浦和駅東口、日の出通りから前地通りへ入ると、そこは昔ながらの商店街。きれいにカラー舗装が施された静かな通りには、古いお店が左右に並んでいます。数十年前の世界に迷い込んだかのような、懐かしいような気分にさせてくれます。
通りを進んで左手にある高松屋さんも、そんな懐かしい雰囲気を漂わせるお店です。昭和の初期から3代続く、蒟蒻(こんにゃく)作りの老舗です。ご自慢は、吟味した材料で作られた「げんこつ蒟蒻」。昔ながらの製法を守って手作りされる、こだわりの自信作です。その名の通り、大きな握り拳のような形が特徴で、普通の蒟蒻に使われるような型枠に流し込まずに作られます。
「蒟蒻は消化が悪いんだけど、それだから腸に運動をさせてくれるんですよ」とご主人の村山さんが教えてくれました。「昔は“砂はらい”と言って、時どき体の掃除のためにも蒟蒻を食べてたんですよ」
蒟蒻は、煮物や炒め物、炊き込みご飯、豚汁・・・とお惣菜にも幅広く使われる、お馴染みの食品です。カロリーが低く、近年はダイエット向きの食品として注目されていますが、主成分コンニャクマンナンには、血中コレステロールの抑制効果もあるそうです。また、カルシウムを豊富に含み、他の食品より吸収率も高いそうです。
早速、げんこつ蒟蒻をゴマ油で炒め、醤油で煮込んだものを食べてみました。袋から出して手に取るとモチモチと柔らかく、いい気持ち・・・。ですが、炒める前に手で千切る時の弾力は、さすがにすごい!調理してご飯と一緒に口に含んだ時も、その歯応えの良さに感服です。蒟蒻の風味には、少し濃い目の味付けでも良いでしょう。
夏場には、心太(ところてん)がよく売れるそうです。よく冷やした心太にタレをかけ、ツルリと口に入れると、ヒンヤリした食感が一服の涼をもたらしてくれます。タレのすっぱさも食欲を刺激してくれます。夏バテしてしまったら、エアコンを弱めて、心太を試してみましょう。きっと元気を取り戻せることでしょう。