋の商品は、贈答用やご自宅用はもちろんですが、お土産などで食べた方からの「また食べたい」との注文が全国各地から入り、北は北海道から南は沖縄まで津々浦々にこの美味しさを送り届けています。
江戸時代には「岩槻に過ぎたるものが二つある 児玉南柯と時の鐘」とも謳われた、岩槻のシンボル 時の鐘 をモチーフにした“時の鐘最中”は大正時代に先代社長が「岩槻にも銘菓を」との思いから作られたもので、80年以上の歴史とこだわりがつまっています。
こちらの最中は、当時からの変わらぬ製法で、白のきんとんあん、小豆のつぶしあん、ゆずあんの3種類を提供されており、なかでも北海道の厳選された小豆とゆずペーストの練り込まれた、ゆずあんは、口のなかに広がるゆずの香りが際だつ一品。是非とも一度食していただきたいです。
「雛の月」「地酒ゼリー 大手門」「三色羊羹」といった和菓子の他にも、季節の和菓子なども数多く取りそろえております。四季折々の菓子や、色々な商品を食べ比べてみるのも楽しみのひとつとしておすすめです。
「地元に愛される菓子作りを」の信念のもとに、数多くの出店依頼があったにもかかわらず、本店と岩槻サティ内での2カ所のみでの販売を貫いています。
また、社長業として机に向かうのではなく、工場でみなさんといっしょに作業をされており、「商品にも経営にも堅実・誠実を心がけている」との一言がとても響く言葉でした。
これからの季節、和菓子とお茶をともに史跡巡りなどをしてみるのもいかがでしょうか。