「どんなメーカーの靴を履いても足に合わない」とか「外反母趾が痛くて靴を履いて歩くのが苦痛」という方はいらっしゃいませんか。靴を買う場合、靴に足を合わせると靴を履いて歩くというごく基本的な動作に多かれ少なかれ支障が生じてきます。それどころか、足に合わない靴によって腰痛など様々な病気になるおそれさえあります。そのため、当店では靴ではなく、人間の足を優先して考えています。
シューフィッターでもある田中克枝店長のご実家は江戸時代から草履・下駄などを取り扱ってきた老舗の靴屋さんです。外反母趾に悩んでおられたご家族のために15年前からドイツの靴を研究しはじめ、医学的な見地から靴を見ることができるドイツのマイスターから靴を人間の足に合わせる技術を学びました。
当店で扱うのも普通の靴ではありません。アフリカ・マサイ族の歩行テクニックを分析することで開発されたスイスのMBTの靴を中心としています。マサイ族は狩りや水汲みのために1日100キロ歩きます。合理的な歩き方をしなければ毎日歩き続けられません。彼らの歩き方を研究して作られた靴の底を横から見ると、大きく湾曲しています。この靴を履けば、踵から入り、指全体、最後は母趾で蹴るように歩くことができます。人は筋力がなくなってくると、猫背になったりもします。若年でもやや前傾姿勢で歩く人も増えています。そうした方々も、MBTの靴を履けば、背筋を伸ばしてしゃきっと歩けるわけです。当店ではMBT正規トレーナーが歩き方の指導も行っています。
その他の靴の場合、お客様の足型を取り、必要に応じて中敷きを作ったり、靴の高さを調整したりします。足の形は顔と同様、人それぞれ全く違うので丹念に調整します。その結果、靴の価格は通常の市販品に比べれば高価になります。しかし、自分の足にピッタリ作られた靴をひとたび履けば、その価値が分かるはずです。また細かい部分の修理も可能ですし、長い目で見ればお得です。
お客様は遠方からも見えられるとか。猫背で足下が覚束なかったおばあちゃんがこの店の靴を履いてスタスタスタッと歩いて行ってしまう姿に家族が驚くなど、様々なエピソードがあるそうです。靴の重要性を再認識させられますね。